2007年03月30日

やはり気になる五輪代表

 五輪予選最初の障害と思われたシリア戦。当日私は群馬にいたので結局生観戦はできなかったのだが、選手のイメージするプレー内容と現実があまりにもシンクロしすぎて、見ている側も肩透かしを食らったゲームだったと総括すべきだろう。

 何しろシリアのDFラインが3バックにも関わらずマンツーマンで平山と李をマークする。虚構とも疑うあの守り方にみなさん衝撃を受けたのではないか。押し込まれる立ち上がりの時間帯よりも、目の前で展開する理解しがたいシリアのマーキングの手法に自分がついていけなくて焦っていた。

 さすがに反町監督もシリアがここまで日本のスカウティングを放棄していたとは思わなかったのだろう。もしカレンを先発で使い3トップで戦えばもう少しマークのズレを誘い出すことは可能だったと思われる。
  中盤の構成の問題と、家長の躍動感に手をつけるのは難しくなったが、それがイメージを共有できる一つのきっかけになったのであれば、やはりこの結果は自分たちで手繰り寄せたゲームではないと言えるだろう。日本が奏でる流れるようなパスワークを前にしても、全て個人で済ませようとするシリアの中盤とDFライン。「つながって当たり前」という感覚が日本を支配し、心地よい困惑に苛まれながら時間は過ぎていった。
 
 多分、昨シーズンのガンバ大阪ユースあたりでも淡々と今回のシリアをボコボコにする可能性は十分にある。
 2位通過を狙う明らかな来日ミスやそれからくるコンディションの不良、そしてスカウティング不足(戦術面も、そして半袖を着る選手が多かったことも!!)と、完敗の要素は全て揃っていた。

 最初、反町監督がシリアと同じシステムを採用した理由はギリギリの勝負を選択したという決意表明だった。ゲームの流れの中で相手があまりにも手を抜いている事実を確認し、それでもこのゲームを一つのステップとして手中に収めたいであろう指揮官の表情は心なしか曇っているようにも見えた。
 
 アテネの予選もそうだったが、選手は自分の想像を遥かに超えた障害の前に立って始めて成長する部分が必ずある。
 シリア戦はその序曲と捉えたかったはずだが、残念ながら最終的には次に繋がることが少ないゲームになってしまった。
 
 次はアウェーのシリア戦だが、今回よりは確実に難しい局面が増える。その中で最終予選につながる、もしくはワールドユース組の選手を圧倒し、「融合」という言葉さえも凌駕するプレーを期待したい。
 
 

posted by 奥間店長 |23:13 | NIPPON代表 |
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この記事に対するトラックバック一覧
観客は踊らず・・・ 【人生是格闘の連続也。】

3-0! 日本快勝に終わった昨日の国立ですが、内容・結果とは対照的に、観客の熱の低さが気になった試合でした。 空席の目立つスタンドのせいもあったのでしょうけど・・・。 J2以下と言ったら、語弊あるんでしょうけど、応援も一体感なかったように感じました。お祭ムードもなかったように映ったし。 平山のゴール後の、あまりのリアクションの薄さには、逆に度肝抜かれちゃいましたけど!(笑)

2007-03-31 00:48 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:やはり気になる五輪代表

2位通過はなかったと思いますが

posted by ape | 2007-03-31 01:36

Re:やはり気になる五輪代表

アジア大会でのシリアのメンバーは23歳以上の選手が半分以上占めていたそうですが、それも大きく影響している気がします。
特にアジア大会で前線をかき回した選手がいなかったのは大きいなと。
重要なポジションをベテラン選手に任せるのが良いのかどうか意見が分かれるところでしょうが、日本にとっては予想以上に弱体化したように見えたのではないでしょうか。

まあそれにしても不可解なコンディショニングだったことは間違いないのですが・・・。

posted by ひろ | 2007-03-31 05:56

Re:やはり気になる五輪代表

この予選は2位通過OKだよ。
最終予選は1位のみ。

posted by DGS | 2007-03-31 10:56

Re:やはり気になる五輪代表

apeさん、DGSさんコメントありがとうございます。

今回の2次予選は2位通過までオッケーですね。それを踏まえた上でシリアはああいう選択肢を取ったと思います。 
 アウェーでシリアに勝ち、ワールドユース組との関係の中でどこまで進化を遂げて次のステージに行くのか見ものですね。

posted by okuma店長 | 2007-03-31 23:51

Re:やはり気になる五輪代表

ひろさんコメントありがとうございます。

本田圭のコメントにもあったように「ハンパ」なかったアジア大会のシリアですが、今回はあのチームと全く違いましたね。
 しかし、2005年のワールドユースのグループリーグでイタリアに勝ったり、ブラジルに惜敗したりと、近年のシリアの成長は目を見張るものがあります。
 私は今回の日本五輪代表はシドニー五輪のチームと比べるとポテンシャルは同等か、もしくはそれ以上だと思っています。選手としては安定期に突入していますが、厳しい戦いを繰り返すことで一気にブレイクスルーできる時期とも言えるでしょう。最終予選で何かしらの変化を期待しても言いと思います。

posted by 奥間店長 | 2007-03-31 23:56