2008年09月05日

聖火リレーの見直し

北京オリンピックの聖火リレーは5大陸を回る壮大なルートでしたが、パラリンピックでは中国国内のみのリレーとなりました。当初の海外ルートを見直すことになったのは、5大陸リレーでさまざまな問題が起きたため。

世界各国を回る聖火リレーが始まったのは2004年のアテネ大会。聖火を採火するギリシャのオリンピアから開催都市アテネまでの距離が短すぎること、ギリシャ国内を回るにしても小さな国なのであっという間に終わってしまうこと、また世界各地を回ることによるスポンサー効果も検討され、グローバルな聖火リレーがスタートしました。

幸い、アテネ大会の聖火リレーは成功を収めることができましたが、今回の北京大会では開催国中国に対する反発やそれに対する中国国民の反応などで暴動やボイコット運動、不買運動が起こり、聖火リレーのための厳重な警備とそれにかかるコストの問題も浮き彫りとなりました。

見方によっては、「世界が中国を知り、中国が世界を知る」というIOCロゲ会長の発言どおりになったともいえるかもしれません。聖火が世界を回らなければ、中国が抱える問題がこれほどクローズアップされることもなかったでしょう。
とはいえ、莫大なコストをかけ、聖火が見えないほど厳重な警備体制を敷いてまで、おこなうことだったのかというと疑問も。

2016年のロンドン大会では、国民からの意見をうけて、聖火リレーを国内のみとする可能性があるようです。
それはそれで賢明な判断だと思います。国内各地が海外メディアに出れば観光振興につながりますし、オリンピックの聖火が小さな町にも訪れ、そこの子供たちや住民と触れあうことこそ、オリンピックの本来の意義につながると思うので。

posted by olympic-study |14:52 | オリンピック一般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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