2008年08月22日

甲 子 園

 この左腕の将来はー?

 懸念をかき消すような、
 この日一番の大拍手
 大阪桐蔭のアルプスからも

 格好いいという理由から、
 サイドスローに
 したわけじゃない
 
 肘、痛い

 風を吹かせた
 戸狩聡希

 左飛に打ち取ると
 球場が割れんばかりの歓声

 90回目の陽がかたむいた
 白銀の輝きは、
 何色にだってなるはず
 金色にも、

 銅色にも、黒色にも
 バトンはまた渡される

posted by 齊藤太一 |16:24 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月18日

連綿

 港都の強豪は
 コスモスのように黄色い
 アルプスに支えられてきたが
 散った

 あと一日遅く咲いていたら
 十年ぶりの「優勝」が
 掌中に入った

 道を進んだいける伝説が、
 選手にさまざまな感情を与える

 名手に
 「全然近づけなかった」

 エース土屋
 でも、

 4強。らしくない大砲、
 牛若丸が
 これからの、歴史を主に紡ぐ
 
 

posted by 齊藤太一 |01:52 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月17日

 主役のもつ磁力 か

 智弁和歌山-常葉菊川
 ファンは
 「二年前のような光景」に、 
 デジャブを覚えたかもしれない

 9回2死
 「こういう巡り合わせのがあるのかな」
  
 そう思ったのは一人だけではあるまい
 打席にいるのは
 「4番・ファースト、坂口ー君」
 涙はもう乾き、縦じまを直視

 観客、監督、部長、記録員、役員…
 気が坂口を舞台に押し上げ、
 男も上った
 
 駒大苫小牧-早稲田実
 最終幕で、
 三振したヒーローは

 いま、世界と戦っている

 
 

posted by 齊藤太一 |00:08 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月16日

南国躍進

 空気を全身で浴びて、
 投げた
 本州の南端から700㎞

 異境の地・琉球
  
 怪腕は翔来した
 陸の王者でも、南国の熱がかかった
 速球を打ち崩せない。3得点

 「気迫で押しつぶしたい」
 粋な気炎を上げた大波は
 山をも飲み込みそうだ

 いまも、
 はいさいおじさん鳴っている
 
 

posted by 齊藤太一 |10:05 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月15日

KEIOの進軍 

 
 長い脚に
 長髪

 KEIO
 の文字を胸に
 守り勝ってきた

 一昨年
 WASEDA
 が聖地を席巻した

 魔力というべき慶應の力で
 衆目を引かせ

 駒を進め続ける

 本州最北端のチームを破り、
 陸の王者による
 制圧作戦は
 急速に進行している

 両輪は熱く、クールに
 今日も腕をぶす

posted by 齊藤太一 |16:10 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月14日

左投手の思考

 仲間がいるって 
 解っている

 だから、
 自分へのご褒美はまだ早い
 
 打者を屈服させるスライダー
 隅を突く速球
 近田先生、
 赤点ばかりだ

 「自己への責任負荷
 頂上まで、いまだ六合目」

 もっと投げないと 

 童顔は笑みをやめない
 

posted by 齊藤太一 |11:23 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月13日

涙海と宝物

 
 季節外れの桜が、
 ちった

 春優勝3回、
 ただ、夏の勝利を
 宝物を目指して

 黒ずんだスパイクは
 ホームベースに足跡をつけられず
 スマートな野球
 にもかかわらず

 ザッバーン!
 湘南の青波にのまれた

 聖地を去った
 選手は、
 涙の洪水を起こす
 
 「みんな最後まで上向いて
 頑張ってくれてありがとう」
 監督の目も赤い

 下級生の目、前を向いた
 高校野球は、
 しょっぱい水の受け皿

 永遠に

posted by 齊藤太一 |17:30 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月12日

人の熱

 監督の仕事は
 
 選手起用
 
 これで、言葉は足りる。
 ただ、
 血の通った人間である

 初出場の本庄一を率いた男

 試合中は、怒鳴り
 かわいげに
 眼を選手にやる

 先年、
 8月に届かなかった年も
 威勢よく取材にこたえてみせた

 監督の印象はー
 「こわいです。…ただ、愛情はあります」
 苦笑いしながら選手はいう

 ー終盤、点差が開いても監督は
 身振り手振りを熱っぽく交え、
 叱咤をやめなかった
 
 そぶりを振るものは皆無
 
 決まり文句の
 「選手はよくやってくれた」
 
 が、いつもと少し違った
 

 
 

posted by 齊藤太一 |00:43 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月11日

集約

 21回聖地のマウンドに登って
 淡々と、去っていく

 過去の赤川は異なった
 
 投手の戦場で
 いらだったりした

 08年、ピンチを、甲子園を楽しんでいる
 左腕がいる

 「最高の場所」と絶賛を浴びた球場は、
 常にお客様に、感動を与える

 「選手が一戦ごとに成長するのを
 つくづく、感じています」

 果敢な薩摩隼人を束ねる監督は
 はっきりと口にした

 一つ、また一つ、
 高校が敗れていくごとに

 ピラミッドの頂が輝くという

posted by 齊藤太一 |02:44 | 甲子園夏しぐれ~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月09日

神速-名門の4番

 パン!
 
 その瞬間乾いた音が
 突き抜ける

 赤シャツの4番、
 その看板は偽りなし
 神速のスイングは、
 ファンの感情を揺さぶる

 厚い顔で、目を細めてねらいを定める
 本塁打は狙わない

 2安打しながら
 「チームに迷惑をかけてしまった」。
 よく聞くコメントが、
 重々しく聞こえてしまう

 結果と過程、ともに醍醐味がある
 坂口真規はこれからもマンモスに居る

posted by 齊藤太一 |23:35 | 甲子園夏らんまん~高校野球の詩~ | コメント(0) | トラックバック(0)
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