2007年09月26日
前回のエントリでACL応援宣言を表明した私。どっちのサポでもないのですが、今回の試合も応戦していきます。
■敵地に響く「We are REDS」
Jの多くの対戦相手から「あの応援は脅威」と言わしめたレッズサポの声が会場を支配する。そしてそれは同時に、海を渡った浦和の選手を強力に後押しするでしょう。
■なんと開始3分、達也が決めた!
ポンテがフリーで打ったシュートをGKがファンブル。そこにつめていた田中達也が落ち着いて隅へ流し込んだ。
(追記:VTRで見返してみたら、明らかにオフサイドでした。キーパーファンブルしたボールを受けるときでも、オフサイドラインを越えた位置だとオフサイドになるんでしたね)
大きな大きな1点。UEFAチャンピオンズ・リーグでおなじみの、アウェーゴール方式をACLも採用しています。
先日の埼玉スタジアムでは圧倒的な地力の差をみせつけて勝ったともいえる勝利でした。しかし、そこで失った1点。スコアは2-1で終えたため、たとえばこの試合が0-1で終わるようなことになれば、浦和が敗戦となりました。でも、勝てばいい。点を決めればいい。それだけのこと……しかし、それがどんなに大変なことか。
それに畏れることなく、浦和は先制に成功したことは素直に賞賛したいです。
■前半の退場劇
その後は全北が焦りからか早いタイミングでクロスを入れてきたり、前線へ放り込むシーンも目立ちます。焦りからかもしれませんが、同時に浦和の選手たちにも焦りを生む可能性だってあります。浦和は、どっしりと構えて跳ね返してほしい。
15分までは危なげなく対処していたように思います。
20分、ボックスで坪井が相手の選手を倒してしまったのか、と思ったら全北16番の選手にイエロー。シミュレーションとの判定。2枚目のイエローで16番はなんと退場。
相手は既に交代のカードを1枚つかっています(なぜか理由はわからず。怪我か何かだったんでしょうか)。24分までに、全北は開始直後とは大幅なプランの変更を迫られつつある、ということでしょう。
だって既に全北はアウェー(埼スタ)で1-2で負けているのだから、最低でもこれから2点を決めて、達也と永井とポンテの攻撃を0点に抑えないといけない。さらに、交代のカードとして浦和にはワシントンも小野もいる。
■気持ちで負けてはいけない
ただ、それだけ決死の、捨て身の攻撃が全北には可能となるわけで、気持ちの面で負けてはいけない。
浦和は、その相手の気持ちをあざわらうような「サッカーを知っている」試合運びが出来るかどうか。ボールをとって、速いパス回しをすれば、ポゼッション率は必然高まる。こういったときは普段はなにかと非難と対象になりがちな日本特有のボール回しだって有効になるわけです。
しかし、落ち着いてボールをまわしてほしいところなのですが、それがうまく繋がらない。
そんなこともあって、10分以上相手のペースが続きます。
浦和は人の動きが止まっていることも相手のペースとなっている原因でしょう。人がいることに安心しているからなのか、フリーランニングが少ないように見受けられます。ここはもう一度、心理的な面で選手を鼓舞させていく必要があるでしょう。それはサポータの声援を聞くことや、トゥーリオの前線への飛び出しも効果的でしょう。
1-0のまま前半終了。なんとか凌いだ前半でした。
(後半へ)
posted by nori44 |18:59 |
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2007年09月18日
■ゴールを脅かすドイツと、ゴールに迫る日本という差
優勝候補のドイツとの試合に挑んだなでしこ日本代表。この試合、0-2というスコアで敗戦した。
その結果、この女子W杯はグループリーグでの敗退という結末を迎えた。
開始直後、ボックス内で8番のスミセクにシュートを打たれるも、キャプテンでもある2番の磯崎が足を出してクリア、ゴールラインの外に出る。
3分、日本のDFラインが一直線にならんだ瞬間に、その裏へダイレクトのスルーパス。それに反応したのはドイツ20番のウィムバースキ、GKと1体1の場面を作る。GK福元のファインセーブにより失点は回避。
一方の日本も、開始1分に10番澤と5番の柳田の動き出しとパス交換によってゴール前にもちこんで、最後は宮間へのクロス、宮間のシュートはヒットせず。
日本はボールを奪われたあとのカウンターを警戒してか、後ろからの押し上げの面ではあと一人足りない。心理的にも相手に圧倒されているのかもしれない。
守る日本は守備の人数は揃っているのだけど、ドイツの正確なパス出しの前にマークが後手にまわり、チェックにいけていない。体格面では劣るのだから、守りにも攻めにも人数をかけて、組織的に動いていくしかない。
日本、中盤でボールをキープ。しかしボックス内への効果的なパスは見られず。日本は足元の技術は確かなものがあり、パスが通っているものの、最後の一歩が足りていない。
17分、左サイドバックの20番宇津木が中盤にボールをあずけてタッチラインをすーっとあがっていく。最後は宇津木のトラップの精度が悪く、ボールがタッチラインを割ってしまう。
18分、スミセクが原が落ち着いてトラップしたはずのボールをかっさらい、チャンスにつなげる。9番でキャプテンのプリンツが、3番近賀のタックルをものともせず、スミセクへパス。最後は岩清水のボックス内でのスミセクへのファインタックルによりことなきをえる。
一瞬の気の緩みを正すための声の掛け合いは、このときばかりは足りていなかったのかもしれない。
20分、ドイツの長い一本のパスが中盤の選手にわたり、それをダイレクトで右サイドの選手へ出す。このあたりの決定的なチャンスを作り出す技術は高いドイツ。さらにパスを受けたウィムバースキがワンツーで抜け出し、GKとの1対1を作る。シュートはキーパー福元が左へはじく。
大柄なドイツ選手たちだが、パスを出したあとの連動性は高い。
ついに均衡を破ったのはドイツ。
その直後のCK、10番のリンゴーのボールは磯崎が触れたかに見えたが、結局ファーにまで流れ、そこにいたフリーのプリンツがシュート。失点。0-1
それ以降は一進一退。
双方から何度もロングパスが出されたのだが、ドイツのロングパスは精度の高く、ピンポイントで選手に渡る。対する日本は裏を狙う意思はみられるが、それが効果的に繋がっていない。身長の差もあるため、頭上の高さのボールとなると競り負けてしまうことが多い。
33分、ドイツの2番シュテゲマンからの効果的な縦へのロングパス。DFラインから抜け出した18番のガレフレケスがフリーで受け、最後はマイナスのラストパス。通れば1点のパスだったが、ボールは何とか磯崎の足にあたり、それを日本はかろうじてクリア。
40分、ドイツのCK。速くてするどいボールが来る。日本はせり負けて折り返しのボールを上げられ、さらにもう一度競り負けてスミセクがヘディング。しかしボールは幸運なことにバーを叩く。
■ベンチを含めた選手層の差
後半、日本は宮間に代えて荒川。この交代が吉と出るか。
その荒川へのロングパス。惜しくもキーパーに阻まれるが、前半はまったく効果がなかったロングフィードで良い形を一つ作った。
何度か荒川にボールが収まるシーンも。一縷の可能性が見えてくる。前線でキープできると、体力的な面でも休めるし、優位に立てる。
前半に比べて、時間が進むのが早いと感じてしまう。双方ともにゴールに近付くシーンが少ないということだろう。
14分、荒川が相手GKと競り、負傷。大野との交代となる。
負傷したシーンも、ボールを最後まで追っていたからこそ、相手GKとの接触となってしまった。点のニオイを放っていた(その上に途中出場だった)荒川が交代となってしまったのは非常に痛い。
15分ステグマンのミドルシュートは枠を外す。しかし男子顔負けの迫力のあるシュートはなでしこの肝を冷やしたことだろう。
18分、交代した大野がドリブルでボックス手前まで運ぶ。
21分、19番のバイラマイが速い。左サイドからチャンスを作られる。
29分、原からのロングパスに反応した大野が抜け出したかに見えたが、最後のシュート直前に相手DFに詰められる。
30分、プリンツのスルーパスにスミセクが反応。ゴール前でGKと1対1となり、パスを選択。最後は宇津木がオフサイドと判断してマークを疎かにしてしまっていたウィムバースキに渡り、決定的なシュートを放つもバーのわずか上。
31分、FWの永里に代えて宮本投入。
33分、DFのヒングストから右サイドへのロングフィード。これを右サイドの選手が簡単に頭で落とし、交代した直後でフレッシュなミュラーに通る。ミュラーはボックス右で冷静に切り返して岩清水のマークを外してクロス。ゴール前でフリーで待っていたプリンツがヘッド。しかし枠を外れる。
40分、相手の粘りのある突破を抑えられず、磯崎がPKを与えてしまう。
決められて、0-2
そのまま反撃できず、タイムアップ。
実は男子以上に過密日程だったなでしこ。3月には今大会への出場権をメキシコと争った。なでしこリーグの合間をぬうように北京五輪予選も戦った。それらを勝ち抜いて、中国の地で戦っていたなでしこには、純粋に拍手を贈りたい。
そのような状況ではコンディションやピッチに入るまでの外的要因も多くの困難があったはずで、それを一つずつ越えての昨日の試合だったわけだ。
この試合では確かに「荒川が出続けていれば」と思うこともあった。
しかし、その荒川を途中交代で使わざるをえないのは、ベンチ、更に言うとなでしこリーグに出場している全選手を含めた日本女子の選手層がまだまだ厚くはない、という事実をものがたっているのかもしれない。
ドイツは速さ、強さ、高さ、そして上手さも兼ね備えた良いチームだった。10回戦って、日本は8回は負けるだろう。その勝てる2回を手繰り寄せられなかったのは、様々な差。全ての面での差だった。スコア以上の実力差があるのだと感じた。
印象的だったのは、解説の川上がアディショナルタイムに今大会3試合の総括をしていたのだが、エースの澤がそれと同じことを試合終了後の記者会見で話していた。
澤は絶対に悔しいはずだ。ただ、悔しがっているだけではいけないわけで、その経験を前につなげていく意識をもつ選手、そしてその選手をサポートしていく人たちもいなければならない。
その役割を澤にだけ任せてしまってはいけない。日本のエースとして長く女子サッカーを引っ張ってきた澤、その後に続く選手たちが待たれるところだろう。
■参考
なでしこ、敗戦の先に見えたもの 女子W杯グループリーグ第3戦 ドイツ戦
posted by nori |14:28 |
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2007年09月13日
「プラン通りの試合展開。プラン通りにことが運んだ」
試合後の選手や監督の言葉に、そのようなセリフが踊ることがあります。
五輪予選カタール戦を試合観戦していた方は分かるでしょうが、今回の試合に関していえば、日本にとって(チーム内部のことは分からないですが、予想するに)おおよそプランとはかけ離れた試合展開だったのではないかと思います。
前半6分にセットプレーからの梶山のヘディングでの得点で先制。ホームとしてはそこから畳み掛けたいところでしたが、点が決まらない。中央からの突破をつぶされたりと攻めあぐねる中、カタールのあわよくば得点という攻撃が日本のゴールマウスを襲います。
後半になっても状況は改善されません。そろそろ交代で流れを変える必要があるなと思われた矢先、23分のことでした。本田(拓)が二枚目のイエローカードで退場。相手FKのとき、相手がボールを蹴るよりもわずかに早いタイミングで本田選手が動き出したことが警告の対象となりました。
慌ててベンチは小林をピッチに送り出しましたが、その後は防戦一方。ワインレッドのユニフォームが津波のように日本のペナルティエリアに何度も何度も侵入してきます。カタールFWヤハヤの至近距離からのシュートをGK山本が左足にあてたスーパーセーブも飛び出し、アディショナルタイムの5分を含めた27分弱を0点で凌ぎ切りました。
開始早々に先制、しかし追加点を奪えずに後半に突入、そして10人で1点を守る展開。
時差のあるサウジアラビアから長時間のフライトを経て、短い時間で時差調節をしなければならないという試合前の条件からしても、非常に苦しいものでした(U-20W杯に参戦した選手はさらに厳しい日程でしょう)。
それでも、勝った。
その事実に対して、惜しみない拍手と賛辞を贈りたいです。よくぞ勝ってくれたと。
終盤では、森島が苦しそうにしながらも、それでも走ることで相手にプレッシャーを与えていたと思います。そんな森島の姿は、プレーそのものの価値以上のものがありました。
さて、今回の試合、私はU-20W杯カナダ大会から合流してきた選手たちの動きを注目していました。
前半から柏木は前線での決定的なパスにおいて、噛み合わない場面もありました。このチームで二試合目ということもあり、そのパスが効果的に通るようになれば、さらにチャンスが生まれるのだと期待しています。単なるチャンスメイカーだったら、パスが通らない時点で評価は非常に低くなってしまうでしょう。しかし彼にはもう一つの武器があります。走れる、という武器が。
彼の献身的な守備のときのチェイスがあったからこそ、失点をゼロに抑えられた面もありました。
同じくU-20カナダ大会を戦った内田選手も、消えている時間帯もありましたが、無失点に貢献しつつ、何度か惜しいチャンスも作りました。
特に後半の彼の右サイドでの突破、そのスピードは大きなアドバンテージでしょう。オシムが言うのはプレーのスピード、考えるスピードの部分ですが、単純な走るスピードはあるに越したことはないのです。
もう一人のカナダ選手が森島です。
「僕はまだ若いし、謙虚な気持ちでやっていかないと、あっという間に消えてしまうかもしれない。そういうのを僕らの世代は、いっぱい見てきてるから」
Nmuber 686 P73より
彼の必死さ、その原因は今の五輪代表での位置と、クラブでJ2を戦っているという現実にあるのでしょう。彼の心にある「絶対に負けられない」という思いの中には、単に「カタールに勝つ」だけではないものがあるはずなのです。
そんな森島の気持ちののった戦いぶりは国立競技場を埋めたサポーターの思いを一つにしたと思います。何度も森島コールが響くピッチの上を彼は何を思って走っていたのでしょうか。
最後に審判への侮辱行為として警告を一枚もらっていたのは要らなかったとは思いますが、それもご愛嬌と勝った今では好意的に捕らえています。
プレーの面では、彼のポストプレイが効果的に後ろの選手に繋がらないこともしばしば。しかし、彼は単にはたくだけのプレイではなく、ときおり前へ向こうとする姿勢もありました。相手DFとの競り合い、球際の強さでは負けていませんでした。
彼ら3人の選手がカナダでU-20代表として戦ったということは、すでに過去のことです。その過去のことは決して消えないものですが、そこからさらに先に進んでいかないといけない。
彼らを含めた昨日のピッチに立った選手たちの前には、北京五輪への道の先に、W杯出場への道、欧州CL出場への道などの長く険しい道があるでしょう。しかし、それらの道には抜け道や近道はないのです。
だからこそ、彼らはどんな試合でも手を抜かずに(だけども怪我には気をつけて)戦っていてもらいたい。そんな日本のサポーターの気持ちを汲んだのか、選手たちはそれぞれに輝きを放っていました。
果てしない道も、足元の緑の芝生からしかたどり着けないのだから。
posted by nori |11:59 |
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