2008年12月04日

FC岐阜、大量解雇に思うこと

 FC岐阜が選手を大量解雇。契約満了選手が13人。そして梅田、相川選手のように期限付き移籍期間終了選手を加え計15人。

 11月9日、ホームの横浜FC戦での先発メンバー8人が含まれていることを考えれば、人件費削減によってやむなしというキーワードが見えてくるのではないだろうか。

 朝日新聞の記事から引用。「運営費4億円の企業で累積赤字が2億円を超える。普通なら倒産だ。来季のスポンサーも決まっておらず、危機的状況だ」という関係者のコメントが記されていた。

 FC岐阜の指針。それはおそらく、長く地域に愛されるクラブを作るというもの。いうなれば地域密着で、Jの理念だ。だからこそ、その活動は草の根的なものが多く、一過性のイベントというものではない。

 たしかに、それは大事だ。だが、それがすべてだろうか。チームが地域に愛される前に、運営する体力がなくなってしまうとしたら本末転倒ではないか。

 かつて、このブログの中で、岐阜の顔でもある森山選手をある程度のパフォーマンスがあるなら起用すべきだと書いた。実力が同じなら、若手を起用というスポーツの世界の逆。実力が近いなら、森山を使うべきだと僕は考えていた。それによって、中日スポーツなどの大きな新聞が取り上げ、地域の人以上のファンがスタジアムに足を運んでくれること。これが可能になるかもしれないと思ったからだ。

 このときの記事のコメントで、継続は力なりというサポの方から大変ありがたいコメントをいただいた。確かに異論はない。だが、その前にチームがつぶれてしまっては元も子もない。

 実績のある選手を切って、来季、大卒新人を9人獲得している。コストを抑え、健全な経営を目指す姿なのだろう。だが、天皇杯で薮田選手が躍動したように、ベテランの力によってJでのファーストシーズンを乗り切った感は否めない。

 この間、名古屋-札幌戦を瑞穂で観戦してきた。ドラゴンズがシーズンオフ。そしてグランパスも優勝争いに絡んでおり、中日スポーツの一面をここ2,3週間で飾る日もある。そのおかげだろうか、その日のスタジアムはキックオフ時には立錐の余地もなかった。

 結果を残し、人気が出る。マスコミも取り上げ、それが輪をかけて人気となる。いい循環である。しかし、こうなるにはまずは実力、人気のどちらかがなければいけない。

 岐阜は、地域の人に愛されるクラブ、まずは地域密着の人気を目指すのだろうか。が、今季の成績では実力があるとは言えず、これでは実際、ファンはついてこなかった。(ホーム入場者1試合5千人の目標が、1試合平均3724人)そして、実力を高めるための補強もできないのでは、先行きも危ういのでは。

 こうなったら、クラブの信念にサポがどれだけついてこれるかというのが重要だ。あくまでJ1に行くのが最優先なのか、それとも地域に愛されるクラブ作りが優先されるのか。岐阜の今の状況を見ていると、ふたつともを求めるのは困難だと感じる。

 理想はこの大卒選手が活躍し、J2で結果を残し、チームが成熟することでカテゴリーを上げるというものだろう。だが、それはあくまで理想だ。あまたある現実の問題、それをどう乗り越えるかがカギとなる。

 一日も早いJ1を目指すのか、100年愛されるような地元のクラブになるのか。チームが掲げる最優先事項。そして、サポが目指す最優先事項。サポとクラブのふたつの思い。現況を鑑みれば、それらが交錯しなければいいと願うしかない。

posted by nomura |01:01 | FC岐阜 | コメント(1) | トラックバック(1)
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FC岐阜、大量解雇に思うこと

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FC岐阜の現状を考えると今回の大量解雇は仕方がないとおもう。しかしながら、今回の件は経営の失敗として経営陣には真摯に今後の対策を打ってもらわないといけない。
 管理人さんも触れられているが、おそらくFC岐阜は現状においてJ1を目指す状態にないと思う。いまは地域に根ざしたクラブつくりを重視すべきではないか。長くかかるとは思うが地元に裾野を広げ、才能を見出し、育成し、世に知らしめる。そんなクラブになるしかないのでは。
 ちょっと調べただけなので間違いがあるかもしれないが、組織も未整備に過ぎないか。ジュニアではサッカースクール。ジュニアユースはあるものの、その上は1種に属する複数チームを束ねる現状。そこには設立の際のしがらみもあるのだろうが、ジュニアスクール、ジュニア選抜、ジュニアユース、ユースとしっかりとした育成機関を持ち、そのほかのチームは組織外にして、相互補完の関係に改めるべきだとおもう。

posted by 蹴球 | 2008-12-04 09:15

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