2009年04月03日

ドラゴンズ、開幕戦を勝利

 今年の開幕戦、マウンドに上がったのは浅尾だった。セットアッパーから先発ローテーションを目指す彼だが、いきなりその開幕戦に先発。

 変化球が多く、内野ゴロ15個という内容。低めに、丁寧に、それでいてテンポのいい投球。女性ファンが多い浅尾。正直、ひがみもあって浅尾にそこまで声援を送っていたわけではない。しかし、この日のピッチング。誰も文句を言うものがいないような結果を出した。(8回、5安打1失点)

 しかし、8回表、1死・一、三塁というピンチの場面をまねく。先頭の山崎にヒット、代打・金城にも続かれる。7回までのボールと違い高めにいっていたように感じる。

 ここまで80球前後であったが、前年までの役割ゆえに不安に思わないでもない。9回の岩瀬は別としても、回は8回。継投という言葉がよぎらないでもなかった。

 無死・一、二塁で打順は1番の松本。このとき、セカンドゴロとなるも変化球が甘く高い。この日ヒットを許していないルーキーの松本が、打った瞬間に打ち損じたというような顔。アウトはとれたものの、一、三塁となってしまった。

 素人から見ても、この回は高めにいっている投球。もちろんベンチはブルペンを動かすなど危険を察知していただろう。それでも続く仁志と勝負。浅尾に対する信頼というより、ここを抑えてみろという無言のゲキのように感じた。

 今年ドラゴンズはFAで川上がメジャーに移籍。本格派の右投手は是が非でも現われてきてほしいもの。150㎞を超えるボールを持つ浅尾の魅力。彼にはポッカリ空いたその場所についてほしいと首脳陣が思っても不思議ではない。

 しかし、川上がいくつものピンチをくぐりぬけたように、簡単に彼のようにはなれない。あえて、こういう場面を何度も抑えてこそ誰もが認めるスターターとなる。そのためのゲキとして浅尾はマウンドに立ち続けた。

 仁志を2-0と追い込む。そして、谷繁のサインに首を振り変化球を続け、併殺に打ち取る。ここまでの高いボールがウソのように、低めにコントロールされていた。谷繁に首を振ったように、ここは抑えるんだという意志の強さ。甘いマスクからは想像できないくらいの強い気持ちがあふれていた。

 親会社である中日新聞発行の今年の選手名鑑の表紙に、浅尾が抜擢されていた。中スポ元旦号も彼が一面。ファンも多く、期待されすぎていて過度なプレッシャーがあることだろう。

 そういった期待にも応え、強い気持ちでマウンドに立った浅尾。ドラのイケメンという肩書から、ドラのエースへ。この日のピッチングを見て、そういう日が来るかもしれないと思った。

 4月3日。4対1でドラゴンズ勝利。 

posted by nomura |21:20 | 中日ドラゴンズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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