2008年10月06日

クロアチア・リーグ第10節/セスヴェッテ、ハイドゥク相手に大金星

5日、クロアチア・リーグ第10節が行われました。

nogomet-50290.jpg今節の取材先として選んだのは「クロアチア・セスヴェッテvs.ハイドゥク・スプリト」。ザグレブ郊外のクラブ、クロアチア・セスヴェッテは前クロアチア代表監督のズラトコ・クラニチャール監督の下で昨季に二部から初昇格し、今季からは1991年にツルヴェナ・ズヴェズダをチャンピオンズ・カップ優勝に導いたセルビアの名将リュプコ・ペトロヴィッチが指揮。ベテランと若手を上手く融合させ、これまで3勝3分3敗(9位)、ここ4試合は負けなしとまずまずの健闘を見せています。しかしながら、一部の12クラブで唯一、本拠地で試合開催するためのライセンスが下りず、NKザグレブのクラニチェヴィチェヴァ・スタジアムを借りての試合開催となりました(観客4500人)。


nogomet-50291.jpg開始8分、セスヴェッテは自陣エンドライン近くからFWペトロヴィッチが大きく縦へ蹴り出すと、20歳のMFパリッチが反応し、ハイドゥクの最終ラインで唯一残るDFジヴコヴィッチと一対一に。ペナルティエリア前であっさりとジヴコヴィッチを抜くと、GKスバシッチのポジションを確認し、頭上を抜くループシュート。これが見事に決まり、セスヴェッテが先制に成功。メインスタンドに詰め掛けた地元セスヴェッテのサポーター、もくしはアンチ・ハイドゥクのザグレブの観客がどっと盛り上がります(写真)。
ディナモに勝利しておきながら前節のインテル戦でつまずいたことで、この試合はどうしても負けられないハイドゥクも火がつきます。13分、MFスココのロングボールにFWカリニッチが飛び出し、GKと一対一になりますが、シュートの瞬間に背後からDFチチャクがクリア。
19分には、初めて古巣と対決するMFイブリチッチがエリア内で決定的なシュートを放つものの、左ポストに防がれてしまいました。
28分にはセスヴェッテのエリア内で浮き上がったルーズボールを上手く奪ったカリニッチが近距離からシュートしましたが、ボールは右ポストの外。30分にもリニッチの縦パスを受けたカリニッチがGKと一対一となるものの、シュートはGKラドシュの正面を突いてしまいました。

nogomet-50292.jpg後半はセスヴェッテが上手くピッチで立ち回り、ほぼ互角の展開に。67分にカウンターからFWヴォイノヴィッチがシュートチャンスを迎えるものの、シュートは枠に収まらず。
ハイドゥクのヴチェヴィッチ監督は62分にFWブシッチ、68分にはデビューとなるMFトレボティッチを投入するも流れは変えられず、ペトロヴィッチ監督の選手交代も的確で上手く試合を殺していき、1-0と大金星を収めました。
ペトロヴィッチ監督(写真)は
「真実を言わねばならない。我々は勝利に値しなかったのだよ。試合前に私は成功するためには三つのファクターがあると強調したが、最後のファクターの"運"が我々にはあった(残り二つは"全員が100%の力を出す""戦術面における規律")。前半の内容は今季の我々にとっては最も悪かったんだ。ハイドゥクは3度も4度も決定機を迎えたが、幸運にもパリッチの巨匠的なプレーが試合を決めた。相手の方が良かったが、それがサッカーというものだ」
と試合後、冷静に語っています。ハイドゥクは5戦負けなしで来ていたものの、ここに来ての急ブレーキ。一方のセスヴェッテはハイドゥクと勝点差2の6位へと浮上しています。


nogomet-50293.jpg今節唯一のナイターとなったのは、マクシミール・スタディオンで行われた首位ディナモ・ザグレブと11位のオシエクの対決。UEFAカップのリーグラウンド進出を決めたのにもかかわらず、ザグレブ市民は冷めたもので観客は1500人ほどと寂しいものでありました。
試合もまた余りに早く生まれたいゴールで白けてしまいます。開始からわずか50秒、MFモラレスの低い弾道の左FKから、DFロヴレン(写真)がニアで上手くヘディングで合わせてディナモが先制。
オシエクは若い選手が多く、かつ監督が交代して間もないため、このハンデを跳ね返すほどの勢いはなく、またディナモも木曜日の試合の疲れもあって、お互いに覇気の見られない90分間となりました。
ディナモはボールを支配すれどシュートまでなかなか繋がらないこともあって、前半のシュートは両チームわずかに4本(ディナモ3本、オシエク1本)。
後半も語るほどの内容はなく、野球で言う「スミイチ」のような展開のままタイムアップ。ディナモが3節ぶりの勝利を収め、2位スラヴェン・ベルーポ、3位ハイドゥク・スプリトに勝点5と広げています。

全試合の結果はこちら。6試合でわずか5ゴールしか生まれませんでした。
また試合名をクリックすればクロアチア国営放送のダイジェストが見られます。

Croatia Sesvete - Hajduk Split 1:0
1:0  8' Palic

Dinamo Zagreb - Osijek 1:0
1:0  1' Lovren

Zadar - Vartek Varazdin 1:0
1:0 88' Batur

Cibalia Vinkovci - Zagreb 0:1
0:1 40' Krstanovic

Inter Zapresic - Slaven Belupo 0:0

Rijeka - Sibenik 0:1
0:1 38' Spahija


【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ (勝点22)
2位…スラヴェン・ベルーポ (17)
3位…ハイドゥク・スプリト (17)
4位…ザグレブ (16)
5位…シベニク (16)
6位…クロアチア・セスヴェッテ (15)
7位…リエカ (14)
8位…チバリア・ヴィンコヴチ (14)
9位…ヴァルテクス・ヴァラジディン (13)
10位…インテル・ザプレシッチ (10)
11位…オシエク (9)
12位…ザダール (4)

【ゴール】
8ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)
6ゴール…ヴルチーナ(スラヴェン)
5ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)
4ゴール…ドディク(インテル)、シヴォニッチ(インテル)、バラバン(ディナモ)、マルチッチ(チバリア)、ペトロヴィッチ(セスヴェッテ)、シャルビーニ弟(リエカ)、ムヤノヴィッチ(ヴァルテクス)


posted by 長束恭行 |19:08 | サッカーニュース | コメント(0) |
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