2009年03月23日

アライバという高い壁

 WBCたけなわであるが、プロ野球の方も開幕まで2週間を切り目下。ドラゴンズもオープン戦、開幕一軍へ向けて競争が激しい。

 藤井、野本の争いに象徴されるように今年のドラゴンズはウッズ、ノリの抜けたことでレギュラー争いが熾烈。チャンスがあるかもということで、実績を残してない若手選手が奮闘しているだろう。

 だが、アライバコンビ。このふたりは、ポジションこそ変われど開幕に名を連ねそうである。

 荒木、井端のセカンドショートコンバート。井端にいたっては、目の障害で満足にキャンプすら遅れていない。付け入るすきはあるのでは。それでも、彼らの牙城は簡単に崩れないないのかもしれない。

 オープン戦のテレビ解説で、ドラゴンズOB高木氏が言っていた。それはセンター前に抜けようかというあたり。セカンド西川が打球を追っていた。西川は必死にボールを追うも、グラブに触れることすらできなかった。そこで、高木さんが感じたこと。“荒木だったら、捕れたのでは…”、きわどい当たりをそのように表現していた。

 高木さんが感じること、そして残念ながら僕も同じように感じてしまった。

 ドラゴンズには、ポストアライバという選手が多くいる。しかし、彼らからポストの肩書が外れるのは至難の業だ。

 その日、見たセンターに抜けていく当たり。たしかに、荒木なら補給できた可能性が高い。しかし、その荒木は落合監督いうところの“守備ならメジャーでも十分やっていける状態”。つまり、彼本来のマックスのとき、そこのレベルの高さと後付けで参加した選手は比べられる。

 僕らは選手のベストプレーを見てしまう。それはベストだから、満点に近い。すると、そのベストなプレーの印象が強すぎて、その選手が常にそのプレーができると錯覚してしまう。

 年齢、コンディション。どんな名選手であれ、時を重ねて必ずベストなプレーから遠くなっていくに違いない。しかし、その選手がベストなプレーをしていたという印象は残ってしまう。

荒木は今年、32歳。井端にいたっては34歳。全盛期、トップコンディションでプレーできているわけではないのかもしれない。しかし、彼らのような選手からポジションを奪うということ。ケガ抜きでいえば、「荒木だったらとれたのに…」というベストに近いその選手本人のポテンシャルを越えねばならない。

ここ最近、ずっとゴールデングラブを受賞しているアライバのふたり。そんなレベルの高い彼らの最高を基準にしてしまう危うさ。レギュラー争いというが、これまでそこにいた選手を越えねばならないという高い壁。

若手選手のレギュラー定着。アライバコンビのそれは、現実以上にものすごく高いものだと思う。

posted by nomura |00:08 | 中日ドラゴンズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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