2008年09月12日

パラリンピック開催の意義

障害を持つ人たちのためのスポーツの歴史は長く、100年ほどになります。第2次世界大戦後には、戦争で負傷した人たちのリハビリとしてスポーツが注目されるようになり、その後リハビリのためのスポーツはレクリエーションスポーツへと急速に発展し、国際競技としての地位を確立するまでになりました。

第1回パラリンピックが開催されたのは1960年。ローマオリンピックの後に同じ会場を使って開催され、これ以降、夏季オリンピックと並んで4年ごとに開催されるようになります。1976年からは冬季パラリンピックも開催されるようになりました。(以上、詳細はIPCのサイト参照)

障害をもつ人も競技者として活躍できる機会があるというのは素晴らしいことだと思います。パラリンピックのおかげで、選手を志す人は同じように夢を追いかけることができるのですから。

また、パラリンピックを開催することによって、社会に還元できることもあります。現在、北京ではパラリンピックに合わせてケアとリハビリの展示会が開催されており、障害を持つ人のみならず高齢者も対象とした補助器具などを紹介しています。中国では人口約13億人のうち、8300万人が障害を持ち、高齢者は1億5000万人にのぼるそうです。

2016年の夏季大会を招致している東京も、オリンピックとパラリンピックの両方を開催することになりますが、招致ファイルによれば、既存の交通機関をユニバーサルデザインに基づいて改善していくとのこと。オリンピック・パラリンピック開催に向けて、街がバリアフリーになっていけば、そこに住む人たち・訪れる人たちに利益がもたらされます。

東京はすでに交通インフラが整っているので、アテネや北京のようにオリンピックを機会に交通網や空港などを整備する必要はほとんどないと思われます。むしろ、障害を持った人やベビーカーをひく人、高齢者のかたにとって動きやすい街づくりになっていくほうが、開催後にわたって意義があるような気がします。

そこに住んでいる人たちにとって長期的にプラスになること、それをアピールすることも、招致成功のきっかけになるのでは。日本のように成熟した国での開催は、世界のモデル都市になることも目指せるかもしれません。

posted by olympic-study |20:37 | 2016東京招致 | トラックバック(0)
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