神宮と戸田、あと両国に思いを馳せて。~From愛媛・Live In大阪ちなヤク日記~

挫折を経験するのは、恥でも何でもない。 【#1 山田哲人】

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8月20日終了時点での成績は、111試合で414打数101安打の打率.244、19本塁打62打点、盗塁は13個。

数字だけを見せれば、読者のみなさんはどんな選手を想像するでしょうか? 身体能力に定評のあるトッププロスペクト選手の覚醒前夜か、はたまたやや安定感を欠いている足の速い中距離砲か。

もしこの選手のポジションが外野手や一塁手であれば物足りないかもしれない。 でも、セカンドやショート、キャッチャーでこの成績を残しているならロマンを感じるかも知れません。

正解は、タイトルで察しがつくと思いますが、山田哲人の今季成績です。


山田は昨季、度重なる死球を受けて一時は戦線離脱も余儀なくされました。その影響からか昨季最終盤から打撃の勢いに限りを見せ、今季はWBC出場の疲れもあったからかスランプに陥り、快音がなかなか生まれません。

打率だけでも、3・4月.191→5月.269→6月.177→7月.247。今月は持ち直して8月19日現在で.383と好調をキープしていますが、3年連続のトリプルスリーを狙うにはあまりに遅い猛チャージとなってしまっています。 それでも、山田が8月に入って調子を持ち直していること自体は素直に喜ぶべきこと。

山田を中心に見た時の今季のチームの反省点は、山田がスランプに陥っていた時にそれをカバーできるだけの総合的な打線の火力が足りなかったこと。恐らく、早々に打線の中軸を担うべき存在だった川端慎吾や畠山和洋が離脱、ウラディミール・バレンティンもケガのリスクが高く実際に一時は戦線離脱を強いられたことも、ただでさえ不調だった山田にさらなる負担を強いてしまったのはあるでしょう。

とまれ、一流と呼ばれる選手でも味わう「挫折」というものを、山田は今季長きにわたって味わうこととなりました。 山田の調子が絶不調だった4月、そして交流戦の時期は特に、「山田をこのまま出し続けて大丈夫なのか、下げたほうがいいんじゃないか」という声も多く聞きました。

その、いわゆる「山田外し」に対しては筆者は慎重派でして、その理由はふたつ。 ひとつめは、単純に打率2割前後をうろつきながら守備はレベルを維持していて、本塁打と盗塁も期待できる山田を上回るだけの能力のある選手が見当たらないと思ったこと。あいにく、セカンド候補に挙げられるであろう西浦直亨や谷内亮太も同じく不振で、山田の不調の時期は現在一軍定着に向けて奮闘している奥村展征も台頭前の状況。個人的には渡邉大樹を見たかったのもあるんですが、渡邉は5月末からケガを負ってこちらも一時戦線離脱を強いられていました。 ふたつめは、試合に出し続けて復調するという目があるなら、山田を出すほうがまだリスクとしては低いのではないか? という点。筆者はこのふたつめの理由に重きを置いて考えていて、でもその場合も妥協案として「下位打線に置くべきでは?」とは思いました。

結果論で論じるならば、山田を使い続けたことはベンチのひとつの成功した作戦だとは思います。 もちろん山田がこの不振を打破しようとしてもがき、結果抜け出したという事実もあります。


だからこそ、山田のこれからの動向について案じることがいくつかはあります。

山田は、将来はいずれメジャーリーグに行くことも視野に入れるべきレベルにいる選手でしょう。 だからこそ、この昨季終盤から今季中盤にかけて山田を襲った「スランプ」を、山田自身がどう捉えているか。いちファン目線で窺い知るとはもちろんできませんが……。 ひとつ確認しようとするならば、チームが最下位を独走してしまっている中、いかにモチベーションを維持して成績を持ち直すことが出来るかどうか。 そして、その戻した調子をさらに上げて、来季再びトリプルスリーを狙うだけのポテンシャルに持って行けるか。 抽象的な言い方にはなりますが、この点を注目して残りシーズンの山田は見ていくべきではないでしょうか。

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東京ヤクルト・野手
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山田哲人

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