2009年07月01日
国外移籍を強く希望していたディナモ・ザグレブのクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ(23・写真)ですが、29日に代理人のツヴェトコヴィッチを引き連れてズドラヴコ・マミッチ副会長と話合いを持ち、今季いっぱいはディナモに残留することを決めました。合宿中の不真面目な態度を露にしたことに対して1万ユーロの高額な罰金が課されることになりましたが、全額を白血病に苦しむ2歳の幼女に寄付することになっています。
「とうとう全てが解決したことは嬉しいよ。楽なことではなかった。長い間、あれやこれやと考え、最後には残留が一番だと決めたんだ。ディナモで何か大きなことを成し遂げたい。チャンピオンズリーグの本戦に進むか、少なくともヨーロッパリーグで業績を残すように。僕の残留でサポーターが喜ぶならば本当に嬉しい。チームに僕が必要だって自分でも意識しているからね。最大限のモチベーションを持っているだけに、僕の最高のプレーを貴方達は見られるうと宣言できるよ」
と記者会見にはコメント。これには横のマミッチ副会長も喜び、マンジュキッチの頬にキスをしました。「これは歴史的な日だ」とマミッチ副会長はぶちまけたのち
「我々が誇りに思うもの。それはディナモ、そしてマンジュキッチだ。不景気の時代、これほどのお金を拒否できるのは、よほどのキャラクターを持ち、ディナモを頂点の結果をもたらす者だけだ。移籍金1200万ユーロを目の前に出され、我々のように"それは欲しくない"と言える人物を見てみたいものだ。マンジュキッチは今の3~4倍の年俸を移籍先でもらえるのに拒否をしたんだよ。大金のためにプレーする選手は誰もがオファーが来るや去っていった。マンジュキッチ以外の全ての選手がね。これは歴史的な事柄なんだ。素晴らしいよ、マンジュキッチ! バリケードに立ち向かい、ボールを奪って、クラブのために戦うマンジュキッチを貴方達は見ることになるだろう。我々にとって彼はクリスティアーノ・ロナウドであり、カカなんだ」
といつもの大言壮語となりました。もちろんマンジュキッチは現在のディナモで最高の選手ですが、エドゥアルドやモドリッチと違って品行方正なタイプでもないことから、今回の残留劇には案外と冷ややかな視線もあるのが事実です。
ちなみにマミッチ副会長は1500万ユーロに移籍金を吊り上げたため、事実、現時点で正式なオファーは届いてませんが、ヴェルダー・ブレーメンが熱心に交渉を続けていたり、ジェコが移籍した時の最初の希望候補としてマンジュキッチを考えていたヴォルフスブルク、ハリルホジッチが監督になった場合のポーツマスが可能性ある移籍先でした。他にもハンブルガーSV、シュトゥットガルト、シャルケ、マンチェスター・シティ、トットナム・ホットスパー、エバートン、アヤックスなどが関心を持っていました。もしディナモが早々とチャンピオンズ・リーグ予備戦に敗退したならば、今季中に移籍話が再燃する可能性もあります。
ハイドゥク・スプリトが元ルーマニア代表MFフローリン・チェルナト(29・写真)を獲得。3年契約を結びました。チェルナトは2007/08シーズン、ディナモ・キエフからのレンタルでハイドゥクで一シーズンをプレー。司令塔として充分な活躍を見せ、本人もハイドゥクを気に入っていたものの、シーズン終了後は買取オプションに必要な200万ドルの予算がないため、そのままディナモ・キエフに帰還してしまいました。チェルナトはこの夏にディナモ・キエフとの契約が切れ、一時はギリシャ一部のラリッサ入団が濃厚とされましたが、一転してハイドゥクへの入団が決まったことになります。年俸は一昨シーズンの40万ユーロより若干安い35万ユーロと言われています。チェルナトは
「戻って来られて嬉しいよ。昨夜、(交渉でスタジアムに訪れた)僕を迎えてくれたサポーターもいただけにね。僕が加わることで更にチームが強くなるよう願っているよ」
またマテ・ペロシュ会長は
「これは信じてくれているトルツィダ(ハイドゥク・サポーター)へのプレゼントだ」
と述べています。
ハイドゥクの残る補強は弱点であるFWに向けられており、ヴァルテクスのFWマティヤ・シュムレカール(20)、シベニクのイヴァン・ロディッチ(23)、トルコのゲンチレルビルリジ所属のオーストラリア代表FWブルース・ジテ(22)などが最終候補に挙がっています。また昨季のユース・リーグで33得点を決めて最優秀選手となったヴァルテクスのFWマリオ・サチェール(18)の入団が決まっています。
クロアチア代表DFヨシップ・シムニッチ(31)がヘルタ・ベルリンからホッフェンハイムに移籍することになり、3年契約を結びました。移籍金は750万ユーロとされています。ファーブル監督との対立から移籍が秒読みとされていたシムニッチですが、700万ユーロと設定された移籍金が払えるクラブが現れないと思われてました。本人もヘルタ残留を覚悟していたところ、ホッフェンハイムがオファーを出してきたことになります。シムニッチは
「ベルリンで10年プレーした僕は、ここで過ごした時間をいつでも喜んで振り返ることだろう。ホッフェンハイムは若くて大きな野心を持った現代的なクラブだ。大きなポテンシャルを持った若者たちを自分の経験をもって助けることができるのは嬉しいよ」
とコメントしています。
posted by 長束恭行 |02:26 |
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