2008年09月15日
現地取材をしておきながら記事が遅れてしまいましたが、9日にヴァラジディンで行われたU-21欧州選手権「クロアチアvs.イングランド」戦に関してレポートします。
6チームによるリーグ戦も最終節。プレーオフ進出はグループ首位の計10チームと、2位の成績上位4チームの計14チームなわけですが、イタリアに勝点2遅れて現在2位につけるクロアチアは引き分け、もしくは負けた場合、2位の成績上位4チームに入らないため、プレーオフ進出に残された道は勝利して首位になるのみ。イタリアも敗北の点差次第ではプレーオフ進出の道が閉ざされるために真剣勝負となりました。クロアチアとしては、イタリアが5日のギリシャ戦で勝利してくれて先にプレーオフ進出を固めてくれればこの試合を楽に迎えられたわけですが、引き分けたためにそのシナリオも無くなってしまいました。
クロアチアはA代表から貸してもらったFWカリニッチが負傷。FWマンジュキッチを追加でA代表から貸してもらえず、FWブシッチ、FWタディッチは合宿中に怪我、またFWルカビナも怪我で合宿に参加していないという厳しい状況の中、唯一残る地元ヴァルテクスのFWスムレカールをワントップに起用。ラディッチ監督は以下のスタメンを敷いています(4-2-3-1)。
GKケラヴァ-DFシメク、イプシャ、クルシッチ、パミッチ-MFバデリ、ヤヤロ-リュビチッチ、ブレゾヴェッツ、イリチェヴィッチ-FWスムレカール
一方、カシラギ監督率いるスタメンは以下のよう。ガーナ移民で最近にイタリア市民権を得て代表召集されたインテルのバロテッリが、ユベントスの至宝ジョヴィンコとツートップを組んでいます。
GKコンシッリ-DFモッタ、アンドレオッリ、クリシート、デ・チェッリェ-MFカンドレーヴァ、デッセーナ、チガリーニ、マルキジオ-FWジョヴィンコ、バロテッリ
メインスタンドがほぼ満員で埋まった6000人の観客に押され、クロアチアはイタリア陣内へと攻め込みます。開始1分にはブレゾヴェッツのFKからチャンスを伺わせたもののイタリアの堅守に弾かれます。
最初の10分間ほどはイタリアも押されましたが、堅い守備をベースにした速攻でゲームをコントロールしていきます。クロアチアも負けじと仕掛けようにもパスミスが目立ち、あっさりとイタリアの守備の網に掛かってしまいました。
イタリアは11分にカンドレーヴァがフリーで左サイドからシュートはケラヴァの正面。13分には左サイドでバロテッリがパミッチを振り切っての好クロスを挙げるもデッセーナに届かず、16分にはモッタがミドルシュートを放ちますが、ケラヴァが何とかセーブします。
その後もチャンスを作り続けたイタリアは37分、ジョヴィンコの右CKからキャプテンのモッタがヘディングで叩き込んで先制に成功しました。
後半からリュビチッチに代えてFMトマソフが、シメクに代えて右SBヴィーダが投入。攻撃をより得意とする二人で打開を図りますが、ゲームを流れを引き寄せられません。
イタリアは50分、ジョヴィンコがスピードを活かして抜け出し、GKと一対一になったもののシュートは大きく外れ、クロアチアにとっては助かります。
64分、イリチゥヴィッチのFKからクルシッチがヘディングシュートをするも当たりは不正確。69分には途中交代のFWクリジュマンがシュートするもののGKコンシッリに止められます。
時間経過と共にプレーオフ進出も絶望的になっていく中、83分、イリチェヴィッチのゴール前に放り込んだFKが幸運にも誰に触れることなくゴールに吸い込まれてクロアチアが同点に追いつきます。
しかし、追い上げはこれが精一杯で1-1のドローにて終了。クロアチアのプレーオフ進出が阻まれてしまいました。
クロアチアU-21代表はイタリアとの1分1敗を含む7勝1分2敗で終了。昨年にアルバニアとのアウェー戦で負けたのが最終的に大きく響きました。これまで何人もの主力選手からU-21代表の召集を拒否され、ラディッチ監督の求心力にも疑問点がつきますが、新たな選手を発掘しながらチームを維持しようとした努力は認められるべきでしょう。次のU-21欧州選手権にも今のメンバーから10人が年齢的に出場が可能です。
クロアチア国営放送の動画はこちらで見られます。
お知らせですが、通訳として関わったスカパーのUEFAチャンピオンズリーグ開幕特番「オシムが語るUEFAチャンピオンズリーグ」が今日から無料視聴で放映されます。放送予定は再放送も含めて以下のようです。
9/15(月) 19:00(60分) Ch.180
9/16(火) 13:00(60分) Ch.182
9/16(火) 19:00(60分) Ch.182
9/16(火) 26:30(60分) Ch.182
9/18(木) 18:00(60分) Ch.181
9/20(土) 23:30(60分) Ch.181
9/24(水) 22:00(60分) Ch.181
9/25(木) 20:00(60分) Ch.181
9/26(金) 21:00(60分) Ch.182
9/30(火) 19:30(60分) Ch.182
また海外サッカー週刊誌「footballista」ではワールドカップ欧州予選「クロアチアvs.イングランド」戦のクロアチア側のマッチレビューを書いています。宜しかったらご覧になって下さい。
posted by 長束恭行 |02:51 |
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