2008年11月03日

スポーツが変える社会

昨日11月2日、ニューヨークシティーマラソンが開催されました。
ニューヨーク・タイムズ紙の「Elite Women Getting Older, and Better」という記事によると、今回参加するエリート女子選手の平均年齢は33歳、半数は35歳以上とのこと。ラドクリフ選手やヌレエバ選手といった30代の有名選手も参加。20代のときのような無理はきかなくとも、30代の今のほうがもっと強くなれる気がするという選手のコメントや、マラソン選手の場合、30代でピークを迎える人もいるという調査報告もありました。

一般の市民ランナーの場合、私自身が今まで出会った人たちを見ると、走り始めるのが30代後半から40代という人が多かったように思います。仕事の時間をコントロールできるようになった人、あるいは子育てが一段落して自分の時間がとれるようになった人など。それでも走っているうちにタイムや距離がどんどん伸びて、フルマラソンに挑戦するなど目標を次々と達成していく人たちをたくさん見てきました。

年齢が上がっても、練習量に身体が慣れていくことでパフォーマンスが向上していくという点では、エリート選手も市民ランナーも共通点があるように思います。もちろん、パフォーマンスは人によって異なりますが。

スポーツというと、健全な青少年の育成という教育的な観点から子供や若者を対象に語られることが多いのですが、ストレス過多で長寿化した現代社会では、むしろ大人のほうこそ、スポーツを通して得られる心身の健康や達成感を必要としているかもしれません。

さて、このニューヨークシティーマラソン、実は私も参加したことがあります。大都市の中心部を走ることやイベントそのものにすごく感動し、日本でもこんな大会が開催できたらと、ネットで体験談を書いたり、ある大会事務局に大会企画を提案したりもしました(無謀な試みでした)。ウィンドウズ95でインターネットが一気に普及する前、ヤフージャパンができる前の話です。こう書くと大昔のようですがほんの十数年前のこと。それから10年過ぎて東京マラソンができました。きっと、私と同じような体験をして、同じような思いを持って行動した人たちがたくさんいたことが、東京マラソンの実現につながったんじゃないかなと思ってます。

目に見える結果はたいてい、体験・感動・情熱といった無形のものが後押ししています。スポーツというプロダクトは本来、無形の要素を多分に含んでいるので、社会を変える力を秘めているともいえるのではないでしょうか。
東京マラソンも、ニューヨークシティーマラソンのようにたくさんの人に感動や影響を与えながら歴史を重ねていくのでしょう。

posted by olympic-study |21:25 | スポーツイベント一般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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