2009年02月25日

FC岐阜の試合じゃないこと

 23日付の中日新聞にFC岐阜の記事。タイトルは“赤字のプロ”。累積3億円を超える赤字。岐阜がこうなってしまった理由を分析していた。

一部抜粋
~07年チームのGMに招聘、今西氏。「就任して10日で選手の給料が払えないことが分かった…」。…こうした窮状に陥るまで、なぜ内部で危機管理ができなかったのか…。
「Jリーグに上がれば、チームの商品価値が増し、もっと多くのスポンサーがつく」根拠のない楽観が関係者の間で語られていた。~

 Jリーグに加入さえすれば、すべてが好転する。分からないでもない。サッカーファンからすれば、地元のチームが「J」というブランドを新たにまとう。それは光りかがやいた魅力を持っている。

 でも、サッカーファン以外からしたら地方のチームがJ2加入するというのはそこまでの話題ではないのかもしれない。J1だけでも18チームあり、J2も同じ数。サッカーファンでない普通の人ならば、J1のすべてのチームをいうことさえ難しいだろう。ならばJ2だったら、どれほどのチーム名が言えるだろうか。

 先週、お笑い番組、レッドカーペットでU事工事さんが出演。地元、栃木のSC栃木をネタにしていた。日本代表とJ2新加入したSC栃木を対比させることで、おおいに受けていた。自虐ネタとはいえ、少しショックだった。

 Jリーグに新加入したSC栃木。Jリーグに入ったことで、地元は沸くが世間的に広く認知されるというわけではないのだろう。だから、このようにネタとして受けてしまうのだろう。

 サッカーファン、チーム関係者、応援する人。「J」というブランド力を過剰に見てしまうのではないか。
 しかし、スポンサーが対象にしているのはコアなサッカーファンではなくあくまで一般人。栃木のネタで笑うような人々だろう。だからこそ、フツーの感覚とサッカーファン、チーム関係者の温度差が生じ、資金繰りがうまくいかないのだろう。

 今年、はじめてJ2でプレーする熊本の藤田選手のコメント。(朝日新聞より)
 「…クラブハウスがない、練習着は自分で洗う、練習場が毎日変わる。正直、熊本はプロとは言えないと思う。…子どもたちがあこがれる選手が、練習場の脇で着替えていたり、生活をするのも苦しかったりでは夢がない…」

 藤田選手の言っていることは間違っていないと思う。しかし、すべてのチームがそれをできうるキャパにはないと思う。
 Jリーグには36チーム。各地方にチームがありクラブの規模、Jのチームの中でもヒエラルキーが存在するのではないか。現状、アマのようなプロがあっても仕方ないのかもしれない。

 選手の感覚、チーム関係者の感覚。そして、一般の人々の感覚。大きくなったリーグで、すべてがプロフェッショナルとはいかないのだろうか。
 “赤字のプロ”より、アマチュアに近くても黒字を目指すのか。記事を読んで、岐阜の進む道はまだまだ険しいとも思った。

posted by nomura |18:10 | FC岐阜 | コメント(2) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年02月25日

FC岐阜の試合のこと

 22日に行われたFC岐阜とグランパスの一戦。2対0のスコア、岐阜の完封負けだった。1-0、1-0での敗戦ときて3度目でこの日のスコア。それでも十分に善戦していたと思う。

 岐阜で印象に残ったのは永芳選手。昨季までのミスター岐阜、森山の15番。そして、大友に似た風貌。坊主頭。がっつり系の選手かと思ったら、むしろ逆。やわらかい選手だった。

 ポジションもボランチ。といっても、守備的ではなくチームのかじ取り役というのがしっくり。昨年、ゲームメーカーらしい存在が見当たらなかっただけに、この日のプレー。彼に大きな期待を持ってしまう。

 もう一人、印象的だったのは秋田選手。大卒などの若い新戦力が目立つ今季の岐阜。その中で34歳という年齢。走るチームへと変革するなら彼の存在はどうなのだろうと思っていた。

 だが、何の問題もなかった。走力で劣ることもなくプレー。それより際立っていたのが、危機察知能力とでもいおうか。危険なスペース、ここでボールを渡したらいけない。そういったところでピンチの芽をつんでいた。ベテランらしい働き、安心して見ていられそうである。

 しかし、それ以上に印象に残ったのは名古屋のダビ選手。身長183㎝ということだが、ドリブルしているときはすごく低く見え、それだけの背丈には見えない。逆に、ヘディングするときはものすごく高く見えた(岐阜のGK野田選手の191㎝に競り負けることはなかった)。

 重心が低いがゆえ、簡単には倒れない。トップスピードになる瞬間が速い。身体能力の高さ、打点の高いヘディング。正直、次元の違う選手。怪物といってはあれだが、同じフィールドにいることさえ文句が言いたくなるような存在だった。

 彼を持ってして、岐阜と名古屋の違い。「個」が違うからといってしまうのはたやすい。岐阜にはダビのような選手はいないし、入団させるような余裕もない。けど、それだけではない。

 後半18分の名古屋のプレー。DFラインからマギヌン-玉田-竹内-杉本-玉田。ゴールこそならなかったが決定的な場面だった。
 名古屋の選手たちはこの場面、すべてをワンタッチで行った。パス、スペース、フリーランニング、判断。シュートにいたるまでの動作はダビのような個人の突破ではなく、各選手の精度の高さ、テクニックだと思った。

 ダビのような圧倒的な存在。「個」では勝負できない。しかし、18分の名古屋のようなプレー。岐阜の選手たちも、個々人の精度。スキルさえ高めていけばできるようになるかもしれないプレーだと思った。

 OBの森山氏がまだまだ雑であると岐阜を指摘。「個」の強さで負けるのはいたしかたないが、精度をもっともっと高める。ひとつひとつのパス、シュートといったもの。現状においても、FC岐阜というチームが伸ばせる余地はまだまだあると思った。

 開幕まで2週間を切った。昨季のリストラなどいろいろあったが、とりあえず今季もFC岐阜がんばれです。

posted by nomura |18:06 | FC岐阜 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年02月15日

河原投手がマウンドに還ってくるならば

 15日放送のNHK、サンデースポーツのコーナーでドラゴンズ・河原純一投手が取り上げられていた。

 河原投手といえば、いまでこそドラゴンズのユニホームであるが、ジャイアンツ時の印象が強い。中でも、02年に守護神として君臨。日本一に貢献したシーンが記憶に残っている。

 その時の彼のボール。キレのあるボールとはこういうボール。“ピュッ”と投げた瞬間に音がするような球。河原投手の投げるボールは見ていて惚れぼれする球だった。

 そのボールが心の中に今でも残ってしまう理由。きっと、彼の苦悩を野球ファンとして見てきてしまったからではないだろうか。

 95年、ルーキーイヤーには結果を残すが、96年、97年と思うようなピッチングができない。97年にメスをいれるも、98年には別箇所を故障。99年4月復帰も、強い張りを訴え復帰は8月となってしまった。それでも、00年4勝、01年4勝(この年は彼の中でも投球回数が多く、72回3分の2を投げている)とし、苦難を乗り越えて復活の兆しを見せていた。

 そんな経緯があったからこそ、02年の活躍。その当時投げていたボールが今でも心に響くのではないか。

 きらりと光るものがあるからこそ、輝きを再び見てみたい。一瞬にかがやく刹那のきらめきだからこそ忘れることのできないもの。常にトップコンディションではなかったからこそ、心に残ったものはある。

(ドラゴンズでいえば、中里投手のような存在。光るものがあっても常に発揮できない。けれども、だからこそそれを開花させた時にはまばゆいばかりに見えてしまう存在)。

 だからだろう、そうした選手には復帰してほしいと願わずにはいられない。しかし、この番組の中で「もう、全盛期の力を求めたりはしていない」と語っていた。キレのある、あのきらめくようなボールが見れないのか。正直、さびしい気持ちにもなってしまう。

 だが、それだけではないとも思う。自分の力の衰えを自覚。それでも自分のため、支えてくれた人のために、精一杯を尽くして野球をするということ。浪人してでも戻ってきたという今の彼の姿。その姿勢こそ輝いている姿ではなかろうかとも思う。

 来シーズン、彼がドラゴンズの1軍マウンドに立つならば。当時のキレのあるボールはなくとも、そこに還ってきたというだけでも十分な輝きを放っているのではないか。彼のインタビューを見ながらそう思わずにはいられなかった。

posted by nomura |23:07 | 中日ドラゴンズ | コメント(1) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年02月14日

大麻問題、個人的に思ったこと

 ここ最近、スポーツ界を席巻しているといっていい大麻問題。ホント、個人的に感じたことばかりなので。

 まず、同じ時期に大麻問題が報じられた大相撲・若麒麟と水泳・フェルプス。若麒麟は解雇処分で、指導部委員のやくみつる氏はそれでも甘いと除名が妥当と主張。

 大相撲という競技は日本でしか行われておらず、ここで解雇されるということは社会的制裁も強く、軽くはない処分だと思う。功労金も辞退しており、外国人ではない若麒麟が今後も日本で暮らすとなると、これからがキツイと思う。

 一方、フェルプス。米国水泳連盟は3ヶ月間の大会出場停止と3か月分の強化費の支給停止の処分。個人スポンサーのオメガ社などは、「私生活の話」と不問。もちろん、メダルはく奪というようなこともない。

 同じ大麻を吸ったという行為(若麒麟は所持だが)だけにしても、大きく差がある。若麒麟は今後、日本で生きていくということすら困難な状況。フェルプスにとって、これは瑕疵とはなるが、彼は次のロンドンも目指すだろうし、そのときになればきっと国民から支持されるだろう。

 大麻に対する認識が違う。これもひとつの要因だろう。オランダなどではカフェで大麻が買えたりと国によって差異がある。アメリカでは46%と半数近くが、何らかの違法薬物を一生のうちに経験するというデータも。日本はこの場合、2.9%と際立って低いものらしい。

 こうした認識の違いが、処分に違いを生んでいるのかもしれない。ラグビーの東芝、ロアマヌ選手の場合。問題発覚で、謝罪するチームの広瀬主将の表情が忘れられない。「何ということをしてしまったんだ。取り返しのつかないことだ」。さも、そう言いたげな悔恨を含んだ青ざめた表情で会見に臨んでいた。

 団体スポーツと個人の責任。最近では高野連でも切り離して考えられるケースもある。(当事者であるかが重要で、ロアマヌ選手などはチームの主力であり当事者だからこの場合でもアウトだろうが)

 だが、大麻となってしまっては、選手個人の責任だけでなくチームとして責任を取らねば。そうでなければ世の中が許してくれないであろう、そうした風潮があるように思えた。

 日本では大麻は絶対悪。もちろん所持が違法行為なのだから当然であろう。だが、スポーツ界での処分は、法的処分以上に社会的制裁が強く与えられている気がしないでもない。

 薬物問題に対して、国が敏感になっているということも関連しているだろう。しかし、それ以上に日本のスポーツ界では大麻をタブーとしているのではないだろうか。

 大麻は麻薬であって精神的向上を与えるといわれている。個人的に思うのだが、この精神的に高揚を与えるという行為。これを日本のスポーツは受けつけないのだと思う。

 つまり、日本でいうスポーツ、「根性」といったものが前面にでるような部活体質など。これらの風土と大麻が、受け入れられないのではないだろうか。

 「気合を出せ」とか「気持ちを見せろ」。欧米のスポーツではなく、日本のスポーツのほうにしっくりくる言葉だ。だからこうした「心」の部分、それを侵犯するような大麻のような物質を日本のスポーツは許せないのではないだろうか。

 あくまで教育から派生した日本のスポーツ。教育ということは教えるということであり、「心」が占める割合が多い。精神的に高揚させる。そこに対して影響を与えかねない大麻というもの。だから日本のスポーツにとっては、他国以上にタブーとなってしまうのかもしれない。

 個人的に思うことなので、正しいことではないかもしれません。けれど、大麻所持が違法で、スポーツ選手だけでなくやってはいけないということだけはたしかだと思います。


  • 共通ジャンル:

posted by nomura |20:56 | コメント(4) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年02月13日

評価の分かれるドラゴンズ

 今年のドラゴンズはどうなのだろう? ファンなら誰もが思うところである。しかし、どうも評価が一貫していないように思う。

 13日付の中日スポーツでOBの杉下氏が「わたしは今季の中日は非常に明るいと思っている」と語る。そうかと思えば、同じくOBの木俣氏がラジオ出演においてBクラスもあると言明。見た人によって評価が分かれる、ふたを開けてみないと分からないということなのだろうか。

 まず、アライバのコンバート。荒木は肩の故障明けで昨年末、まともに練習ができていない。今季キャンプでも、ここまで3~4割程度らしく本気でコンバートするなら、今マックスで練習しなければ間に合わないのではと危惧する声。コンビを組む井端にいたっては、目の異常でキャンプ離脱。どうにも雲行きが怪しい。

 谷繁もキャンプ参加だが、フルメニューまではいたっていないとのこと。扇の要のポジション。心配の種でもある。
 中田、朝倉の軸となるべくふたり。中田はまだしも、朝倉には厳しい声も聞かれる(紅白戦で1回3安打4失点)。
 和田も一塁起用、プラス打撃フォームに変化と大きくモデルチェンジ。マイナスに作用しなければと思わないでもない。

 チェンと吉見の評判がいいよう。だが、それ以上に報じられるのは新戦力。ブランコや野本といったあたり。彼らが多く報じられ、評価が高いように見えるがどうなのだろう。

 最初にドラゴンズを不安視しているといった木俣氏。彼が言うには、野本は悪くはない。しかし、今のメンバーでいえば藤井の方が総合的に上であるとのこと。

 ブランコはキャンプインしてから4日間で中日スポーツの1面を二度飾った。パワーあふれる打撃、インパクトは大きく大砲が少ないチームにとって救世主になってほしい存在か。彼をクローズアップしたくなるのは理解できる。しかし、紅白戦では5タコ。投げるボールが分かれば打てるが、実戦は? そこの不安はどうしても残るのではないか。

 もちろん、野本やブランコがどうなるかなんてシーズンが始まってみないと分からない。チームもきっとそうなのだろう。監督が「レギュラーは1つも埋まっていない。自分たちで白黒はっきりつけるんじゃないのか」という現状。これでは誰に聞いても、同じ開幕メンバーが出るわけではないだろう。

 つまり、今年のドラゴンズ。全くもってどうなるか分からないということだろう。ベテランたちのコンディション。若手の伸びしろ。ウッズ、川上、ノリのマイナス要素を補う何か。それらすべて、開幕前までにどうなっているかは白紙であるとしか言いようがない。
 
 期待もあるが、同じだけ不安もある。日本一になった07年や、翌08年にはなかった感じがする。よくも悪くも、どうやらドラゴンズというチームが変わっているということだけは確かなようだ。

posted by nomura |23:54 | 中日ドラゴンズ | コメント(9) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年02月09日

愛車ランキング

 先週の金曜日に発売された週刊ベースボール。今号はプロ野球全選手写真名鑑であり、これがあるとシーズンが近づいてくるような気がする。この名鑑の中で選手の愛車ランキング。これについて少しです。

 1位はもちろんというか、ベンツで全体のおよそ4分の1を超える。こたえた選手の4人にひとりが必ずベンツに乗っているという割合。やはりなんだけど、高いと思う。

 2位にBMWがつけ、ベンツ・BMWとあわしたいわゆる高級外車の占める割合は全体のおよそ4割。野球選手、イコール高級外車というイメージは間違っていないと思う。

 08年の支配下公示選手の平均年俸は3631万円。サラリーマンの平均年収とされる額が437万円(民間給与実態統計調査結果)およそ8倍以上の開き。乗っている車が違うのは当然か。

 実際、08年販売台数は1位から5位まで、ワゴンR、フィット、タント、ムーヴ、ヴィッツの順。もちろん、これらの車はベスト10に入っていない。
しかし、野球選手だって500万円未満が85人(育成選手は除いても)とけして億万長者ばかりではない。それなのに一般の販売台数上位がランクインしないのはなぜだろう。

 プロ野球の世界に入ってくるのは一般的には高卒で18歳以上。免許取得で入団してきてもおかしくない。球団によって何年以上、車はダメとか規定もあるようだ。契約金が高いからといってもすぐに乗れるわけではないだろう。一流選手などは、自分で運転しないということもあるようだ。

 けれども、社会人出身でドラフト上位でない選手。彼らは車を所持していただろう。一般人として過ごしていたならば、車は必要な場合もあろう。そして、野球選手でないなら普通の車を所持していたのでは。

 ナゴヤ球場に行ったとき、球場の駐車場に入っていく選手たちの車を見た。たしかにいい車ばかりだった。そんな中、堂上剛裕がやってきた。彼が乗っていたのはたしかトヨタのbBだった。

 彼の09年の年俸1100万円。我々からするとすごい額だが、野球選手の中では高級取りではない。装飾にこだわった彼の車は、愛車であることをかもしだしていた。23歳で退寮しており、車で練習場まで通う。しかし、名鑑の中では愛車を明記しない。

 実際、このアンケートの中でも、850選手のうち463人が記入としてある。つまり6割ほどの人間が回答。では残りの387人は? おそらく、堂上選手のように乗っている選手も数多くいるだろう。

 それでも公表はしない。公表する選手というのはベンツ、BMW、ハマー、ポルシェといった高級車ばかり。野球選手としてこれらの車に乗ることは成功のあかし、すなわちステイタス。愛車というのはそうした側面もあるのだろう。

 下世話な話かもしれないが、いい車に乗りたい。こうした気持ちがモチベーションとなって仕事をがんばるということもあるのだろう。
 野球で銭を稼ぐということ。高級車ばかりが明記されているが、そうではない部分を考えると簡単ではないのだとも感じた。

posted by nomura |08:29 | 中日ドラゴンズ | コメント(7) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年02月04日

中日、前田捕手への期待

 「今年は過去にないほど1軍で多くの選手を使うシーズンになるかもしれない。目立たなくちゃいけない」。キャンプ初日の中日スポーツにあった落合監督のコメントである。

 これまで日の目を見なかった選手たち。彼らにチャンスを与えるということなのだろうか。だが、チャンスを与えるというのは反面、その選手を起用し、使えるかどうかの判断を下すということではないだろうか。

 監督が就任した04年、10パーセントの底上げでペナントを戦うという。結果、監督の中で、自分のチームに合う選手というのを判断したのだろうか。

 05年、06年の退団選手はともに10選手を超えている。それだけでなく05年には小山、関川、酒井、紀藤を楽天に無償トレード。06年は鉄平を楽天、田上、仲澤をソフトバンクへと。移籍といったことにも積極的。

 つまり、機会があるといった反面。監督はそこから、ドラゴンズで出てこれないと判断した選手。そうした選手に対してはプロとして決断を下している。

 選手もそうしたことを察知しているのだろう。ナゴヤ球場での合同自主トレ。前年初日に23人という人数が、今年は43人。倍近い選手たちが集まった。今年はチャンスがあるが、それを生かせなかったとしたら…。選手たちがグランドに向かうのも必然か。

 そんな中、個人的に期待したいのが前田章宏捕手。8年目、1軍では1本のヒットも打っていない選手。いくらドライチとはいっても今年ダメなら、という感はある。本人も「最後だと思って」とキャンプに取り組んでいる。

 彼は昨年も、今年も、正月返上してナゴヤ球場で練習に取り組んだ選手だ。12球団見渡してもおそらくそんな選手は多くないだろう(家が近いというのもあるが)。やる気、イコール、必ず起用につながる。残念ながらプロ野球の世界は、そうではない。けれども、だからこそ(正月返上してまで)がんばっている前田選手には日の目があたってほしいと思う。

 「4年目あたりから、もやっとしていた」と語っていた前田選手。谷繁選手という壁。レギュラーになれないかもしれないという思い、1軍に定着できないという現実。心に晴れないものを抱えながらプレーしていたのだろう。

 だが、今年は違う。監督はレギュラーには違いないが、谷繁選手をそこまで絶対的存在としていないようだ。期待の田中捕手もケガとなって、前田選手のチーム内順位が上がっていると思う。

 最後だと思っての決意。そして、ここにきてのチャンス。今キャンプ、北谷組となり「1軍にしがみつきます」とコメント。この2週間というのが彼の野球人生を左右するものだと思う。

 地元出身の前田選手。1軍で結果を出していないが、ファンの期待は高い。がんばれという思い、そしてそれ以上に負けるなという気持ちにさせられる選手。今シーズンは、前田選手の晴れ姿が見たいです。

posted by nomura |18:51 | 中日ドラゴンズ | コメント(1) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加