2011年06月12日

参加者募集中!「日本・リトアニア外交関係20周年記念サッカー親善試合」

お知らせです。
私の知人である佐藤さんが、ヴィリニュスでサッカーの親善試合を企画しています。


nogomet-244578.jpg実は今年2011年はリトアニアと日本の国交回復の20周年にあたります。これを記念して7月23日(土)にリトアニアの首都ヴィリニュスにてリトアニア・ジャーナリスト協会との共催でサッカーの親善試合が開催されます。

イタリア、フランス、ドイツ在住の日系人クラブの混合チームが、リトアニアのジャーナリスト選抜と対戦します。まだ数名参加者を募集しております。参加に興味のある方はメールにてお問い合わせください。

佐藤浩一
koicisato★moegi.waseda.jp
※スパムメール防止のため、「★」記号を「@」に置き換えてご連絡下さい。

ブログ「ヴィリニュスの風」
http://vilnius.at.webry.info/201106


当日は私も写真撮影などお手伝いする予定です。
ヴィリニュスはユネスコ世界遺産にも指定された風光明媚な都市です。
サッカー好きな方々のヴィリニュス訪問をお待ちしています!


posted by 長束恭行 |03:06 | お知らせ | コメント(0) |
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2011年06月01日

フォトレポート/セルビア・リーグ最終節「ヴォイヴォディナvs.ツルヴェナ・ズヴェズタ」

クロアチアに続いて隣国セルビアの国内リーグが終了。スポンサーのビール会社を冠にした「イェレン・スーペル・リーガ」はパルチザン・ベオグラードの連覇に終わりました。私が取材したのは最終節(第30節)「ヴォイヴォディナvs.ツルヴェナ・ズヴェズダ」。勝点が67で並ぶ両クラブは直接対決で2位の座を争いました。

なぜ2位の座が重要かというと、ヨーロッパ・リーグ予備戦の参戦ラウンドが異なるため。2位になれば予備戦三回戦(7/28,8/4)、3位になれば予備選二回戦(7/14,7/21)からスタートします。二週間の差はシーズン準備再開までの休暇の長さにも直結するため、選手にとっても勝ち負けは重要。ズヴェズダのホーム試合では2-2のドローだったことから、ヴォイヴォディナは「0-0」「1-1」でも2位が確定します。大いに盛り上がった最終節を写真と共にレポートします。

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セルビア風の三本指ピースをするヴォイヴォディナ・ユースの子供達。 ヴォイヴォディナはセルビア共和国内にある自治共和国で、あらゆる民族が占領・移住を繰り返したころから「人種のるつぼ」になっています。同じ自治共和国だったコソボと違い、セルビアと離れなかったのはセルビア人が国民の半数を占めるため。国内の主要民族を大きく分けると10、細分化すると28も数えられ、民族間の結婚も当然のように行われたことから「○○人」と断定するのは極めて困難です。「ここは民族的に寛容な土地なのさ」-地元の人がそう語ってくれたように、日本人の私に対し、スタジアムで汚い言葉を掛ける人はおらず、何かと愛想を振る舞ってくれました。
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ズヴェズダの監督、ロベルト・プロシネチュキ。 今季のセルビア・リーグで最もセンセーショナルな話題となったのが、プロシネチュキのズヴェズダ監督就任でしょう。クロアチア人の父とセルビア人の母の間に生まれ、現役時代はズヴェズダの欧州制覇に貢献した彼とはいえ、ユーゴ崩壊後はクロアチア代表を選択しました。それでもズヴェズダの関係者やサポーターはかつての英雄を熱狂的に迎え、名門ズヴェズダの復活に向けて邁進中。宿敵パルチザンを一時は追い上げ、3年ぶりの勝利を収めたものの、リーグもカップも優勝に手が届きませんでした。彼の名前がスタジアムで読み上げられた時、ズヴェズダのサポーター「デリエ」だけでなく、スタジアム全体から拍手が送られる、なんて光景も。昨年末に私はプロシネチュキにインタビューしており、キックオフ直前にベンチへ向かう彼を撮影していると、笑顔で私の頭を撫でていきました。
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ヴォイヴォディナのラトコ・ブトロヴィッチ会長。 見ての通り、奇抜なファッションが特徴の名物会長です。モンテネグロ人の彼はあらゆるビジネスで財をなし、財政難に苦しむヴォイヴォディナの会長に2006年就任。モンテネグロ元大統領ジョカノヴィッチの親戚であり、同時に黒い繋がりも噂される彼は、2008年に審判買収で逮捕されるなど幾分と問題を起こす人物であるものの、クラブが抱えていた借金を返済させ、古豪復活の野望を燃やしています。エキセントリックな面があり、相手選手の胸倉を掴むこともあれば、先日のパルチザンのカップ戦決勝では二度の誤審で84分にチーム引き上げを認めたことも。ただ、関係者曰く、本人は好漢らしいです。
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ヴォイヴォディナのサポーター「フィルマ」 北側のゴールを裏を占めるのが、熱狂的なサポーター「フィルマ」。1989年に結成された"会社"という意味のグループで、ズヴェズダの「デリエ」、パルチザンの「グロバリ」と並ぶサポーター組織です。ただし、両クラブに顕著なフーリガニズムやレイシズムとは距離を置き、掲げられる横断幕も「玉葱とベーコンを食べる俺はヴォイヴォディナのサポーターだ」というシニカルな言葉が書かれています。
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キックオフ。バックスタンドにはズヴェズダのサポーター「デリエ」が構える。 試合が行われた2011年5月29日は、ズヴェズダがチャンピオンズ・カップ(現在のチャンピオンズ・リーグ)を制覇してからちょうど20周年。昨年はそのチームが「第六星人」としてクラブで表彰され、プロシネチュキがセレモニーに出席したのがきっかけで両者が再接近しました。デリエは、ビッグイヤーを手にする選手達を描いた横断幕と「チャンピオン」の文字を掲げました。
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オーバーヘッドを試みるヴォイヴォディナのFWウマル。 セルビア・リーグで顕著なのが、ブラックパワーの台頭です。今季10ゴールとヴォイヴォディナで最多得点のアブバカル・ウマル(24歳)もその一人。カメルーン人の彼は、2009年に中国の深圳からズヴェズダに加入すると、翌年はOFKベオグラード、そして今季はヴォイヴォディナに移籍し、ここでブレイクしました。ディナモ・ザグレブが視察に訪れたものの、来季は中東のクラブに引き抜かれるという噂です。
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FWブラナ・イリッチ(左)の突進を食い止めるズヴェズダの17歳、スルジャン・ミヤイロヴィッチ(右)。 立ち上がりから主導権を握るヴォイヴォディナ。その中でも最も危険な選手は、左サイドからドリブルを繰り返すイリッチでした。13分にズヴェズダの右ストッパー、ミラン・ヴィロティッチが頭を負傷して退場すると、彼の代わりを務めたのがボランチからシフトしたミヤイロヴィッチ。ユースだった彼を見出したのがプロシネチュキで「ズヴェズタの未来」と期待を寄せ、ほとんどの試合で起用してきました。この瞬間もイリッチの突破するところを背後から上手くクリアしました。
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ズヴェズダのトレーナーとマフラーを燃やすフィルマの面々。 前半はデリエがヴォイヴォディナのマフラーやTシャツを燃やす光景があったのですが、後半は逆にフィルマがやり返す場面。互いに相手チームのグッズを準備しているのはさすがです(笑) このカードはベオグラード・ダービーに続く危険なダービーとされ、カラジョルジェ・スタディオン内外の警備も厳重体制が取られました。スタジアム周辺一キロ圏内は、試合の前後3時間でアルコール販売禁止。代表戦のジェノバ暴動も相成ってUEFAはセルビア・サポーターを問題視しているため、セルビア警察はあらゆる手で暴動を阻止する体制を取っています(実際にこの試合も暴動は起こらず)。反目する両サポーターですが、このほど逮捕されたボスニア紛争におけるセルビア人戦犯ラトコ・ムラディッチのコールだけは一緒に行っていました。
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ズヴェズダの先制点を決めたMFダルコ・ラゾヴィッチ。 4-3-3のバルサシステムを採用するズヴェズダで、ガーナ人のイサフ、ブラジル人のカドゥと中盤でトライアングルを形成するのが20歳のラゾヴィッチ。17歳でプロデビューし、18歳にはA代表デビュー。2009年からズヴェズダで活躍する彼は、柔らかいボールタッチが特徴の旧ユーゴ系譜を継ぐMFです。54分、左サイドからカルジェロヴィッチ、イェフティッチから繋がれたボールを右からシュートを叩き込み、ズヴェズダに先制点をもたらしました。
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71分、アンドリヤ・カルジェロヴィッチが追加点を決め、選手を祝福するプロシネチュキ監督。 後半のズヴェズダはパスが繋がり、綺麗に相手守備を崩す場面が増えてきました。勝利を決定付ける追加点はカウンターから。最後はFWイェフティッチからスルーパスを受けたFWカルジェロヴィッチがゴール。パルチザンのイリエフと並ぶ13得点で初のリーグ得点王に輝きました。選手達が次々とベンチのプロシネチュキ監督に向かっていくのが印象的でした。
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発煙筒が原因で炎がシートに燃え移る。 ズヴェズダが2点目を決めた直後、デリエが炊いた発煙筒をシートに置いたがため、周囲のシートにも炎が燃え移りました。待機する消防車は動かず、鎮火を待つのみ。カラジェルジェ・スタディオンはこの5月にU-17欧州選手権の決勝会場となり、スタンドも綺麗に整備されていたのですが、相手サポーターの不始末で損害を被っていました。
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試合が終わり、サポーターに挨拶するヴォイヴォディナの選手達。 ホームで11勝3分と負けなしを続けていたヴォイヴォディナでしたが、最後の最後で決戦を落としてしまいました。それでも今季はリーグで首位パルチザンに2戦2勝、カップ戦でもファイナリストになるなど素晴らしい一年を過ごしました。その強さの秘密は16失点という堅いディフェンス。昨年の親善試合「日本vs.セルビア」でもスーパーセーブを魅せたGKジェリコ・ブルキッチ(24)は、この試合を最後にウディネーゼに移籍するため、フィルマとの別れを惜しんでいました。 試合後、ヴォイヴォディナの関係者の方々と飲む機会がありました。長くヴォイヴォディナを追う記者の方がこう述べていました。 「いつもズヴェズダとパルチザンが我々の前にいる。またして三番手に終わるのが悔しいんだ」 しかし、酒の席はしみじみすることなく、次へと切り替えます。 「まあいいさ。来季はヨーロッパの戦いもあるし、10日後には新たな照明塔も2台立つからな」 強豪がひしめいたユーゴラスラビア時代は二度のリーグ優勝にも輝いたヴォイヴォディナ。セルビア・リーグで王者パルチザンの五連覇を食い止めるのは彼らか、それともプロシネチュキ率いる新星ズヴェズダか。「判官贔屓」をしがちな日本人の私としては、今後はヴォイヴォディナを応援しようと思います。


posted by 長束恭行 |21:19 | サッカーニュース | コメント(0) |
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2011年05月26日

フォトレポート/クロアチア・カップ決勝~ディナモが二冠達成

クロアチア・リーグ最終節に続いて取材したのが、25日のクロアチア・カップ決勝第二戦「ヴァラジディンvs.ディナモ・ザグレブ」。前回報じたリトアニア・カップ決勝と同様、今回もフォトレポートと参りましょう。

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重さ25kgもある優勝カップ「ラブジンの太陽」。 イヴァン・ラブジン(1921~2008)はクロアチアを代表するナイーブアートの芸術家で、試合会場となったヴァラジディン出身。淡いタッチで描く彼の自然画は日本でも知られ、宝塚劇場の緞帳を制作したことがあります。クロアチア・カップは1992年に第1回が行われ、今年が第20回。これまで10回に渡ってディナモが「ラブジンの太陽」を頭上に掲げています。
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ヴァラジディン市内にあるサポーター「ホワイトストーンズ」の落書き。 人口4万人余りのヴァラジディンを支えるアパレルメーカー「ヴァルテクス」が経営に行き詰まり、地元のサッカークラブ「NKヴァルクテス・ヴァラジディン」にスポンサー料を納められなくなったことから、経営陣は52年間掲げてきた「ヴァルテクス」の看板を下ろし、昨年6月に「NKヴァラジディン」と名称を変更しました。これにはサポーターグループの「ホワイトストーンズ」が反発。愛着あるヴァルテクスの名称を取り戻すべく、応援ボイコットを続けています。
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話をするディナモ副会長ズドラヴコ・マミッチとクロアチア代表監督スラヴェン・ビリッチ。 あらゆる要人が集まるのが決勝戦。クロアチア・サッカー界の中心人物となるこの二人も現れました。マミッチ副会長はMFサミールとGKケラヴァの代表召集をビリッチ監督に働きかけているとも言われ、前日にも2時間ほど話をしたよう。それぞれに面識のある私は、ピッチ上で彼らに見つけられるや大きく手を振られました。観客は3500人。
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ヴァラジディンの選手達。バックスタンドにはサポーターによる名称変更の抗議の横断幕が。 ヴァラジディンはスポンサー難で経営が苦しく、選手は6ヶ月に渡って給与が貰えていません。準決勝でチバリア・ヴィンコヴチを下し、ファイナリストと共に来季のヨーロッパ・リーグ進出も決めた直後には、選手達が給与を催促するため練習をボイコットする、なんて事件も起きました。 そんな悪環境にもかかわらず、今季のヴァラジディンは次々と若い選手が台頭。ほとんどが20歳前後のユース上がり。それに昨季得点王のFWダヴォール・ヴグリネツ(36)、主将を務める司令塔ニコラ・シャファリッチ(30・一番右)といったベテランが帰還しています。
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開始6分、ヴァルテクスが先制。得点はシャファリッチ。 スピーディーな攻撃サッカーを展開し、今季のクロアチア・リーグでも王者ディナモと二度の引き分けを演じたヴァラジディン。しかし、二週間前に行われたアウェーの決勝第一戦は前掛かりになった分、守備でミスが連発。「1-5」と大敗してしまいました。 エースのヴグリネツは負傷でベンチスタート。スタメンの平均年齢が21歳と若いヴァラジディンですが、試合開始と共に相手陣内に襲い掛かります。6分、左サイド20mの位置からシャファリッチがFKを蹴り込むと、GKケラヴァのまずい処理も手伝い、ボールがネットに吸い込まれました。
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「右サイドの矢」イヴァン・トメチャク(左)が何度も突破を仕掛ける。 クロアチア代表で怪我人が続出し、このほど追加召集ながらクロアチア代表に初選出されたディナモのMFトメチャク(21歳)。スピードと積極性に優れたサイドアタッカーで、ローマも関心を寄せる逸材です。昨年に悩まされた内転筋と腹壁の負傷も克服。同じく代表のSBヴルサリコと組む右サイドはディナモが圧倒します。
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後半62分、ディナモが追いつく。ゴールはアルゼンチン人SBイバネス。 先制点を奪われた前半、二度に渡ってシュートがクロスバーに叩かれたディナモ。守備的な相手にはとことん苦戦するものの、攻撃サッカーを信奉するヴァルテクスは真っ向に挑んでくれたことから、いつも以上にゴールチャンスが生まれます。ただし、同点弾は意外な形からでした。62分、30mの距離からイバネスがFKを思い切り蹴ると、ヴァラジディンの壁の作り方が甘かったこともあって隙間を抜け、反応に遅れたGKクルクレッツの手元でバウンドしてネットに突き刺さりました。
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ブルレチッチ(左)をチェックするバデリ(右)。 ディナモのキャプテンマークをつけるMFミラン・バデリ(22歳)は、国外クラブの注目を浴びる存在です。この日はミラン、アーセナル、シャルケ、エバートン、シャフタールといったクラブがスカウトを送り込んでおり、クロアチア代表に名を連ねる彼もチェック対象。シーズン前半は右MFで使われて不調に陥りましたが、得意なボランチに固定されてからは復調。相手の攻撃を積むだけでなく、あらゆる好機を演出しました。逆転ゴールは70分、ゴール前にこぼれたボールをバデリが押し込みます。
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選手からユニフォームをねだるバッド・ブルー・ボーイズ(BBB)たち。 ディナモは82分、MFサミールのクロスにFWベチライが押し込んで3-1。トータルスコア8-2という大差でカップ戦優勝を決めました。マミッチ副会長を敵視するBBBはボイコットを決め込んでいるものの、中にはボイコット不支持派もいて、150人ほどのBBBが駆けつけました。「せっかく応援に来てやったんだから、お土産ぐらい寄越せ」というのが彼らのスタイルで、試合後もユニフォームをこうしてねだっていました。
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シャンパンを浴びるディナモの選手達。 メダルが首に掛けられたあと、「ラブジンの太陽」がキャプテンのバデリに手渡されると、ムードメーカーのGKケラヴァがシャンパンの瓶を振り回します。写真を撮る側としては逃げ回るしかありません…。リーグ戦優勝のセレモニーは少し遠慮がちな選手達も、この試合が今季最後のためにテンションが高めでした。
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「ラブジンの太陽」を中心に。 これでディナモは11度目のカップ戦制覇。逆にヴァラジディンは6度目の決勝も準優勝に終わりました。リーグとカップの二冠を制したディナモが改めてその強さを見せつけた一年。ハリルホジッチ前監督との違約金問題も解決し(残り一年半の年俸破棄)、監督代行を務めたコーチのマリオ・トットも監督続投を希望すれど、昨年までディナモを指導したクルノスラフ・ユルチッチを新監督に迎えることがほぼ決まっています。 リーグ優勝とカップ優勝は当たり前。今のディナモはチャンピオンズ・リーグ出場、もしくは欧州カップ冬越しという目標を掲げ、新たな補強を進めています。もちろん、一年を平穏に乗り越えられるかどうかはマミッチ副会長の堪忍袋次第、というところです。


posted by 長束恭行 |20:41 | サッカーニュース | コメント(1) |
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2011年05月23日

亡霊が制したリーグ/クロアチア・リーグ全日程終了

慣れ親しんだクロアチアに取材で戻ってきました。"帰国"翌日の最初の試合はクロアチア・リーグ最終(第30)節「ディナモ・ザグレブvs.スプリト」。試合後にリーグ優勝セレモニーが準備されていたのにもかかわらず、喜ぶ選手達と相反してスタジアムは白け気味に終わりました。最後を勝利で飾れなかったのも一因ですが、ディナモ内部でうずめいていたマグマが爆発し、大団円とは程遠い終わりを迎えてしまったからです。

nogomet-240194.jpg第26節のオシエク戦でリーグ6連覇を決めたにもかかわらず、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督(写真)の首が危ういことは以前のレポートで紹介しました。事件が起きたのは次節5月6日のインテル・ザプレシッチ戦のハーフタイム。ホームの試合でシュートにすら持ち込めないチームの不甲斐なさに怒ったズドラヴコ・マミッチ副会長が、ドレッシングルームへと乱入を図ります。ハリルホジッチ監督に対して「選手達に活を入れさせてくれ」と懇願するも、介入を事嫌うハリルホジッチ監督から袖にされてしまうと、マミッチ副会長は烈火の如く怒り、「お前の母親を~」という定番の罵り言葉を吐きかけてしまいました。これにはハリルホジッチ監督も激しく反応し、一説には両者が揉みあったとも。選手の元へと戻ったハリルホジッチ監督は「これが私にとって最後の試合だ」と述べ、勝利後(1-0)の記者会見には出ることなく、スタジアムを去ってしまいました。

事件から3日後、両者がそれぞれ記者会見を行い、ハーフタイムでやり合った事実はお互いに認めたものの、「もうお前は監督じゃない」と解釈して"解任"されたと主張するハリルホジッチと、「もう辞める」と解釈して勝手に"辞任"したと主張するマミッチ副会長と見解が食い違います。クラブによる解任ならばハリルホジッチは残る一年半の年俸(135万ユーロ)を手にしますし、自発的辞任ならば違約金は発生しません。就任当初のマミッチ副会長はハリルホジッチを絶賛してきたものの、強烈な二人の個性が共存するのは難しく、物別れも時間の問題でした。

nogomet-240196.jpg物別れのきっかけになったのが、昨年12月のヨーロッパ・リーグ最終節の「ディナモvs.PAOK(ギリシャ)」戦。勝利すればディナモにとって念願だった41年ぶりの欧州カップ冬越しを実現したにもかかわらず、氷結したピッチで敗れたのはハリルホジッチの戦術選択ミスと捉えられました。国内二冠と来季のCL本大会出場に向けたチーム作りに照準を改めたものの、「1-0」ばかりで終わる試合結果にメディアが叩き始め、ハリルホジッチは神経質になっていきます。
また、マミッチ副会長が溺愛するブラジル人MFサミール(写真)がシーズン後半に不調を極め、相次ぐ夜遊びに我慢し切れないハリルホジッチが彼を冷遇したのも対立の一因でした。パリSJ監督時代にはロナウジーニョの夜遊びで頭を痛め、最後には放出したハリルホジッチにとって規律やルールは当然のこと。しかし、年内にサミールを高く売却して利益を得たいマミッチ副会長との間に溝は深まるばかり。更にハリルホジッチがフランスのメディアに対し、ディナモの契約を切ってでも"帰国"の未練を語ったことも問題視されました。マミッチ副会長が裏で糸を引いてハリルホジッチに対するネガティブキャンペーンを創り出し、そしてハーフタイムの事件に繋がったのが真相です。

nogomet-240199.jpg「奴と協力し合うのは無理だ。我々はこの9ヶ月間、ハリルホジッチの執事みたいなものだった。奴の仕事ぶりは賞賛されるのに、奴自身は選手やフロントの誰一人も受け入れようとしない。これじゃ単なる奴のワンマンショーだ。この春、ディナモはプレーもなければ、チームもなかった。今のディナモは没落したクラブだ」
と、2時間にも及ぶ記者会見で演説したマミッチ副会長(写真)ですが、高額な違約金を払いたくがないため解任の事実は否定。"職場拒否"中のハリルホジッチの代わりに、アシスタントコーチのマリヨ・トットが指揮することになりました。トットは現場経験が極めて少なく、しばらくサッカー協会のアカデミーで教官を務めた青年指導者です。最初のクロアチア・カップ決勝第一戦は5-1で快勝したものの、続く国内リーグのザダール戦はスコアレスドローに終わり、トットはディナモを率いる器じゃないことを露呈しました。後任監督の名前にズラトコ・クラニチャール(現モンテネグロ代表監督)、ブランコ・イヴァンコヴィッチ(山東魯能前監督)、ヨシップ・クジェ(現アルバニア代表監督)らの名前も挙がりましたが、表向きに後任監督探しに動くとハリルホジッチ解任と取られてしまい、裁判に発展した際には不利になるため、フロントは静観しています。ハリルホジッチも"病気療養"を理由に閉じこもっており、弁護士を通して両者の契約問題が解決しない限り来季の監督も決まりそうにありません。

国内無敵の存在でありながら、毎年のように繰り返される監督更迭。サポーターはクラブを我が物とするマミッチ副会長に反発し、行く末の決まった残り試合では選手達のモチベーションも低いとあれば、観客増など到底見込めません。チケット購入者(約600円~1100円)にはクラブ創立100周年記念のポロシャツがプレゼント、もしくは新聞購入者(約50円)はバックスタンドのタダ入場券、南スタンドは無料開放されたにもかかわらず、最終節のスプリト戦に集まった観客は3000人余り。試合前に大雨が降ったのも客足に影響しましたが、優勝を祝うには余りに寂しい客の入りでした。

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ハイボールを競り合うディナモFWベチライとスプリトDFミロヴィッチ。フィジカルが強いモンテネグロ代表FWも、ピッチの悪条件には勝てなかった。開放された南スタンドの観客もまばら。 nogomet-240201.jpg相手のスプリトは古豪ながら、長く低迷してきたクラブです。建設業で財を成すジュジュル兄弟がオーナーになると、3年前は4部リーグだったクラブが毎年のようにステップアップ。一部昇格した今季は重鎮のイヴァン・カタリニッチ監督を呼び寄せ、確実に勝点を重ねてきました。冬に獲得した元クロアチア代表DFクリジャナッツは累積警告、チャンスメーカーのMFセルダルシッチは怪我で欠場したものの、結果次第では同じ街のハイドゥク・スプリトを抜いて2位に浮上します。 水はけの悪いピッチは、コンビネーションを重視するディナモに不利に働きました。2日前に飲酒運転で警察に捕まり、ブタ箱で一夜を過ごしたサミールがブラジル仕込みの足技を見せると、観客はわんやわんやと盛り上がりますが、このピッチではラストパスが繋がりません。ミドルレンジからの惜しいシュートが何本も続く中、40分にMFバデリ(写真)が25mの位置から右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートは水切りの石のようにスピードを増しながらゴール左下隅に突き刺さり、ディナモが先制に成功します。 後半もディナモがボールを支配しますが、ゴール前を固めてカウンターを狙うスプリトに手を焼きます。マミッチ副会長の肝煎りで獲得し、ハリルホジッチには冷遇されたFWルカビナもブレーキ。リーグ30戦で52得点という数字を見ても、いかに得点力不足に泣いたのが分かります。後半から入った新戦力MFブレゾベツは周囲とかみ合わず、ミスから次々にカウンターを作られます。83分、左サイドを駆け出した17歳のスプリトFWレビッチにボールが渡ると、そのまま持ち込こまれて対角線にシュート。デビュー戦で初ゴール、それがスプリトの同点弾となりました。1-0で逃げるディナモのプランは狂い、成す術なくドローで終了。SBヴルサリコのハンドを審判に見逃してもらわなければ、ディナモの敗北もありえた試合でした。試合後に仲の良いディナモ番が自虐的に発した「1-0で終わらなかった分、まだハリルホジッチ時代とは違うよ」との皮肉が今のディナモのもどかしさを表現しています。
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中央で優勝トロフィーを掲げるのは、不祥事のサミールに代わってキャプテンマークをつけたバデリ。 フランスW杯得点王のダヴォル・シュケルが選手達にメダルを授与し、ヴラトコ・マルコヴィッチ協会長が優勝トロフィーを主将のバデリに渡されます。トロフィーがバデリの両手で高く掲げられると、選手達は一様に喜びを爆発させましたが、ここでは他国のリーグのように大勢のサポーターと祝うことはありません。スピーカーから優勝メンバーの名前が呼び上げられるものの、ハリルホジッチの名前はありませんでした。監督記者会見の終わり際にマミッチ副会長がいきなり登場し、白々しく釈明します。 「(彼の名前がなかった)ミスを誤らなければならない。ハリルホジッチはこのタイトルに貢献してくれた。それには感謝している」 テレビですら試合を観ることなかったというハリルホジッチは 「"亡霊"がリーグタイトルを制したということは聞いている。監督抜きでディナモは優勝に至ったというのかね? それが何なのかね? 私はどこにいたのかね? 全く分からないな…」 と苦々しく語りました。マミッチ副会長は違約金を巡る裁判を有利に運ぶため、ドレッシングルームでの事件に立ち会った選手、チームスタッフから「ハリルホジッチが自ら辞任発言をした」ことを認めるよう書面に署名を求めているらしく、両者の綱引きに巻き込まれたチームの中には暗雲が漂っています。 残るタイトルはクロアチア・カップ。既に初戦を5-1で大勝しているため、ヴァラジディンで行われる第二戦は半ば消化試合のようなもの。本当に亡霊が率いたところでもディナモの国内二冠は確実です。


最後に今季のクロアチア・リーグ最終順位はこちら。優勝したディナモがCL予備戦に進出。2位ハイドゥク・スプリトと3位スプリト、カップ戦ファイナリストのヴァラジディンがEL予備戦へと進みます。
降格に関しては、最下位のフルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツが二部へ。14位のロコモティーヴァ、15位のスプリトも降格対象ですが、一部昇格対象のクラブがライセンス問題や財政難を抱えており、昇格そのものを見送る可能性も出ています。これを機に12クラブに削減する噂も出ており、まだまだ話は流動的です。
また、得点王はザグレブのイヴァン・クルスタノヴィッチで19ゴールでした。

優勝 ディナモ・ザグレブ   勝点72
2位 ハイドゥク・スプリト     55
3位 スプリト             53
4位 チバリア・ヴィンコヴチ    44
5位 インテル・ザプレシッチ   42
6位 カルロヴァッツ        41
7位 スラヴェン・ベルーポ    40
8位 オシエク           39
9位 リエカ             39
10位 ザダール          38
11位 ヴァラジディン        36
12位 シベニク           35
13位 ザグレブ           35
14位 ロコモティーヴァ       33
15位 イストラ1961         31
16位 H・ドラゴヴォリャッツ    23


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2011年05月19日

フォトレポート/リトアニア・カップ決勝「エクラナスvs.バンガ」

リトアニアに来てからというもの、現地観戦した試合だけでなくテレビ観戦した試合もこまめにノートにつけています。主要クラブの選手構成やプレースタイルも少しずつ掴めてきましたが、いざレポートに起こそうにも私自身の知識の蓄積がまだまだ足らないですし、読者側も聞いたことのないクラブや選手の羅列でイメージが湧かないのではと危惧しています。

先週土曜日にリトアニア・カップ決勝「エクラナス・パネヴェジースvs.バンガ・ガルグジュダイ」を観戦取材してきたものの、上記の理由でなかなかタイプが進みません。よって、今回は「フォトレポート」として写真をふんだんに用いながら、決勝の雰囲気を伝えようと思います。

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ピッチに運ばれるリトアニア・カップ。カップの下にはリトアニア・サッカー協会の旗が。 どの国にもリーグ戦と並行してカップ戦が開催されますが、リトアニアではリーグ戦が春秋制なのに対し、カップ戦は秋春制で行われます。旧ソ連時代の1947年に開催された第一回から数えると今年が第65回目。一回戦が昨年の5月23日、そして決勝が今年の5月14日ですから、正に一年間を要する戦いです。
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試合会場となったアリートゥスの「Sporto ir rekreacijos centro stadionas」。 アリートゥスは首都ヴィリニュスから105km離れた、人口75000人の中都市(国内6番目)。これといって何もない街です(苦笑) カップ戦の決勝は中立開催が基本ですが、首都のヴィリニュスも第二の都市カウナスもお粗末なスタジアムしかありません。 アリートゥスのスタジアムは「スポーツ・レクリエーション・センター」という分かりやすい名称の複合施設で、昨年に改修が終わったばかり。収容人員は3748人で、UEFA基準では「カテゴリー2」に入るスタジアムです(欧州カップ戦やユース代表戦の開催可能)。決勝の観衆は1800人で、女性客もそこそこおりました。チケットは10リタス、日本円にして約350円と格安です。
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11分に左CKからヘディングで先制点を決めたDFゼルミカス(21番)。 下馬評では、リーグ三連覇中で昨年のカップ戦も制したエクラナス。30歳オーバーが先発メンバーに7人もいる経験豊かなクラブです。一方のバンガは2009年に一部復帰した中堅からやや下のクラブ。基本は速攻堅守のサッカーですが、相手の油断を突いた早い時間帯の先制点でした。
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先制点からわずか1分後、バンガは更に追加点。喜ぶサポーター達。 カウンターからFWガイリウスが左サイドを駆け、右足で放ったシュートはGKに弾かれますが、右から詰めたウルバイティスが押し込んで2-0。共に20歳のフレッシュな若手です。
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エクラナスが反撃。同点に追いつく。 前半30分、左サイドでFWヴァルナス(19番)がドリブルで一人かわし、ルックアップして中央にパス。フリーのポジションへと駆け上がったMFラダヴィチュスがシュートを決めて1点差。 後半55分にはラダヴィチュスの左CKをSBサスナウスカスが折り返したところ、ヴァルナスがヘディングで押し込んで同点に。ヴァルナスは35歳とは思えぬキレを随所に見せました。
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気が抜けたボールボーイたち。 緊迫した試合展開ながら、スタジアムは幾らか牧歌的。汚い野次は少なく、スタンドも子供達が試合を観ずにはしゃぎます。ゴール裏のボールボーイ達も仕事そっちのけで雑談したり、サッカーボールをバスケットボール代わりに遊んだりとヤル気が見られませんでした(苦笑) これもお国柄でしょうか。リトアニア・サッカー協会のスポンサーがトヨタのため、プロモーションでトヨタ車も展示されています。
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試合の流れを決めたマトヴィッチ投入。 後半バテ気味のバンガに対し、エクラナスのウルボナス監督は温存していた左SBドゥシュコ・マトヴィッチを76分、ピッチに送り込みます。 セルビアの名門パルチザン・ベオグラードで育ったマトヴィッチは、2008年にインテル・ブラティスラバからエクラナスに移籍。豊富な運動量と効果的な攻撃参加が特徴の27歳で、ツテを使って愛媛FCへの移籍を試みたこともあるそうです。
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延長107分、勝ち越しゴールを決め、ユニフォームを脱いで喜ぶマトヴィッチ。 試合は延長戦に。じわりじわりと攻めるエクラナスに対し、バンガは延長前半にペナルティエリアで倒される場面があるもノーホイッスル。 延長後半開始直ぐ、左サイドでオーバーラップしたマトヴィッチにFWヴェリチュカからパスが通るとGKと一対一に。マトヴィッチはDFらしからぬ冷静なループシュートを決め、エクラナスが試合を引っくり返します。 116分にはマトヴィッチがドリブルで一気にゴール前に持ち込み、潰される前に横のヴェリチュカへラストパス。4-2と試合を決めました。
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トロフィーを囲んで喜ぶエクラナスの選手達。 大会の重みが大きかろうと小さかろうと、トロフィー獲得は勝者だけが味わえる喜びです。マン・オブ・ザ・マッチはエクラナスのCBデドゥラ。賞金は1000リタス(約3万5000円)ほどしかなく、きっと飲み代にでも消えたのでしょう(笑) 森に囲まれたリトアニアらしく、選手一人一人には葉っぱを繋いだ首輪が与えられ、これは遠路はるばるやってきたサポーターに投げこまれました。殊勲者のマトヴィッチは先月のバルティック・リーグ取材で知り合った仲。とても温厚なセルビア人です。サポーターの元から戻る彼に祝福の言葉を伝え、私も会場を後にしました。 リトアニアの71クラブの頂点に立ったのはエクラナス。旧ソ連時代を含めて5度目の優勝になります。優勝クラブにはヨーロッパ・リーグ予選の出場権が与えられるものの、エクラナスはリーグ王者だけにチャンピオンズ・リーグ予選に回ります。喜びも束の間、次のシーズンのカップ戦は既に今月18日に開幕しました。参加チームの大半がアマチュアクラブ(約50)もありますが、欧州カップにチャレンジする道は誰だろうと開けているのです。


posted by 長束恭行 |06:07 | バルト・サッカー | コメント(2) |
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