2008年08月19日
クロアチア・リーグ第4節/ハイドゥク、とうとう10位に転落
17日にクロアチア・リーグ第4節が行われています。 今節の注目カードは「アドリア海ダービー(Jadranski derbi)」こと、リエカvs.ハイドゥク・スプリト。ディナモvs.ハイドゥクに次いでライバル意識が強い両クラブの対決はカントリーダ・スタディオンで行われ、クロアチア国営放送でも中継されました(観客は4000人)。 国内で不振に陥るハイドゥク・スプリトは、木曜日にデポルティーボ・ラ・コルーニャとのUEFAカップで予想を超える戦いぶりを見せました。スタメンも右MFをオレムシュからリニッチに代えた以外は、デポルティーボ戦の先発メンバーをそのまま採用しました。 リエカは3節終わっていまだ勝点1とハイドゥク以上の不振を極めています。復帰以来初めてFWアフメド・シャルビーニを先発起用し、弟のMFアナス・シャルビーニと共に攻撃の軸に据えました。 序盤はハイドゥクのペースで試合が進みます。8分、MFティチノヴィッチの左クロスが大きく右に振れ、MFリニッチが戻したところにFWカリニッチが足から飛び込むもボールに届かず。しかし、デポルティーボ戦の疲れもあってか次第にリエカが主導権を手繰り寄せると、15分にはパスカットからMFシュトロクがドリブルシュート。35分にもワンツーから中央へと切れ込んだシャルビーニ弟(写真)がミドルシュートしますが、いずれもゴールに繋がりません。 ハイドゥクも37分、MFスココの縦パスがゴール前に走り込むカリニッチに通るもののGKラドマンがセーブ。 リエカもまたその2分後、シャルビーニ兄とのパス交換で右サイドを突破したMFノヴァコヴィッチがペナルティエリアでシュートしますが、こちらはGKスバシッチがセーブします。 先制点はロスタイムにハイドゥクへと転がり込みます。MFアンドリッチの左FKが大きく弧を描き、DFブドゥチンは背後のカリニッチのマークをすっかり忘れてしまいます。ファーサイドでカリニッチがフリーでヘディングシュートを叩き込んで1-0。しかし、リプレイを見ればカリニッチはオフサイドポジションに立っていました。 理不尽な失点を奪われてしまったリエカ。彼らの反撃は後半に待っていました。 63分、シャルビーニ弟の左FKからペナルティエリア内のノヴァコヴィッチがヘディングで繋ぎ、ゴール前のDFツェリッチがスココと競合ってヘディングで落としたところを途中交代のDFチャガリが合わせて同点に追いつきます。 更に66分、空中のルーズボールをノヴァコヴィッチがヘディングでシャルビーニ弟に繋ぎ、胸トラップでマーカーのスココをかわすとゴールに突進して、バイタルエリアからミドルシュート。ボールはGKから逃げるスライス回転がかかってゴールに吸い込まれ、リエカが逆転に成功します。しかし、シャルビーニ弟はゴールパフォーマンスとして、ユニフォームをまくって頭にかぶったために二枚目のイエローをもらって退場してしまいます。 その後はもちろんハイドゥクが攻勢を仕掛けるわけですが、88分、アンドリッチの左CKからマロチャのヘディングシュートは右ポストを逸れていき、92分のイェルテツの右CKからジヴコヴィッチのヘディングシュートは力なくGKラドマンがキャッチ。そのラドマンが大きく前方へ蹴り込んだボールにMFクリジュマンが追いつき、ペナルティエリア前方でハイドゥクDFブリャトがクリジュマンを背後から倒して一発退場。それで得た直接FKをクリジュマン本人がゴール右上に叩き込んで3-1。試合を決定づけました。とうとうハイドゥクは10位にまで転落してしまいました。 この敗北の翌日、ハイドゥクのペロシュ会長との会合を求めたヴチェヴィッチ監督に辞任の噂が広まったものの、 「辞表は出さなかったし、会長も辞任を促すことはなかった」 とヴチェヴィッチ本人が否定。またペロシュ会長も 「何が辞任だって? それについては話はしなかった」 と同じく否定しています。とはいえ、このまま低迷が続くようならば、監督の首をやたらとすげ替える伝統が今季も繰り返されるかもしれません。 シャフタール・ドネツクに叩きのめされても国内では開幕三連勝で首位を走るディナモ・ザグレブはホームでチバリア・ヴィンコヴチと対戦。鬱憤を晴らすかのようなゴールショーを見せました。またセンターバックのビシュチャンとドゥルピッチが共に怪我ということで、ロヴレンとカルロスが初コンビを組みました(この試合は撮影取材)。 開始5分、チバリアの浅いディフェンスラインを突いてMFバデリがロングパスをMFマンジュキッチに通し、マンジュキッチは左からGKブルツサとの一対一を冷静に決めて先制します(写真)。
18分にはDFミキッチの右クロスにマンジュキッチがヘディングシュートを叩き込んで2-0。33分にはバデリの縦パスを受けたマンジュキッチが中央へスルーパスを入れ、FWタディッチがゴール。タディッチはそれまで決定機を二度外していただけに嬉しい得点となりました。 40分にはタディッチからパスをもらったMFサミールが右サイドから強烈なシュートを決めて4-0。前半で試合を決めてしまいます。 試合を通してチバリアも幾度となく決定機を迎えたのですが、19歳のGKケラヴァが安定したセーブを続けます。68分にはFWマルチッチのFKのクロスバーに叩かれ、弾かれたところをFWパヴリチッチがボレーシュートしたもののGKケラヴァがキャッチ。 後半のディナモは途中交代のFWバラバンが相変わらずの絶不調ぶりを見せ、なかなか追加点を奪えなかったのですが、75分、バデリのミドルシュートがDFメシッチの足に当たってバウンドが変わり、チバリア・ゴールへと吸い込まれて5-0。 81分には不用意にゴール前でボールを持っていたMFミラルドヴィッチを背後から襲い、ボールを奪ったマンジュキッチがハットトリックとなるゴールを決めて6-0。 開幕4連勝を果たしたディナモは首位をがっちりとキープ。7月中旬のチャンピオンズリーグ予備戦一回戦以来、一日も休みなしで戦ってきた選手たちへの功労として、月曜日にクロアチアきっての観光地ドゥブロヴニクへと連れて行き木曜まで滞在。水曜日に親善試合を一試合をこなす以外はしばしのバカンスを楽しむようです。 ディナモを追うスラヴェン・ベルーポとオシエクは、ホームでそれぞれザグレブ、ヴァルテクスの難敵を退けています。またクロアチア・セスヴェッテのペトロヴィッチ監督は試合直前、クロアチア警察がやってきて労働ビザ未所有に関して尋問され、指揮を取ることが許されずにアシスタントのパナディッチ(アンドレイ・パナディッチの実兄)が指揮。それが影響したのか、2-1とリードしながら、ロスタイムにブーレのゴールを含む2失点で逆転負けしてしまってます。 全試合の結果はこちら。 試合をクリックすればクロアチア国営放送のダイジェスト動画が見られます。 Rijeka - Hajduk Split 3:1 0:1 45' Kalinic 1:1 63' Cagalj 2:1 66' Ah.Sharbini 3:1 90' Krizman Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkovci 6:0 1:0 5' Mandzukic 1:0 18' Mandzukic 3:0 33' Tadic 4:0 40' Sammir 5:0 75' Badelj 6:0 81' Mandukic Slaven Belupo - Zagreb 2:0 1:0 16' Vrucina 2:0 63' Vrucina Osijek - Varteks Varazdin 2:1 0:1 41' Mujanovic 1:1 82' Prijic 2:1 86' Milicevic Inter Zapresic - Croatia Sesvete 3:2 0:1 20' Cizmek 0:2 25' Juros 1:2 40' Dodik 2:2 90' Bule 3:2 90' Gulic (PK) Sibenik - Zadar 1:0 1:0 41' Govic 【順位】 1位…ディナモ・ザグレブ (勝点12) 2位…スラヴェン・ベルーポ (10) 3位…オシエク (8) 4位…ザグレブ (6) 5位…シベニク (6) 6位…ヴァルテクス・ヴァラジディン (4) 7位…リエカ (4) 8位…クロアチア・セスヴェッテ (4) 9位…インテル・ザプレシッチ (4) 10位…ハイドゥク・スプリト (4) 11位…チバリア・ヴィンコヴチ (4) 12位…ザダール (1) 【ゴール】 3ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、バビッチ(オシエク)、ヴルチーナ(スラヴェン) 【アシスト】 2アシスト…サミール(ディナモ)、マンジュキッチ(ディナモ)、フルンチェヴィッチ(オシエク)

しかし、デポルティーボ戦の疲れもあってか次第にリエカが主導権を手繰り寄せると、15分にはパスカットからMFシュトロクがドリブルシュート。35分にもワンツーから中央へと切れ込んだシャルビーニ弟(写真)がミドルシュートしますが、いずれもゴールに繋がりません。
ハイドゥクも37分、MFスココの縦パスがゴール前に走り込むカリニッチに通るもののGKラドマンがセーブ。
リエカもまたその2分後、シャルビーニ兄とのパス交換で右サイドを突破したMFノヴァコヴィッチがペナルティエリアでシュートしますが、こちらはGKスバシッチがセーブします。
先制点はロスタイムにハイドゥクへと転がり込みます。MFアンドリッチの左FKが大きく弧を描き、DFブドゥチンは背後のカリニッチのマークをすっかり忘れてしまいます。ファーサイドでカリニッチがフリーでヘディングシュートを叩き込んで1-0。しかし、リプレイを見ればカリニッチはオフサイドポジションに立っていました。
理不尽な失点を奪われてしまったリエカ。彼らの反撃は後半に待っていました。
63分、シャルビーニ弟の左FKからペナルティエリア内のノヴァコヴィッチがヘディングで繋ぎ、ゴール前のDFツェリッチがスココと競合ってヘディングで落としたところを途中交代のDFチャガリが合わせて同点に追いつきます。
更に66分、空中のルーズボールをノヴァコヴィッチがヘディングでシャルビーニ弟に繋ぎ、胸トラップでマーカーのスココをかわすとゴールに突進して、バイタルエリアからミドルシュート。ボールはGKから逃げるスライス回転がかかってゴールに吸い込まれ、リエカが逆転に成功します。しかし、シャルビーニ弟はゴールパフォーマンスとして、ユニフォームをまくって頭にかぶったために二枚目のイエローをもらって退場してしまいます。
その後はもちろんハイドゥクが攻勢を仕掛けるわけですが、88分、アンドリッチの左CKからマロチャのヘディングシュートは右ポストを逸れていき、92分のイェルテツの右CKからジヴコヴィッチのヘディングシュートは力なくGKラドマンがキャッチ。そのラドマンが大きく前方へ蹴り込んだボールにMFクリジュマンが追いつき、ペナルティエリア前方でハイドゥクDFブリャトがクリジュマンを背後から倒して一発退場。それで得た直接FKをクリジュマン本人がゴール右上に叩き込んで3-1。試合を決定づけました。とうとうハイドゥクは10位にまで転落してしまいました。
この敗北の翌日、ハイドゥクのペロシュ会長との会合を求めたヴチェヴィッチ監督に辞任の噂が広まったものの、
「辞表は出さなかったし、会長も辞任を促すことはなかった」
とヴチェヴィッチ本人が否定。またペロシュ会長も
「何が辞任だって? それについては話はしなかった」
と同じく否定しています。とはいえ、このまま低迷が続くようならば、監督の首をやたらとすげ替える伝統が今季も繰り返されるかもしれません。
シャフタール・ドネツクに叩きのめされても国内では開幕三連勝で首位を走るディナモ・ザグレブはホームでチバリア・ヴィンコヴチと対戦。鬱憤を晴らすかのようなゴールショーを見せました。またセンターバックのビシュチャンとドゥルピッチが共に怪我ということで、ロヴレンとカルロスが初コンビを組みました(この試合は撮影取材)。
開始5分、チバリアの浅いディフェンスラインを突いてMFバデリがロングパスをMFマンジュキッチに通し、マンジュキッチは左からGKブルツサとの一対一を冷静に決めて先制します(写真)。
18分にはDFミキッチの右クロスにマンジュキッチがヘディングシュートを叩き込んで2-0。33分にはバデリの縦パスを受けたマンジュキッチが中央へスルーパスを入れ、FWタディッチがゴール。タディッチはそれまで決定機を二度外していただけに嬉しい得点となりました。
40分にはタディッチからパスをもらったMFサミールが右サイドから強烈なシュートを決めて4-0。前半で試合を決めてしまいます。
試合を通してチバリアも幾度となく決定機を迎えたのですが、19歳のGKケラヴァが安定したセーブを続けます。68分にはFWマルチッチのFKのクロスバーに叩かれ、弾かれたところをFWパヴリチッチがボレーシュートしたもののGKケラヴァがキャッチ。
後半のディナモは途中交代のFWバラバンが相変わらずの絶不調ぶりを見せ、なかなか追加点を奪えなかったのですが、75分、バデリのミドルシュートがDFメシッチの足に当たってバウンドが変わり、チバリア・ゴールへと吸い込まれて5-0。
81分には不用意にゴール前でボールを持っていたMFミラルドヴィッチを背後から襲い、ボールを奪ったマンジュキッチがハットトリックとなるゴールを決めて6-0。
開幕4連勝を果たしたディナモは首位をがっちりとキープ。7月中旬のチャンピオンズリーグ予備戦一回戦以来、一日も休みなしで戦ってきた選手たちへの功労として、月曜日にクロアチアきっての観光地ドゥブロヴニクへと連れて行き木曜まで滞在。水曜日に親善試合を一試合をこなす以外はしばしのバカンスを楽しむようです。
ディナモを追うスラヴェン・ベルーポとオシエクは、ホームでそれぞれザグレブ、ヴァルテクスの難敵を退けています。またクロアチア・セスヴェッテのペトロヴィッチ監督は試合直前、クロアチア警察がやってきて労働ビザ未所有に関して尋問され、指揮を取ることが許されずにアシスタントのパナディッチ(アンドレイ・パナディッチの実兄)が指揮。それが影響したのか、2-1とリードしながら、ロスタイムにブーレのゴールを含む2失点で逆転負けしてしまってます。
全試合の結果はこちら。
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