2008年01月21日

バントの有効性

 日本の野球においてバントは1点を確実取れる作戦として重視されています。しかし、最近高校野球において私の故郷静岡県代表常葉菊川がバントを使わない作戦で旋風を起こしましたね。ただ、その得点の取り方は1点づつではなく、ビッグイニングを作る感じだったと思います。


 それで思ったのですが、バントの使用で1点を取れる確率はどのぐらい変わるのでしょうか。ここでは後ろの打者の成績に応じた確率を求めようと思います。足りない頭を回転させて考えます。数学っぽいので数学が苦手な人はご注意ください。数学っぽいだけなので数学が得意な人もご注意ください。ではいきます。


~バントの使用による1点を取れる確率の違い~

前提・1点取れるかどうかのみに着目。2点目以降は考慮しない。
  ・四死球、進塁打、併殺打、バント失敗等は考慮しない。
  ・ヒットかアウトのみで計算。打率=出塁率とする。
  ・シングルヒットで2塁ランナーが生還。
  ・二塁打以上で1塁ランナーが生還。
  ・二塁打以上の出る確率を長打率÷出塁率-1とする。
  ・後ろの打者の出塁率、長打率は全て同じとする。

 ツッコミどころ満載だと思いますがこのぐらい単純化しないと計算できないのでご容赦ください。結果は薄目でぼんやり見る感じでお願いします。


計算式

a=出塁率 b=長打率 とする。

無死1塁の場合

バント不使用の場合、点の入らない確率は
(1-a)3乗+{3a(2-b/a)(1-a)2乗}(1-a)
となります。

一方バント使用の場合、点の入らない確率は
(1-a)2乗
となります。


1死1塁の場合

バント不使用の場合、点の入らない確率は
(1-a)2乗+{2a(2-b/a)(1-a)}(1-a)
となります。

バント使用の場合、点の入らない確率は
(1-a)
となります。


 後はa、bにそれぞれ出塁率、長打率を当てはめればOKですね。ちなみに後ろの打者が出塁率.400長打率.600の強打者だとすると、無死1塁でのバント不使用時の得点確率が約0.654。対してバント使用時が0.64で、1死1塁では不使用時が0.496、使用時が0.4となります。


 アレ?バントしない方が良くなっちゃいました。考えてみれば、後ろの打者がみんなこんな強打者なんてありえませんから仮定がおかしかったんですね。現実的な数値として日ハムの田中、稲葉、セギノールの平均値で考え直します。出塁率.353、長打率.426ですから、無死1塁でバント不使用時の得点確率が約0.498、使用時が0.581。1死1塁でバント不使用時0.347、使用時0.353でそれぞれバント使用時のほうが1.17倍、1.02倍の得点確率となります。


 ちなみに巨人が高橋、小笠原、阿部を並べた場合、出塁率0.374、長打率0.544ですから、無死1塁でバント不使用時の得点確率が約0.605、使用時が0.608でほぼ同じ。1死1塁で不使用時0.448、使用時0.374で不使用の方が確率が高くなります。


 前提の段階で大切なモノをたくさん失ってしまったので、信頼性は微妙ですが、この公式が少しは真実にかすっているならば日ハムのバントは有効で、巨人のバントは意味が無いことになります。バントは後ろの打者に長打がない場合にこそ有効となりますから、1番に出塁率の高い打者、2番にバントができる打者を置いて3番以降に強打者を置くのは、バントありきであればいい打順のようですね。もし、強打者ぞろいの某球団がバント不使用を決めて、2番にも強打者に置いたらどうなるかが気になります。来期の各球団のバントの使い方に注目ですね。

posted by noraneko |22:41 | 野球(真面目) | コメント(6) | トラックバック(0)
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バントの有効性

高校の数学の授業を思い出しました。
…今も昔もチンプンカンプンです。

走者が二塁にいるからこそ、外野が前に出て長打が増える気がしますが、それはおいときましょう。計算にキリがなくなりますからね。

仮にですよ、巨人が2番に二岡なんかおいたらどうなるんでしょうね。
不満とストレスで自滅するかな。

posted by 由比彰紀 | 2008-01-22 16:58

バントの有効性

コメントありがとうございます。

>由比彰紀さん
細かいことはやろうとしてみたんですがムリでしたね。このぐらいが限界です。

2番二岡は本当にあるかもって気もしますけど、どうなんでしょうね。来期に注目しておきますか。

posted by 管理人 | 2008-01-22 20:23

バントの有効性

このシリーズは中止したほうがいい気が・・・
前程条件自体が実際とかけ離れている。
 
ついでに言うならば次打者が強打者でもバントで一塁が開いたら逆に敬遠される可能性もあるしね。
 

posted by あ~うん | 2008-01-22 23:35

バントの有効性

>あ~うんさん
う~ん、でも正確なところはムリですからね。見るのではない、感じるのだ、というか、正確なデータを取ることではなく、なんとなくこんな感じかなぁ・・というのを知るというのが目的なので、勘弁です。

あと、今のところシリーズ化の予定はありませんよ。

posted by 管理人 | 2008-01-23 00:18

バントの有効性

実際のところ、高校生レベルではバントはそれほど価値のあるものではないと思います。
全く逆の意見を持たれてる方もいるとは思いますが、私の意見を書きます。

高校野球の場合リーグ戦はほとんど無く、わずかにあるリーグ戦でも、同じチームで何度も対戦するわけではありません。
打者にとって、ほとんどの投手が初めて対戦する投手なのです。
ドラフト候補に挙がる選手を思い浮かべてください。
高校通算打率が5割を超えるような選手がゴロゴロいます。
当然、ドラフト候補でなくてもそんな選手は沢山います。
初対戦の投手相手に、それだけの打率を残せてしまうのが高校野球のレベルなのです。
当然、超高校級と騒がれる投手も中にはいますから、全てに当てはまるとは言いませんが・・・。

まぁ、なぜそれだけの打率が残せるのかを考えてみてください。
一番の要素は、守備力ではないでしょうか?
当方中日ファンですので、中日で例を挙げると、アライバが高校野球で二遊間を守っていたら・・・。
外野手が全員英智だったら・・・。
間違いなく打率がかなり下がるでしょう。
打者や投手で超高校級と評価される選手はいても、守備だけでドラフト候補に挙がる選手っていないですよね?
個人的にはあってもいいと思うんですが・・・。

状況にもよりますが、バントで一つのアウトを簡単にあげてしまうのが、高校野球ではもったいないのです。
逆に状況によっては、どうしても送らないといけない場合や、スクイズで一点をもぎ取らないといけない場合もありますが。

そこまで詳しく書くと、更に長くなってしまうので、今日はこの辺りで・・・。

posted by 遅くなりましたが | 2008-01-23 22:19

バントの有効性

>遅くなりましたがさん
確かにそうですね。
高校野球を見てるとプロの守備とは明らかに違いますもんね、安定感とか、球の追い方とか。
バントでも内野のエラーを誘えるかもしれませんが、確率的には普通の打球より大分低いでしょうし。
常葉のようにバントを使わないのが、今後高校野球のトレンドになるかもしれませんね。

posted by 管理人 | 2008-01-23 23:21

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