2008年06月17日
JFL第16節 FC琉球対流通経済大学
告知ですが、季刊カラカラのvol.27からオキナワンフットボールクロニクルと題して連載を持つことになりました。ここでは書かない、FC琉球を中心とした沖縄のサッカー界に踏み込んでいきたいと思っていますので、ぜひご一読ください。 苦虫を噛む、思い JFL第16節、FC琉球対流通経済大学のゲームは、到底納得できる内容ではなくとも、勝ち点3を取りきる形でFC琉球が3-1で勝利を収める。 「納得」できない。前期終了はもう目の前に来ているのに。ピッチ上はトルシエから離れた場所にある。少なくとも彼の哲学とは一定の距離がある。無機質な内容はなぜ現れるのか。結局、サッカーを操ることができるのは、選手なのである。 両者の立ち位置 FC琉球のシステムは3-4-2-1。トルシエジャパンを思わせる守備的なシステムだ。両アウトサイドに斎藤、鎌田という攻撃的な選手を並べるが、相手攻撃陣の人数やサイドアタックの質が高ければたちまち5バックになるニュアンスを秘めている。 流経は4-4-2。中盤はトップ下に福田を置くダイアモンドを形成。右サイドにはペルー出身(青森山田高)のベロカル・フランクや、トップには盛岡商業が選手権を制した際、FWとして存在感を示した成田もいる。 ベストメンバーとはほど遠い流経も、個人を見ればある程度楽しめるし、FC琉球も苦戦するかもしれない。 そう思いゲームに臨んだ矢先、流経の先制点が決まる。 繰り返される愚行 流経のDFラインからのロングボールを中盤と3バックの間、いわゆるグレーゾーンにボールが入り、アプローチのタイミングを失った瞬間、石戸のシュートがネットを揺らす。 シーズン前の指宿合宿で見た光景となんら変わらない。その後も、ボランチから一本のパスでFC琉球のDFラインが大いにあわてるシーンが何回も見られた。 特にこのゲームでは山下の1トップであり、前線に人数が限定されるため相手にロングボールを蹴らせない「意図を持ったプレス」をかけにくい状態は確かにあった。 トルシエは「本当は4枚でやりたいけど、できる選手がいない」と語るが、ここまで進歩が遅れる状態をだれが予想しただろうか。ラビエそしてトルシエは今日も苦悩する夜を迎えている。 3得点と、交代劇 だが、この日の流経は中盤の選手の距離が短く、ピッチを大きく使うダイナミックなサイドからの起点が作れないでいた。 逆にFC琉球は両アウトサイドが積極的に攻撃の起点を作ることに成功。13分には山下がポイントになり、澤口、そして鎌田と一連のパスワークで最後は鎌田の素晴らしい切り返しからの得点が生まれる。 その後もライスのパントキックを山下が、左からのフリーキックを鎌田が直接沈め前半で勝負はある程度決まった展開に移行した。 後半はもちろん、中盤の左だった宇賀神を左トップに上げて流経は3トップのような形をとるが、ボランチの澤口がマンツーマンでマークすることで対応。 前半とは異なり、サイドを使用する流経に対し、押し込まれたFC琉球の両アウトサイドにほとんど見せ場はなかった。鎌田や斎藤は攻撃に参加する回数は極端に減少した。 しかし、ベンチは逆に開き直りを見せ、守備ブロックの前に守備ライン(鎌田、中島、國仲)を作り出す選択を取る。サイドはある程度澤口と3バックに任せ、中央を固めることで決定的なシーンを作らせない。結局、そのままゲームは終了。 「勝ち点3だけ。この勝利に騙されてはいけないのはわかっているし、足りないところは多い。分析が必要」とラビエはこのゲームを総括した。 明日のために このゲーム、ロスタイムは4分あったがその間にも大野を投入し、山下は交代の際にタッチラインに向かうのではなくあえて主審と握手する行為に出た。 喉から手が出るほど欲しい勝ち点3。あの場面には「3-1は完勝ではない」むしろ溜飲を下げる一勝だということが詰まっている気がした。
posted by 奥間店長 |14:39 |
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