2008年03月28日

敗軍の将兵と、その言葉 [2010 W杯 アジア3次予選 日本 vs バーレーン]

 いつかは、負けるんです。
 2010年の本大会、その決勝で勝てるのはたった1チームです。そこに至るまでに、多くの敗者が生まれる。遅いか早いかの違いです。
 この敗戦を受け止めるしかないと思うのです。つまり、今の日本代表は「W杯3次予選のバーレーン戦で負けるチームなのだ」という事実を。
 負けて得るものは何かといえば、自分たちに足りないものを知ること。
 敗軍の兵たちは、この敗戦に対して何を思うのでしょうか。選手たちのコメントを見てみましょう。

玉田選手
「前半から試合を見ていて、ただ単にボールを回しているだけでチャンスが作れていなかった。相手にとっては怖くなかったと思う。ドリブルを入れたり緩急をつけた攻撃をしたかった。
(前半のリズムの悪さ?)みんな動いてなかったし、ロングボールを蹴ったら相手の思う壺なのに…。向こうはやっててやりたいようにしてたと思う。
(ボールをつなぐのが日本らしいサッカー?)そうすれば日本らしいサッカーができるし、向こうも苦しむと思うけど。
(怖い集団になれていない?)みんな素直すぎる。もっと自分を出していい。今日に関しては特に遠慮があったように感じた。外から見ていてはがゆかった。今日はよくて引き分けだったと思う。みんなボールを出しても足が止まっていたし、それでロングボールを出してたから。
(試合の後の岡田監督?)分からない。ロッカーではみんな次行こうという話をしていた。前向きに捉えるしかないからね。でも今日の試合のことは絶対忘れちゃいけない。修正しなきゃいけないから。ワールドカップ予選が簡単じゃないことは分かっていた。今日は相手が強かったというより、自分たちがよくなかったということ。悔しいよね。自分も頭から出たかった。またJリーグで呼ばれるように頑張るしかない」


 細かいパスを繋いで、美しくゴールを陥れる。それはいわば結果論であって、ロングボールがそのままゴールに入るなら、それがいいんです。それが出来ないから、パス回しや相手の陣地の深くからのクロスで崩す手段を選ぶことになるわけで。
 さて、日本らしいサッカーとは何か、と聞かれたら……私は、明確に答えられません。無論、私は一介のサッカーファンでしかないわけで、その答えは代表選手の中にはあるかもしれない。そして、その「日本らしいサッカー」のイメージを代表選手たちが共有出来ているのなら、それは怖い集団になるのでしょう。もちろん、この試合ではそれが出来ていなかったわけですが。
 それにしても、玉田選手は唐突に召集されて(失礼!)、さらに後半途中からの出場にもかかわらず、ここまで強い気持ちを持っていることが、何だか凄く嬉しくなります。
「悔しい」とストレートに心情を表してくれる玉田選手と、「俺も悔しかったよ」とか言いながら、名古屋の居酒屋にでも飲みに行きたくなったのは私だけでしょうか。

鈴木啓太選手
「最低でも勝ち点1を取って帰れるゲームだっただけに、後でどういうツケが回ってくるか分からない。勝ち点1というものを持って帰らなくては行けなかった。自分たちのサッカーをこれでいいと思っちゃ行けない。目指す方向はいい。でも1人1人の意識の問題。
(迷い?)ないです。もっと積極的にボールを受けたり、その分、もっと人も動かなければ。正直、やっている本人たちも自分たちがよくないのは分かっている。周りで見ている人も感じていると思う。分析して、見直さなければならない。
(3-5-2の問題?)システムじゃないと思う。システムのせいにするのは簡単だけど、自分たちで考えなきゃいけない。やるのは自分たちだから。出来なかったのは自分たちのせい」

 どういうツケなのか。もちろん、日本がオマーンとバーレーンの後塵を拝すことはないです。ないでしょう。だけれども、そのことに対して危機感を持っているかどうか。
 あらためて言うことでもないですが、最終予選に出ることではなく、あくまで本大会出場が目的です。
 どこまで先を見ているのか、どの程度のビジョンをピッチで表現してくれるのか……その点で私たちは失望があったし、それでも3次予選は続いていくのだから、挽回しなければならない。
 あらゆる意味で、日本代表に対するハードルは上がりました。上げたのは彼ら自身です。そういう意味で、やっぱりツケですよね。

大久保嘉人選手
「回せるところでもどんどん蹴っていた。パスを回して裏へという形を練習でずっとやってきたのに、今日は全然できなかった」

安田理大選手
「個人的にはボールにあまり触れることができなかった。ヤットさん(遠藤)が入ってボールを落ち着かせてくれて、これからという時に交代になった。悔しい」

川口能活選手
「(得点シーン?)自分としてはタッチで行くのか、パンチで行くのか、うまく判断できなかった。自分の力不足。1からやり直しです。とにかくああいう形で失点をしてしまったのは事実だから」

 出来なかったことがある。だとすれば、何が出来なかったのか。そのことを一つ一つ精査して、もう一回立て直してほしい。最終予選へ進むことを考える前に、まずは目の前のオマーン、バーレーン、タイに照準をもう一度合わせなければいけない。
 これ以上悪くなることはないのだとしたら、この敗戦は2010年への橋頭堡となるのだから。

 最後に岡田監督のコメントを。岡田さんの解任というシナリオも、考えてしかるべきでしょう。今はまだその時期ではないでしょうけれど。

岡田武史監督
「非常に残念だ。考えていた最悪のシナリオです。終わりまで0-0で行くと何が起こるか分からないから、それだけは避けたいと思っていた。でもホームで勝てばいい。時間もあるし、やっていけると思う」


[ J's GOAL ] 日本代表 vs バーレーン代表 試合終了後の各選手コメント
[ J's GOAL] 岡田武史監督(日本代表)記者会見コメント 

posted by nori44 |00:07 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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敗軍の将兵と、その言葉 [2010 W杯 アジア3次予選 日本 vs バーレーン]

選手たちが試合後に語ってること。
これらを練習中もしくは、試合中に伝えあってるかが問題!

岡田さんは立ち上がりからある程度蹴りあいになることを覚悟してたみたいだけど、選手の中には繋ぎたかった意思が見れる。
この辺の意思の疎通をしっかりしないと。

気になるのは岡田さんが監督になった初戦=チリ戦でやったショートパスをつなぐサッカーが尻つぼみっぽいことかな!?
もちろん相手があることだけど、日本のストロングポイントは中盤だから今日のような蹴りあいではアジアでも不覚を取る確率が上がるってこと。

でも、監督になって6月までの間は初めてゆっくり選手選考できる時間がある。適材適所のメンバーを選んで欲しいです。

posted by DGS | 2008-03-29 10:39

敗軍の将兵と、その言葉 [2010 W杯 アジア3次予選 日本 vs バーレーン]

DGSさん

>選手たちが試合後に語ってること。
>これらを練習中もしくは、試合中に伝えあってるかが問題!

まさにソコなんですよね。
伝え合っていない、っていうことだったとすれば、もちろん選手たちの責任はありますが、それと同等かそれ以上に監督にその責任があるわけですよね。

オシムうんぬんは、もういいんです。
オシムさんの功績って、決して代表チームに限定されるようなものではないと思うし、だからこそ、代表チームに関して「オシムと違う」とか言い出すのはナンセンスだと思うんですよ。
オシムさんの功績は、日本サッカー全体における、監督やコーチをしている人たち全員に波及したもの、サッカーに対する意識の変化だと思うので。

だからこそ、どうせ心無いスポーツ新聞は書きたてるかもしれませんが、岡田さんは岡田さんのチームを作ってほしい。
胸を張って戦えるチームを作るしかないでしょう。
もう待ったなしの状況ですから、「次こそは」だし、「次はないぞ」でもありますけどね。

posted by Nori Aihara(管理人) | 2008-03-30 19:39

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