2010年03月03日
バンクーバーに見る国籍と国旗
バンクーバーオリンピックが終わりました。期間中、ブログを更新するつもりだったのですが、仕事や用事がいろいろ重なって1日1時間ほどニュースをチェックしながらテレビを見るのがやっと、という状況でした。研究を続けるための費用を捻出したい私にとって、お仕事をいただけるのはありがたい限り。 さて、今回のオリンピックで個人的に印象に残ったのは、母国とは違う国籍や国旗のもとで活躍する選手たちでした。なかでも、フィギュアスケートのロシアペアKavaguti & Smirnov組の川口悠子さんに好感を持ちました。1998年の長野オリンピックでロシアのペア演技を見てペアに転向することを決意、ロシアのコーチに師事し、アメリカとロシアでキャリアを積んで今回ロシア代表で出ていたという方です。 オリンピックのために国籍を変えるという話を聞きますが、川口選手の場合、オリンピックに参加しやすくするために国籍を変えるのとは明らかに違います。フィギュアスケートでロシア代表になるというのはむしろかなり難しい挑戦です。自ら飛び込んだ異国での生活ですから、きっと苦労も多かったことでしょう。また、二重国籍をとれない日本人にとって、海外国籍を取ることはさぞ大きな決断だったに違いありません。それでも夢を叶えるためにハードルを乗り越え、夢を実現させたところが本当にすごい。のびのびと挑戦する姿に心打たれました。英語もロシア語も堪能とのこと。これからの活躍も期待しています。 オリンピックのたび、日本代表の選手はもちろん、アメリカ代表でもロシア代表でも日本人を応援したくなってしまいます。海外トップ選手の洗練されたパフォーマンスももちろん楽しんで見ているのですが、限られた時間でどの選手を見るかというとき、やっぱり日本人ははずせません。日本にいたときはもっと海外選手を見たいと思っていて、今回はメダルレースはすべてイーブンに見られる環境だったのですが、そんな中でも日本人に注目していました。海外にいても(海外にいるからこそ?)自分が日本人であることを改めて認識し、同時に、スポーツの根源的な地域性・国民性を感じたりもします。 先週金曜日、ある集まりで在豪歴15年の韓国系移民の人と話す機会がありました。お互いに気になるのはフィギュアスケート女子の結果で、韓国のキム・ヨナ選手と日本の浅田真央選手のどちらが金メダルをとったのか、早くテレビを見たいと話していました。彼女は今回の韓国勢の活躍がすごく嬉しかったようです。 またカナダでは、中国系の移民が多く、カナダ選手の中にも何人かいましたが、移民の人たちは中国の選手を応援していたとか。 たぶん、日本選手のことは世界中の日本人が応援していたと思います。 バンクーバーオリンピックを見ていると、名前や肌の色ではどこの国の選手か判断がつかないほど世界はグローバル化・ボーダーレス化していて、国籍とか国旗って何なんだろうと考えてました。ワールドマスターズゲームズの開会式では国ごとではなく種目ごとの選手入場を試みたとか、1980年のモスクワ大会でボイコットをしなかった国が国旗でなくオリンピック旗で入場していたこととかも思い出したりするのですが、それでもスポーツの持つ心情的なローカル性は永遠な気がします。 3/12からはパラリンピックが始まります。
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posted by olympic-study |09:33 |
2010バンクーバー |
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