2006年11月11日

フィル・ジャクソンのチーム再建法

現地時間11月10日に行われた
レイカーズvsピストンズ@ステイプルズ・センター

試合は序盤からターンオーバーの目立つ雑な展開
そんななか徐々にペースを握ったのがピストンズ
守備の要ベン・ウォレスを失ったとはいえ
あいかわらずいいディフェンスを見せる
オフェンスでもアウトサイドショットが好調
さらに攻守においてリバウンドを支配した

一方のレイカーズは立ち上がりから苦しい展開
右ヒザの手術により出遅れたコービー・ブライアントは
明らかに体のキレがなく調整不足を露呈
シュートどころかボールを触る機会も少ない
チームはいつも以上にトライアングル・オフェンスに固執した

ブルズ・レイカーズでお馴染みのトライアングル・オフェンスは
わたくしのようなシロウトには到底解説できない難解なシステムだ
NBAのトップクラスの選手ですら
完全に会得するには時間が必要なようだ
マイケル・ジョーダン曰く
いちばん速く会得したのは
あのデニス・ロッドマンとのこと
またの名を「機会均等オフェンス」ともいうシステムだが
コービーがボールを欲しがらない今日は
まさに機会均等なオフェンスだった

ところが先程も申し上げた通り難解なオフェンスゆえに
今日もなかなかうまく機能してはいなかった
動くべきところに選手が動かなかったり
動いてはいけない選手が動いてしまったりと
やはり若い選手が多いだけにまだまだ時間が必要だ

さて試合は第3Qを終えてピストンズが15ptsリード
コービーはここまでまだレイアップ1本の2ptsのみ
もし第4Qの序盤でも試合の流れをつかめないなら
コービーを休ませて若手に経験を積ませてもよさそうな展開

しかしフィル・ジャクソンの考えは違った
彼はコービーに対してこう指示したはずだ
「点を取りにいけ」と
だがその指示の目的はおそらく試合の逆転ではない
いくらコービーといえど15pts差は容易には覆せない
ましてや相手は百戦錬磨のピストンズだ
ここからはわたくしの推測ではあるが
フィル・ジャクソンの本当の目的は
試合終盤の厳しい局面での追い上げを
若手たちに経験させることだったように思えた

そしてコービーは点を取り始めた
故障明けながらもさすがのプレーを見せ
第4Qだけで17ptsをマークした
そしてコービーの気迫に呼応するかのように
若い選手たちも発奮して動きがよくなった
ピストンズに対して高い位置から執拗にプレスをかける
残念ながらあまり機能はしていなかったが
それでも選手たちはただひたすらに動いた

やはり逆転するには至らなかったが
こうした終盤での怒涛の追い上げというのは
若い選手たちにとっては貴重な経験になる
「バスケットは経験のスポーツ」とはよくいったものだ
今後のレイカーズ再建にあたり
今日のような試合はうってつけの材料だ

これまで強いチームばかりを率いていたフィル・ジャクソン
ところが今のレイカーズは強豪と呼ぶには程遠いチームだ
3連覇当時のメンバーはコービーだけになってしまった
それゆえにフィル・ジャクソンの采配には注目なのだが
彼のチーム再建法が垣間見えた興味深い試合であった

posted by わたくし |21:58 | NBA | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ny1976/tb_ping/86
コメントする