2008年10月31日

ドラゴンズのドラフトにひとこと

 ドラゴンズのドラフト1位指名、日本通運の野本選手になった。2位は伊藤投手で、こちらは地元の高校生。落合監督いわく「ほぼ、100%」という結果。だが、彼のドラフト戦略から来季の戦い。そして、選手に対しての起用のようなものが見えはしないか。

 ドラゴンズはウッズとの契約を、ドラフト次第と言っていた。つまり、外野手で希望の選手(実際、楽天と重複した野本)が指名できなければ、2位で指名した伊藤投手を外れで1位指名。となると、森野をサード、中村ノリをファーストにコンバートという案を見直さねばならなくなる。だから、その時のためにウッズはドラフト次第というのが本音か。

 落合監督も、「来季のシュミレーションをしたときに、センターがいないわけだから」と、語っていた。大田ではなく、わがままを通したドラフト指名の野本。落合監督は自分から動いた選手は必ず使う。そうでなくてもセンターがいないと断言。しかし、本当にドラゴンズにセンターを守れる選手はいないのだろうか。

 フェニックスリーグでヒットを打ちまくった堂上剛。彼はここで活躍すればと、一縷の望みを持って乾坤一擲の力で野球をしたのではないか。内野手といえ、ポジションは違うが福田だって宮崎でホームランを連発。力のあるところを見せたはず。

 ドミニカに行っている新井、藤井。彼らだってレギュラーポジションを狙っている。そのためにと、言葉の違う異国の地で奮闘しているはずだ。

 もちろん、野本はドラフト1位だ。プロ野球の世界、チャンスは平等ではない。下位指名ほど出場にめぐまれず、指名回避する選手がいるのはこうしたことからだろう。

 ルーキー、ドライチの野本にチャンスがいくのは分かる。実際、チーム事情とはいえ06年、開幕スタメンに藤井の名があった。が、センターがいないと断言して、あたかも来季のポジションを与えるようなことをこの段階からいうのはどうだろう。

 落合監督の論理、育てながら試合に使うことはしない。だから、部外者が直倫をレギュラーで使ってといっても、彼が直倫を育てるために使うことはない。レギュラーになりたいなら、ひたすら野球の練習をしろ。それが落合監督の野球論だろう。

 和田はFA。イ・ビョンギュは3年契約の外国人。ここが外せないなら、せめてセンターは純粋たる競争の場。ひたすら野球の練習をして、その資格があるというものに与えてほしい。

 先に挙げた名前だけでなく、英智も平田も井上も。野本も含めて、秋季練習やキャンプなどの総合評価でポジションを決めてほしい。そうでないと、ただでさえレギュラーになるのが難しいといわれるドラゴンズ。他の選手たちのモチベーションが上がらない。
(英智はおそらく来季にはFA。今の制度だと、移籍金もなく年俸だけでチームを移れる。この時点でセンターは新人と言われて生涯ドラゴンズと思えるのだろうか。英智は好きな選手だから何とかしてほしいのだが。)

 最後に、育成枠で今年度、ドラゴンズが最後に指名した小林選手のコメント。「一番下からはい上がってみせます」。彼のような選手が上がっていくためにも、競争させるようなポジションがひとつはなくてはいけないと思う。

posted by nomura |22:22 | 中日ドラゴンズ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年10月25日

あんな緊張、味わえない

 残念ながら、ドラゴンズは日本シリーズに行くことはなかった。

 月曜日、ウッズの奇跡のようなホームランを見た。消えかけた火は再びつき、日本シリーズに向けてファンのボルテージは上がった。それだけに今日の敗戦は悔しい。

 先発のチェン、前回の立ち上がりの悪さを反省か悪くないデキ。だが、巨人、先発・高橋尚がいい。良いという表現より、ものすごく高い集中力でゲームに臨んでいたように見えた。

 3回表、イ・ビョンギュがファーストへのあたり。これをイ・スンヨプがはじくも、高橋尚は当たり前だがしっかりとベースカバーに。続く、荒木にはヒットを打たれる。ランナーとなった荒木は、けん制で飛び出してしまう。しかし、ランダンプレーをイ・スンヨプがミス。三塁まで進ませてしまう。守備のほころびから崩れていくのでは。しかし、高橋尚はそれをさせない。後続の森野を空三振に仕留める。

 天敵といっていい井端のバットだけでも3本は折っていた。それイコール、気迫のピッチングというわけではないが、彼の執念はすさまじかったのでは。本来なら王手をかけられたドラゴンズの選手が見せねばならないような表情、それをこの日の彼は見せていた。(ドラゴンズの選手もよかったが、)

 その一方で、チェン。4回、小笠原にデッドボールを出したことで、無死・一、二塁。それも、ラミレス、イ・スンヨプというポイントは何とか抑えた。しかし、二死から谷にタイムリーを浴びてしまう。ここだけ、その1球だけの失投。集中もしてたし、悪くもない内容。が、あと少しの所でのミス。巨人と中日の差が、試合に出はじめたのか。

 集中力が高いといっても、野球は3時間超のゲーム。1試合すべては不可能に近い。7回裏に高橋尚に打順が回る。継投からいってもこのあたりというのは自分でも理解しているだろう。その表のドラゴンズの攻撃、そこにわずかだがスキがなかったか。

 中村ノリの二塁打を井端が送る。1死・三塁、同点の好機。打者・谷繁へ低めに投球し、前進守備のショートへ思惑通りゴロを打たせる。丁寧なピッチング、そして2死になってから代打・平田には強気にインハイに攻めた。スキを見せずポイントをしのいだ高橋尚。ドラゴンズの勝利は遠ざかったかに見えた。

 しかし、8回表・1死・一、三塁でウッズが犠飛で同点へ。シーズン中、併殺でチャンスをつぶしていたウッズ。ここでもまたの嫌な予感はしたが、なんとか仕事。

 高年俸、来年は不惑。成績も下がっている。来季ドラゴンズにいる可能性は絶対ではない。考えたくないが、今年で退団ならこれが最後の打席かも。そう思うと祈るような思いでこの打席を見守った。

 見ているのがつらくなるような場面。日常生活の中で、ここまで緊張したのは久しぶりだった。

 試合には負けた。悔しいし、気持ちの持っていきかたもどうしていいか分からない。でも、これだけの興奮。なかなか味わえるものではないし、それを経験させてもらえただけでもドラゴンズにはありがとうと言いたい。

 昨年のリベンジがあったからこそ、巨人ナインと原監督の喜びようは尋常ではなかった。そして今年の悔しさを胸にドラゴンズはまた、来年戦う。一年後、味わうのはギリギリの緊張感だけでなく、今度は最高の歓喜も味わいたい。(それでも今はただ、悔しい)



posted by nomura |22:36 | 中日ドラゴンズ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年10月24日

引き分けなのに負けなのか?

 序盤、昨日の主役、ジャイアンツのクリーンアップを、回をまたいでだが3者連続の空振り三振。先発・川上の渾身のピッチング。負けられない試合を、ドラゴンズファンは安心して見ていたのではないか。

 5回まで2安打1失点。鶴岡への失投の一発だけ。三振を6個奪い、クリーンアップには要警戒で打ち取る。スコアも3対1となり、このまま、このままと試合終了を待つだけ。が、このままどころか試合は二転も三転もする。

 まず、6回の裏。川上は3連打で1点を奪われる。なおも無死、一・二塁。打席には小笠原。ここで巨人ベンチはダブルスチールを敢行させ、成功となる。クリーンアップの前で流れは巨人に完全にいってしまった。

 しかし、小笠原をファーストゴロ。続く、ラミレスをセカンドフライ。このときの荒木のプレー、背面でボールをキャッチ。ライトフライに近いような絶好のポテンヒットコースを後ろ向きに走っての好捕。流れが変わるようなビッグプレーのはずだった。今度はドラゴンズの流れになる。それを打ち砕いたのはイ・スンヨプのバットだった。

 2回にはフォークで、4回にはカーブで川上から三振を喫している。4回の打席、タイミングを外されたようなカーブでの三振。これをやられているのに、この打席では迷うことなく川上のフォークに絞っていたという。

 北京五輪での準決勝、日韓戦での試合を決めたホームラン。岩瀬-矢野のバッテリーはアウトコースを攻め続ける。だが、最後のボールそれだけがインコース。その1球をイ・スンヨプは逃さなかった。
 球種を絞り、相手を惑わす。自分の間にもっていき、フルスイング。試合を決めるようなひと振り。中心バッターとして磁力をもっている選手。オリンピックに続いて、彼の恐ろしさを見せつけられたような気がする。

 続く、7回裏。2死、一、二塁で代打の谷。マウンドにはこの回から登板の清水。フルカウントから引っ張り、これが三塁線へ。フェアか、ファールかのきわどいラインへ。レフトの審判がこれをすかさずジャッジ、ファール。審判が6人制でなかったならどうたっただろう。そう思うとドラゴンズはまだ首の皮一枚つながっているといえるのではないか。

 そして、8、9回のドラゴンズの攻撃。豊田-クルーンから2得点で2点差を追いつき5対5。ここでゲームはかろうじて追いつく。が、いかんせん巨人のホーム。引き分けでも王手がかかるという状況。同点では、残念だがまだまだ巨人に分がある。

 結局、12回終わって、試合は引き分け。負けられない試合を選手の奮起で負けなかった。しかし、巨人が日本シリーズに王手をかけたという現実。虚しい気持ちは敗戦のそれとおなじ。

(CSでの引き分けという言葉の使い方を考えてほしい。阪神とのCSでも思ったのだが、3戦目。実際、9回始まる前までスコアレス。もし、あのまま12回表までゼロ行進となったら引き分けにはなる。だが、実際そのときには阪神の勝ち抜けで、12回裏をドラゴンズが守ることは、無意味であり恥辱でもある。
ペナントの普通の試合、ホームでリードして9回表を抑えたら、それは勝利。この阪神戦での例が仮に発生したなら、引き分けでも勝利の扱いとせねば。
このあたりがCSアドバンテージを作った弊害だろう。正直、引き分けたからいうのもあるが、引き分けという言葉の扱い方は改善すべきではないだろうか。あくまでだが、ファンが分かりにくいというのはよくないと思う。)

posted by nomura |22:51 | 中日ドラゴンズ | コメント(20) | トラックバック(0)
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2008年10月23日

朝倉の来季と明日のドラに期待

 17本のヒットと、4本のホームラン。しかも、ホームランはクリーンアップに打たれたもの。短期決戦、クリーンアップを勢いづかせてはならないのに、小笠原に2HR、ラミレスにはサイクル寸前。よって、スコアも2対11。

 山井、朝倉という武器はどこまで通じるか。それがこの日のドラゴンズだろうか。

 山井は3分の2で2失点。山井はときおり、スライダーの片りんを見せ(小笠原から空三振)、ベンチは今後彼をどのように起用するかが見ものだと感じた。

 一方、朝倉は先発して2回6失点という結果。“何、やってんだよ朝倉”、たしかにそう思いもした。

 しかし、今季の彼、それはケガでの離脱ではなく疾患。野球のアクシデントなら納得もできるだろう。それが血行障害という病気でチームに迷惑をかけた。そのカリを返すために与えてもらった大舞台での先発機会。期するものはあったに違いない。

 病気というエクスキューズでシーズンを終わらせたとしても、それはある種、しかたないかもしれない。111日ぶりの登板がCS、正直リスクのほうが高い。打たれれば非難を浴びるのは必至。投げれませんというのもひとつの手だと思う。だが、彼はこれからもドラゴンズのエースになるべき人材。まわりも、そして彼自身もそう考えてるのだろう。

 宮崎フェニックスリーグで季節外れの日焼けをした彼の姿。確率の低い賭けであろう今季のラストチャンス。その姿はCSに向けての執念の表れなのだろう。

 マスコミも少ないその地で淡々と投球に励む。試合に負けはしたが、その意気、負け犬のそれではない。来季の話になるかもしれないが、そんな彼にはがんばってほしいと思う。

 試合には負けたが、ドラゴンズはまだまだ死んでいない。特に感じたのが、谷繁のマスク越しの眼光の鋭さ。

 昨年の日本シリーズ初戦でダルビッシュと川上の投げ合い。負けはしたが、その後のシリーズでこのときのリードが活きたと言っていたように、この日もバッターの様子をうかがっていた。

 何点差になろうとも、配球を試すように投手陣をリード。恐ろしいぐらいに仕事を貫徹していた。シーズン中ではなく、スペシャルな谷繁。彼の今後の仕事人ぶりに大いに期待したい。

 そして、同じようにミットめがけて投げ続けた2番手の小笠原。この展開で、気持ちを切らすことなく及第点の投球。小笠原が投げ分けたこと、谷繁の分析。それが活きれば、この敗戦悪くなかったと言えるのだが。

posted by nomura |21:50 | 中日ドラゴンズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月22日

清水の気迫

 ヒーローは決勝打を打ったノリ、そういってもいい。だが、8回裏の井端のプレーもすごい。

 1死・満塁で高橋がバッター。投手は小林に代えて左対左の局面。内野は前進守備で、バックホーム態勢。1点を絶対にやらないというシフト。それは、とったら即ホームに投げるというのが前提。

 そして、打球は井端のもとへ。守備体型、セオリーならホームへ。しかし、打球のスピード、すべてのシチュエーションを加味して後ずさってのセカンド封殺、そしてそのまま一塁へ自ら送球。

 阪神とのCSでも、以前の井端だったらというようなプレーがあった。ケガもあり、万全ではないなかでやっているのかもしれない。ベストパフォーマンスは発揮できない。だが、井端がこれまで培ったプロフェッショナルの経験が活きた。

 局面、局面で瞬時に判断。成功するか失敗するかという考える間もないほどプレーを選択。それができるのも、いくつもの修羅場をくぐりぬけてきたからだと思う。

 井端ほど修羅場をくぐりぬけてない。大舞台を初めて踏むような若い選手。場にのまれても仕方ない。ただ、それに対抗しうる手段がある。相手に絶対に負けないという闘志。恐ろしいほどの気迫を前面に出すこと、これこそが一発勝負の世界で結果を出す方法ではないだろうか。
 そして、若くして気迫の、気持ちのこもった投球をした選手がいた。清水昭信投手だ。

 清水は高校卒業後、大リーグのテストを受ける。が、念願叶わず。いったんは就職も、再び野球の道を目指す。そして、浪人へ。その間には生活の糧に新聞配達もする。

 巨人にはいまでこそ山口のように育成出身の選手がいる。だが、イメージとしてあくまで球界の盟主。高年俸、スター選手が集まっているのは昔から。清水のように、新聞配達のアルバイトをしてまでプロへの道を目指した選手がいまの巨人のスタメンにいただろうか。

 清水はもちろん口に出さない。しかし、彼の表情、気持ちのこもった投球はこう言っているように見えた。「お前らなんかに、絶対負けない」。恐ろしいほどの気迫、闘志、それがこの日の清水にはあった。

 谷繁の併殺を防いだスライディング。たしかに、フェアプレーとは言い難い。キレイごとでは勝てない、泥臭いスタイル。シーズン中には見られない気迫のプレーだと思う。

 清水の投球、谷繁のスライディング。気迫、闘志を前面に出すことが、天王山と呼ばれる戦いを制するキーワードのひとつ。4対3というスコア、紙一重の戦い。それを分けたのは井端のような経験、清水のような気迫だったのかもしれない。

posted by nomura |22:57 | 中日ドラゴンズ | コメント(5) | トラックバック(3)
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2008年10月20日

やったぜ、ウッズ

 阪神に勝って、東京へ行ける。ドラゴンズファンにとってはこの上ない夜だ。

 初回、先頭のイ・ビョンギュが死球退場。阪神、先発・岩田は実質1年目といっていい投手。大舞台での思わぬ立ち上がりに浮足立つかに見えた。続く、荒木にも0-3のカウント。手堅くバントはセオリー。だが、浮足立っているかもしれない投手に対し、器用な荒木が1-3から送る。間違ってはいないが、アウトをひとつ献上。個人的にはもったいないかもしれないと感じた。
(2ストライクまで見て、ストライクなら犠打、ボールなら四球を選ぶ。技術のある荒木にならそこまで求めてもよいのでは。負けられない試合、突破口は無理矢理でもこじ開けてほしかった。)

 これによって岩田をマウンドで落ち着かせてしまった感はあったのかもしれない。これ以降、8回までドラゴンズは岩田からわずか1安打の結果。

 岩田もいいが、吉見もいい投球をする。投手戦といっていいかもしれない。しかし、阪神のエラー。そして、鳥谷のオーバーラン、走塁死など地に足が付いていないようなプレーが随所に見られた。
 ドラゴンズも小池の送りバント失敗など、どうしても点がほしいがゆえに大胆な攻撃ではなかったのかもしれない。負ければ終わりの一戦、両投手のデキからいっても重苦しい展開が続く。

 0対0のゲーム、こうなってくると裏の攻撃のある阪神ががぜん有利。8回裏、先頭は平野。何かを仕掛けるにはもってこいのタイミングだ。初球、平野はセーフティバントを試みる。マウンドの吉見はつられ、ボールに追いつけない。だが、荒木がそこへ猛然とダッシュ。平野ならやってくるだろうという荒木の読みが勝ったプレーだ。
 仮にセーフなら、うるさいランナーの平野がいて代打・桧山。流れは阪神にいっていた可能性が高い。だからこそ、それを防いだということ。流れはドラゴンズに残ったのではないだろうか。(2死から赤星のヒットの後に荒木はエラーしたけど、)

 そんな話をいくらしても、やっぱり今日はウッズのホームランである。藤川から勝ち越しのホームラン、それしかないだろう。

 ウッズの今年の四球数は78で1位である。しかし、昨年は122という数字で大きく差が開いている。ウッズに対する恐怖が薄れたのだろうか。
 どちらかといえば穴のある大砲、セオリー通りなら怖くないと思われていたかもしれない。ホームランキングの村田とは五輪離脱があったにもかかわらず10本以上差をつけて戴冠を許す。

 シーズン中、自ら“オールドマン”と言ったこともあった。ウッズ、またかよ、と試合を見ながら何回つぶやいたことだろう。高年俸、4番打者、矛先は彼にいきやすい。
 衰えもあった、6億円分の仕事はしていなかったかもしれない。他球団から舐められるようになったのかもしれない。だがそれもこれも、この日のこの一発が忘れさせてくれた。

 ウッズが藤川から打ったホームラン。この映像は、何年たっても東海地区では流れるだろう。そして、僕らはそのたびに思う。ウッズという4番バッターがあの頃のドラゴンズいたことを。
 いまはとにかく言いたい。ありがとう、やったぜ!ウッズ。

posted by nomura |22:23 | 中日ドラゴンズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月19日

中田の交代機は、

 4点は重い。初回にチェンがとられた4点。金本のセンター前タイムリーで先制。だが、このとき中継プレーからバックホームにボールが返球されることはなかった。怒る谷繁、ゲームは重い展開ではじまった。

 直後の2回表のウッズのライトへの大飛球。ライト・浅井が好捕。普通なら二塁打になるケースでもおかしくなかった。2、3回に併殺でチェンジ。イ・ビョンギュの3球三振。下柳のペースに陥ってしまっているようにも見えた。

 だが、百戦錬磨のベテラン下柳も、大事なゲームに必要以上に慎重になったのだろうか。和田へのふたつのフォアボールなど、きわどいところを狙いすぎたきらいもあったのでは。

 6回表に森野のホームランで4対2、2点差となる。下柳もこの回途中交代で、ドラゴンズにもわずかだが勝機が訪れるのか。そんな期待を裏のマウンドに上がった中田が壊した。

 6回裏、先頭の鳥谷。谷繁の要求は外。初球、そこに行くことはなく真逆のコースへ。今度も同じところを要求、すると真ん中にボールが入っていき、被弾。左バッターの外が内寄りに入ってくるなら、続く矢野は右打者。ボールはスライダー気味になり打ち取れるのかもしれない、そう思って見ていた。しかし、驚くことに右バッターに対して今度はボールがシュート回転し、右安打。

 たったふたりのバッターだが、どう考えてもこの状態の中田では無理と思ってしまった。正直、この時点で交代してほしかった。

 そして、ナインの気持ちはどうだったのだろう。途中、マウンドに集まりベンチをうかがった。ワイルドピッチで加点されるが、谷繁が一塁ランナーの平野まで三進させる場面があった。逆球ばかりの中田、そこにいつもの暴投。“また、中田が…”という気持ちがあったから平野の好走塁を生み出してしまったのでは。

 代打・桧山が登場、四球となる場面。せめて、ここで交代させねば。桧山はドラゴンズでいう立浪のような存在。彼が打つヒットは重みがあるもので、仮に打たれたならば明日の阪神の勢いも止められなかったのでは。

 ナインも不安げにみつめるようなピッチャー、それをCSという負ければシーズンが終わりというようなゲームで投げさせてはいけない。仮に投げさせたとしても、悪いとはっきりしたところで交代させるべきだと思う。いつものように、暴れ馬がどうこうといっている場合ではないと思う。

 中田はひとつのアウト(しかも犠打)だけで3失点。暴投も含め内容も悪く、試合を壊した。後を継いだ斉藤はピンチの場面で、関本、新井を連続三振でふたつのアウト。結果論になってしまうが、投入のタイミングがはやかったならば、そう思わずにはいられなかった。

 CS、1st・第2戦。 ドラゴンズ 3対 7 タイガース

posted by nomura |21:51 | 中日ドラゴンズ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年10月18日

落合監督がマウンドに行った

 阪神とのクライマックスシリーズ第1戦、ドラゴンズは2対0で勝利。
阪神・安藤、中日・川上という、ともに開幕投手をつとめた両者の投げ合い。終盤までドラゴンズのスミイチでゲームは進む。

 初回にとった1点をどうしのいでいくか、ドラゴンズと川上にとって緊張した試合展開が続く。川上の内容、3回には阪神の拙攻もあったが5回まではナイスピッチングだと思う。コントロールミスも少なく、カーブ、カット、フォーク、真っ直ぐと、そのどれをも決め球に使って的を絞らせない。

 6回裏、阪神の攻撃。関本レフトフライ、新井が空三振で2アウト。バッターに金本を迎える。カウント2-2と追い込んで5球目。アウトローにきわどいコース、判定はボール。結局、次球をコントロールミス、四球となる。この回あたりだろうか外を狙ったボールが、甘いコースにいきかける。

 そして7回裏、先頭の林が右前で出塁。矢野の三ゴロが進塁となり、スコアリングポジション。平野は三邪飛も、阪神ベンチは代打・葛城を送る。
 1点を争う試合展開。甲子園ではなく、京セラ。ホームランだけは厳禁の谷繁のリード。左バッターに対して外中心。内角に入って引っ張られてのホームランだけはあってはならないこと。要求はおのずと外に集まる。
 しかし、川上が思うようにそこに投げられなくなってきた。外へのボールが、要求どおりにいかない。そしてそれは真ん中付近、危険なゾーンにボールがいっていた。そこに長打警戒の左の代打・葛城。いやな予感はあった。

 この場面で落合監督がマウンドへ。投手交代でもなく、ここでのこのタイミング。指揮官として、野球人として察したのだろう。ここしかないという勝負どころで、監督はマウンドに現れた。
 葛城には2球投げただけだが、ともにアウトコース。ここにくるまでのようなコントロールミスはなかった。外だけきっちり投げてろ、とでも言ったのだろうか。川上の迷いのない投球と、それを生み出した指揮官。ここでの勝負が勝利をグッと手繰り寄せたような気がする。

 8回から浅尾を投入。先頭の赤星に対し、左をはさんで小刻み継投をすると思っていたがそうではない。一死から金本、鳥谷、林という左が3人続く場面。ここでも浅尾にマウンドを託す。落合監督の浅尾に対しての信頼度の高さを感じる。無死・一、二塁や金本の大きな中飛など危ない場面も多かっただけにヒヤっとさせられる。

 勝負どころを見極める。だが、託すと決めたら勝負を預ける。紙一重の監督の采配。勝負の醍醐味を感じながら、ぞくぞくするような試合展開。そんなCSは明日も続く。

(あと、9回の井端の死球。避けれたかもしれないが、あえて当たったような気がしないでもない。ストキングをあげてモデルチェンジ。今季の不満をCSにかけるため必死。中日スポーツにもケガしてもいいぐらいの覚悟でのぞみたいと手記。今日は守備で美技もなく、ノーヒット。だが、気合十分の彼がこの先のCSでのキーマンになってほしいと願う。)

posted by nomura |22:04 | 中日ドラゴンズ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年10月04日

ノリにしびれた

 ドラゴンズは中16日で先発、山本マサ。巨人も8日あけてのグライジンガー。ともにチームの勝ち頭だけに投手戦が予想される。巨人はペナント優勝、ドラゴンズはCS進出へ。両チームとも負けたくない戦いである。

 2回表に中日、森野のホームラン。そして、4回裏には巨人、小笠原のホームランで1対1のスコア。山本は7回5安打、グライジンガーは8回5安打。得点はソロホームランのみ。だが、両投手、外野フライも多くヒヤッとするあたりもあった。悪くはないが、ともに満点の投球ではなかった。

 6回表、先頭のイ・ビョンギュが二塁打。続く、荒木に初球からバントをさせない。いったん、サードのポジションを下がらせて2球目にバントをさせるという難しい野球をしようとしたのだろうか。追い込まれても進塁打を打てる荒木。アウトになっても、スコアリングポジションにランナーが残ってのクリーンアップという打順へ。結果は荒木が進塁できず、得点にも至らなかったが、展開ごとに変えようとする考える野球が見れたのはうれしい。
 
 高代コーチが言う。「シートノックをしていても、選手の動きにキレがある。昨年のCSのときも同じような感じを受けたんだ。いま、チームの雰囲気はいいね」。チーム全体の調子の良さ、ここのところ垣間見えつつある“らしい”野球ができる理由なのだろう。

 だが、この試合を決めたのは“らしい野球”ではなく、中村ノリのドカンと打ったホームランだった。
 9回表、1死・一、二塁。マウンドにはこの回、アタマから登板のクルーン。160キロ超のボールを投げるも、制球悪く2四球でピンチ。ノリの打席のときにもワイルドピッチで二、三塁へ。ここで落合監督が中村に声をかける。

 今季は2番を打ったこともある。当たり前のようにバントのサインも出される。かつての全日本の4番、プライドといった言葉。ドラゴンズ入団時に捨てたとはいえ、忘れることのできない部分もあるだろう。腰痛もひどく、スタメン落ちする日も間々ある。制約もあり、体も万全ではない。以前に比べ、思いっきり野球ができているわけではないだろう。
 そこに監督のひとこと、「お前の持ち味を出せ」。ノリの持ち味、それは豪快なフルスイングだろう。クルーンの投じた3球目。それを真っ向からフルスイング。彼のバットから放たれたあたりは、吸い込まれるようにバックスクリーンまで達した。

 監督も笑い、ノリも笑顔。今季は2番を打たされ、しばしばバントの指示。心のうちは分からないが、内心忸怩たる思いもあったろう。それでも師と仰ぐ落合監督だからこそ、ノリはついてきた。そして、今日のこの結果。4対3で試合に勝ち、CS進出。そういった事実もうれしいが、彼らふたりのそうしたドラマにしびれた試合だった。

posted by nomura |18:24 | 中日ドラゴンズ | コメント(36) | トラックバック(0)
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2008年10月03日

CSまであと少し

 前日の試合、イ・ビョンギュの2本のホームランで勝ったドラゴンズ。どちらかといえば打ち勝った試合。だが、この日はそうではなく相手のスキをつくような戦い方をしたのではないか。

 4回までのスコアは2対1でドラゴンズのリード。が、ヒットの数はドラゴンズが5本、横浜が6本と安打数では負けている。ここまではともにホームランも出ていなく、吉見の調子もそれほど。しかし、横浜は村田の2つの走塁死などあり、相手のスキを突くことができない。

 一方、ドラゴンズ。3回表の攻撃、先頭のイ・ビョンギュが二塁打。これを後続の荒木がセカンドゴロ、進塁打。当たり前のように、初球から決めてきた。点を取るために可能性の高いやり方はこれだよといわんばかり。あっさりとやってのけた。(8回表にも同じような進塁打を打つ)その後、和田のタイムリーで勝ち越しとなった。

 犠打や進塁打はスコアリングポジションにランナーを進める。得点の可能性は高くなり、ワイルドピッチなどある三塁ではなおさらだ。つまり、そこで加点とならなくとも、相手にプレッシャーをかけれたということは悪い攻撃ではない。

 進塁の可能性がある限り、ランナーを進める。村田の走塁死は不運もあるが、そこを突いたドラゴンズと横浜に差があるように見えた。

 それが顕著だったのは、5回表の攻撃。無死、一・三塁で打席には和田。三ゴロとなり、三塁ランナーのイ・ビョンギュが挟まれる。三本間での挟殺プレー。当たりの強い打球、ランナーもそれほど粘れなかった。それでも、このケース、一塁ランナーは荒木である。いつのまにか、当たり前のようにファーストからサードベースまで達した。
 解説の衣笠さんも“やってる野球が違う”と、称賛。相手のスキをつく野球、これこそがドラゴンズの真骨頂のはず。

 ドラゴンズは昨年のホームラン数は121本。しかし、今年はそれを優に越え2日現在で136本。首位を走る阪神が80本に満たない数字。ホームランも勝ちにつながるが、それがあくまでイコールではない。相手が嫌がる野球をやることこそ勝利への道だと思う。これからCSへ向けて、こういう野球で勝てたのは昨日以上にいい試合だったのではないか。
(そうはいいながら試合を決めたのは、続くウッズの場外ホームラン。ここで6対1となって、試合の趨勢は決まる。
結果、試合は7対2でドラゴンズの勝利、CS進出マジック1となった)

posted by nomura |21:10 | 中日ドラゴンズ | コメント(7) | トラックバック(0)
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