2008年03月31日

クロアチア・リーグ第26節/ヴァルテクスに勝てないディナモ

3月28日・29日にクロアチア・リーグ第26節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブは、10位ヴァルテクス・ヴァラジディンとアウェーで対戦。ディナモは今季3敗しかしていないのですが、そのうち2敗はヴァルテクスに喫しています。ディナモにとってヴァルテクスはまさに鬼門という相手。10位に甘んじているとはいえ、ヴァルテクスのサッカーは現時点でクロアチアの最高水準です。若くて足の速いタレントをずらり並べ、老獪な司令塔ムムレクが彼らを巧みに操り、また最終ラインは浅く、攻撃に転じると少ないタッチとフリーランニングを活かしたサッカーを展開。選手のクオリティではディナモに劣るとはいえ、またして互角以上の戦いを見せてくれました(試合はクロアチア国営放送で生放送)。

マヂャリッチとバラバンこの試合に勝てば数字上においても優勝を確定できるディナモ。3連敗は許すまじとキックオフと同時に果敢に攻撃を仕掛けます。3分にFWバラバンが左からドリブルで崩してシュートを放ったものの、GKの正面に終わりました。
それからはヴァルテクスもリズムを掴み、流れるようなサッカーを展開。6分にFWムヤノヴィッチがスペースに送ったボールにFWスムレカールがシュート。これはGKコッホが伸ばした右足に防がれます。10分にはMFブレゾヴェッツがロングシュートを放ったものの、手前でバウンドするボールをコッホは何とか弾き返しました。
それでもディナモは臆することなく、13分、MFモドリッチが左サイドをドリブルで突破しながら、最後は左足のアウトサイドでセンタリング。しかし、FWタディッチのシュートはアウトネットに留まります。
27分にはバラバンが中央からドリブルし、タディッチにラストパス。DFメルニャクをかわしてシュートするも、シュートはGKマヂャリッチの正面。
しかしながら、その3分後に拮抗が破れます。右SBに入ったディナモのミキッチが前方へ大きく蹴り出すと、ヴァルテクス守備陣が処理に躊躇。バラバン(写真右)がDFルチッチを追い越し、ボールに向かって飛び出してきたGKマヂャリッチ(写真左)をワンタッチでかわすと、そのままシュート。ディナモに先制点が生まれます。
ヴァルテクスも43分、ブレゾヴェッツのミドルシュートにGKコッホが反応に遅れ、前へと弾くと、そこにムヤノヴィッチが突進。コッホに倒された形になりましたが、コヴァチッチ主審はPKを取りませんでした。

後半頭より、ディナモは背中の怪我から不安定な守りを見せていたGKコッホを代えて、若手のケラヴァを起用。またヴァルテクスはFWをスムレカールからノヴィニッチ(写真)に交替。結果的にはこの両監督の采配が当たります。
ノヴィニッチ50分、ムムレクのヘディングパスをもらったムヤノヴィッチがペナルティエリアへ侵入し、右足アウトサイドでシュートするものの、GKケラヴァが上手く飛び出してセーブ。その3分後にはムムレクの右からのFKにノヴィニッチがヘディングシュート。ボールはゴール右上を捕らえましたが、GKケラヴァが素晴らしい反応でキャッチします。
ヴァルテクスがリズムを維持する一方で、ディナモはゲームをコントロールできない苛立ちでファウルを多発。57分にFWマンジュキッチを投入し、72分にはモドリッチのスルーパスからマンジュキッチが抜けてGKと一対一となりましたが、接触の際にシミュレーションを取られます。
ヴァルテクスの努力がようやく報われたのは81分、右サイドからMFパパが左足でセンタリングを上げ、ミキッチがヘディングでクリアしたはずのボールがゴールに近いブレゾヴィッチに。ヘディングで右のスペースに走り込んだノヴィニッチへと送り、これを押し込んで同点に追いつきます。
その4分後にはディナモのDFドゥルピッチが相手選手の顔を叩いて二枚目のイエローで退場。ディナモはドローに持ち込むのが精一杯で、ヴァルテクスとの三度目の戦いも勝てずに終わりました。優勝決定は次節のインテル戦に持ち越しとなります。

現役時代は華麗さはなくとも、80年代のディナモの中盤のダイナモとして活躍したヴァルテクスのベセク監督は
「試合前の目標は勝点1を奪うことだったが、プレースタイルとしては勝点3を狙いに行った。一度の事故から失点したわけだけど、リードしたディナモ相手に追いつくのは難しいことも貴方たちは知っているだろう。それでも選手たちは力を振り絞ることに成功したんだ。選手たちを祝福するし、我々は勝点1に値した戦いをしたと考えている」
とコメントしています。
この試合を観戦したサッカー協会のスレブリッチ事務総長は
「先週、プレミアリーグのトットナムvs.ポーツマス戦を観戦したが、今日の試合のレベルはそれに引けを取らないものだった。唯一の違いはプレミアの素晴らしい雰囲気だけだ」
とその内容に褒めています。ちなみに観客は6000人とまずまずの入りでありました。


2位ハイドゥク・スプリトはアウェーで最下位のメヂュムリエと対戦しました。
13分、ロングボール一本からFWブシッチがヘディングで落とすと、FWカリニッチがそのままボールをキープしながらGKをもかわしてシュート。今季16ゴール目で得点ランクトップに並びます。
ツェルナトその後もハイドゥクは幾度とチャンスを作るも追加点を奪えずにいましたが、32分、GKヴァルヴォディッチのスローイングをもらったMFチェルナト(写真)がドリブルで前方へと上がり、カリニッチに当てて更にMFリニッチを経由して、再びゴール前のツェルナトに。一度はGKバノヴィッチにシュートを止められますが、跳ね返りを押し込んで2-0とスコアを広げます。
降格がほぼ決まっているメヂュムリエは前半に成す術がなかったわけですが、気が緩んだハイドゥクに後半にしっぺ返しを食らわせます。
65分、メヂュムリエはMFピンタリッチが左ポストでボールを拾って後ろへと戻すと、フリーでMFダルモピルが左足でシュート。ボールはGKヴァルヴォディッチの手に当たり、更に右ポストに弾かれますが、それをFWエリオマールが押し込んで1点差。
更にその3分後、ハイドゥク自陣内の左サイドでDFジヴコヴィッチが不用意なパスをカットされ、FWラトコヴィッチが中央に折り返すと、ダルモピルが左隅へと正確なシュート。これで試合を振り出しに戻します。ハイドゥクはショックから抜け出せず、そのままドローに試合は終わりました。
ハイドゥクのヤルニ監督は失望感を抱きながら
「幾度もチャンスを失敗しておきながら前半2-0でリードしたのにもかかわらず、後半にこれほど酷いプレーするのは理解できない。後半は余りに多くのミスが生じた。相手に勝点1は値するだろうが、試合を重ねても我々は同じことばかり繰り返している」
とコメントしています。とはいえ、3位スラヴェン・ベルーポ、4位リエカとも敗北したため、ハイドゥクは2位をキープしています。


全試合の結果はこちら。
(試合名をクリックするとクロアチア国営放送のダイジェストが見られます)

Inter Zapresic - Rijeka 2:1
1:0 24' Davor Kukec
2:0 30' Bernard Gulic (PK)
2:1 56' Nikola Safaric

Medimurje - Hajduk Split 2:2
0:1 12' Nikola Kalinic
0:2 31' Florin Cernat
1:2 60' Eliomar dos Santos
2:2 67' Mario Darmopil

Zadar - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0 79' Ante Mitrovic

Sibenik - Zagreb 0:2
0:1 10' Marko Kartelo
0:2 88' Marin Orsulic

Osijek - Slaven Belupo 1:0
1:0 48' Karlo Primorac

Varteks Varazdin - Dinamo Zagreb 1:1
0:1 30' Bosko Balaban
1:1 81' Enes Novinic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点63)
2位…ハイドゥク・スプリト(44)
3位…スラヴェン・ベルーポ(43)
4位…リエカ(42)
5位…オシエク(39)
6位…ザダール(39)
7位…ザグレブ(33)
8位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(30)
9位…チバリア・ヴィンコヴチ(30)
10位…シベニク(27)
11位…インテル・ザプレシッチ(27)
12位…メヂムリエ(12)

【得点】
16ゴール…テルケシュ(ザダール)、カリニッチ(ハイドゥク)
14ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
13ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)、モドリッチ(ディナモ)
10ゴール…マルチッチ(チバリア)、バラバン(ディナモ)
9ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)


posted by 長束恭行 |04:59 | サッカーニュース | コメント(0) |
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2008年03月28日

FW陣の移籍情報/クロアチア・ユース代表の試合結果

ボルシア・ドルトムント所属のFWムラデン・ペトリッチ(27・写真右)にユベントスが関心を示していると、ドイツ紙ビルトが報じています。
ペトリッチとクラスニッチユベントスのスカウトが先のカールスルーエ戦を視察に来ており、ペトリッチは直接FKを決める活躍。ビルト紙はペトリッチをネドベドに代わる左利きの攻撃MFとして考えており、高額な移籍金を積んで獲得すると書いています。昨年にバーゼルからボルシア・ドルトムントに移籍したの金額が350万ユーロだったのですが、現在の移籍金は2000万ユーロとも言われているようです。
また、イタリア紙のガゼッタ・デッロ・スポルトも同じくユベントスがペトリッチを欲しているというニュースを報じ、ユベントスのスポーツ・ディレクターのアレッシオ・セッコ氏は移籍金1500万ユーロに加えてポルトガル人MFティアゴを提供すると発言。セッコ氏は「ペトリッチは現時点で我々がこの夏に最も欲している選手だ」と語っており、実現すればユベントス史上、ブッフォン、ネドヴェド、テレゼゲ、イブラヒモヴィッチに次ぐ高額な移籍となる模様です。

ヴェルダー・ブレーメン所属のFWイヴァン・クラスニッチ(28・写真左)にグラスゴー・レンジャースが接近していることが明らかになっています。
今季でブレーメンとの契約が切れるクラスニッチですが、まだクラブ側が新たな契約を提示しておらず、クラスニッチも既に幾つかのクラブとコンタクトを取っています(生まれ故郷のハンブルガーSVもその一つ)。その中で一番真剣なのがレンジャースで、先のスコットランドvs.クロアチア戦の際にも接触を図ったようです。ちなみにブレーメンは先日のUEFAカップにてレンジャースに敗れていますが、クラスニッチは怪我もあって二試合とも出場していません。クラスニッチは
「レンジャースは素晴らしいスタジアムと信じられないようなサポーターを持ったビッグクラブであることは知っている。しかし、どこで私がキャリアを続けるかはまだはっきりしない。ドイツの幾つかのクラブも私にコンタクトしてきてるからね。ヴェルダーも新たな契約について話し合いたいと私に申し出ているけど、まだ話し合いは実現していないよ」
とコメントしています。クロアチア代表でチームメイトだったダド・プルショも、レンジャース移籍に関して色々とアドバイスしているようです。


英国メディアのFOX Sportsが、ハイドゥク・スプリトのFWニコラ・カリニッチ(20)にチェルシーが関心を示していると報じています。
現在、チェルシーのスポーツ・ディレクターを務めるフランク・アルネセン氏が先週末のハイドゥクvs.インテル・ザプレシッチ戦を視察し、カリニッチは得点を挙げなかったとはいえ、そのポテンシャルに感激し、ハイドゥクには移籍金として500万ポンドを準備しているとのこと。ただし、カリニッチにはまだA代表の出場歴がなく、そのため英国でのビザ取得が困難がゆえ、獲得したとしても他のクラブにレンタルせざる得ないのが事実。現時点ではチェルシー移籍の実現性は低いとはいえ、他の有名クラブもカリニッチを狙っており、彼の高額な移籍金で財政難のハイドゥクが救われるのは間違いありません。


元クロアチア代表FW/MFイヴィツァ・モルナル(34・写真右)が、クロアチア二部のトロギルの練習に参加し、ポーツマスを退団してから一年半ぶりに現役復帰か、と言われています。
モルナルとラパイッチ今年からトロギルに加入した友人、ミラン・ラパイッチ(写真左)の誘いで練習に参加しており、もし加入したとなると1994/95シーズンにチャンピオンズ・カップ準々決勝まで勝ち進んだハイドゥク・スプリト以来のコンビが復活となります(ちなみに当時はツートップを形成)。モルナルは
「まず何よりラパイッチのためにここに来たのであって、これからどうなるかはまだ分からない。トロギルと練習しているわけだけど、もちろんのことラパイッチとは再びプレーしたいよね」
とコメントしています。トロギルのブルカン会長は
「モルナルが練習を始めたのは事実だけど、我々と契約することに関してはまだ白紙なところだ。彼は一年半プレーしてないのだから。もしかしたら復帰の目処がついて、夏の準備期間に彼を加えるかもしれない。しかし、今季終わりまでに加わってプレーすることは難しいだろう」
と慎重な姿勢を示しています。


26日、クロアチアU-21代表も親善試合をしています。クロアチア北部の都市チャコヴェツでハンガリーU-21代表を迎えました。ちなみにチェコヴェツはドラジェン・ラディッチ監督の出身地でもあります(ロベルト・ヤルニも同じ)。
U-21代表はことにモラルに欠けた選手が多く、これまで幾つもの不祥事を起こしてきたわけですが、今回はMFシャルビーニ(リエカ)が病気が理由とはいえ、連絡なしに合宿に来なかったことでラディッチ監督はとうとう彼を構想外に。またFWカリニッチ(ハイドゥク)、MFケーリッチ(スロヴァン・リベレツ)は用具を持参して来ないなど、ラディッチ監督は現代っ子の非常識に苦しんでいます。タレントは揃っているとはいえ、まだチームを固定できないラディッチ監督は以下の布陣(4-3-3)で挑みました。
GKイェジーナ-(右から)DFヴィーダ、イプシャ、ロヴレン、パミッチ-MFイリチェヴィッチ、ヤヤロ、トマソフ-FWマンジュキッチ、ブシッチ、ルカビナ
前半はハンガリーの方が連携面で上回り、チャンスを作っていきますが、先制点はクロアチアに転がります。7分、イリチェヴィッチのロングボールからルカビナがペナルティエリアに侵入したところをDFシポスが倒してPK。これをブシッチが正確にシュートを決めます。
しかし、ハンガリーも38分、FWスザライがロヴレンに倒されたことでPKを得て、スザライ自らが決めて同点に追いつきます。
U-21代表後半頭からDFマロチャ(←ロヴレン)、MFケーリッチ(←マンジュキッチ)、FWカリニッチ(←ブシッチ)、MFリュビチッチ(←ルカビナ)を投入。更に60分からMFガブリッチ(←トマソフ)、FWタディッチ(←ヴィーダ)を投入すると、前半とは打って変わってクロアチアが優勢となります。
74分、カリニッチがエリア内で倒されてPKを得ますが、これはカリニッチが失敗。しかし、89分、ガブリッチのアシストからタディッチが近距離のシュートを決めると、ロスタイムにはゴール前の混戦からイリチェヴィッチが決め、クロアチアU-21代表が3-1で勝利しています。
この試合で最も輝いたのはまたしてイリチェヴィッチ(写真一番右)。ラディッチ監督(写真一番左)は
「どの試合において同じ選手ばかりを褒めるのはフェアじゃないかもしれない。しかし、常にイリチェヴィッチの名前を挙げなければならないんだ。彼はドイツからやってきたことは(移民二世)、彼のプレーや取組み方、そして彼自身からにじみ出ている。残念ながら他の選手にはプレーする喜びが見られなかったし、プレーすることが単に大きな苦しみであるかのようだ」
とクロアチア育ちの他の選手を批判しています。ちなみにこの冬、ディナモはイリチェヴィッチの獲得を狙ったものの、所属のボーフムが300万ユーロを要求したために破談。イリチェヴィッチは今年より二部のグロイター・フュルトにレンタルされているのですが、ポスト・モドリッチとして再びディナモがこの夏に狙う可能性は充分にあります。


U-17クロアチア代表の話もしておきましょう。
クロアチア、スイス、デンマーク、ベルギーからなる同カテゴリーの二次予選がクロアチア南部、ダルマチア地方の二都市で行われました。一位のみがU-17欧州選手権に出場できるというレギュレーションで、第3節に二勝同士のクロアチアとスイスが直接対決。この世代のクロアチアは19戦負けなし、失点もゼロという素晴らしい結果を残してきたのですが、雨によるピッチ不良で試合は一日順延。
26日に試合は行われたものの、ぬかるんだピッチではフィジカルに上回っるスイスが主導権を握ります。クロアチアは自陣に引いてのディフェンシブな戦いを通し、90分まで得点が生まれず、このままクロアチアが得失点差で一位通過すると思いきや、ロスタイム3分、右CKからゴール前に上がったGKボルコヴィッチが膝で押し込んでスイスが勝ち越し。クロアチアは本大会目前にして敗れ去り、多くの選手たちが涙を流しました。ちなみに決勝ゴールを決めたスイスのGKボルコヴィッチは移民のクロアチア人という皮肉なストーリーになっています。


多額の負債を解消するために破産の道ではなく、株式会社へと形態を変えるハイドゥク・スプリトですが、このほどチーム作りのための専門委員会のメンバー5人が発表されました。監督として70年代のハイドゥク黄金時代を築き、名門クラブを渡り歩いたトミスラフ・イヴィッチ、クロアチア二代目監督で現ハイドゥク・ユース校長のスタンコ・ポクレポヴィッチ、70~80年代の名選手で現スポーツ・ディレクターのイヴィツァ・シュリャク、現クロアチア一部リーグ協会長のイゴール・シュティマッツ、そして現ハイドゥク監督のロベルト・ヤルニ。いずれもハイドゥクの歴史に残る人物が関わることになります。
個人的にハイドゥクに対して3億円近い債権を持つイヴィッチは、これら債権を株式に変えて取得する意向で、株式を金銭に換えないことでハイドゥクの借金を減らそうと考えています。また若手育成に長けた人物だけに、身の丈にあった経営をしながらクラブ強化を指導することになりそうです。


posted by 長束恭行 |18:06 | サッカーニュース | コメント(1) |
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2008年03月27日

親善試合「スコットランドvs.クロアチア」/収穫あるドロー

26日、グラスゴーのハンプデン・パークで親善試合「スコットランドvs.クロアチア」が行われました。妥協しない国民性のスコットランドとの対戦をビリッチ監督は大事なテストの機会と考えており、スペクタクルな内容ではなかったとはいえ、収穫のある試合となりました。

プラニッチクロアチアにとっては2月のオランダ戦に続く今年二試合目の親善試合。FWエドゥアルド、MFラキティッチを怪我で欠いたものの、FWクラスニッチとFWブダンが代表復帰しまた。クロアチアとしてはオランダの敗北(0-3)で生まれたネガティブな雰囲気を払拭したいところ。新たなテストとしてMFプラニッチ(写真)を初めてスタメン起用し、本職とは違う左SBのポジションに置きました。ミランで出場機会のないDFシミッチを外し、DFシムニッチを左SBからセンターバックにスライド。またツートップはペトリッチ&オリッチでスタートし、ペトリッチはオリッチよりも若干低い位置に立ちました。スタメンは以下のよう(4-4-2)。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、コヴァチ弟、シムニッチ、プラニッチ-MFスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWペトリッチ、オリッチ

一方のスコットランドはユーロ予選でフランスとイタリアを苦しめながらも最終節で脱落。ジョージ・バーリーが新新監督に就任して最初の指揮なわけですが、土曜日にオールドファームを控えているため、レンジャースとセルティックの選手を中心に7選手が召集に断りを入れています。スタメンは以下のようになりました(4-4-2)。
GKゴードン-DFハットン、マクマナス、コールドウェル、ネイスミス-MFブラウン-マロニー、D.フレッチャー、ハートリー-FWミラー、S.フレッチャー

チケット代が25ポンドと通常よりも高く設定されたことから客足はさほど伸びず、5万人以上入るハンプドン・パークに駆けつけた観客は28,821人。冷たい雨でピッチがぬかるみ、ショートパスとコンビネーションを主体とするクロアチアにとっては不利な条件でした。それでも無理な仕掛けはせずに足元で繋ぎながら、ゲームをコントロールしていきます。
クラニチャール静かな立ち上がりだったとはいえ、先制点は早くも10分に生まれます。左タッチラインのスローインのボールを受けたモドリッチは前にいるクラニチャール(写真)に繋ぐと、クラニチャールは縦へと移動してコースを作りながらノートラップでミドルシュート。シュートに対しての準備してなかったGKゴードンは無回転で生まれた軌道もあって反応できず、ボールはネット右に突き刺さります。
ようやく闘争心に火がついたのか、スコットランドも前へ前へと攻撃を仕掛けていきます。幾度とセットプレーの場面を迎えますが、クロアチアの守備陣がしっかりと対処しました。
その一方でクロアチアは攻撃で見所が少なく、20分にはモドリッチから、22分にはスルナから縦への長いスルーパスがオリッチに通るものの、コース取りの悪さと相手DFがカバーしてシュート体勢へと持ち込めません。25分にもモドリッチからのロングパスにオリッチが抜けるものの、バウンドしてからの球足が早くGKにキャッチされました。
すると、スコットランドに意外な形で同点ゴールが生まれます。31分、S.フレッチャーが自陣左から大きく前方へと蹴り出すと、クリアに入ったコヴァチ弟が足を滑らせて転倒。走り込んだミラーがボールを持ってエリア内へ。カバーに入ったシムニッチは中途半端に近づいたところを左からミラーがシュート。ボールはシムニッチの足に当たって弾道が変わり、ネットへと収まりました。
それからはクロアチアが再び主導権を握り、35分にはクラニチャールが左から中央へと切れ込んでミドルシュートを放ちますが、GKゴードンが好セーブ。43分には正面からスルナが得意の距離からFKを放ちますが、ボールはGKゴードンの正面を突きました。

後半からは病気から治って間もないコヴァチ兄を外し、MFヴコイェヴィッチが登場。ボランチ間での役割分担がはっきりしている分、モドリッチが前半よりも攻撃参加できるようになり、ボールがより回りました。
開始早々、チョルルカの右クロスにペナルティエリアのクラニチャールがシュートチャンスを得ますが、トラップが大きく相手守備陣にクリアされます。
スコットランドも負けじとその1分後、D.フレッチャーのパスを受けたブラウンが左足でシュート。ボールは右ポストを逸れていきます。51分にはマロニーの右CKからニアに立ったミラーがヘディングシュートを試みますが、これはポスト際に立っていたプラニッチがヘディングでクリアしました。
クロアチアは56分、スルナの右CKは大きく逸れたものの、ペナルティエリア外でクラニチャールが拾ってグラウンダーのミドルシュート。ボールは密集を抜けてGKゴードンを襲い、こぼれたところをオリッチが詰めますが、間一髪でコールドウェルがクリアします。
ブダンその直後にビリッチ監督はツートップをごっそりと代え、ブダンとクラスニッチを投入します。67分、左サイドのパス交換からクラニチャールがスルーパス。ブダン(写真)が左から抜けて近距離からシュートを放ちますが、これにはGKゴードンが好反応を見せます。74分にはヴコイェヴィッチのスルーパスにクラスニッチが反応したものの、マーカーを外しきれず、シュートかブダンへのラストパスかはっきりしない蹴り方でチャンスを台無しに。82分にはクラニチャールのラストパスにブダンが反応。しかし、彼もクラスニッチと同じ失敗を繰り返してしまいました。
スコットランドもやられっ放しではなく、84分にマンチェスターU所属のD.フレッチャーが中央をドリブルで突進していくと、最後は途中交替で入ったFWボイドにラストパス。ボイドは右から強烈なシュートを放ちますが、GKプレティコサが素晴らしいセーブで逃れます。
試合は1-1のまま終了。これまで両者の対決は日韓ワールドカップ予選で二度とも引分けていますが、三度目もまた引き分けとなりました。クロアチアとしてはプラニッチの左SB起用がまずまず上手くいったこと、また組織重視のサッカーをきちんと遂行し、オランダ戦で失いかけていた自信を取り戻したことで意味のある試合でありました。
心配な点としてはドルトムントでもここ最近起用されていないコヴァチ弟の実力に陰りが見えていること。シミッチもミランで起用されておらず、ベテランのセンターバック二枚がどこまで本大会で本調子を迎えられるが課題です。今回のプラニッチのSB起用は高さの面でディフェンスに問題を抱えるとはいえ、運動量でクラニチャールの背後をカバー。よりオフェンシブなオプションとして目処が立ったかと思います。またチームに陰を落とすのはエドゥアルドの不在。この日に起用された4人のFWそれぞれが優れた選手とはいえ、チャンスからあっさりとゴールを決めるタイプはエドゥアルドだけのため、ユーロでは得点力不足に泣く可能性も見えています。

ビリッチ監督は試合後のインタビューにて
「一線を引いたとしたならば、試合には満足はしている。真剣な試合であったし、そんな試合を我々は望んでいた。先制点の後も試合を支配し続けるのではなく、まるで試合の終わり際であるかのように気が抜けてしまったよ。そのために我々は(同点ゴールという形で)罰せられたんだ。前半の内容にはさほど満足していない。後半の方が良いプレーをしたし、全員が上向きとなった。ベンチスタートの選手たちも素晴らしかったよ。後半に勝ち越すこともできたとはいえ、プレーと結果には満足しているよ。今回はエドゥアルド抜きでの初めての試合だった。もちろんハンディキャップは感じている。けれども、ブダンとクラスニッチは最高の形で戻ってきてくれたんだ」
またスコットランドのバーリー監督は
「負けなかったことにはラッキーだし、誇りに思っている。負ける可能性もあったのだから。しかし一方では勝利する可能性もあった。最後の場面(ボイドのシュート)ではGKが素晴らしい反応で救ったのだから。クロアチアにあれほど巧みに、あれほど長くボールをコントロールすることを許してはいけなかった」
とコメントしています。

次の親善試合は5月24日、リエカでモルドバと対戦する予定です。


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2008年03月25日

クロアチア・リーグ第25節/再びディナモとハイドゥクが大勝

22日、クロアチア・リーグ第25節が行われました。平均観客は1000人ほどしか満たないとはいえ、6試合で29ゴールが生まれる節となりました。

首位ディナモ・ザグレブは10位シベニクとホームのマクシミール・スタディオンで対戦。降格争いをしているシベニクは10人もの選手が怪我や警告で欠いており、ディナモはスタメンをいじりながらベストの布陣を探っている状況とはいえ実力差は明らかでありました。この試合ではサポーターのバッド・ブルー・ボーイズが準備していた横断幕を警察が持ち込みを禁止したことから、応援をボイコット。わずか300人ほどという観客の中で試合が行われました(ちなみに試合はクロアチア国営放送で生放送)。
バラバン10分にMFミキッチが放ったシュートはポストに叩かれ、その5分後にはFWタディッチ、MFヴコイェヴィッチのシュートが立て続けにGKスラヴィツァにセーブされます。けれども18分にはDFドゥルビッチの縦へのロングパスにFWバラバン(写真左)が相手の最終ラインを抜け、最後は右へと冷静にシュートを流し込んでディナモが先制に成功します。
しかしながら、シベニクは25分、MFヴィタイッチがFKから得意としている長距離砲をGKコッホの頭上へと突き刺し、同点に追いつきました。
その後もシベニクの抵抗を受けながら優勢に試合を進めていたディナモは39分、中央やや右寄りでボールを貰ったMFモドリッチがドリブルからフェイントを加えてマークを外すと、右足で20mのミドルシュートをズドンと決めて勝ち越します。41分には右サイドを駆け上がったDFエトーからの折り返しを受けた中央のMFヴコイェヴィッチを左へと流し、最後はタディッチがゴール右上にシュートを決めて3-1とリードを広げます。
後半もディナモのペース。58分に左からモドリッチがFKから、ペナルティエリアでドゥルビッチがヘディングシュートを決めて4-1。勝利を固めたディナモは74分、途中交代のFWマンジュキッチが左サイドをえぐりながらペナルティエリアへ。FWアデミのスライディングで倒されてPKを得ると、モドリッチがGKの動きを見切ってから右下へとシュートを決めて5-1と大勝を収めました。


3位ハイドゥク・スプリトは11位インテル・ザプレシッチとホームのポリュウド・スタディオンにて対戦。こちらも観客は1000人ほどでしたが、ヴァルテクス戦を払拭するかのようにゴールを量産しました。一方のインテルはこれまで何度も審判の判定に泣かされたことを不満に持ったブラチュン監督が先日に辞任を決意したものの、周囲の説得もあって残留を決意。しかしながら、この試合では更に顔に泥を塗る結果となりました。
ルカビナ7分にMFツェルナトが30m近い距離から直接FKを見事に決めると、11分にはMFルビルからの縦へのロングボールにFWルカビナ(写真)が俊足を飛ばしてDFを抜き去り、最後はGKヴラニッチの前でちょこんとシュートを蹴りこんで2-0とリードを広げます。
17分にはDFサブリッチのロングパスを右サイドで受けたルビルが中央へとドリブルで切れ込み、グラウンダーでシュートを決めて3-0。また28分には中央でボールをもらったチェルナトがミドルシュートを突き刺して4-0とインテルを圧倒します。
しかし、インテルも左サイドを抜けるMFクーケッツにスルーパスが通り、右へとシュートを決めて一矢を報います。
後半もハイドゥクは手を緩めず、52分にMFアンドリッチがGKの手元で沈む直接FKを決めて5-1。63分にはアンドリッチの右CKからファーポストのDFジヴコヴィッチが叩き込んで6-1。
インテルは82分、MFグルグロヴィッチの突破から再びクーケッツがシュートを決めて6-2としますが、終了間際にはMFガブリッチがカウンターからループシュートを決め、こちらは7-2と大勝しています。

(以上の写真は協力関係にあるSport-netより)


2位リエカは、ディナモとハイドゥクを下して現在リーグで最も良いサッカーをしている9位ヴァルテクス・ヴァラジディンと対戦。前半はリエカのシュートミスが続き、後半はそれを罰するかのようにヴァルテクスは64分にMFムムレク、81分にFWムヤノヴィッチのゴールで2-0と勝ち越し。しかし、リエカの司令塔シャルビーニが84分にFWヂャロヴィッチとのワンツーで抜けてシュートを決めると、その2分後にはシャルビーニが強烈なFKを直接決めてドローへと持ち込みました。リエカは今年になってから未だに勝利がなく、ハイドゥクに加えてスラヴェン・ベルーポにも順位を抜かれ、とうとう4位に転落しています。
敗北からチームを救った殊勲者のシャルビーニですが、ハンガリーとの親善試合を26日に控えたクロアチアU-21代表の招集日に連絡もなしに現れず、父親が後から食あたりのせいだと弁明したものの、ラディッチ監督は以前にもシャルビーニはキャンプ中に勝手に帰るという愚行を犯していただけに構想外にすることを口にしています。

全試合の結果はこちら。
(クリックするとクロアチア国営放送のダイジェスト映像がみられます)

Hajduk Split - Inter Zapresic 7:2
1:0  7' Florin Cernat
2:0 11' Ante Rukavina
3:0 17' Goran Rubil
4:0 28' Florin Cernat
4:1 44' Davor Kukec
5:1 52' Srdan Andric
6:1 63' Boris Zivkovic
6:2 82' Davor Kukec
7:2 90' Drago Gabric

Zadar - Osijek 1:1
1:0 37' Zelimir Terkes
1:1 67 'Tomislav Visevic

Cibalia Vinkovci - Zagreb 2:2
1:0  7' Mario Dodik
2:0 13' Mario Dodik
2:1 40' Ivan Parlov
2:2 63' Marko Kartelo

Rijeka - Varteks Varazdin 2:2
0:1 64' Miljenko Mumlek
0:2 81' Goran Mujanovic
1:2 83' Anas Sharbini
2:2 86' Anas Sharbini

Slaven Belupo - Medimurje 4:0
1:0 75' Asim Sehic
2:0 84' Mateas Delic
3:0 89' Stjepan Poljak (PK)
4:0 90' Asim Sehic

Dinamo Zagreb - Sibenik 5:1
1:0 18' Bosko Balaban
1:1 25' Frane Vitaic
2:1 39' Luka Modric
3:1 41' Josip Tadic
4:1 58' Dino Drpic
5:1 76' Luka Modric (PK)

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点62)
2位…ハイドゥク・スプリト(43)
3位…スラヴェン・ベルーポ(43)
4位…リエカ(42)
5位…オシエク(36)
6位…ザダール(36)
7位…ザグレブ(30)
8位…チバリア・ヴィンコヴチ(30)
9位…シベニク(26)
10位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)
11位…インテル・ザプレシッチ(24)
12位…メヂムリエ(11)

【得点】
16ゴール…テルケシュ(ザダール)
15ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)
14ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
13ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)、モドリッチ(ディナモ)
10ゴール…マルチッチ(チバリア)
9ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、バラバン(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)

【アシスト】
9アシスト…マンジュキッチ(ディナモ)
8アシスト…ムムレク(ヴァルテクス)、モドリッチ(ディナモ)
7アシスト…ツェルナト(ハイドゥク)、トマソフ(ザダール)
6アシスト…ブーレ(リエカ)、ムイジャ(ザグレブ)、チュトゥラ(ザグレブ)、マルチッチ(チバリア)


21日、クロアチア代表のスラヴェン・ビリッチ監督は記者会見で、わだかまりはあるとはいえ、ユーロ後に代表監督を続ける意思があることを表明しています。
ビリッチとアサノヴィッチ「私は今の立場にあることが幸せだし、残りたいと思っている。しかし、私がどれだけのお金を要求しているか口にすべきだという(マルコヴィッチ協会長の)発言を受け入れるわけにかいかない。そうじゃないんだ。クロアチア代表は監督のものでもないし、協会長のものでもない。けれども契約延長の契約書を見たら、提示した条件にサインしようじゃないか。提示額が少なかろうが私は監督に残るつもりだし、数字を見ずにでもサインするよ。なぜならば、私はチームスタッフとの集まりや、選手達とのコミュニケーションなど、全てにおいて楽しんでいるからね。もう2年間、代表監督を務めたい。如何なる話し合いをせず、白い紙にだってサインをする。ただし、金銭については話し合うつもりはなく、むしろプログラムやスカウティング、私のアシスタントの契約面については話し合いたいんだ」
とコメントしています。
しかし、そのビリッチを欺くかのような問題が発生しています。クロアチア代表一行は24日、スコットランドとの親善試合が行われるグラスゴーに入りました。しかし、代表スポンサーのCM撮影のため、モドリッチ、ペトリッチ、チョルルカ、ヴコイェヴィッチ、シミッチらが他のチームメイトより長くザグレブに居残ることになり、また飛行機の遅れもあってグラスゴーでの合同練習に参加できず。他にも合流遅れや怪我もあって、合同練習に参加したのはわずか6人。これにはビリッチ代表監督もおかんむりで、
「オランダ戦の前にもスポンサーのせいで時間が割かれ、我々が罰せられることになった。そして今回もまただ。ここへは練習と試合をするためにやってきたんだ。子供にセルティックのジャージを買うためにスコットランドにいるんじゃないんだよ! 我々からは欧州王者を要求している割には、アンドラのレベルでしか機能していない」
とバッサリと協会批判をしています。
(写真はビリッチ監督とアシスタントのアサノヴィッチ)


posted by 長束恭行 |21:53 | サッカーニュース | コメント(0) |
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2008年03月21日

クロアチア代表MFラキティッチが負傷/ホームのクロアチア新ユニフォームお披露目

20日午前のシャルケのトレーニングで、クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチ(写真)が左足首の靭帯を負傷。3~4週間に渡って戦列を離脱することになりました。
ラキティッチ練習では誰とも接触したわけではなく、左足から崩れ落ちたラキティッチ。その後はデュイスブルクの病院へと運ばれて診断を受けました。ユーロ本大会には間に合うとはいえ、本人も楽しみにしていたスコットランドとの親善試合とチャンピオンズリーグ準々決勝のバルセロナ戦の出場は無理っぽくなっています。ラキティッチ本人は
「医者の診断は尊重するよ。しかし、そんなに長く休むなんてことがないことを願っている。二週間でチーム練習に再び加われることができたらね。気を抜くなんてことは決してないし、なるべく短い離脱となるよう努力するよ。規律ある患者かもしれないけど、僕はファイターでもあるからね。
(大事な試合に出られないことに)もちろん悪いのは僕だ。そうじゃないとは言えないよ。でもまだ幾らでも試合はあるだろうし、現時点で大事なことはできるだけ早く健康になることだけだ。サッカーへと戻ったら、僕には多くの挑戦が待っている。幸運なことに怪我は酷くなく、6月のユーロの出場が問題となることはないよ」
とポジティブに答えています。ビリッチ監督はラキティッチの代わりに新たな選手を呼ぶことはなく、今いる18人の選手でカバーしていくつもりです。

20日、ユーロ2008仕様のクロアチア代表ユニフォーム、ホーム用がザグレブのプレチコにあるショッピングセンターにて発表されました。
新ユニフォームユニフォームがロットからナイキになってから8年になるのですが、ナショナルカラーである赤白の格子一つ一つの面積は過去最大、また背後にある白部分に背番号が入ります。またパンツの裾とソックスの中間部分に赤白の格子模様が入ります。
発表会にはディナモからモドリッチ、マンジュキッチ、タディッチの三人が呼ばれたわけですが、このユニフォームを着たモドリッチは
「いい感じだよ。非常に着心地はいいし、軽い。また清涼さが加わるような感じだね」
とコメントしています。既にアウェーの新ユニフォームは昨年11月のイングランド戦でお目見えしましたが、このユニフォームが公式戦でお目見えするのは3月26日のスコットランド戦となります。ちなみにユーロ2008ではオーストリア戦、ポーランド戦がアウェー扱いのためアウェーのユニフォームを使用。またドイツ戦はクロアチアがホーム扱いながら、ドイツのユニフォームがホーム、アウェーとも白が貴重のため、アウェーのユニフォームを着ることになりました。クロアチア・サッカー協会はUEFAに抗議したものの受け入れられず、決勝トーナメントに進まない限りはホームのユニフォームが着ることができません。
(写真は協力関係にあるSport-netより。他の写真はこちら)

ディナモ・ザグレブでユースチームの統括ディレクターを務めていたミルコ・ヨジッチ(写真)が辞任を提出しました。
ヨジッチ1987年のワールドユースではユーゴスラビア代表を優勝へと導き、2002年の日韓ワールドカップではクロアチアを指揮したヨジッチですが、ユース育成の手腕を買われてこの15ヶ月間、ディナモの同職に就いていました。辞任の理由はユース育成の財政計画を作ったものの、フロント側に拒否されたため。彼はザグレブ周辺の地域にもっと投資することを希望していました。ただし、噂では辞任の理由としてユースがトップの成績を残せていなかったことや、ユース選手の親から起用面で大きな圧力があることに耐えられなかった、などとも言われています。
今年になってディナモから次々と人材が流出しており、イヴァンコヴィッチ監督とアシスタントコーチのマギッチの他、広報担当のツヤノヴィッチ、メディア担当のヤゴヴィッチ、スポーツ・ディレクターのツヴェトコヴィッチ、アドヴァイザーのヴクサンなどがチームを離れています。

ハイドゥク・スプリト所属の元クロアチア代表DFイゴール・トゥドールが、先のディナモ戦で負傷した左足首の腱の手術をローマで行い、無事手術に成功しました。この先4週間はギプスをつけ、それから復帰までに最低でも2ヶ月が掛かるようです。


posted by 長束 |23:24 | サッカーニュース | コメント(8) |
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