2009年01月27日

FC岐阜の新体制に思うこと

 先日、FC岐阜の新体制が発表された。選手数は、昨年までの33人から25人へ削減。Jリーグに借金をしているチーム状況。苦しい船出といえるかもしれない。

 そして25人中、新加入選手が15人。その15人の中でも、高卒、大卒の新卒選手が11人。フレッシュな陣容だが、年俸を抑えての運営が垣間見える。

 チームの応援番組の中で、選手が発していたコメントを聞いたが、Jリーグというトップカテゴリーで活躍を楽しみにしている選手がほとんど。こうした若い力を見るのは楽しみだし、向上心、野望というほどではないがギラギラした選手たち。そんな彼らを応援したいし、チームの力になってもらいたい。

 半数を超える6割が新選手。新たな体制は全く新しいチームといえるかもしれない。選手の個性も分からず、チームの顔も見えづらい。現時点で去年と同じテンションで応援できるかどうか自信はない。

 片山選手などは、自身のブログの中で新しい仲間のことを紹介。新生FC岐阜の出発、期待感がうかがえる。当事者ならばこのような気持ちになるだろう。しかし、ファンとしてはピッチでシーズンがはじまってからではないとここまでの心情になれない。

 まったく違うチームといっていい現況、それを見ると思う。昨年まで応援したチーム。そして、今年応援するというチーム。その差が大きいほど感じるものがある。

 もちろん、チームというひとつのものが続いていくために、そこには血の入れ換えいうものがなければいけない。一番はチーム、それは分かっている。他のチームのサポーター、その多くがこうした問題に直面してきたのだろう。

 岐阜だって、これまでもこうしたことはあった。県リーグ、東海社会人リーグ、JFL。そのつど、大きなアクションがあったのだろう。現実としてそれを許容すること。チームが成長していくために、応援する側が受け入れなければならない宿命なのかもしれない。

 片桐もいるし、森山もいつかは指導者としてチームに戻ってくるという期待。顔というような選手たちは残るだろう。だが、顔だけではチームは動かない。手となり足となり、チームを動かしてくれた選手たち、彼らという存在が昨季にはいた。そうした選手たちをリセットして、次に進む。頭では分かるが、気持ちがついていかない。

 ミスターチルドレンのニューアルバムに「東京」という曲がある。タイトルこそ「東京」というものだが、自分たちの住んでいる故郷に置き換えても通ずる歌詞だと個人的に思っている。

 歌詞の中、最後のフレーズ。「このまちに大切な場所がある」そして、続いて歌われる一番最後のフレーズ「このまちに大切な人がいる」。
岐阜というチームは大切だ。が、岐阜というチームにいた大切な人たち。それも同じように大切なものだと思う。チームも大切。そして、理想かもしれないがそこにいる人も大切。

 センチメンタルに慣れることがサポーターの通る道。ある意味、そうかもしれない。僕という人間、サポーター初心者の自分がそれに慣れていないだけかもしれない。

 それでも、あえて思う。このまちに大切な場所(FC岐阜)があって、同じくらいこのまちに大切な人(昨季チームを支えてくれてチーム運営の面から退団せざるを得なかった選手)がいるということ。チーム、そして応援した選手。今は分けて考えれるほど切り替えは早くない。

posted by nomura |23:30 | FC岐阜 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年01月25日

朝青龍、「私はかえってきました」

 大相撲初場所、千秋楽、結びの一番。朝青龍と白鵬の一番。立ち合い、朝青龍は“ふわっ”と立ってしまう。合っていない、見ているこちらにも失敗と分かるようなしろもの。後から立った白鵬が、これをあっさりと退け勝負は決定戦に持ち越された。

 支度部屋に引き揚げ、両者の様子。負けた朝青龍は落ち着きがない。敗因は分かっているのだが、体を動かさねば心が乱れてしまうのか。しきりに何かをしていた。

 一方、白鵬。動の朝青龍、静の白鵬としばし例えられるが、ここでの様子もまさにそれ。どっしりと静かに時が来るのを待っていた。

 決定戦での土俵上。客席からは、先ほどにもあった“白鵬コール”。昨日の“魁皇コール”に続いて、アンチ朝青龍の存在。朝青龍の心が乱されはしないかと心配になった。

 地力、スタミナのある白鵬。本割で勝てば、その勢いで彼が決定戦も制す。大半予想されていたこと。落ち着きをなくしたように見える朝青龍、“白鵬コール”、大方の予想。ネガティブな要素、逆境ともいえる。

 だが、最近の朝青龍を取り巻く状況はすべてそういったものばかりでは。ここで見せるべき反骨、横綱・朝青龍が輝く瞬間。このとき、舞台はたしかに整っていた。

 立ち合い、朝青龍が速く、左を取る。白鵬も負けじと左を取るが、これは肩越し、いかにも遠い。朝青龍、有利な体勢か。
 朝青龍が白鵬のふところに入り、白鵬の胸板に顔を押し付ける。そして、ここと決めたら前に出て一気の相撲で寄り切って勝利、優勝を決めた。
 顔をグイグイと押しつけまくったのだろう。取組後、両者が離れたときには彼の髷は乱れに乱れていた。そして、顔をあげ場内のフラッシュを浴びる。目にはうっすら光るものが。

 乱れた髷、歓喜の表情。品格を欠くとされる横綱。アンチも多く、マスコミにもいい書かれ方をされるほうではない。それでも、この瞬間のこの表情。ひとりの人間として、多くの困難を乗り越えここに至る。彼のこの姿を見て、このときだけは文句をいう人間もいないのでは。

 勝負をかけ、納得できないものがあるなら進退も。歓喜の表情、うっすら目に浮かぶ光るもの。その覚悟が大きかっただけに、成就したときの思いも大きいのでは。

 いうなれば崖っぷちといわれるところからの帰還したことの喜び。「私はかえってきました」。土俵下でインタビューされ、このフレーズを二度も使った朝青龍。
 何よりもましてここが、大相撲というものが大好きなのだろう。近年、どちらかといえば土俵外で騒がれることの多かった朝青龍。だが、相撲人・朝青龍は土俵でこそやはり輝く。満面の笑みで「かえってきました」という彼に、大きな声でおかえりと言いたくなった。

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2009年01月24日

朝青龍の復活はいい話にならないのか(後)

 NHK大相撲中継という雑誌の初場所展望号より。場所前に語られた北の富士勝昭氏の朝青龍に関してのコメント。
 「…やる気があるのなら、九州場所でしこの一つでも踏むとか、若い衆らに胸を出すとか。もうやる気がないのですよ。…これまで五場所も六場所も休んだ横綱もいたけど、やはり懸命に復帰に向けて努力をしましたよ。朝青龍にはそんなものが見えてこない。…」

 問題行動の多い朝青龍。モンゴルにもたびたび帰国。彼のそうした行動を指摘しているのだろう。「前半でいっちゃうような気がする」と、同じようにこの中で語っており、北の富士氏は優勝争いどころか引退を示唆しているのだろうか。

 結果より過程。成功することも大切だが、努力、一生懸命さ、がんばるということ。この手の金言、耳にすることは多い。勝者というのが限られた人間だとすれば、それ以外の多くの敗者にとって救われる言葉だ。
 
 北の富士氏も努力、それを見せる姿勢が大切だと説いている。だからこそ、それが見えづらい今の朝青龍にノーを叩きつける。(もちろん、大きいとは言えない体で幕内最高位までたどりついたこと。これまでの実績。彼に人並み外れた努力があったのは間違いない)
 
 だが、品格問題も相まって、彼のそうした姿勢を問う人が多いのも事実。だから、朝青龍のこの状態を“奇跡の復活劇”とすることができないのでは。

 横綱として、力士として。常に100%を土俵に傾け続けること。勝つこと、それよりそうした気持ちを示し続けるということの方が大切だということか。

 けれども、プロスポーツというのはそうではないとも思う。努力は大切だが、努力したからといって必ず報われるわけではない。勝つという結果、プロフェッショナルという人種には、一番にそれが求められるはずだ。

 が、大相撲というのはあくまで国技。文部科学省所管の財団法人であり、公益法人。勝つだけでもいけないということか。

 ケガからの復帰。休場明け。進退をかけた場所。そして、そこでの大躍進。これをもってして一般的な復活ストーリーとすること。ない話ではないと思うし、現に朝青龍本人はそう思っているのだろう。

 しかし、そうはならない。とにかく勝てばよいのだろう。おそらくこれは日本人の美徳に反するのだろうか。だから、朝青龍の復活劇を認めない、認めたくないと思う人がいるのだと思う。

 朝青龍の一連の問題。そして、今場所の復活劇がいい話とならない理由。そこには日本人の国民性ということも関連しているのだろうか。もし、彼が優勝したなら、そのサイドストーリーはどう語られるのであろうか。各マスコミの書き方が気になるところです。

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2009年01月24日

朝青龍の復活はいい話にならないのか(前)

 「もう誰も朝青龍をとめられません(大関までの番付の力士では)」。NHKのアナウンサーが、14連勝を決めた朝青龍の強さをこのように実況していた。24日、大相撲初場所14日目。ここまで全勝の朝青龍は、魁皇を寄り切りで下した。1敗の白鵬も千代大海に勝って、賜杯の行方は千秋楽に持ち越された。

 全勝の朝青龍。もちろん、彼が優勝に一番近い存在だ。昨年の9月場所での成績(9日目までで5勝4敗)。そしてその後の2場所連続途中休場、九州場所では全休となる。進退をかけざるえない今場所。だが、そこから千秋楽を前にして優勝の最右翼まで。これを持ってして奇跡の復活ストーリー、そうなってもいいはずなのでは。

朝青龍に関する記事を朝日新聞より。
 まず、場所前の記事で“朝青龍、新年がけっぷち”と表す。場所が始まって序盤を“朝青龍のばたつきが場所の盛り上げに一役買っているのは確かだが…”。と、序盤戦なんとか星をものにしていると彼を形容。
 白星を重ねるも、今度は嘉風をにらみ続けるという行為を。“周囲を驚かせる土俵っぷりと問題行動。朝青龍が「らしさ」を取り戻しつつある”。と表現。
 大関・琴欧洲にも勝って11連勝。優勝を意識してもいいようなところまでくると。“3場所連続休場から復帰した朝青龍に独走を許しているのは、他の力士たちにも責任がある”。と、今度は朝青龍の強さではなく、他の力士の弱さ、ふがいなさについて言及。
 そして、13連勝した翌日24日付では。“…各界内には復調につれて、朝青龍の横暴ぶりまで戻ってきたことに批判も出ている。…復活優勝したら、何を語るのか。大詰めが迫ってきた。”
一部抜粋。

 カムバック、怪我からの復帰。アスリートの復活。スポーツ選手が再浮上するのに語られる言葉は多い。しかし、どうも朝日新聞のここまでの論調では、朝青龍に対してはそのように語られていないように思う。

 だが、当の朝青龍は違う。“…最近よく聴くようになった曲がある。GReeeeNの「キセキ」。歌詞の内容は現在の状況には関係ないが、その「奇跡」という言葉が気に入った。「オレも奇跡を起こす」。そう周囲に漏らす朝青龍…”(中日スポーツ1月24日付より一部抜粋)。つまり、朝青龍本人は、自分のことを“アスリート奇跡の復活劇”としているのでは。

 ここまでの成績、ケガ、休場明けという経緯だけを見ればこれに当てはまるといってよいのかもしれない。が、それを簡単に受け入れられないという人も多いというのだろうか。

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2009年01月22日

不戦勝で見た白鵬のすごみ

 朝青龍、新年がけっぷち。場所前、朝日新聞に展望として載っていた記事の見出しである。優勝どうこうではなく、その前に進退ばかりに注目がいっていたといえるのでは。

 ところが、12日目を終えて全勝。優位と見られていた白鵬が1敗とあって、この時点で単独トップ。
 初日に白星を挙げたときの質問に対し、「まだ、初日だろう。何回言わせるんだ、オラァ」と、すごむ。相撲内容もそうだが、このころは自分の納得のいかないところが多かったのだろう。いらだっているのが見て取れた。

 しかし、嘉風戦。張ってきた嘉風を勝負が決まった後もにらみ見つける。琴欧洲戦、琴欧洲が土俵についてしまうようなかたちなのに、激しく腕をブン回す。“殺す”と言った、言わないなどという騒動もあった。
 徐々にやんちゃな面、彼の“らしさ”がでてきたのでは。そして、それは肝心の相撲でも。

 22日の把瑠都との一番。把瑠都は今場所、白鵬と熱戦をくりひろげるほど実力のある力士。その敗戦から調子はいま一つだが、相手は横綱・朝青龍。金星を挙げようという思いも強かったに違いない。

 把瑠都の作戦なのだろう。立ち合いとともに、右にかわり上手を取ることに成功。自分の腕力に自信があるのだろう。これまでにも見せてきた強引にでも投げることができるという、把瑠都にしかできないような相撲。それを披露しようという下地が、一瞬だが垣間見えた。ところが、上手が想像以上に深すぎたのか。おかげで思うように力が伝わらないような姿勢。

 序盤戦の朝青龍なら、この状態。把瑠都の怪力を警戒しつつ、慎重すぎるほどの運びで勝負に臨む。ところが、この日の彼は違った。ここまで深ければ、いくら怪力とはいえその力は思うように伝達できない。そう判断するやいなや、瞬時に体を密着させて土俵際まで寄りきった。相撲勘、速い展開。序盤の朝青龍とは別人の彼がそこにいた。

 この相撲を見せられると、彼の優勝間違いなしと思いたくなる。しかしこの日、逆に相撲を取ることのなかったもう一人の横綱・白鵬。彼の所作を見て、やはり白鵬のほうがそこに近いのではと思ってしまった。

 白鵬の相手、琴光喜はこの日から休場。もちろん、白鵬は土俵に上がる前から知っていること。横綱としての土俵入り、それだけが彼のこの日の仕事といえるのでは。

 ところが、不戦勝の名乗りをあげに土俵に上がった白鵬の姿に驚いた。いまにも湯気の上がりそうな上気した顔。取組後と見間違うほどの大量の汗を体いっぱいに噴き出す。千秋楽、結びの一番を今すぐにでも取れるようなテンション。ぞっとするような殺気を持った視線。そんな白鵬を恐ろしいと思った。

 彼は、支度部屋でいつもどおりの所作で土俵に向かったという(逆に不戦勝ということもあり、いつも以上のアップだったのではないだろうか)。ルーティンを崩したくないというのもあるのだろう。しかし、優勝に向けてあくまでギアをトップに入れ続けること。白鵬の視線の先には不戦勝の垂れ幕ではなく、優勝の二文字しか映っていなかったのだろう。

 朝青龍は現時点でも復活と周囲が認めるほど。ここまでで合格点といえるもので、たとえ優勝できなくても非難されることはない。だからというわけではないが、絶対優勝するんだ、というような気持ちにもっていくことは難しいのかもしれない。

 対して、白鵬。この日の彼の姿、そこには優勝しかないというような気迫が見えたのでは。相撲を取っていないがゆえに見ることのできた彼の執念。絶対優勝するんだ、優勝しかないというような気持ちが全身からあふれでていた。

 おそらく千秋楽に組まれるであろう彼らの直接対決。現時点で、結果は分からないが楽しみであることだけはたしかだ。

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posted by nomura |23:52 | 相撲 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年01月21日

森野の4番を願うドラファンは多いのでは

 先日、ドラゴンズの自主トレを見にナゴヤ球場に行ってきた。選手会がやっているということもあり、あくまで自主練習。キャンプ前のこの時期、体をオフにしないことがメインということか。

 ゆえに、キャンプ時の魅せるノックのようなイベント的なものはない。自主トレーニング、見たいファンがいるなら開放してもいいよという雰囲気。

 初日に集まった選手の人数は43人と、昨年の23人のおよそ倍。落合監督は現況を「若手を使わざるを得ない状況」といっている。この言葉に刺激を受けない若手選手はいないだろう。

 今日発売された週刊ベースボールの、特集・球界マネー事情。この中で、ドラゴンズ選手の今年の総年俸が29億2920万円と表記されていた。昨年は38億2610万円と、9億円近く抑えた数字。もちろん、この9億円という数字。ウッズと川上の年俸がそれに相当か。

 だが、彼らふたりの9億円が抜けても大物選手の補強はなかった。つまり、9億円を外に頼るのではなく、チーム内にいる選手たちの活躍で補ってほしいという考えだろうか。

 自主トレにいたメンバーのほとんどは高給取りではない(この日いた、和田、荒木、森野などはのぞく)。だから、自主トレでナゴヤ球場にいるような若手と呼ばれる選手たち。落合監督の就任時ではないが、彼らのような選手の底上げ、活躍といったことをチームが必要としているのだろうか。

 と、まあそうした若手選手のことを書きたいのだが、何といっても自主トレ。この日見た内容は周回走、階段登りといったもので取り立てて印象を抱きようもなかった。

 そんな中、周回走のときの森野の姿。彼は昨季のドラゴンズのレギュラーの中でも一番若く30歳になったばかり。選手としての器用性もあり、年齢もその中では一番下ということもあって、個人的に勝手ながら若いというイメージを持っていた。

 しかし、周回走では後ろのあたり。チームでも足が速いといえない捕手・小田あたりと並走する場面も。体つきも新人選手と比べるとだいぶ違っていた。寒さゆえの着ぶくれもあろうが、大きい、非常にがっしりしているというイメージ。

 新人の岩崎恭が高校の先輩である森野にあいさつしたという話で、緊張しっぱなしだったと語っていた。彼から見たらきっと森野はオーラを発している選手なのだろう。

 ファンとして森野を新人時代から見ている。昨季、ドラゴンズの中でレギュラーとしてならば若い。だから、彼のそうしたオーラにこれまで気付かなかったのかもしれない。

 良く打つ選手ではあるが、そこまでの風格、雰囲気を感じてはいなかった。が、この日いた選手たちの中で、森野の大きさ、そして持っている風格というのは群を抜いていた。一軍の公式戦ばかり見ていると気付かないが、こうしてルーキーたちと比較するといやおうなしに感じてしまう。

 落合監督は「今のうちのチームで4番は誰でもいいと思う。4番じゃなくて、4番目と考えてくれたほうがいい」と発言。たしかに、ウッズに匹敵する存在感のある選手はいない。

 でも、この日見た森野の風格。彼もそれにふさわしいものを持っていると思う。“4番・サード”という響きのよさ。森野がその場所にいることを願うドラファンは案外多いと思う。

posted by nomura |20:48 | 中日ドラゴンズ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年01月19日

把瑠都、白鵬に善戦

 今の相撲界で、白鵬の強さというのは群を抜いていると思う。もちろん、番付も横綱であり頂点に君臨している。現在三連覇中でそうしたことをもってしても、最強の称号がふさわしい。だが、それにもましてその内容。あの体躯、腕力、そして考えて相撲をとれる力士。穴の少なさは、ときに完璧な力士にさえ見えてしまう。

 もちろん、今場所も好調。しかし、白鵬がいくら連勝を続けても序盤にそれが大きく報じられることはないのかもしれない。むしろ、白鵬が序盤でつまずいた場合。初日に黒星などというときにこそ、ニュースとして大々的に報じられる。つまり、白鵬というのは常勝ありきの力士ということか。

 19日、結びの一番。その白鵬と把瑠都の対戦。体格でも白鵬に引けを取らない数少ない力士。そして今場所の把瑠都は、まわしを取ってからの相撲にも目を見張るものがある。

 前日の、千代大海との一番。番付上位の大関が、立ち合い把瑠都に対して横からまわしを取りにいく。普通にやったら勝てない、千代大海にそう考えさせて相撲を取らせる。把瑠都の強さというのは、今現在、力士たちの誰もが認識しているものだと思う。

 白鵬とがっぷり組んで取れるのは把瑠都だけ。いつしかそう思うようになった。そして、それは把瑠都本人も。対戦前の「胸が合えばなんとかなる」というコメント。この日までの対戦成績で0勝6敗の力士が言えるようなコメントではない。それでも言ってしまえるのは、自分の力量がそれにふさわしいという自信。そして、それが過信と思えないほどのこの日の一番だった。

 立ち会い、ともに激しいあたり。どちらも譲らず右四つのかたち。白鵬は把瑠都の左の上手は避けたいところ。必死に重心を低くし、まわしを取らせない。それでも把瑠都はそこに届く。198センチの把瑠都。193センチの白鵬を持ってしても、想像以上にデカかったのではないか。

 がっぷり四つとなり、把瑠都のいうように何とかなる展開か。ここから把瑠都が前に出る。一気の圧力、だが横綱は屈しない。これをこらえ、今度は自身が前に出る。すると、今度は把瑠都がそれをこらえる。

 互いの圧力、前に出る力。受けている力士がこのふたりでなかったら、勝負は決していたようなすさまじいものだと思う。力と力の勝負、手に汗握る展開とはまさにこのことか。

 土俵中央、把瑠都渾身の引きつけを白鵬がこらえる。この時点で1分を超えている熱戦。把瑠都の体力の疲弊はそうとうか。こらえた白鵬の耳元で一瞬、“ふぅ”と息をつく仕草。これを白鵬が逃すはずがない。頭をこじつけ、ひきつけてからの上手投げ。把瑠都は善戦に違いないが、白鵬の完勝というイメージも感じた。

 腕力、体格では引けを取らないが、体の使い方や経験。白鵬と把瑠都の間には、現時点でそういった部分での差があるのではないか。それでも、この一番の可能性。把瑠都という力士のすごさをあらためて見せつけられた気がした。

 完璧すぎる横綱、白鵬。彼に負けて悔しがるのは、同じ横綱の朝青龍や大関陣くらいだろうか。しかし、把瑠都は彼ら以上にこの日、敗戦を悔しがっていた。この気持ちがあれば、把瑠都はいつか白鵬に勝つ日がやってくると思う。把瑠都のそんな姿、ぜひとも見たいです。

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posted by nomura |19:19 | 相撲 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年01月17日

中日選手、結婚と人気について考えたこと

 少し前の朝日新聞の記事。今年躍進が期待される、東海地方で活躍するスポーツ選手を紹介するという記事。その中で、ドラゴンズからは浅尾拓也投手が紹介されていた。

 “まだ24歳。「中日一のイケメン」と言われ、球団幹部が「すぐ結婚されると困る」と懇願するほどの人気者。”(一部抜粋)

 浅尾投手が人気者であるのはドラゴンズファンなら知っていること。まして、女性ファンが多いのも。今オフのイベント出演時に、ともに出演した岩瀬投手が、井端よりすごいのではと言っていたぐらいの人気もの。

 プロ野球選手として、人気があるというのは大切である。そして、結婚というキーワード。これによって人気は左右されるのだろうか。

 この記事の中では、球団幹部なる人がすぐ結婚してほしくないと語ったという話(まあ、軽い気持ちなんだろうけど…)。球団は、選手は、人気と結婚ということにどう考えているのだろうか。

 思い返されるのが、1年前の福留選手。いうまでもなくスター選手で、ドラゴンズ時代にはファンが多かった。05、06、07年とキャンプ宿舎に届いたバレンタインチョコの数はチーム一だったという。当時女性ファンの多い選手であったことはいうまでもない。

 その彼のカブス合意まで。07年10月12日にFA宣言をする。すると、11月12日に入籍。12月12日にカブス合意が報じられる。そして、なんと12月16日に長男誕生という流れ。妊娠発覚で結婚するのではなく、この流れの中での結婚なのか、その当時はそう思いもした。

 そして、今オフの井端選手。彼も女性ファンが非常に多い。だが、33歳になってやっと結婚。その彼の場合。08年12月16日に球団とチーム史上最長となる5年契約を結ぶ。そして、12月22日に結婚となる。

 もちろん、人生における岐路、タイミングがあったことで結婚を決意するというのは当然である。しかし、長期契約となり、もはや人気どうこうというのは無関係。そして、結婚という流れ。ゲスな勘繰りで申し訳ないが、そう思ってしまう。

 球場に来るファンは、もちろん女の子も多い。僕の知り合いで、ルールを把握していないがスタジアムの雰囲気が好きという子もいる。楽しみ方はそれぞれだと思う。

 そして、野球選手をアイドルのように好む子も。メディアの露出も多く、スポーツマンという爽やかさ。アスリートとしてストイックなところを見せられもしたら、選手に対する思いも沸いてこよう。まして、その選手がイケメンといわれるような選手なら。

 実際、そういう人に話を聞くと選手が野球しているところでなく、その選手とデートしてるとこなんかを想像して楽しむらしい。そういった人たちからしたら、結婚というのはあまり好ましくない話題なのかもしれない。

 けれども、そういったファンといわれる人がグッズを買ったり、足しげく通ったりするのではないだろうか。選手と球団にとって、コアなファンの存在というのは無視できないと思う。

 個人的な考えだが、人気と結婚はやはり左右されるのだと思う。最後に、井上選手が井端結婚について語ったコメント。「独身はもてるのが当たり前。これから男の真価が問われるんです」。

 人気と結婚。井上選手が言うように、そういったものを超越して、再び女性ファンをとりこにしてこそ、かっこいい男だと思う。

posted by nomura |21:23 | 中日ドラゴンズ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年01月16日

川上憲伸、ラジオ出演

 アトランタブレーブス入団の川上投手。彼は昨年末のドラゴンズのファン感謝デーに出ることもなく、このままお別れとなるものかと思っていた。その彼が、16日のCBCラジオ、ドラゴンズワールドに出演してくれた。

 番組の始まる1時間前に電話。電話出演を旧知の落合英二氏が依頼。すると、川上投手本人から「直接出てもいいですか」とのこと。このまま彼の肉声をドラゴンズファンに対して聞くこともなく終わるのは、あまりにさびしいと思っていただけにうれしいことこの上ない。

 この日、オーナーと球団に直接報告したとのこと。それがあって、ファンに対してもという彼の思いと、落合氏の出演交渉という偶然が重なったのだろうか。

 今の心境を「とりあえず、就職先が見つかってよかった」と語り、ブレーブスを選んだわけを「エージェントが決めたから」と、あっさり。サイ・ヤング賞を知らなかったという逸話もあるほどの憲伸。それでも、天然芝や環境面の素晴らしさには十分納得したとのこと。

 メジャーで三振を取りたいバッターに元同僚のカブス・福留選手の名を挙げていた。遊び心というか、彼の魅力のひとつか。

 目標を聞かれ、一般的な答えとしてローテーションを守ると答える。しかし、そのあと、バッティングでもがんばりたいと語るなど、憲伸の魅力あふれるコメントが。

 08年の開幕戦でホームランを放つなど、バッティングに定評のある川上。正直、自信もあるのだろう。キャッチャーフライを上げようとして、ナゴヤドームの天井に当てれるのは、野手を含めても憲伸だけだと落合氏が語っていたほど。それほどの打棒、見ているこちらも楽しみにしていた。

 「あ~、川上、この打席狙ってるな~」と、思いながらゲームを見ることの楽しさ。ドキドキ感というのであろうか、ピッチャーがホームランを打つということに魅力を覚える人は多いのでは。それを体現できる、現役では数少ない投手。こうした魅力ある選手がいなくなると思うだけでもさびしいが、メジャーでもあくまで継続すると約束。

 魂を込めるピッチング。バッティングに魅力のあるピッチャー。正直、彼のような投手が、今のドラゴンズに見当たらないのでは。いなくなって分かる存在感。来季はそれを感じながらゲームを見なければいけないのかもしれない。

 エースの重責、エースを演じねばという心境があったのではとの問いには。1つ上の野口投手、彼に追いつき追い越せでやってきただけという。それがいつのまにかエースという言葉になったとのこと。

 最後にドラファンへのメッセージ。
 「11年間、ドラゴンズ、名古屋という愛着のある土地で応援していただいたので、出ていくのはさびしい。それでも、成長するためには次へ進みたい」という言葉を残してくれた。

 チームを離れることに、さびしいと語ってくれた憲伸。彼という絶対的な存在がいなくなり、ファンの思いもさびしい気持ち。一方通行のさびしいではなく、彼もさびしいと答えてくれたという事実。いなくなるのはあれだが、何だか少しだけ心が温かいです。

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2009年01月15日

朝青龍の話題もいいけど

 大相撲初場所が注目されている。視聴率は初日平均18、3%、2日目17、5%(関東地区、17時以降)という数字。最近では高い数字といってよい。

 横綱・朝青龍の進退をかけた場所。多くの人はそこに注目しているのだろうか。2チャンネルでの脅迫事件、特ダネの小倉キャスターの発言。ワイドショーでも連日彼の取組が報じられる。取組内容以上に、一時代を築いた朝青龍がどういう終わり方をするのかということに注目されているように感じる。

 彼も10月のロンドン公演が中止に決まったとき、「残念、でもそこまでいるか分からなかったけど」と、口にするなど引退が近いことをにおわせてもいる。終わりの近い彼の最後を目にしたいというのが視聴率で表れているのだろうか。

 でも、もっと相撲に注目して見ると面白いと思う。

 把瑠都が嘉風を破った一番。嘉風は先場所、千秋楽まで優勝争いに絡み敢闘賞を受賞。今場所は大関、横綱との取り組みも多く力をつけてきている力士のひとりである。その彼が把瑠都のふところに入り、ここからどうなるかという展開。それを把瑠都はあっさりと強引に投げた。
 把瑠都からすれば、そのかたちになったのが気に入らないのだろう。今場所は、強引な取口よりしっかりとした相撲が見受けられる。だから、その状態になってしまったことが反省で、しょうがないから投げた。そういう感じの表情をしていた。正直、これは凄いことだし、この力士のおそろしさを垣間見た気がした。

 将司が日本人最重量力士の新入幕の山本山に向かっていった対戦。仕切りよりはるか後ろから彼に突進。小手先の相撲でなく、あえて向かっていく彼の姿勢。これも面白い取組みだった。

 春日野部屋の栃ノ心、栃煌山の両力士。同じ部屋で連日3番稽古をするという彼ら。地力をつけ、強くなったなあと思いながら毎日の取組を見ている。

 もちろん、白鵬の圧倒的な強さも見ごたえがある。朝青龍のストーリーを追うのもよいが、相撲それ自体もおもしろい初場所だと思う。

 そして、その朝青龍の相撲も。今場所は休場も考えられた。取組を見てもそうだが、本調子とは言えない。場所前のけいこ総見で、白鵬に6連敗するなどもした。
 かつては吊り落としなどを稽古で披露。力の違いを見せつけ、下の力士に付け入る隙を見せなかった。ところが、初日の稀勢の里など彼に対する「顔」を微塵も感じることなく土俵に上がっていた。
 左ひじも本調子ではない。以前の「顔」も利かない。マスコミは注目し、プレッシャーもかかる。それでも、この逆境ともいえる状況に気を吐いて向かっていく姿。ここまで薄氷の取組が多いが、それでも勝つ朝青龍をすごいと思う。

 まだ序盤で優勝どうこうではない。それでも今場所は面白い取り組みが多いと思う。昨年いろいろあった各界。何とかしたい、そしていい相撲を見せなければというのが力士たちの思いか。朝青龍の話題もいいが、相撲自体を見ても十分面白い場所だと思う。

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posted by nomura |21:11 | 相撲 | コメント(2) | トラックバック(0)
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