2008年05月24日
日本代表の行方 コートジボアール戦・プレビュー
本日から始まる6月の決戦について。キリンカップを含む6連戦で、この先の道筋は否が応にもはっきりすることになる。ここまでの戦歴と内容を交差しても、未だ岡田監督の明確な方向性は感じ取れない。欧州組が合流した今、果たして彼の脳裏に浮かぶサッカーは現実味を帯びているのか。まずは豊田でのコートジボワール戦の入り方に神経が牽引される。 おさらい岡田ジャパン 3月26日のバーレーン戦は、ドイツW杯が終わり、新しいサイクルを営む中で最悪の内容だったと言っていい。様々な外的要因があったことは確認できていても、ピッチの上で起こりうる現象に変化をつけられない指揮官の焦りを見た。終始徹底されるロングボールは日本が目指すコンセプトの逆を走っていた。 現在の日本代表が目指す一つのキーワードは「存在しないスペースを作り出すこと」に他ならない。あえてプレスが掛かりやすい敵陣に入り込み、ショートパスなどの変化をつけて相手をひきつける。ひきつけることで、本来ならそこにあるはずのないスペースを生み出し、次の大きな展開につなげる。 オシム時代は、大胆なサイドチェンジやポゼッションベースでスペースを作り出そうとしたが、それとはまったく逆の、個人的にはこれまであまり感じたことのないサッカーへの具現化に興味が湧いたものだ。 もちろん、狭い局面にあえて飛び込むリスクはボールを奪われる機会も増す。選手同士が近い距離感でボールを運んでいるので、奪われた後もプレスの連動は円滑に行えるというメリットもある。 見えない現実 しかし、これまでの日本代表の戦いを見ても、あまり先述したような場面に遭遇することはなかった。狭い局面を大事にすることはあっても、それが結果に直結していない。白星はむしろ相手の力量が劣るからであって、内容もオシム時代の遺産で戦っているようなものだった。 そしてあのバーレーン戦がある。開始直後から多様されたロングボール。確かに、ボールをつなぐ能力があるチームは、試合が始まると「あえて前線にボールを放り込む」という場面をよく見る。相手はチームの特徴を抑えるように、ゲームの頭からプレッシャーを意図的に強くかけていく。 それに対して相手に付き合うのではなく時間帯や相手の出所を見て、ボールをつなげていくのがオーソドックスなやり方だ。 だが、あの日の日本代表は最後までロングボール主体でゲームを進め、次の一手が打てずに終わった。遠藤の投入も劇的な変化をつけられなかった。 このあたりもパワープレーなどではなく、あくまで選手という駒を使ってゲームを動かす能力も、岡田監督の采配に疑問が膨らんでいった。 六月の、勝利の歌を 「これからは俺のやり方でやる」という意味深なコメントに振り回されながら、今日という日を迎えた。 幸いなことに欧州組のコンディションは良質で、遠藤やFW陣も過密日程の影響は感じられない。岡田監督の前には、とうとうエクスキューズが届かない材料が揃った。 ディフェンスの再構築と連携をこれまでにないほど確認しているのは、昔のようなショート・カウンタースタイルで打開する方向にシフトするのか。それとも、これまでの流れを汲んで展開を作り上げるのか。 中村の合流も含め、言い訳のきかない六月が幕を開けようとしている。
posted by 奥間店長 |14:22 |
NIPPON代表 |


