2009年09月29日
少し前の報道になりますが、9月24日にクロアチア代表メンバーが発表になりました。これは10月8日に予定されているカタールとの親善試合(会場:リエカ)、そして10月14日に予定されているワールドカップ予選・対カザフスタン戦(会場:アスタナ)のものです。
GK:
ヴェドラン・ルニェ (ランス/フランス)
ダニイェル・スバシッチ (ハイドゥク・スプリト)
マテイ・デラチュ (インテル・ザプレシッチ)
DF:
ロベルト・コヴァチ (ディナモ・ザグレブ)
ヨシップ・シムニッチ (ホッフェンハイム/ドイツ)
ヴェドラン・チョルルカ (トットナム・ホットスパー/イングランド)
イヴィツァ・クリジャナッツ (ゼニト・サンクトペテルブルク/ロシア)
ダニイェル・プラニッチ (バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
フルヴェイエ・ヴェイッチ (ハイドゥク・スプリト)
フルヴォイエ・チャレ (トラブゾンシュポール/トルコ)
デヤン・ロヴレン (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ダリヨ・スルナ (シャフタール・ドネツク/ウクライナ)
ニコ・クラニチャール (トットナム・ホットスパー/イングランド)
イヴァン・ラキティッチ (シャルケ04/ドイツ)
イェルコ・レコ (モナコ/フランス)
オグニェン・ヴコイェヴィッチ (ディナモ・キエフ/ウクライナ)
ニコラ・ポクリヴァチュ (レッドブル・ザルツブルク/オーストリア)
アナス・シャルビーニ (ハイドゥク・スプリト)
FW:
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (アーセナル/イングランド)
イヴィツァ・オリッチ (バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
ムラデン・ペトリッチ (ハンブルガーSV/ドイツ)
イヴァン・クラスニッチ (ボルトン/イングランド)
マリオ・マンジュキッチ (ディナモ・ザグレブ)
メンバー的なサプライズはなく、MFルカ・モドリッチ、GKスティペ・プレティコサ、MFイヴァン・ユリッチは怪我のために外れました。サプライズとなったのは、メンバー発表の記者会見でスラヴェン・ビリッチがワールドカップ(予選)以後の代表監督残留の意思をほのめかしたことでした。
「もしクロアチア・サッカー協会、ジャーナリスト、そしてまず何より国民が私の続投を望むのならば、もし南アフリカのワールドカップに進出して結果を残し、ポジティブな雰囲気が作られたのならば、続投という選択は現実的となるだろう」
とビリッチは会見で語りました。U-21代表監督を2年、そしてA代表監督を4年やってきたビリッチは、今回のワールドカップのサイクルを最後に代表監督から退くことをこれまでは明言してきました。その点を突かれたビリッチは
「続投の選択は常に存在している。その可能性が消えたなんて決してなかった。自分が去るまでの残りの日を数えてはないし、そうしたこともなかった。この仕事は自分に取って良い場所だ。もし人が自分の仕事に対してそう考えるのならば、続けることを敢えて反対しないのは当然のことだろう。どの他の仕事もこの仕事と比べることは不可能だ、と何度も私は言ってきた。これだけの選手達と一緒に仕事ができる代表監督の仕事は、金で買うことができない楽しさがあるんだよ。数日前まで公には続投の話をして来なかった。しかし、コーチ陣とは協力関係を続けていく可能性を毎日話し合ってきたんだ。だから、この2~3日で話が変わったというのは事実じゃないよ」
とコメントしています。
もちろん、この発言にはクロアチア・サッカー協会長のヴラトコ・マルコヴィッチをはじめ、選手達も歓迎ムードなのですが、ワールドカップ予選の大詰めを前にしてビリッチ監督は続投問題をひとまず棚上げにし、予選そのものに集中させるための発言なのでは、と推測されます。
「ビリッチ後」のポジションを明らかに狙っている人物は二人いますが、そのうちの一人、イゴール・シュティマッツ(現ザグレブ監督)はビリッチの続投示唆に関して
「素晴らしい。スラヴェンが監督として残ってくれるのは嬉しいし、クロアチアをワールドカップ、さらにユーロまで導いて欲しい」
とポジティブに語り、もう一人のブランコ・イヴァンコヴィッチは
「考えがなぜ変わったかは分からないが、なぜ君達ジャーナリストが私に聞くかは分かっているよ。でも、君達の中では既に後任として(私ではなく)シュティマッツが選ばれているじゃないのかね。いつも審判となるのは、ジャーナリストの基準なのだから…。私は対立候補になりたくはないよ」
と少し投げやりなコメントを残しています。
このメンバー発表後、GKマテイ・デラチュが伝染性単核球症に感染したことが判明し、代表メンバーから離脱することになりました。17歳でチェルシーと5年契約を結んだばかりのデラチュですが、思いもしなかった病に冒されてしまい、まだ復帰時期がいつになるかは見込めません。ただし、症状はさほど重くなく、10日ほど安静したのちに再検査を受ける予定です。過去にズボニミール・ボバンやテニス選手のロジャー・フェデラー、マリオ・アンチッチらもなった病気ですが、比較的発見が早かった分、最悪なケースは逃れたようです。
GKの追加召集はない代わりに、リボルノのDFダリオ・クネジェヴィッチが召集されることになりました。
posted by 長束恭行 |22:52 |
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2009年09月16日
更新が滞ってしまい、どうもすみません。今は再びクロアチアの外へと取材に出ています。
もう試合から一週間が経ちましたが、クロアチアはイングランドに完敗どころか木っ端微塵でありましたね。ウクライナがベラルーシに引分けたことで、次のウクライナvs.イングランド戦でウクライナが勝点3を取らないようだと、クロアチアはカザフスタンに勝利すれば2位確保となります。
ここ最近のクロアチア代表の低調ぶりには、モドリッチ不在の影響だけでなく、ニコ・コヴァチのようなリーダーの不在が挙げられており、また選手起用に失敗したビリッチ監督にも矛先が向けられています。彼の右腕で、チーム一の頭脳と評されるプロシネチュキ(写真)が、ここずっと耳の病気でバランス感覚を失い、しばらくコーチ陣から外れているのも、ビリッチの迷走に繋がっているかもしれません。
国内ではあの負けっぷりによって「カザフスタン相手でもヤバいのでは…」と悲観論が漂っています。頭を冷やすのに一ヶ月あるのはアドバンテージかもしれませんね。
ここのところ忙しくて時間が経ってしまったのと、日本でも試合は放映されたので改めてここでレポートを書くつもりはありませんが、今日発売の海外サッカー専門誌「フットボリスタ」で「ボスニア・ヘルツェゴビナvs.トルコ」のマッチレビューと、「イングランドvs.クロアチア」の現地コラム、それに加えてヨーロッパリーグに挑むディナモ・ザグレブの記事を書いています。宜しかったらご覧になって下さい。
posted by 長束恭行 |14:37 |
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