2009年03月22日
いつもはFC岐阜を中心にサッカー観戦するのだが、この日はたまたまグランパスの試合を観戦。22日に行われたホーム瑞穂での対エスパルス戦、結果はグランパスが3対1で勝利。
グランパスの試合を見ての個人的な感想。正直、面白いと思った。いつも見ているFC岐阜の試合、J2の試合よりレベルが高く、魅力的だった。
今週発売されたNumberで、ストイコビッチ監督のインタビュー。「もっと楽しいサッカーが見たくないか?」。そういうわけではないが、この日の試合もすこぶる楽しかった。
田中隼磨の動きだし、楢崎の無駄のない動き。これはもはや、もちろんといっていいぐらいのダビィの凄さ。中村や、吉村の目立たない動きだが、彼らのゲームコントロール。運動量は多くないが、マギヌンの質。数えればきりがないが、リアルに目にすると面白かった。
だが、この面白さやはりいい選手がいるからなのだろうか。制作費の高い映画は基本的に面白い。お金がかかっているだけあって、いい脚本が集まり、良い技術。話題の俳優も出演し、これがすべてではないがお金があることによって面白いもの、スぺクタルなものができるのではないかという推論。
ハーフタイム中、オフィシャルスポンサーが紹介されていた。トヨタ、そしてその系列企業。地元の、多くの人が認知するような会社が列記。岐阜の現状になれている僕は、その規模に圧倒された。
ダビィには3億の価値があるらしい。これはFC岐阜でいえば、年間予算の半分以上を占める。田中、マギヌン、玉田、ダビィなど他チームからきた選手。補強という方法、簡単には言えないがお金をかけたことでチームは強くなった。そして、質の高い選手が集まれば試合はおのずと面白くなる。グランパスの選手個人のレベルの高さを見ながらそう思ってしまった。
スポーツファンとして、質の高いゲームを求める。しかし、それがすべてではない。僕個人のことだが、野球でいえばメジャーも見るが高校野球も見る。プロ野球もペナントレースだけでなく、2軍の試合も見る。それはなぜだろうか。
面白いゲーム、質の高い試合が見たい。だが、それ以上に試合、選手、そういったひとつの部分やプレー、背景に思いをはせながらの感情移入。これらがあるから、僕は生で何かを感じたくスタジアムへ足を運ぶ。
お金をかけた映画が面白いのは当たり前。(なかにはそうでないのもあるが)しかし、だからといってお金がかかっていない映画がつまらないというわけではない。
そこに情熱があればこそ。そういったものに感化されることで、ときに感動を生むことがある。スポーツもしかり、お金がなくとも情熱、気持ちさえ伝わればそこに感動は生まれると思う。
面白いものは見たい。が、面白くなくとも、そこに感情移入さえしていれば、そこで何かを感じることはできる。スポーツの魅力、春、野球など開幕の季節ですが今年も何かに魅せられそうです。
posted by nomura |23:24 |
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2009年03月15日
15日に行われたFC岐阜のホーム開幕戦。対甲府戦は、0対1で敗戦。開幕2連勝とはならなかった。
序盤、ホーム開幕戦ということもあり岐阜が攻勢。しかし、それも10分程度だろうか。残りは甲府ペースで試合が進んだように感じた。
事実、前半17分に甲府、森田選手のゴール。岐阜のミスもあったが、先制を許す。マラニョンやFWの金選手。チームとして岐阜にないものを持っている甲府。総合力で優位に見える。
それでも、岐阜は必死に食らいつく。菊池や秋田の体を張ったプレー。相手が優位とかではなく、目の前の敵に対しやるべきことをやってやろうという姿勢には好感がもてた。
岐阜は選手全員がよく走っていた。監督のいう「最後まで走りきるサッカー」をピッチで表現しようとしていた。前半終了間際に、センターバックが上がったことでチャンス。走って、スペースを作って相手をかき回してこそゴールへ向かう。若返ったチーム、目指すべきはそこだろうか。
それから、菅選手が必死にゲームをコントロールしようとしていたのが印象的。ときにはDFラインに入ったり、周囲の選手に支持。DF陣が空中戦で上がっていくのをフォロー。キャプテンマークを巻いた姿、背番号「7」。この日の菅選手の雄姿、前キャプテン北村隆二を思わずにはいられなかった。
北村選手はチームを去ってしまった。しかし、残った者の責任。きっと、菅和範はその重みをかみしめながらプレーすることができる。チームの中心選手として、今季の菅には大いに期待したいです。
大友、片桐のスタメンFW。スピードもあり、運動量も豊富だった。しかし、高さがないのは相手にとって脅威ではないだろう。たしか、前半はじめてのFKで彼らふたりがともに地点へ。空中戦をそこまで求められていないとはいえ、少し寂しかった。
後半30分、大友に代わって交代した朴・ジュンキョン。彼のポストに期待。頑強そうな体、壁となりボールを預かる。ガツガツ削られてもキープできる耐性がありそうだ。
それから、同じく途中交代で入った染矢選手。スピードがあるのはもちろん、中に切れ込んでいく姿勢がいい。得点に絡むんだというのが伝わってくるようだった。
負けはしたが、新戦力などに光る部分も見え、悪くないのでは。永芳選手なんかは、チームにフィットしたらもっとできそうな感じがする。ただの敗戦ではなく、可能性も見えた試合。だからだろう終了後、負けてもあたたかい拍手が選手に向けられた。
最後にこの日の観客は6803人。昨季の平均が約3700人だから、個人的にはよくやったと思う。日曜日Jリーグのホーム開幕という特別な日。
これに対し、今週、“平日”の木曜日に同じ長良川で行われたドラゴンズの“オープン戦”。観客は千人以上も多い、8155人だった。
ドラゴンズとは規模や歴史が違うといっても、スポーツを見に来る人、見たい人というのはいないわけではない。今年はもっと多くの人がホームに訪れることを祈ってます。
posted by nomura |17:12 |
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2009年03月12日
11日に放送された、NHKニュースウォッチ9のスポーツコーナー内でFC岐阜が特集されていた。いい話題というより、チームの窮状を伝えるものであった。
累積3億円の赤字があるチーム。番組内でも放送されていたが、昨年のJ2平均運営費11億円に対し、今年のFC岐阜は5億1万円。およそ、半分程度の予算でのぞむ。
これでも、昨年ベテランと呼ばれる選手を大量解雇。大幅なリストラを敢行。チームをスリム化させた。それだけでなく、スタッフの給料も削減させるなど苦肉の策。だが、それを持ってしても今年だけでも9000万円の赤字。
岐阜はリーグから、5000万円を借り入れている。しかし、それも返さなければならない。
先日、発表されたところによると返済できない場合は、J2クラブはJ1に昇格できないことを規約に明記することを決めたのだそうだ。その期限はJ2最終節の30日前。削減に削減を重ねたチーム。今年度だけでも9000万円赤字のチームから、5000万円をしぼり出すということ。厳しいというより不可能に近いのではないか。
それを解消する手段が1口1000円の募金を5万口集めるというもの。岐阜はホームで25試合あり、例えばだが1試合で2000口集めなければならない。昨季の平均入場者数3745人であり、毎回半分以上の人が募金に訪れねばならない。これは現実的と言えないのではないか。
野球のWBC。前回大会から比べると、注目度が違う。テレビの視聴率もそうだが、集客も。これは前回「世界一」となったことによる連覇への期待感が大きいのではないか。
岐阜もいつかは大きくなる、J1に。そういう期待感があるからこそ、サポーターはスタジアムへ足を運ぶのではないだろうか。それが、お金が返せないということで規約によってトップカテゴリーに行けなくなる。チームに対する期待感の何割かがなくなってしまうのではないか。
今西GMは放送の中で言っていた。「支援してもらう中で、我々ももっと元気な姿を見てもらって勇気、元気を返したい」と。
8日にラストランをした高橋尚子選手(岐阜県出身)。引退の会見で「支えられて、元気をもらって楽しい時間を過ごせた」と、彼女は語っていた。
FC岐阜というチームを応援する。そして、ガンバレといってくれる人の声を聞いて、チームが頑張れる。
苦しい現状、支えられ支えるという関係。ガンバレという人がいて、頑張れる。そして、その対象(FC岐阜)が頑張って、今度はまた逆にガンバレと言った人が励まされる。
チームは厳しい。それでも、支える人がいるという現実。選手が頑張り、サポーターが応援する。その声を糧に今度は、選手が奮起。誰かが何かを支え、そして癒されるということ。
苦しい中で、お互いとにかく前に進まねばならないという事実。チーム、選手だけでなくサポーターにも決意が求められているのだろうか。
posted by nomura |00:42 |
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2009年03月09日
FC岐阜は8日の開幕戦、栃木SCに1対0で勝利。幸先のいいスタートを切った。ガラリと変わったチーム、抱える負債。見えない不安ばかりのなか、これ以上ないニュース。
そんなFC岐阜で、いま注目されている選手がいる。背番号6、秋田英義選手だ。15年ぶりにJのピッチに戻ってきた34歳。艱難辛苦あっただろう彼の人生。それが人々の心を揺さぶるのだろう。
彼について。昨季までの所属がJFLのガイナーレ鳥取、デビューはグランパスという情報ぐらいはあった。しかし、その間彼がどうしていたのかは知らなかった。彼の履歴を見ると、20代、スポーツ選手として一般的に一番あぶらが乗っているとされる時期をアマチュアクラブで過ごしている。
Jリーグ、グランパスという日本でいえばトップのところからアマチュアで10年以上過ごすということ。サッカーを辞めようという選択を、数えられないくらいしたに違いない。
それでもあきらめることなくプレー。アマチュアからJFLへ。そして今季、FC岐阜の入団テストを経て再びのJリーグのピッチ。
7日に放送されたNHKのサタデースポーツ。彼は言っている。「人に負けたくないというのはあった。それがずっと続いていた」。10年以上もプロではない環境に身を置く。まわりがどうこうではなく、俺はまだできるんだという思いを持ち続けたところに、彼の凄さがあるのではないか。
景気が悪くなり、不況といわれて久しい。勝ち組とか、負け組とか言われたりもする。でも、僕は自分もそうだが周りでも勝っている人、要領よく生きている人を見たことがない。みんな本当に地道に生きていて、それでも何かができるという思いを持っているのではないか。だからだろうか、秋田選手のようなメンタリティに惹かれる。
秋田選手は鋼のような肉体を持っている。もちろん、一朝一夕にできるものではない。それを維持し、過去にはアマチュアとして普通の生活をして暮らすこと。言うのは簡単だが、これほど困難なことはないだろう。
9日朝日新聞夕刊より「拾ってくれたFC岐阜に恩返しをしたい。おっさんだってあきらめなければプレーできるんだ。それを若いやつに見せてやる」。
“おっさんだってあきらめなければできる”。彼の言葉、そしてそのプレーに勇気をもらえそうだ。
苦しいチーム、はなやかとはいえない。だが、必死にやっている人たちはそこに確実にいる。15日、ホームでの開幕戦。そんなチームと秋田選手の活躍を生で感じたいです。
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2009年02月25日
23日付の中日新聞にFC岐阜の記事。タイトルは“赤字のプロ”。累積3億円を超える赤字。岐阜がこうなってしまった理由を分析していた。
一部抜粋
~07年チームのGMに招聘、今西氏。「就任して10日で選手の給料が払えないことが分かった…」。…こうした窮状に陥るまで、なぜ内部で危機管理ができなかったのか…。
「Jリーグに上がれば、チームの商品価値が増し、もっと多くのスポンサーがつく」根拠のない楽観が関係者の間で語られていた。~
Jリーグに加入さえすれば、すべてが好転する。分からないでもない。サッカーファンからすれば、地元のチームが「J」というブランドを新たにまとう。それは光りかがやいた魅力を持っている。
でも、サッカーファン以外からしたら地方のチームがJ2加入するというのはそこまでの話題ではないのかもしれない。J1だけでも18チームあり、J2も同じ数。サッカーファンでない普通の人ならば、J1のすべてのチームをいうことさえ難しいだろう。ならばJ2だったら、どれほどのチーム名が言えるだろうか。
先週、お笑い番組、レッドカーペットでU事工事さんが出演。地元、栃木のSC栃木をネタにしていた。日本代表とJ2新加入したSC栃木を対比させることで、おおいに受けていた。自虐ネタとはいえ、少しショックだった。
Jリーグに新加入したSC栃木。Jリーグに入ったことで、地元は沸くが世間的に広く認知されるというわけではないのだろう。だから、このようにネタとして受けてしまうのだろう。
サッカーファン、チーム関係者、応援する人。「J」というブランド力を過剰に見てしまうのではないか。
しかし、スポンサーが対象にしているのはコアなサッカーファンではなくあくまで一般人。栃木のネタで笑うような人々だろう。だからこそ、フツーの感覚とサッカーファン、チーム関係者の温度差が生じ、資金繰りがうまくいかないのだろう。
今年、はじめてJ2でプレーする熊本の藤田選手のコメント。(朝日新聞より)
「…クラブハウスがない、練習着は自分で洗う、練習場が毎日変わる。正直、熊本はプロとは言えないと思う。…子どもたちがあこがれる選手が、練習場の脇で着替えていたり、生活をするのも苦しかったりでは夢がない…」
藤田選手の言っていることは間違っていないと思う。しかし、すべてのチームがそれをできうるキャパにはないと思う。
Jリーグには36チーム。各地方にチームがありクラブの規模、Jのチームの中でもヒエラルキーが存在するのではないか。現状、アマのようなプロがあっても仕方ないのかもしれない。
選手の感覚、チーム関係者の感覚。そして、一般の人々の感覚。大きくなったリーグで、すべてがプロフェッショナルとはいかないのだろうか。
“赤字のプロ”より、アマチュアに近くても黒字を目指すのか。記事を読んで、岐阜の進む道はまだまだ険しいとも思った。
posted by nomura |18:10 |
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2009年02月25日
22日に行われたFC岐阜とグランパスの一戦。2対0のスコア、岐阜の完封負けだった。1-0、1-0での敗戦ときて3度目でこの日のスコア。それでも十分に善戦していたと思う。
岐阜で印象に残ったのは永芳選手。昨季までのミスター岐阜、森山の15番。そして、大友に似た風貌。坊主頭。がっつり系の選手かと思ったら、むしろ逆。やわらかい選手だった。
ポジションもボランチ。といっても、守備的ではなくチームのかじ取り役というのがしっくり。昨年、ゲームメーカーらしい存在が見当たらなかっただけに、この日のプレー。彼に大きな期待を持ってしまう。
もう一人、印象的だったのは秋田選手。大卒などの若い新戦力が目立つ今季の岐阜。その中で34歳という年齢。走るチームへと変革するなら彼の存在はどうなのだろうと思っていた。
だが、何の問題もなかった。走力で劣ることもなくプレー。それより際立っていたのが、危機察知能力とでもいおうか。危険なスペース、ここでボールを渡したらいけない。そういったところでピンチの芽をつんでいた。ベテランらしい働き、安心して見ていられそうである。
しかし、それ以上に印象に残ったのは名古屋のダビ選手。身長183㎝ということだが、ドリブルしているときはすごく低く見え、それだけの背丈には見えない。逆に、ヘディングするときはものすごく高く見えた(岐阜のGK野田選手の191㎝に競り負けることはなかった)。
重心が低いがゆえ、簡単には倒れない。トップスピードになる瞬間が速い。身体能力の高さ、打点の高いヘディング。正直、次元の違う選手。怪物といってはあれだが、同じフィールドにいることさえ文句が言いたくなるような存在だった。
彼を持ってして、岐阜と名古屋の違い。「個」が違うからといってしまうのはたやすい。岐阜にはダビのような選手はいないし、入団させるような余裕もない。けど、それだけではない。
後半18分の名古屋のプレー。DFラインからマギヌン-玉田-竹内-杉本-玉田。ゴールこそならなかったが決定的な場面だった。
名古屋の選手たちはこの場面、すべてをワンタッチで行った。パス、スペース、フリーランニング、判断。シュートにいたるまでの動作はダビのような個人の突破ではなく、各選手の精度の高さ、テクニックだと思った。
ダビのような圧倒的な存在。「個」では勝負できない。しかし、18分の名古屋のようなプレー。岐阜の選手たちも、個々人の精度。スキルさえ高めていけばできるようになるかもしれないプレーだと思った。
OBの森山氏がまだまだ雑であると岐阜を指摘。「個」の強さで負けるのはいたしかたないが、精度をもっともっと高める。ひとつひとつのパス、シュートといったもの。現状においても、FC岐阜というチームが伸ばせる余地はまだまだあると思った。
開幕まで2週間を切った。昨季のリストラなどいろいろあったが、とりあえず今季もFC岐阜がんばれです。
posted by nomura |18:06 |
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2009年01月27日
先日、FC岐阜の新体制が発表された。選手数は、昨年までの33人から25人へ削減。Jリーグに借金をしているチーム状況。苦しい船出といえるかもしれない。
そして25人中、新加入選手が15人。その15人の中でも、高卒、大卒の新卒選手が11人。フレッシュな陣容だが、年俸を抑えての運営が垣間見える。
チームの応援番組の中で、選手が発していたコメントを聞いたが、Jリーグというトップカテゴリーで活躍を楽しみにしている選手がほとんど。こうした若い力を見るのは楽しみだし、向上心、野望というほどではないがギラギラした選手たち。そんな彼らを応援したいし、チームの力になってもらいたい。
半数を超える6割が新選手。新たな体制は全く新しいチームといえるかもしれない。選手の個性も分からず、チームの顔も見えづらい。現時点で去年と同じテンションで応援できるかどうか自信はない。
片山選手などは、自身のブログの中で新しい仲間のことを紹介。新生FC岐阜の出発、期待感がうかがえる。当事者ならばこのような気持ちになるだろう。しかし、ファンとしてはピッチでシーズンがはじまってからではないとここまでの心情になれない。
まったく違うチームといっていい現況、それを見ると思う。昨年まで応援したチーム。そして、今年応援するというチーム。その差が大きいほど感じるものがある。
もちろん、チームというひとつのものが続いていくために、そこには血の入れ換えいうものがなければいけない。一番はチーム、それは分かっている。他のチームのサポーター、その多くがこうした問題に直面してきたのだろう。
岐阜だって、これまでもこうしたことはあった。県リーグ、東海社会人リーグ、JFL。そのつど、大きなアクションがあったのだろう。現実としてそれを許容すること。チームが成長していくために、応援する側が受け入れなければならない宿命なのかもしれない。
片桐もいるし、森山もいつかは指導者としてチームに戻ってくるという期待。顔というような選手たちは残るだろう。だが、顔だけではチームは動かない。手となり足となり、チームを動かしてくれた選手たち、彼らという存在が昨季にはいた。そうした選手たちをリセットして、次に進む。頭では分かるが、気持ちがついていかない。
ミスターチルドレンのニューアルバムに「東京」という曲がある。タイトルこそ「東京」というものだが、自分たちの住んでいる故郷に置き換えても通ずる歌詞だと個人的に思っている。
歌詞の中、最後のフレーズ。「このまちに大切な場所がある」そして、続いて歌われる一番最後のフレーズ「このまちに大切な人がいる」。
岐阜というチームは大切だ。が、岐阜というチームにいた大切な人たち。それも同じように大切なものだと思う。チームも大切。そして、理想かもしれないがそこにいる人も大切。
センチメンタルに慣れることがサポーターの通る道。ある意味、そうかもしれない。僕という人間、サポーター初心者の自分がそれに慣れていないだけかもしれない。
それでも、あえて思う。このまちに大切な場所(FC岐阜)があって、同じくらいこのまちに大切な人(昨季チームを支えてくれてチーム運営の面から退団せざるを得なかった選手)がいるということ。チーム、そして応援した選手。今は分けて考えれるほど切り替えは早くない。
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2008年12月29日
先日、FC岐阜の応援番組を見た。クリスマス前後に放送されたもので、選手が視聴者の夢をかなえてあげるという趣旨だった。
北村選手のファンの女の子が、彼とプリクラをとりたいという微笑ましい企画だった。しかし、残念ながらこの時点で北村選手は戦力外となっており、VTRはどこかせつないものになってしまっていた。
北村選手との楽しいひと時を過ごし、別れの瞬間。次でも頑張ってと北村選手に声をかける女の子。北村選手も、“がんばらなきゃなあ…”と、その言葉で現実をかみしめ背中を向け去っていく。
女の子も、別れた瞬間、こみ上げるものがあったのだろう。途端に、泣き出した。そこで過ごした時間が幸せすぎたのだろう。彼と二度と会えないという実感。その子の小さな瞳から大粒の涙があふれていた。
北村選手はサッカーの能力に問題があって戦力外になったのではない。ゲームでキャプテンマークを巻く選手で、彼は必要な人材だ。それでもの戦力外、これはリストラ以外の何物でもない。
FC岐阜は「子どもたちに、夢を!!」というスローガンを持っている。しかし、運営基盤がしっかりしてないという現実。ならば、今回のような事態はまた起こり、声援を送った選手が去っていくのでは。だとしたら、そこに夢はあるのかと感じてしまう。
リストラをするような会社が最優先しなければならないこと。それは経営の見直しだろう。新卒選手を加入させ、年俸を抑える。リーグから借金をしてでも、チームを立て直す。FC岐阜は組織としてできることをやっている。
それでもチームには理念がある。地域密着、J1昇格。目指すところは誰もが知っている。だが、その前に存続できるのかという問題。お金、スポンサー確保という課題がある。
29日付中日スポーツより抜粋、
“…シーズンチケットの売り上げは昨年より増えている。スポンサーが1社つけば、大きくプラスになると思うが…”。(広報担当者)
衣食足りて礼節を知るという。サッカーチームも同じようにスポンサーがあってお金、環境が整えられはじめて動いていくものだろう。
地域貢献、強いチーム作り。だが、それよりもチームを健全な状態に乗せることが最優先すべきではなかろうか。それでも、あくまでJのチームとして理念は忘れてはならない。
理念と現実。そのはざまでJファーストシーズンのチームは揺れている。今後も、サポはつらい思いをするだろう。そして、この女の子のように傷ついてしまうこともあるだろう。
FC岐阜というチームが、どうかうまくいくように。きびしい現実を前にして、今年最後に思うのはただそれだけです。
posted by nomura |11:04 |
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2008年12月10日
FC岐阜の今季最後の試合。森山泰行にとっても、自身の最後の試合となった。ゲーム終了後のセレモニーで、彼は言った。「今度は世界一の指導者を目指します」と。サポーターも沸き、大団円での引退劇となった。だが、思う。これで本当に良いのだろうか。
セレッソの森島選手。磐田の名波選手。彼らもユニホームを脱いで引退する。そして、いつかは指導者となり育ててもらったクラブに還元するのだろうか。ピッチの間際で選手を鼓舞したり、指示したりする彼らの姿。チームのサポーターからしたら望むものに違いない。
実際、今季グランパスはかつてチームの中心選手だったストイコビッチ氏が指揮をとった。チームの躍進もさることながら、開幕前から彼が戻ってきて前年11位というチームを巻き返してくれるという期待感も大きかったのでは。だからだろうか、今季のグランパスは昨年以上に盛り上がった感がある。
もちろん、僕も森山が岐阜というチームの監督になって、FC岐阜が躍進する姿を見たい。しかし、岐阜というチームそのもの。彼が監督になる前にそれがなくなってしまっては元も子もないと思う。
胸スポンサーすらなく、台所事情が苦しい岐阜。今西GMは、それでも経費削減などで約5500万円を節減。にもかかわらず、単年度で約9000万円の赤字と述べている。そして、現状でJリーグに5000万円規模の融資を求めているとのこと。
正直、緊急事態だと思う。選手を大量解雇し、年俸も平均100万円以上抑える。職員の給料も20%カット。これによって、現状は来季黒字との見通し。
だが、これは甘いのではと思う。昨年は岐阜にはじめてJリーグがやってきてお披露目のようなものもあったのでは。物見遊山で訪れた観客もいたかもしれず、彼らのすべてが来季、足を運んでくれる確証はない。
それに、大量解雇に伴うベテラン離脱。ただでさえホームで弱かったチームが、これによって急激に強くなるとは思えない。もし仮に、昨年のように勝てなくなったら2年目の来シーズン、今度は足を運ばなくなるファンも出るかもしれない。
加えて、世の中の景気低迷。岐阜は大企業があるわけではないが、新規で大きなスポンサーを獲得するのはやはり難しいと思う。
森山選手はかつて取締役もやっており、チームの顔として営業面でも貢献した。チームの窮状を救うにはコーチ業を目指すより、そうしたことをやってもらいたい。
しかし、それはよくないとも思う。来年彼は40歳という年齢。1日でもはやくS級ライセンスを取りたいというのが本音。それを夢として選んだのなら応援しなければ。
FC岐阜の横断幕に“森山あって岐阜がある”というものがある。サポーターの心に響くいい言葉だと思う。だが、裏を返せば森山がいなければ、岐阜はなかったということでもないだろうか。良くも悪くも、彼への依存が高すぎるそういう面もたしかにあるのでは。
その彼が、次に進む道。個人の行動なのだから、夢なんかを優先させるのが当然。が、彼の選択によって岐阜というチームの今後は左右されるのでは。方向性までも変わってしまうような影響力。FC岐阜にとって偉大すぎるプレーヤー、ユニホームを脱ぐ森山泰行はそういう男だ。
posted by nomura |19:19 |
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2008年12月06日
FC岐阜の今季最終戦、ホーム長良川で行われた。対戦相手は鳥栖。鳥栖は少ない可能性だが3位以内もあるチームで、簡単に勝てるゲームではない。
それでもこの日の岐阜は序盤から鳥栖を圧倒。1-0のスコアで勝利。今季ホームでやっとの3勝目をラストゲームで披露してくれた。
キックオフ、寒空の中、半袖のガチャ。軽快な動きで試合に臨む。このメンバーでできる最後の試合を楽しみたい。彼の動きは、そうしたメッセージを発信しているかのような軽やかなリズムだった。(ゲーム中はそれほどではなかったが…)
ラストゲームにかける気迫だろうか、岐阜が終始、鳥栖ゴールに迫る。前半43分に片桐のゴールが生まれるのだが、それまでも何度も好機。今節も勝ちきれないのかと思った矢先のゴールだけに、喜びもひとしお。
そして、後半35分にとうとう森山がピッチに。ミスター岐阜の最後の雄姿、彼のゴールを願った。チャンスはあった。触っていれば、ゴールというようなシーンも。結局、ゴールは生まれなかったが、最後までひたむきに敵陣に向かっていく姿はいつもの森山だった。
たしか、岐阜の攻撃が摘まれ、鳥栖が攻めに転じたシーン。その転換点のところを、北村がカット。すばやく森山にボールをいれるというシーンがあった。
北村もグランパス出身。森山に誘われ岐阜にきた選手だ。そして、今では岐阜のキャプテン的な選手となった。その彼が、最後に森山のゴールを願い、自分の持っている能力のすべてでカット→森山へのパス。言葉では表現できない気持ちのやりとりをプレーで現したのではないだろうか。
それをピッチで表現できる北村、森山の関係。解雇の選手も多く、この1年を無意味に感じてしまっているプレーヤーもいるかもしれない。しかし、彼らふたりを見ていると、岐阜で築いた関係。それだけでも選手たち個人の得難い財産ではないだろうか。
ホイッスルが吹かれ試合終了。セレモニー後、選手がサポのもとへ。個人的に、GK日野に対しこみあげるものがあった。日野はファインプレーも多いが、えっというようなプレーもする。気持ちの強い選手だけに、乗っている時とそうでないときの差が激しいと感じた。
試合前に接触事故を起こすなど、未熟な部分も。だが、そのパーフェクトでないところと、可能性のあるプレーをするという部分。そんな彼を、どこか岐阜というチームに投影さして見ていたのかもしれない。それだけに、彼が退団するというのは残念でならない。
彼が目の前を去っていくとき、「日野、世界一のキーパーになってくれ」。と、たまらず叫んでしまった。それはチームに対しても、日野個人に対しても。現実的ではない言葉だが、それを思わず発してしまうことに、チームと選手に対する愛情を自分で感じてしまった。
Jでのファーストシーズンは大量解雇という順位以上に、傷を負う結果。それでもこのチームは、愛すべきチームだと信じたい。
今季の主将。長年にわたってチームをまとめあげてきた小峯選手。その彼も、今日の試合で退団となった。そんな彼だが残念ながら、サブにも登録されておらず、ピッチに立つことはなかった。
小峯主将のコメント
「1試合も手を抜くことはありませんでした。また、来年も応援お願いします」。試合に出ることなく退団していく彼がこのような言葉を残してくれること。驚きとともに、感激ですらあった。
岐阜を愛したサポーター。そして、サポを愛した選手。順位や結果に反映されなかった1年だが、幸せなひとつの時間が終わったのだと思う。
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