2010年08月31日

名門ハイドゥク・スプリト、16年ぶりの欧州カップ戦のリーグラウンド進出

欧州カップ戦のリーグラウンドに初めて2クラブが出場することで、ようやくクラブレベルで光明が差し始めたクロアチア・サッカー。前回のディナモ・ザグレブに続き、今回はハイドゥク・スプリトの近況のレポートです。

nogomet-186263.jpg来年がクラブ創立100周年。来年夏の記念試合にバルセロナを招待する、という事実一つとっても、ハイドゥクがこの年に賭ける意気込みを感じます。しかし、ここ数年は常にディナモの後塵を喫してきました。2008年にクラブを株式化することで借金を清算したにもかかわらず、放漫経営が祟って今季は補強たる補強もできません。フロントの一部には100周年にふさわしい監督を、という意見もあったようですが、昨季後半だけでカップ戦優勝を含む好成績で終えた地元出身のベテラン監督スタンコ・ポクレポヴィッチ(72・写真)を続投させたことが、結果的にも功を奏しました。ディナモと同じく何度も監督の首をすげ替えてきたハイドゥクですが、継続的なチーム作りがどれだけ重要かを思い知ったはずです。
(参考:シーズン前に書いたレポート「創立100周年を機に復権を目指すハイドゥク・スプリト)

なぜ今季のハイドゥクが好調なのか? まず一つは10人以上の選手を手放した一方で、主力の多くを残してチームの骨格を崩さなかったこと。そしてもう一つは若手の成長と適応です。昨季はあれほど得点力不足が嘆かれたハイドゥクですが、6節を終えて総得点「20」はダントツのトップ(2番目はディナモの14得点)。どこからでも点が取れる証拠に、10人もの選手がスコアラーに名前を留めています。

nogomet-186264.jpg4-2-3-1のワントップに入るのは、ユース出身の19歳アンテ・ヴクシッチ(写真)。ポクレポヴィッチ監督は昨季、未熟なヴクシッチにスタメン機会を我慢強く与えたこともあり、今季は一気に開花しました。思い切りの良さが光るゴールを連発し、6節を終えて6ゴール。現在はリーグで単独得点王に立っています。
そして、大きな期待を受けて移籍しながらも実力を発揮できずにいたMFマリン・トマソフ(22)、MFアナス・シャルビーニ(23)が一年かけてようやくチームにフィット。左利きのトマソフが右に、右利きのシャルビーニが左に入ることで、内に切れ込んでのシュートが決まるようになりました。
その勝負強さで絶対的な存在のセニヤド・イブリチッチ(24)も数ある高額オファーに関心を示さず残留。フロントは喉から手が出るほど金が欲しいものの、100周年をリーグ優勝で飾るためにルビン・カザンやガラタサライからの彼へのオファーを蹴り続けています。ちなみにスタメンの平均は23.3歳。経験は少なかれど、勢いに任せられる世代ともいえましょう。

ハイドゥクにとって欧州カップ戦は当初、至上命題じゃありませんでした。1994/95シーズンにチャンピオンズ・リーグ準々決勝進出という華々しい業績を残したものの、その後は低迷。良くて一回戦敗退、予備戦でアマチュアチームに敗退することもしばしば。これまで長期的プランなど持たず、夏に主力選手を次々に売却しては、穴埋めの選手を連れてきた直後に欧州カップ戦がスタートしたため、連携が整う前に早期敗退を繰り返したのです。それにもかかわらずフロントやサポーターによる重圧は大きく、早期敗退の責任を一人負った監督がクビになっていきました。

nogomet-186268.jpg今季はヨーロッパ・リーグ予備戦3回戦から登場したハイドゥクは、ルーマニアの名門ディナモ・ブカレストとのアウェーの初戦に1-3であっさり敗北。早くも周囲に不穏な空気が流れ、スプリトの街中にはサポーターのトルツィダによる
『シュパッツォ(ポクレポヴィッチ監督の愛称)よ、チームが通過するか、お前が去るかのどちらかだ』
との横断幕が掲げられました。しかし、8月5日のホームゲームでチームは見違える戦いを演じます。3万人の観客に後押しされ、13分にヴクシッチがGKの逆を突くシュートを決めると、その10分後にはブルクリャチャのゴールで形勢を引っくり返します。トドメは38分、トマソフ(写真)の豪快なミドルシュートが突き刺さり「3-0」。見事なまでの逆転劇にポリュウド・スタディオンはトランス状態に陥りました。
(ダイジェスト動画はこちら)

ヨーロッパ・リーグ予備戦プレーオフの相手はまたしてルーマニアのクラブ、ウニレア・ウルジチェニ。2008/09シーズンのルーマニア・リーグを制し、昨季はチャンピオンズ・リーグ本戦にも出場した新興クラブですが、極度の財政難で選手への給与が5ヶ月も遅れ、会長やディレクターなど次々と辞任。ハイドゥク戦を最後に辞任を決め込んだウニレアのレヴィ監督ですら「ハイドゥクはクジ運が良かった」とジョークを語るほどの崖っぷちクラブです。

ホームで迎えた8月18日の初戦のチケットはソールドアウト。サポーターがボイコットするディナモとは対照的に、ポリュウド・スタディオンは高揚感に包まれました。堅い立ち上がりで失点を喫したものの、エースのイブリチッチが39分に難易度の高いヘディングシュートを決めると67分にもコースを狙ったビューティフルゴールで逆転。途中交代で入ったブルクリャチャ(78分)、チョップ(83分)も追加点を挙げるなどポクレポヴィッチ監督の采配も光り、3点差のアドバンテージで初戦を終えました。
(ダイジェスト動画はこちら)

nogomet-186266.jpg初戦の「4-1」は安全圏に見えながらも、実はハイドゥクにとって不吉な結果です。1974年のチャンピオンズ・カップ2回戦ではサンエティエンヌに第2戦で1-5に敗れて引っくり返されて敗退(サンエティエンヌは意図的に停電を利用)。1982年のUEFAカップ2回戦でも、審判の助けを借りたボルドーに第2戦で0-4と敗れて敗退した歴史があります。

ブカレストでの第二戦。一週間の間にレヴィ監督も去り、選手も次々と移籍していったことで瀕死状態とも言えるウニレアですが、開始1分20秒で先制点を挙げて望みを繋ぐと、その後もシュートがポストを叩くなど序盤からハイドゥクを圧倒。66分にはブルクリャチャが二枚目のイエローで退場し、またして歴史は繰り返されるかと思われました。しかし、82分に相手の選手のレッドカードで退場して数的にイーブンとなると、88分にヴクシッチが抜け出してシュートを決めて同点。トータルスコア5-2で16年ぶりの欧州カップ戦のリーグラウンド進出を手にしたのです。

ブカレストからのチャーター便がスプリト空港に到着したのは深夜1時。空港には1000人以上のサポーターが集結しており、英雄たちの帰還を待ち望んでました。興奮の余りにサポーターは選手バスの上に飛び乗り、また発炎筒も次々と炊き始める始末。ポクレポヴィッチ監督も「これはやり過ぎだ」とハンドマイクを手にしてサポーターに落ち着くよう訴えたものの、16年前にヨーロッパで戦ったハイドゥクを知らない世代のサポーターにはとっては初体験だった余りに「どこ吹く風」だったようです。
(空港の模様の動画1 動画2)

誰もが予想だにしなかったハイドゥクの本戦進出。創立100周年を飾るにふさわしい大舞台となりましょう。ノーシードで二度も勝ち上がったハイドゥクは組合せ抽選でも最終ポッドに入れられましたが、同じグループに入ったのはゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)、アンデルレヒト(ベルギー)、AEKアテネ(ギリシャ)と決して悪くない相手。スプリト市民だけでなく、ダルマチア地方全体、更に国外に散らばった移民さえもハイドゥクの欧州挑戦を気に掛けており、どの試合もソールドアウトになるのは間違いありません。ジャーナリスト達と抽選会の放送を見届けたポクレポヴィッチ監督は、チャレンジャーの立場としてこう語りました。

nogomet-186267.jpg「しばらくの間に我々はヨーロッパにおける戦いの経験を失ってしまった。組合せに満足しているかって? そもそも満足するってどんな意味なのかね? もしかしたらグループの二位以内に入って通過するかもしれない。もう一度言うが、本戦進出が我々にとっては大きなことなんだ。そこで経験を培い、進歩しようじゃないか。何が起こるなんて誰が知るものか。しかし、一年後にはきっと強くなっているだろうね」

多くの現ハイドゥク選手が生まれる以前の1985/86シーズン、ポクレポヴィッチ監督はハイドゥクを率いてUEFAカップを戦いました。メッツ、トリノ、ドニプロを倒して準々決勝に進出。そこでベルギーのヴァレゲムにPK戦で敗れたものの、ポクレポヴィッチ監督は欧州で強かった時代のハイドゥクを指導した数少ない人物です(ちなみに彼は第二戦を前に解任)。国内スポーツ紙、スポルツケ・ノヴォスティ紙が弾き出したグループリーグ突破の可能性は「35%」。ハイドゥクの歴史を知り尽くす老獪な監督、そして若さを武器にした選手が更に融合すれば、このパーセンテージの数字はもっと跳ね上がるはずです。


posted by 長束恭行 |04:54 | サッカーニュース | コメント(0) |
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2010年08月29日

ハリルホジッチ新監督率いるディナモ・ザグレブ、4年連続ヨーロッパ・リーグ本戦へ

ディナモ・ザグレブとハイドゥク・スプリトがそれぞれヨーロッパ・リーグの予備戦プレーオフを通過。クロアチア・サッカー史上初めて、2クラブが欧州カップ戦のリーグラウンドに勝ち進むことになりました。まずはディナモの近況についてレポートしましょう。

思わぬ形で名将ヴァヒド・ハリルホジッチを監督として手に入れたディナモ。チャンピオンズ・リーグ予備戦でモルドバのシェリフ相手に敗れ去り、国内リーグでも8位と揮わぬ選手達は「まるでスノードロップの花のように選手の顔は下を向いていた」(ハリルホジッチ談)ほど落ち込んでいた中、ハリルホジッチ監督はまず選手一人一人と対話の場を持ち、同時に全体ミーティングと厳しいトレーニングにて意識改革とプレー向上を図りました。

nogomet-185622.jpg就任3日目で迎えたヨーロッパ・リーグ予備戦プレーオフ、アウェーでのジェールETO(ハンガリー)との第一戦。スタメンと布陣はこれまでと変わらないのにもかかわらず、選手全員がアグレシッシブな働きを見せます。前半20分、右のエトーからルカビナ(写真)がボールをもらいながらマーカーを振り切ると、アウトサイドでGKの左脇を抜けるシュートを決めて先制。その8分後には、エトーの右からの折り返しがこぼれ球になったところをルカビナが拾って再びゴールへと流し込み、2-0とリードを広げます。(ゴールの動画)
ハリルホジッチ監督がベンチから立ち上がって指示することは少なく、殆ど把握してない選手達の動きをチェックしながら戦況を眺めます。後半はジェールに押され、FKがクロスバーに当たったり、完全にゴールを割られそうになる場面もありましたが、必死の守備で防ぎ切り、自信を取り戻す2-0の勝利を収めました。

ハリルホジッチ監督は試合後、こう試合を振り返ります。
「私は監督として今のディナモを引き受ける大きなリスクを負った。しかし、リスクを追わないものは利益を得ることもない。これは我々にとって非常に重要な勝利だし、現時点で我々を止められやしないだろう。まだまだもっと実力を出せる。しかし、そのためには充分な時間が必要だ」
そして現役時代はユーゴ最高のFWの一人だったハリルホジッチが、試合前にルカビナへ放ったアドバイスとはこうでした。
「プレー中は遠慮しなくていいし、もっと"壊れて"しまうべきなんだぞ。相手のゴールに対して背中を向けるな。ゴールに向かって縦に貫け!」

nogomet-185623.jpg本人曰く、「ビタミン剤を飲みながら一日20時間働く」ほどのワーカホリック。試合当日は午前練習に加え、試合直後も疲労回復を目的に練習を課すほど厳格な指導者。これまでゴシップな話題ばかり振る撒いていたディナモですが、ハリルホジッチ監督(写真)の到来であらゆることが変わりつつあります。これまで選手やスタッフの尻を叩き続けたマミッチ副会長が声を荒げる必要はなくなり、監督の仕事にも口出しをしなくなりました。また、マミッチ副会長が去るまではボイコット続投を宣言するサポーターのバッド・ブルー・ボーイズに対しても
「サポーター抜きのディナモはディナモじゃない。私にとっても最も辛いのはBBBのボイコットだ。いつでも私自身は彼らと話し合う準備はできているし、分かり合える点もあるだろう。マミッチはディナモじゃないし、私もディナモじゃない。ディナモとは彼らサポーターのことなのだよ!
ただし、彼らが敵視する人々がこの不況下、高いレベルでクラブ経営を維持していることを理解せねばならぬ。おそらくフロントはミスも犯しただろうし、もっと成果を残せたかもしれない。しかし、ディナモをボイコットすることは許されないんだ。ディナモはサポーターにとって聖なるものじゃないか。かつて私は旧ユーゴのクラブはどこも引き受けることはしないと自分に誓った。しかしながら、ディナモは何か特別な存在なんだ!」
とディナモの価値を認めながら、BBBとの対話路線を強調しました。

nogomet-185624.jpgクロアチア・リーグ第5節のスラヴェン・ベルーポ戦(A)も2-0で勝利し、マクシミール・スタディオンで迎えたジェールとの第2戦。BBBが構える北スタンドはガラガラでしたが、メインスタンドとバックスタンドを中心に1万人の観客が集まりました。前売りで200枚ほどしかチケットが捌けず、「どうせ観客はいて1000人だろう」と高をくくって試合開始30分前に私はスタジアムを訪れたものの、周囲に駐車スペースを探せぬほどの状況でした。いわゆる良心派の観客がスタジアムに戻ってきたのです。
ハリルホジッチ監督の名前が呼び上げられると大きな拍手が湧き、試合中には「ヴァハ(ハリルホジッチの愛称)、マイストーレ!」のコールも。また、ライバルのハイドゥクがウニレア・ウルジチェニを破ってリーグラウンド進出を決めたことがアナウンスされると、ブーイングは一つも起こるどころかスタンド全体から拍手が起こりました。これまでハイドゥクに対する憎悪ばかりを目にしたきただけに、この現象は一つの奇跡であり、新たなムーブメントの可能性を感じさせるシーンでもありました。
(写真:バックスタンドに掲げられる横断幕には「マミッチ、我々がついている」の文字が)

nogomet-185625.jpgポジティブな応援を前にしながらも、ピッチ上の選手達は緊張で固まってしまい、パスも思うように繋がりません。ガツガツと当たりに来るジェールの選手に押され、17分にMFヴェルジーの左クロスからFWセオリンのボレーシュートを食らって先制を許してしまいました。
これまでと違い、何度も立ち上がって選手を鼓舞するハリルホジッチ監督。集中力の薄い左SBメシャリッチを33分に下げて体制を整えると次第に攻勢を強め、前半終了間際にモラレス(写真)が左からの突破で倒されてPKをゲット。これをサミールが決めて同点に追いつきます。
これで精神的に取り戻したディナモは、ジェールの猛攻を交わしつつ五分以上の展開に。ジェールは82分、元オシエクのDFバビッチのヘディングシュートを放つもGKロンチャリッチにセーブされます。そして84分、FWドドーがエリア内で倒されて再びPKの判定。これをサミールが冷静に決めて2-1とディナモが逆転勝利。トータルスコア4-1で勝ち抜け、4シーズン連続のリーグラウンド進出を決めました。
(ゴール動画)

試合後、会見場に現れたハリルホジッチ監督は興奮した様子もなく、冷静に語り始めました。
「難しい試合だった。相手の最初のシュートで失点した時は、私に起こりうる仕事の重さを感じたよ。何としても勝たねばならぬという精神的なプレッシャー下にチームは置かれていたからね。我々は勝利に完全に値したし、納得もできるものだろう。
しかし、ピッチの内外において多くの仕事が残されている。恐怖心が選手だけでなく、選手を囲む人々にもあるのは明白だった。私が何度も立ち上がったのは、選手達が余りに恐れ、失点後には脅えた顔をしていたからだ。私がついているぞ、と選手達に示したかったんだよ。
ヨーロッパ・リーグ本戦進出という最初の目標は達成した。それがとても重要だ。いつか満員のスタジアムで我々を応援する日が来るだろう。しかし、そうなるためにはもう少し待たねばならない」

nogomet-185626.jpgハリルホジッチ監督就任後、これで3連勝。チームを取り巻く雰囲気も随分と良くなってきました。27日、モンテカルロでヨーロッパリーグのグループ抽選が行われ、ディナモはグループDでヴィジャレアル(スペイン)、クラブ・ブルージュ(ベルギー)、PAOK(ギリシャ)と同じ組になりました。
1970年以来の欧州カップ年越しを目標に掲げながら、何度も弾き返されてきたディナモ。それこそエドゥアルド、モドリッチ、チョルルカ、ヴコイェヴィッチら現クロアチア代表を支えるメンバーを一同に揃えながらも実現できなかった目標です。ハリルホジッチ監督の下ならば…と期待を寄せずにいられませんが、抽選後に放たれる指導者の言葉は力強いながらも地に足がついたものでした。
「ヴィジャレアルがグループ突破の本命で、残る3チームは同等に二位のポジションを賭けて戦うだろう。クラブ・ブルージュはホームで強いし、ギリシャのクラブもどれだけホームで熱狂的な雰囲気かは知られた話だ。このグループは何でも起こりえる。対戦相手はどこもクオリティが高いだけに、最高の形で我々も準備しなければならぬ。
我々は春もヨーロッパ・リーグの戦いを続けるというプロジェクトを実現させたいんだよ。今よりもクオリティが高く、優れた個人がいたチームでも実現できなかったプロジェクトをね。このチームに必要なものが何か私は分かっている。だから、これまで不可能だったことをチャレンジしていくんだ。ジェールと戦った時よりも間違いなく我々は強くなるだろう。ヨーロッパ・リーグが始まる20日後にはもっとチームはクオリティが高くなるはずだ。
大きな口を叩くつもりはない。私は思慮分別のある楽天家だからね。信じる必要があるんだよ。コレクティブな成功には多くのパラメーターが影響する。私はディナモが成功するために全てをやり遂げるつもりだ」

ディナモは層の薄いディフェンス陣を強化すべく、ポルトガル代表歴のあるDFアントニオ・レオネル・ヴィラル・ノゲイラ・ソウザ・"トネル"(30)を2年半契約で獲得。ハリルホジッチ監督がヨーロッパで戦える環境を作るべく、移籍期限ぎりぎりまでマミッチ副会長も奔走するつもりです。
クロアチア国内では巨人というべきディナモはヨーロッパの舞台では小人のような存在ですが、果たしてハリルホジッチ監督の手によってジャイアントキリングが実現するのか。初戦は9月16日、いきなりホームでヴィジャレアルを迎えます。


posted by 長束恭行 |04:13 | サッカーニュース | コメント(0) |
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2010年08月19日

最後の救世主となるか?/名将ハリルホジッチ、ディナモ新監督に就任

先週にヴェリミール・ザイェッツ監督を在任76日で解雇したディナモ・ザグレブは、16日、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァヒド・ハリルホジッチ(58)と2年半の監督契約を結びました。年俸はディナモ史上最高の80万ユーロと推定。しかし、誉れ高い名将の一人ということもあり、今ある危機を救うだけでなく、ディナモをヨーロッパの大舞台で戦えるクラブに育てることも期待されています。

nogomet-182798.jpgズドラヴコ・マミッチ副会長が牛耳る10年間で、ディナモは13人の監督を費やしてきました。後任候補としてカルロヴァッツを3部リーグから1部リーグに昇格させたイゴール・パミッチに接触したものの、パミッチ本人が拒否。もうこれ以上、国内でディナモを任せられる指導者が見つからない中、「個人的に外国人監督の雇用は反対だが、可能性はある」とマミッチ副会長は方向転換を認めました。
そんな中、いきなりビッグネームのハリルホジッチの名前が浮上。クロアチアのマカルスカの別荘で保養する彼の下にマミッチ副会長と弟ゾラン(スポーツディレクター)が訪れ、粘り強く5時間に渡って交渉した結果、ディナモの監督を引き受けることを決断しました。

現役時代はユーゴスラビア・リーグのヴェレズ・モスタル、フランス・リーグのナントで決定力あるFWとして知られたハリルホジッチ。指導者に転じた当初はボスニア紛争に巻き込まれ、また仕事にも恵まれない不幸な時代を過ごしましたが、1997年にラジャ・カサブランカをアフリカ・チャンピオンズリーグ優勝に導くと、1998年には二部リーグで降格争いをするリールへ。ここで彼は革命的な成功を収めます。
あっという間にチームを建て直し、2000年にリールを一部に昇格させると、直ぐに一部で優勝争いを演じます(結果は3位)。その翌シーズンはプレーオフでパルマを倒してチャンピオンズ・リーグ本戦にコマを進めました。2003~2005年はパリ・サンジェルマンを指導し、フランスカップを制覇。しかし、レキップ紙のジャーナリストを練習から締め出したことがきっかけで、フランスの全メディアを敵に回して失脚してしまいます。
その後はフランスとの縁が切れ、トラブゾンシュポール(トルコ)、アル・イティハド(サウジ)を経てから2008年にコートジボアール代表監督に就任。同国のワールドカップ出場をもたらし、23戦負けなしが続いていたものの、延長までもつれたアフリカ・ネーションズ・カップの準々決勝・対アルジェリア戦で喫した1敗が政治的に利用されてしまい、ワールドカップ開幕の3ヶ月前に解任されてしまいました。

nogomet-182799.jpg「ルール、規律、練習」をモットーとし、ロナウジーニョやドログバといったスター選手だろうと妥協を許さぬスタイル。世界を渡り歩き、大舞台で獲た経験。そして滲み出る知性とカリスマ。17日の最初の練習と就任記者会見に私も行ってきましたが、ハリルホジッチは並々ならぬオーラを漂わせる人物でした。メディアへの対応は良くないと噂されてたものの、実際は語りだすと止まらないオープンな性格で、記者陣に対しても「どんなテーマでも質問してくれ」「もちろん目の前の仕事が最優先だが、いつでも私はインタビューに応じるつもりだ」と近寄り、ディナモが二年近くメディアに非公開にしていた練習も基本は公開されることになりました。民族の出を理由にハリルホジッチを攻撃するメディアは一つもなく(彼はムスリム人)、むしろ、どのメディアも彼の到来をポジティブに捉えています。

報道陣で溢れかえった会見場のトロフィールームで、ハリルホジッチ新監督はこのように述べました。
「私の仕事は批判を受けるべきものなのは分かっている。しかし、貴方たちとはお互いに敬意を払う存在でありたい。個人を簡単に攻撃するのではなく、スポーツという側面を重きに置いてもらうことでね。課題を目の前に置かれたクラブに私はやってきた。信用してくれたことには感謝しているし、掲げられた目標は達成するつもりだよ。その目標とはディナモをチャンピオンズ・リーグに出場させること。その前に今季はヨーロッパ・リーグ本戦の出場を決め、そこで冬を越すことだ。長く実現できてないんだろ? もちろん、クロアチア・リーグ制覇も目標だ。今は6位に甘んじているが、トップに立たねばならぬ。

nogomet-182801.jpg私は既に十分に金持ちになったが、ディナモに来たのは金のためではなく、このクラブを助けるためだ。ズトラブコ(・マミッチ)に『ディナモはヨーロッパで何も演じてないじゃないか!』と言ったら、彼は怒っていたけどね。しかし、ディナモはこの地域を代表するクラブだよ。
マミッチと私のどちらがボスかって? ピッチとドレッシングルームでは私がボスだ。私が物事を決めるのさ! 5時間に渡って彼と会話する中で、私が望むことは全て口にした。マミッチはディナモを愛し、自分のことよりもディナモを愛してるのは目に見える。しかし、彼が信用を寄せる私がこのチームを率い、どの選手が出るかを決める。そのために彼は私に給料を払っているんだ。ディナモやフロントに関するネガティブな話は色々と耳にしている。しかし、実際にここで働く人々と知り合うと、見方は変わったよ。だから、私はサインをした。じゃなかったらサインなんてしないさ。

しかし、いきなり木曜日のジェール戦(ヨーロッパリーグ・プレーオフ)を率いるなんて狂気な役割をよくも引き受けてしまったもんだ。でも本戦に出場できないなんて異常事態を起こしてはならぬ。こんなチャンスを手放すことは許されないんだ。私は巨大なリスクを背負ってしまったよ。チームを2日間率いるだけで重要な試合を迎えるわけだからね。
選手には『勝ちに行くぞ』と伝えた。幸運なことに第二戦もある。モンペリエはビッグクラブではないが、フランスのクラブを倒すことは簡単じゃない。ジェールは三回戦でそのモンペリエを下しただけに危険なチームだ。彼らの試合を収めたビデオテープは深夜に観るつもり。その時間帯だと、異なるビデオテープを観る方が好きな人々はいるだろうけどね。そう、女性が出演するやつさ。でも私はサッカー選手が出演するビデオテープの方を好む。もちろん、私だって美しい女性は好きだけどね(笑)」

nogomet-182800.jpgフランスで20年間生活しているため、母国語であるボスニア語(クロアチア語)が時々出てこず、横に座るゾラン・マミッチや報道陣の助けを借りることもありましたが、フランス風ともボスニア風とも取れるジョークを交えながら周囲を引き寄せる語り口は独特で、イヴィツァ・オシムと相通じるものがありました。また選手達との最初のミーティングを見ていたマミッチ副会長は
「彼の話を聞いていると、まるで私がこれまでサッカーでなく、水球に従事していたかのように思えてきた」
とすっかり魅了されています。

2008年にミロスラフ・ブラジェヴィッチ(現・上海申花監督)がボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督に就任する際、ハリルホジッチは当初反対派に回っていたわけですが、ブラジェヴィッチは彼のディナモ監督就任に関して
「(前任の)ザイエッツは監督じゃないが、ハリルホジッチは本物の監督だ。彼がディナモの監督になって私は嬉しいよ。素晴らしいサッカーの教師であるし、マミッチは最高の選択をしたと言わねばならない。ハリルホジッチに関して聞かれたら、私はプラス面しか言うことができないよ。ディナモで彼は業績を残せるものと信じている。チームで最重要なのはやっぱり監督だ。クロアチアではなかなかそうはいかず、一般的にオーナーが最重要とされてしまっているがね。私がボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督に就任することに彼は反対したって? ああ、あれは単なる政治的な駆け引きさ。完全に和解したよ。彼に関しては良いことしか記憶にない。私がナントを率いることになったのも、彼が私を推薦してくれたからだ」
と述べています。

マミッチ副会長の蛮行で国民、メディア、サポーター、おまけにクロアチア政府まで敵に回した現在のディナモ・ザグレブ。5連覇の影で次々と監督の首が切られ、またクラブ存続のために優秀なクロアチア人選手を売却、それを補うために無駄に獲得した外国人の過多でチームバランスは崩れてしまったため、欧州でも国内でも成績は奮いません。そんな最悪な状況下で、まるで天上界から降りてきたようなハリルホジッチ。彼が最後の「救世主」となるかどうか、これからの変化に目が離れません。


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2010年08月18日

エドゥアルドのインタビューがfootballista誌今週号に掲載

お知らせです。

今日発売の海外サッカー週刊誌「footballista」8月25日号に二本の記事を寄せています。一つはシャフタール・ドネツク所属のクロアチア代表FWエドゥアルド・ダ・シルヴァのインタビュー。もう一つはスロバキアとの親善試合を踏まえたクロアチア代表の最新情報です。

nogomet-182501.jpgエドゥアルドは、彼がまだ無名だった2001年に知り合いました(その当時の旅行記)。ディナモ所属の頃はよく会話をしたもので、そんな二人のエピソードもちょこっと書き添えています。

2007年にディナモを去り、アーセナルに移籍してからというもの、ゆっくりと話す機会がなかっただけに、最初は取り合ってくれるか正直心配だったものの、以前とまったく変わらず友人として振る舞ってくれました。30分ほどでしたが、和気藹々とした雰囲気のインタビューに。幾多の困難を味わったエドゥアルドですが、たくましさと優しさの両方を兼ね備え、誰からも愛される彼の性格がにじみ出た内容になったと思います。

宜しければご覧になって下さい。


posted by 長束恭行 |07:14 | お知らせ | コメント(0) |
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2010年08月14日

ユーロ予選直前の最終テスト/スロバキア戦におけるクロアチア選手の各評価

ユーロ2012予選を直前に控えたクロアチア代表の最終テストとなる親善試合「スロバキアvs.クロアチア」が、11日にブラティスラバのパシエンスキー・スタディオンで行われました。

nogomet-181536.jpg直前のリーグ戦で負傷した左サイドバックのストゥリニッチが欠場したのは誤算でしたが(プラニッチも妻が出産のため代表不参加)、豊富な攻撃陣をビリッチ監督は自由に選択可能。先発にはオリッチをワントップにして二列目にモドリッチ、クラニチャール、マンジュキッチを並べ、ボランチの一角にラキティッチを置いたものの満足に機能せず。スロバキアの手堅い守備に一つのチャンスも生み出せませんでした。

後半からイェラヴィッチがワントップで、二列目をモドリッチ、エドゥアルド、ペトリッチと並べた方が攻撃の形を作れました。
50分にストフが放ったシュートがスルナの足に触れながらゴールに吸い込まれ、スロバキアに先制を喫したものの、その4分後にラキティッチの左CKにイェラヴィッチがヘディングシュートを叩き込んで同点に追いつきます。
57分にイェラヴィッチのシュートが二度に渡ってブロックされ、63分にはエドゥアルドが飛び出したGKムハの頭上にループシュートを試みたもののポストの外へ。75分にはニアに飛び込んだペトリッチにスルナのクロスが届くもGKムハの好セーブ。
ポゼッション(58%/42%)、シュート数(12本/5本)をスロバキアを上回りながら、タレントのポテンシャルを活かしきれない消化不良の試合となりました。
(ダイジェスト動画はこちら)

試合の詳しいレビュー記事は8月18日発売のfootballista誌で書いておりますので、今日は趣向を変えて各選手の働きぶりを振り返ってみます。ちなみにシステムは4-2-3-1です。
(カッコ内の数字はスポルツケ・ノヴォスティ紙の評価…10点満点)


GK ヴェドラン・ルニェ(6)
ここ数ヶ月間は幾度と怪我に悩まされ、所属のランスではレギュラーを失った彼。試合感のなさが心配されたが、仕事が少ない中で40分にストフ、69分にヴィテクのシュートを止めた。後半のストフのゴールでクロアチア代表の無失点記録が564分で途絶えたものの、この試合だけ見ればユーロ予選は安定感あるルニェでスタートするはず。

右SB ダリヨ・スルナ(6)
代表では右MFで起用されることの多かった彼だが、この試合はシャフタール・ドネツクと同じ右SBで先発。積極的にオーバーラップし、鋭いセンタリングを挙げるなど攻撃に貢献。しかし、失点の場面ではストフに振り切られてしまった。その運動量で広範囲をカバーする今のポジションの方が彼には適任。

右CB ヴェドラン・チョルルカ (6.5)
この試合で最も良かった選手の一人。彼自身は右SBのポジションを好むが、CBでも集中力の高いプレーをこなすことを証明した。前半に古傷である右足首に違和感を覚えながらフルタイムをプレー。怪我さえなければ、今後もセンターバックの一角として起用され、クロアチア守備陣の中軸となるだろう。

左CB ゴルドン・シルデンフェルト (6)
コヴァチ弟、クリジャナッツの代表引退ですっかり層が薄くなったCB。現時点ではシムニッチ&チョルルカの組合せがベストだが、ビリッチ監督は信用できるバックアッパーを探してきた。ディナモ時代はポカの多かったシルデンフェルトだが、シュトゥルム・グラーツで成長。この日も合格点のプレーをした。この日はU-21代表に借り出されたロヴレンやヴィーダがライバルか。

左SB ヨシップ・シムニッチ (6)
欠場したストゥリニッチとプラニッチの代役はオールマイティなベテランが務めた。ユーロ2008予選でも左SBを経験し、テクニックに優れた彼だけに無難にはこなせる。しかし、アタッキングサードまで飛び込むことはなく、左右の攻撃のバランスは最後まで整わなかった。

右ボランチ オグニェン・ヴコイェヴィッチ (6)
コヴァチ兄、ユリッチの引退後、ピッチの汚れ役を務めるのは彼しかいないだろう。しかし、持ち味のアグレッシブな守備は陰をひそめ、頻繁に足が止まるラキティッチとのバランスもいまいち。それでも広範囲に動き回ることで中盤の守備を担った。

左ボランチ イヴァン・ラキティッチ (6)
昨季のシャルケでボランチという新たな役割に開眼したことは代表でもプラスになるはず。しかし、効果的なロングパスは通すものの、ショートパスの精度、また積極的な攻撃参加は見られなかった。守備もボール奪取がまだまだ拙い。ただし、セットプレーでピタリと決める辺りはさすが。

右攻撃MF マリオ・マンジュキッチ (5.5)
縦に抜ける強さを買われて先発起用されたものの、スルナのオーバーラップと同時に消えてしまうことに。中央に流れても雑なプレーが多いため、適役とはいえないだろう。ヴォルフスブルクに加入したばかりでまだ疲れがあるかもしれない。

左攻撃MF ルカ・モドリッチ (6)
あっさりと数的優位を作り出す才能で、クロアチア代表の攻撃の核となるべき彼。これまでのボランチではなく、一つ上のポジションにしたのも「彼に守備の負担を減らすことで自由に攻撃させたい」(ビリッチ監督談)ためだった。しかし、ボールの触れる機会がボランチより少なく、存在感がいつもよりなかったのは否めない。

トップ下 ニコ・クラニチャール (5.5)
本人が一番好きなポジションではあるが、怪我から復帰したばかりで身体のキレが戻っておらず、シュート、ドリブル、パスのいずれ精度が低かった。途中からモドリッチとポジションチェンジを繰り返したものの、あまり効果はなし。視野は広いとされる選手だが、近距離における視野は決して広くない。360度で相手に囲まれるトップ下よりも、180度に限定されたサイドの方が持ち味は生きるのではないか。

FW イヴィツァ・オリッチ (5.5)
ディフェンスの裏にスペースが生まれる相手ならば彼は有効なものの、手堅いスロバキア守備陣の中で孤立することに。33分にはペナルティエリアでカルハンに倒されたものの、PKを貰えなかったのも残念だった。守備的な相手が多い予選グループでオリッチをワントップで起用するのは難しい。

(途中交代)
46分~ トップ下 エドゥアルド・ダ・シルヴァ (6) 
復帰戦となった昨年のベラルーシ戦でもこのポジションを務め、攻撃のリズムを作った彼だが、シャフタールに移籍したばかりで試合感がなく、二度のシュートチャンスを逃してしまった。それでも攻撃の組立てでは非凡な実力を見せており、万全の彼がチームに戻れば攻撃力はかなりアップするだろう。

46分~ 右攻撃MF ムラデン・ペトリッチ (6)
前半のマンジュキッチよりもプレーの幅が広く、またペナルティエリアにも積極的に飛び込むことで危険な形を作っていた。5月のウェールズ戦ではトップ下でイマイチだったが、このようなサイド起用の方が彼に向いているかもしれない。

46分~ FW ニキッツァ・イェラヴィッチ (6.5)
ラピッド・ウィーンで急成長を続ける長身FWだが、パワーあるヘディング、また貪欲にボールに食らいつくシュートは今の代表チームで武器になることを示した。ビリッチ監督も「素晴らしいセンターフォワードを手にいれた。ジョーカーとしても期待している」とコメント。この調子が続けば、先発起用だってありうる。

70分~ 左ボランチ トミスラフ・ドゥイモヴィッチ -
ラキティッチに代わって出場し、これといった攻撃の場面は作り出せなかったものの、バランスに優れたボランチであることを示した。このポジションの貴重なバックアッパーになるのは間違いない。



ビリッチ監督は攻撃陣のオプションが増えたことを「甘い悩み」だと述べていますが、逆にベストの布陣を築けないことにクロアチア世論は苛立ちを感じています。9月3日のラトビア戦(リガ)、9月7日のギリシャ戦(ザグレブ)からユーロ予選はスタート。とりわけグループ最大のライバルとなるギリシャが新監督フェルナンド・サントスの下、攻撃的チームに生まれ変わり、セルビアとの親善試合をアウェーながら1-0で勝利したことで、多少なりの緊張感が走っています。もう失敗は許されないビリッチ監督だけに、残された時間で最高のオプションを探さねばなりません。


posted by 長束恭行 |16:11 | サッカーニュース | コメント(0) |
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