2008年03月29日

バーレーン戦後味わった、圧倒的な絶望感。

例え、バーレーンの監督が策士で向こうのサッカー引き込まれたとしても、今回のバーレーン戦ほど僕は日本代表のサッカーに失望したことは正直なかった。躍動感はまるでなく、プレーからは闘志も見られない・・・。チームとしてのコンセンサスの無さ。選手のグラウンド上の適応力の無さ。そこでは将来の可能性のかけらも見られなかった。

「ただ」サッカーをやっていた、やされていた感がとても強く、本当に久しぶりに試合途中でチャンネルを何度も切り替えていた。悲しかった。目の前にあるサッカーは、本当に日本代表がやっているサッカーなのか、正直信じたくなかった。そして、怒りがふつふつと沸き立った。画面を見ながら、「だらしねぇ」、「お前ら全員サッカーやめちまえ」と選手と岡田監督に対し、思わず汚い言葉を投げつけてしまった。

その行為に対しては一人反省しているが、あんなサッカーはもう二度と見たくない。

誤解を恐れず言うならば、まだアジア3次予選。バーレーン、オマーン、タイ。確かにこれらの国々は急成長著しいことあり、油断すると足元をすくわれてしまうのは重々承知している。でもこんなレベルでドタバタしている暇はないはずだ。僕たちのサッカーは、もっと志高く、もっと可能性に溢れ、もっとわくわくするサッカーを目指していたはずだ。

「油断」と「自信」は違う。バーレーンは確かに地力があり、選手個々の力は本当に目を見張るものがあり、Jの舞台でも見てみたい若い才能は沢山いた。が、日本代表の選手一人一人は、そのあふれ出る才能を、そしてその肉体に潜んでいる底力全て出し切るならば、もっと出来たはずだ。負けたかもしれない。けど、あんな中身の無い試合はしない。バーレーン、オマーンに戦々恐々としている、そんな自信の無い日本代表なんて、誰も見たくない。

「アウエーだから。」最近この言葉がどうもエクスキューズにしか聞こえないことが多い。アウエーで戦うことが、勝ち点を取りこぼす言い訳で使われるとしたら、そんなことはもう聞きたくもない。練習場と競技場の環境の悪さ、悪天候、敵地のサポーター・・・。タフなのは理解しているし、グラウンドの外では関係者がロジ面で大変な思いをされていることだろう。が、それで揺らぐような代表チームではいけないと強く思う。

自分たちのサッカーの構築。今後、日本サッカーは「どのようなサッカーを魅せたいのか」と「どのようにしてこの試合を醜くても勝ち残るか」という狭間で、僕たちも含め、苦しむのだと思う。

がっちがちの1-0サッカーで勝つのを美徳とするのか、たとえ勝負弱くても、パスが小気味よく繋がり、後ろから前線にドンドン走りこむ選手がいて、スピード感溢れるサッカーを支持するのか。状況に応じては、それこそカメのように、甲羅に閉じこもり、点差を守りきる戦術が、もしくはひたすら守り、虎視眈々とカウンターを狙う必要性が、時間帯、そして勝ち点差・得失点差によっては出てくることだろう。

ただ、少なくとも「こういうサッカーをしたい、日本サッカーとは、つまりこれだ」という青写真は選手、コーチ、協会、(そしてサポーターを含めて)共有し、それに向かって歩み続けれなくてはいけない。そのうち立てたものを自信が持てるように、育てていかなくてはいけない。

つまりは迷ったときに戻れる「日本サッカー指針」をなくてはいけないと思うし、そのための議論を続け、もっともっと増やさなくてはいけないとも思う。先日のバーレーン戦を見て、今はその指針さえないように強く感じる。

正直、岡田監督がここでなぜ「脱オシム宣言」をしたのかが分からない。オシムがこの地に残した土台を、壊してしまうおつもりですか、岡田さん?2010年にむけて、ご自分で土台を作りかえるのですか?自分のやり方、それはなんですか?それはどれだけ時間がかかりますか?ワールドカップは、2年後です。その時間のリスクを負った上で、どんなサッカーを魅せてくれるのですか?

オシムが残した方向性は、ユース世代を含め、今後日本サッカー界が追いつづけいく物ではなかったのですか、サッカー協会の皆さん?もしそれを無くすような日本代表監督だとしたら、それを黙認するのですか?

日本が3次予選で敗退するとは思っていない。ただ、バーレーン戦で見せたようなサッカーをもし続けるとするなら、2010年南アフリカにはたどり着けないだろう。むしろそうなったほうが、ゼロからスタートできて良いのかも知れない。日本代表はもっと出来る-もちろんそう思っている。ただ、今回見せ付けられた深い絶望感は、僕をそこまで考えさせてしまう。

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posted by nysports |02:12 | Thoughts | コメント(13) | トラックバック(0)
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どんな日本代表が見たいですか?

コメント投稿者ID :

今なぜ「俺のやり方でやる」と言わなければならないのか?
最初「以前はダメな状況を変えるために代表やJの監督を引き継いだが
今回はうまくいっているチームの監督ですから」
こう言っていたのにうまくいっているチームを潰したのは岡田監督ではないのか?

バーレーン戦は明らかに選手のモチベーションが低かったというか戸惑いがあったのではないか
遠藤のコメントもなんとなくわかる気がする

posted by 721 | 2008-03-29 03:17

どんな日本代表が見たいですか?

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どんな代表が見たいか?ですが
オシムの時に国内組だけで戦っていて
「ここに海外組が入ったら面白そうだな」
そんな風に感じていた頃の代表をもう一度見てみたいです

posted by 721 | 2008-03-29 03:20

どんな日本代表が見たいですか?

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日本のサッカーの基盤は中盤のよさです。
やはり、これを上手く利用して多くのゴールチャンスを作る事に尽きると思います。FWがイマイチでも数回に1点取れればなんとかなるように。ただバーレーン戦は中盤を飛ばしすぎです。次までになんとか出来ればよいのですが・・・

posted by JOJO | 2008-03-29 03:40

どんな日本代表が見たいですか?

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オシムのジェフ時代に実施していたサッカーは好きでした。後、ベンゲル時代のグランパス、強かったときのジュビロ等のサッカーも好きでした。

 これらのチームに共通することは、各個人の球離れが早く、パスのほとんどがダイレクト、ワンタッチで交換されており、ハイテンポで見ていて気持ちよかった。
 おそらくチーム全体に戦術と浸透しており、狭いスペースだろうが、相手に詰められようが、トライしてました。全員がワンタッチ、ダイレクトのタイミングでパスをもらうことを意識している為、タイミングの早い動き出し、豊富の運動量が必要となり、必然的に攻守の切替、押上が早く、故に攻撃スピードも速く、パスコースが常に複数ある状態だった気がします。

個人的には、このサッカーを戦術として取り入れて欲しいのですが、というかバーレーン戦ように前から激しくディフェンスされた場合、当たり前な技術で、これが特別な戦術と思ってないです。Jリーグで実践したチームがあるので技術的には、無理だと思ってないです。

 僕はオシム監督の行き着く先はこのサッカーだと思っていたので、期待と落胆は大きかったですね。

posted by M | 2008-03-29 10:44

こんな日本代表が見たい!

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毎回レベルの高い記事をありがとうございます。
いつも楽しみに拝見しております。

確かにオシムの築いたサッカーをなぜ今このタイミングで壊す?そもそも岡田監督は「脱オシム」と言うけれど、オシムサッカーとは何か、そしてそのメリットとデメリットを理解した上でその様な発言をするのか説明責任は必要だと考えますね。

今回のバーレーン戦は前乗りして調整してた訳でしょ?それはなぜ?なぜなら勝ちに行ってた証拠でしょ?

もしかしたら実はみんな食中毒とかになってたとか?(以前ありましたね。五輪代表かなんかがほとんで全員体調不良の中で善戦して確か反町監督だったと思うけど、試合後の会見で思わず涙を見せたってのが・・・)

一人のファンとしては美しいサッカーが見たい。しかも勝てるサッカーを見たい。これは我儘かもしれないですけど、そこを信じて応援しているわけですよ。

ホント、これからどうなるんでしょう???

posted by ANNA'S DAD | 2008-03-30 20:33

バーレーン戦後味わった、圧倒的な絶望感。

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僕は代表に、バスケットボールサッカーを希望します!
そんな言葉はありませんが、バルサのような大人のパス回しができるサッカーです。(アジア杯のオシムジャパンを3段階くらいレベルアップさせたイメージ?)得点力は…やはり個人能力が8割方あるので一長一短では難しいですね。。。

バスケは個々人の体格差、技術力、センス力が勝敗に直結するスポーツですが、サッカーはそれほどではありません。日本人がバスケで欧米に勝つのはあと50年は無理でしょうが、サッカーでは十分に可能です!サッカーは「柔よく剛を制す」ことができるスポーツだからです。ただ、それには選手よりも指導者が世界のトップレベルである(トップレベルのサッカーを知っている)必要があることが絶対条件ですが。

絶望するのはまだ早いです!
オシムサッカーはまだ無くなっていません。
数年、十数年という時間はかかると思いますが、
僕はまた希望を持ち始めたました。
自分が今80歳とかなら絶望するでしょうが(^^;)

posted by WC2014 | 2008-03-31 13:08

721さまへ

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721さま

コメント、有難うございます。
お返事遅れまして申し訳ありません。

岡田監督もかなり追い詰められての発言なのかな、と冷静になった今になっては監督の心情にも立って考えることは出来ます。

が、そういうからには、岡田監督はサポーターに説明をしなくてはいけないと思います。「このようなサッカーをしたい。よって、そこに行き着くまでにはOOという方法を取る。よって、選手選考はOOという基準に基づいて行われる。それにはオシム前監督が作り上げた土台を少し崩すかもしれないが、それを元にもっと素晴らしいチームを作り上げていく」となぜ言えないのか。

どうしてそれを選手にいの一番に伝えきれていないのか。

岡田武史の指し示す、その道が我々の欲するサッカーで無いとするならば、僕達は岡田監督にNOを明確に伝えるべきだと思います。

僕個人としては、5大陸トーナメントとエジプト戦で魅せたサッカーの続きを見たいです。

有難うございました。






posted by 筆者 | 2008-04-01 23:45

Mさまへ

コメント投稿者ID :

Mさま

コメント、有難うございます。
お返事遅れまして、申し訳ありません。

2002年W杯後のJリーグで見ることの出来たジュビロのサッカーは、今でも鮮やかに思い出すことが出来ます。美しかった。流れるようなパスワーク。テンポの早い試合展開。決定力の有るFW。柏サポーターながら、磐田のサッカーはとても好感の持てるものでした。

オシム時代のジェフ、ベンゲル時代のグランパス、一、二年前の関口フロンターレ、大木ヴァンフォーレ・・・。戦術が堅固で。豊富な運動量と常に(バカの一つ覚えではなく)前への意識を忘れない、リスクと積極性を兼ね揃えたプレーが、日本の目指すサッカーだと思っています。

それに比べると、岡田監督が見せたそのサッカーは、2から3、レベルが落ちている気がします。

Mさんが語ってくださった理想形のサッカー。それは僕のそれとほぼ完全にシンクロしますね。これからそのサッカーを見るには、どうしたらいいのか。誰を代表監督にすえたらいいのか。

考えても考えても、中々答えが出てきません。

有難うございました。また覗きに来て下さい。もう少し掲載する記事の量を増やしますから(笑)。

posted by 筆者 | 2008-04-02 00:06

Anna's Dadさま

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Anna's Dadさま

コメント有難うございます。
お返事遅れまして、申し訳ありません。

深いサッカー観に溢れるDadさんと、サッカーの様々なことをお話できることは本当に幸せです。今後とも宜しくお願い致します。

「美しいサッカー」と「勝ちにこだわるサッカー」の両立。オランダ代表や、その流れを汲むバルセロナを初めとする、かなり多くのサッカーチームがこの難題に、長年挑戦と挫折を繰り返しています。

日本サッカーはどうあるべきか-。僕たちが「どうなりたいか、どうしたいか」がわからない限り、その答えは出てこないでしょう。今こそ「どんなサッカーを見たいか」皆で色々な議論し、すり合わせをし、それをJリーグ、協会、代表、サポーター、皆で追求する時期に来ているのではないでしょうか。

先日日系書店に行きまして、杉山茂樹氏の書かれた「4-2-3-1」というサッカーを戦術から読み解く本を購入しました。とても面白く、難しいサッカーの戦術が丁寧に、分かりやすく説明されています。是非ご一読下さい。Dadさんの絶対好きな本ですよ。岡田監督が見せていたサッカーを、これで検証してみるものいいかもしれません。
いずれにせよ、3-4-1-2(司令塔を置く陣形)は時代遅れということが良く分かります。

また日本に帰った時に、一杯やりながら一緒にサッカーを語り合いたいです!

有難うございました。

posted by 筆者 | 2008-04-02 00:22

JOJOさまへ

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JOJOさま

コメント有難うございます。
お返事遅れまして、申し訳ありません。

僕も同感です。FWを指導、教育するのはもちろんですが、日本は優秀なMFが育つ土壌にあるようです。それは日本の特徴として、ドンドン伸ばしていくべきだと思います。

ただ、今のサッカー界の流れとして、もう指令塔然とする、いわゆる「10番」が活躍する場面がドンドン少なくなってきています。その選手を生かすためには、10番をサポートする選手が2人は必要となります。パスを出し、守備もして、決定力も有る-。イメージとしては全盛期のバラック、今のトッティでしょうか。そんなユーティリティーのあるMFを、日本サッカー界が意識的に、ドンドン育てていかなくてはいけないと思います。

有難うございました。

posted by 筆者 | 2008-04-02 00:30

WC2014 さまへ

コメント投稿者ID :

WC2014さま

コメント、有難うございます。
お返事遅れまして、申し訳ありません。

サッカーは身体能力の差を比較的埋めやすいスポーツであり、ともすれば一般的に短所と見える点も長所になりうる、そんなスポーツでもあると考えます。

昔、「日本人にサッカーはむかない」という意見が散見されましたが、僕は決してそうだと思いません。「自分たちが持っている特徴で、長所で、どんなサッカーをするか」が分かっていないだけだと思います。

その道筋を示したのがオシムであり、大木現コーチでした。

まだまだ絶望感から抜け出せませんが、もう少し頑張ってみます(笑)。有難うございました。

posted by 筆者 | 2008-04-02 00:36

バーレーン戦後味わった、圧倒的な絶望感。

コメント投稿者ID :

岡田さんのやりたいサッカーって結局はマリノス時代から変わってないですよね
ベースは攻撃に枚数かけないで守備ありきでのショートカウンター

これって弱い相手が強い相手と戦うときに使う戦術であって・・・orz

オシムの作った土台は何処に行ってしまうんでしょうかね・・・

posted by 管理人さんに同意 | 2008-04-04 21:09

管理人さんに同意さんへ

コメント投稿者ID :

管理人さんに同意さま

コメント有難うございます。

今まで岡田監督が関わってきたチームを振り返ると(特に昇格した年の札幌、横浜Fマリノス)「堅守」からの勝利を目指していたように僕は感じています。

岡田監督のサッカー哲学の根源にあるのは「堅守」であり、そしてそれは、よほどのことが無い限り、継続されていくものと考えます。

それはオシム監督のサッカー哲学とは正反対、までいかなくても、かなり異なるものです。最近思うようになったのですが、そもそも異なったサッカー哲学を持つ指導者を、「オシムサッカーの継続・発展」を監督の条件として考えていた協会が任命したことは、まったく理解ができません。

オシムの土台が代表チームから消えてしまわないように、その哲学がこの国のサッカーから無くなってしまわない様に、僕たちは、たとえ小さくても、声を上げていかなくてはいけないと思います。

ありがとうございました。

posted by 筆者 | 2008-04-08 03:05

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