2008年08月12日
クロアチア・リーグ第3節/シミッチがモナコへ/ヴァスティッチ、コーチライセンス取得
9日と10日にクロアチア・リーグ第3節が行われました。 チャンピオンズ・リーグ予備戦・対シャフタール・ドネツク戦を控えたディナモ・ザグレブは、一日前倒しの9日にクロアチア・セスヴェッテと対戦しました。セスヴェッテの本拠地はまだ使用認可が下りておらず、ヴェリカにあるカメン・イングラッド・スタディオンで試合が行われています。ちなみにカメン・イングラッド・スタディオンはかつての一部チーム、カメン・イングラッドの本拠地で、国内では一番ピッチが美しいスタジアムでもあるのですが、オーナーの建材屋ヴラド・ゼッツが書類偽造などの容疑で逮捕。今年になってプロチームは解散し、ユースのみの運営となっています。 ディナモはGKブティナ、DFビシュチャン、FWバラバンが怪我のため欠場。またDFエトーも負傷がちのためベンチスタート。若手のDFロヴレンがセンターバックとして、また本来はMFのマレシュが右サイドバックとして初めてディナモでは先発出場しました。 一方、今季から一部に初昇格したセスヴェッテは、かつてツルヴェナ・ズヴェズダをチャンピオンズ・カップ優勝に導いたリュプスコ・ペトロヴィッチが監督に就任。ベテラン中心のチームですが、主将でありスポーツ・ディレクターも勤めるヴラディミール・ペトロヴィッチが怪我で欠場。またMFピリポヴィッチは前節のレッドカードで欠場。一部昇格の原動力となり、かつてはディナモに所属した二人のベテラン不在が響きました。 開始当初はディナモが主導権を握りますが、セスヴェッテもエネルギッシュな戦いを見せ、22分にはFWシャバンがペナルティエリアで反転しながらのハーフボレーを放ちます。しかし、このシュートはクロスバーに阻まれました。27分にはDFマミッチが右サイドを突破し、折り返しにシャバンがシュートしますが、ディナモDF陣にブロックされます。均衡が破れたのは28分、MFマンジュキッチが左サイドから中央に戻すと、そこにはMFモラレス(写真)が。GKの頭上を狙ってのシュートを叩き込んでディナモが先制に成功します。チリ代表のモラレスにとってはディナモ移籍以来、初めての公式ゴールとなりました。 しかし、セスヴェッテもそのまま引き下がることはなく、33分にはディナモMFバデリのミスからボールを奪ったMFチジュメクがゴールへと突進し、ロヴレンをかわしてシュートするも、これはディナモGKケラヴァがセーブします。 後半もディナモのペースが続きますが、ゴールチャンスはセスヴェッテが目立ち、62分にはDFポロヴァネツがCKからシュートするも、ゴールラインでマンジュキッチがブロック。 ディナモは77分、DFフルゴヴィッチがシュートするも、GKシミッチがセーブし、その1分後のマンジュキッチの近距離のシュートもGKシミッチがセーブします。 セスヴェッテも83分にはDFランデカ、ロスタイムにFWマルーナがシュートチャンスを迎えますが決められず、試合は1-0でディナモが勝利。開幕3連勝を果たしています。
ハイドゥク・スプリトはザグレブとアウェーで対戦。ザグレブの本拠地クラニチェヴィッチ・スタディオンはまだ照明塔がないため、一部リーグの試合を行う認可が下りず、ディナモの本拠地マクシミール・スタディオンで試合が行われました。ザグレブのサポーター「ビエリ・アンジェリ」(写真・"白天使"の意)総勢22名はマクシミールでの応援をボイコットし、クラニチェヴィッチ・スタディオンに集結してラジオを聞きながらの応援。ハイドゥク・サポーター「トルツィダ」は200名ほど集まりました。観客は2000人ほどに留まりましたが、試合はクロアチア国営放送で生中継されています。 この試合、ザグレブが完璧な試合運びを見せます。ハイドゥクが攻め込んだところでも、しっかりと組織された守備網で食い止め、そこからボールを綺麗につないでハイドゥクをカウンターの餌食にします。とりわけ今季よりザグレブに加入した元クロアチア代表FWヴグリネツがベテランらしい味を見せました。 10分のヴグリネツのミドルシュートは左ポストをはずれ、15分のシュートチャンスはDFマロチャにクリアされるものの、17分、ペナルティエリアに入り込んだヴグリネツは背後についたDFストゥリニッチに対して誘うかのような倒れ方をしてPKをゲット。ヴグリネツは冷静にシュートを決めて先制に成功します。 ハイドゥクは25分、MFルビルの右クロスにカリニッチがヘディングシュートするも、これはザグレブGKシュコリッチがセーブ。終了間際には今季ザグレブからハイドゥクに移籍したMFイブリチッチがヘディングシュートするも、ボールはポストを逸れていきます。 同点に追いつきたいハイドゥクは後半55分、DFマリヤン・ブリャトがミドルシュートを放つもGKシュコリッチが好セーブ。 明らかにカウンター狙いに入ったザグレブは55分に俊足FWピシュコールを投入すると、62分、DFムイジャのスルーパスにオフサイドトラップをかいくぐったピシュコールが飛び出し、左サイドから鋭いシュートを決めて2-0。 さらに68分、ピシュコールのラストパスにMFパルロヴがマロチャをかわしてシュートを叩き込み、3-0と試合を決めました。ハイドゥクはこれで1勝1分1敗の勝点4で8位まで転落。ヴチェヴィッチ監督もこの試合の結果には落胆しており、試合翌日には 「一晩眠ったあとでも私は嘆いているし、恥ずべき戦いをしたことに悲しく思っている。現時点でチームは期待されているほどの戦いをすることができないんだ」 と、デポルティーボ・ラコルーニャ戦を前にして苦悩のコメントをしています。 全試合の結果は以下のようになっています。 Croatia Sesvete - Dinamo Zagreb 0:1 1:0 28' Morales Zagreb - Hajduk Split 3:0 1:0 17' Vugrinec (PK) 2:0 62' Piskor 3:0 68' Parlov Zadar - Osijek 2:2 0:1 37' Primorac 0:2 58' Babic 1:2 63' Smoje (OG) 2:2 70' Tomasov Varteks Varazdin - Slaven Belupo 2:3 0:1 19' Posavec 1:1 31' Mumlek 2:1 38' Mumlek 2:2 84' Rogulj 2:3 87' Juric Cibalia Vinkovci - Sibenik 2:0 1:0 83' Malcic (PK) 2:0 84' Pavlicic Inter Zapresic - Rijeka 2:2 0:1 27' Bodrusic 1:1 69' Bule 2:1 74' Kukrec 2:2 90' Budicin 【順位】 1位…ディナモ・ザグレブ (勝点9) 2位…スラヴェン・ベルーポ (7) 3位…ザグレブ (6) 4位…オシエク (5) 5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン (4) 6位…クロアチア・セスヴェッテ (4) 7位…チバリア・ヴィンコヴチ (4) 8位…ハイドゥク・スプリト (4) 9位…シベニク (3) 10位…ザダール (1) 11位…インテル・ザプレシッチ (1) 12位…リエカ (1) クロアチア代表DFのダリオ・シミッチ(写真・32)のモナコ移籍がほぼ確実視されています。
6年間在籍したACミランでは出場機会がなかなか得られず、毎年のように移籍願望を明らかにしていたシミッチですが、ここ最近はセルティック、エスパニョールが関心を示していました。そんな中、モナコが公式ページにて獲得を発表。まだ正式なサインを結んでないものの、ディフェンス陣に5人の怪我人を抱えたモナコが話をほぼまとめた模様です。 次のスロベニア戦で代表キャップ100を迎えることが濃厚なシミッチですが、モナコにおいてはMFイェルコ・レコ、MFニコラ・ポクリヴァッツに続いて3人目のクロアチア選手となります。ちなみに監督の構想外になりつつあるポクリヴァッツにはディナモ復帰の話がありましたが、ポクリヴァッツが要求する年俸がネックとなり、話は流れてしまっています。 また、マンチェスター・シティ所属のクロアチア代表DFヴェドラン・チョルルカには、トットナム・ホットスパーの移籍が濃厚と言われています。既に移籍を希望するチョルルカとホットスパーの間では条件に合意し、メディカル・チェックすらも受けたと報じられているのですが、マンチェスター・シティの公式サイトでマーク・ヒューズ監督の移籍否定のコメントが掲載されるなど泥沼の係争を見せつつあります。
元名古屋グランパス所属でオーストリア代表のクロアチア人FW/MF、イヴィツァ・バスティッチ(写真・現LASKリンツ所属)がこのほど、UEFAのA級コーチライセンスを取得しました。オーストリア・サッカー協会のアカデミーに通い、主席で卒業したとのこと。ヴァスティッチは今後の予定をこのように語っています。 「まず最初はユース選手を対象に働きたい。そこで必要な経験を得るためにね。直ぐにトップチームの監督にならなければ、なんて思わないよ。しかし、いつから監督の仕事を始めるか、そのタイミングを待たなければならないね。いばらくは色々と学ばなければならないし、準備しないまま、生徒たちの前には立てないよ」 ちなみに名古屋のチームメイト、アンドレイ・パナディッチ新監督に率いられたLASKリンツはオーストリアのブンデス・リーガで首位争いをする戦いぶりを見せています。 アムステルダムで行われたアヤックス・カップ「アヤックスvs.アーセナル」戦に、ビリッチ代表監督、アサノヴィッチ、ユルチェヴィッチのアシスタントコーチが訪れ、クロアチア代表候補となっているFWダリオ・ツヴィタニッチを初めて視察しました。 ビリッチ監督は 「スピードがあるし、ボールの組立ても素晴らしく、全てを眼中にしており、連携面も優れている。それに加え、尋常ではない規律も持っている。そう、彼は責任感を持ったプレーをしているんだ」 と絶賛しています。ツヴィタニッチはファン・バステン監督から4-3-3の左ウィングを任されたものの、4-4-2のツートップの一角の方がもっと良いと考えており、エドゥアルドによく似た選手と考えているようです。アルゼンチン生まれのクロアチア移民である彼にはまだパスポートやFIFAの認可が下りておらず、まだ代表召集には時間が掛かるようです。

均衡が破れたのは28分、MFマンジュキッチが左サイドから中央に戻すと、そこにはMFモラレス(写真)が。GKの頭上を狙ってのシュートを叩き込んでディナモが先制に成功します。チリ代表のモラレスにとってはディナモ移籍以来、初めての公式ゴールとなりました。
しかし、セスヴェッテもそのまま引き下がることはなく、33分にはディナモMFバデリのミスからボールを奪ったMFチジュメクがゴールへと突進し、ロヴレンをかわしてシュートするも、これはディナモGKケラヴァがセーブします。
後半もディナモのペースが続きますが、ゴールチャンスはセスヴェッテが目立ち、62分にはDFポロヴァネツがCKからシュートするも、ゴールラインでマンジュキッチがブロック。
ディナモは77分、DFフルゴヴィッチがシュートするも、GKシミッチがセーブし、その1分後のマンジュキッチの近距離のシュートもGKシミッチがセーブします。
セスヴェッテも83分にはDFランデカ、ロスタイムにFWマルーナがシュートチャンスを迎えますが決められず、試合は1-0でディナモが勝利。開幕3連勝を果たしています。
ハイドゥク・スプリトはザグレブとアウェーで対戦。ザグレブの本拠地クラニチェヴィッチ・スタディオンはまだ照明塔がないため、一部リーグの試合を行う認可が下りず、ディナモの本拠地マクシミール・スタディオンで試合が行われました。ザグレブのサポーター「ビエリ・アンジェリ」(写真・"白天使"の意)総勢22名はマクシミールでの応援をボイコットし、クラニチェヴィッチ・スタディオンに集結してラジオを聞きながらの応援。ハイドゥク・サポーター「トルツィダ」は200名ほど集まりました。観客は2000人ほどに留まりましたが、試合はクロアチア国営放送で生中継されています。
この試合、ザグレブが完璧な試合運びを見せます。ハイドゥクが攻め込んだところでも、しっかりと組織された守備網で食い止め、そこからボールを綺麗につないでハイドゥクをカウンターの餌食にします。とりわけ今季よりザグレブに加入した元クロアチア代表FWヴグリネツがベテランらしい味を見せました。
10分のヴグリネツのミドルシュートは左ポストをはずれ、15分のシュートチャンスはDFマロチャにクリアされるものの、17分、ペナルティエリアに入り込んだヴグリネツは背後についたDFストゥリニッチに対して誘うかのような倒れ方をしてPKをゲット。ヴグリネツは冷静にシュートを決めて先制に成功します。
ハイドゥクは25分、MFルビルの右クロスにカリニッチがヘディングシュートするも、これはザグレブGKシュコリッチがセーブ。終了間際には今季ザグレブからハイドゥクに移籍したMFイブリチッチがヘディングシュートするも、ボールはポストを逸れていきます。
同点に追いつきたいハイドゥクは後半55分、DFマリヤン・ブリャトがミドルシュートを放つもGKシュコリッチが好セーブ。
明らかにカウンター狙いに入ったザグレブは55分に俊足FWピシュコールを投入すると、62分、DFムイジャのスルーパスにオフサイドトラップをかいくぐったピシュコールが飛び出し、左サイドから鋭いシュートを決めて2-0。
さらに68分、ピシュコールのラストパスにMFパルロヴがマロチャをかわしてシュートを叩き込み、3-0と試合を決めました。ハイドゥクはこれで1勝1分1敗の勝点4で8位まで転落。ヴチェヴィッチ監督もこの試合の結果には落胆しており、試合翌日には
「一晩眠ったあとでも私は嘆いているし、恥ずべき戦いをしたことに悲しく思っている。現時点でチームは期待されているほどの戦いをすることができないんだ」
と、デポルティーボ・ラコルーニャ戦を前にして苦悩のコメントをしています。
全試合の結果は以下のようになっています。
Croatia Sesvete - Dinamo Zagreb 0:1
1:0 28' Morales
Zagreb - Hajduk Split 3:0
1:0 17' Vugrinec (PK)
2:0 62' Piskor
3:0 68' Parlov
Zadar - Osijek 2:2
0:1 37' Primorac
0:2 58' Babic
1:2 63' Smoje (OG)
2:2 70' Tomasov
Varteks Varazdin - Slaven Belupo 2:3
0:1 19' Posavec
1:1 31' Mumlek
2:1 38' Mumlek
2:2 84' Rogulj
2:3 87' Juric
Cibalia Vinkovci - Sibenik 2:0
1:0 83' Malcic (PK)
2:0 84' Pavlicic
Inter Zapresic - Rijeka 2:2
0:1 27' Bodrusic
1:1 69' Bule
2:1 74' Kukrec
2:2 90' Budicin
【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ (勝点9)
2位…スラヴェン・ベルーポ (7)
3位…ザグレブ (6)
4位…オシエク (5)
5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン (4)
6位…クロアチア・セスヴェッテ (4)
7位…チバリア・ヴィンコヴチ (4)
8位…ハイドゥク・スプリト (4)
9位…シベニク (3)
10位…ザダール (1)
11位…インテル・ザプレシッチ (1)
12位…リエカ (1)
クロアチア代表DFのダリオ・シミッチ(写真・32)のモナコ移籍がほぼ確実視されています。
6年間在籍したACミランでは出場機会がなかなか得られず、毎年のように移籍願望を明らかにしていたシミッチですが、ここ最近はセルティック、エスパニョールが関心を示していました。そんな中、モナコが公式ページにて獲得を発表。まだ正式なサインを結んでないものの、ディフェンス陣に5人の怪我人を抱えたモナコが話をほぼまとめた模様です。
次のスロベニア戦で代表キャップ100を迎えることが濃厚なシミッチですが、モナコにおいてはMFイェルコ・レコ、MFニコラ・ポクリヴァッツに続いて3人目のクロアチア選手となります。ちなみに監督の構想外になりつつあるポクリヴァッツにはディナモ復帰の話がありましたが、ポクリヴァッツが要求する年俸がネックとなり、話は流れてしまっています。
また、マンチェスター・シティ所属のクロアチア代表DFヴェドラン・チョルルカには、トットナム・ホットスパーの移籍が濃厚と言われています。既に移籍を希望するチョルルカとホットスパーの間では条件に合意し、メディカル・チェックすらも受けたと報じられているのですが、マンチェスター・シティの公式サイトでマーク・ヒューズ監督の移籍否定のコメントが掲載されるなど泥沼の係争を見せつつあります。
元名古屋グランパス所属でオーストリア代表のクロアチア人FW/MF、イヴィツァ・バスティッチ(写真・現LASKリンツ所属)がこのほど、UEFAのA級コーチライセンスを取得しました。オーストリア・サッカー協会のアカデミーに通い、主席で卒業したとのこと。ヴァスティッチは今後の予定をこのように語っています。
「まず最初はユース選手を対象に働きたい。そこで必要な経験を得るためにね。直ぐにトップチームの監督にならなければ、なんて思わないよ。しかし、いつから監督の仕事を始めるか、そのタイミングを待たなければならないね。いばらくは色々と学ばなければならないし、準備しないまま、生徒たちの前には立てないよ」
ちなみに名古屋のチームメイト、アンドレイ・パナディッチ新監督に率いられたLASKリンツはオーストリアのブンデス・リーガで首位争いをする戦いぶりを見せています。
アムステルダムで行われたアヤックス・カップ「アヤックスvs.アーセナル」戦に、ビリッチ代表監督、アサノヴィッチ、ユルチェヴィッチのアシスタントコーチが訪れ、クロアチア代表候補となっているFWダリオ・ツヴィタニッチを初めて視察しました。
ビリッチ監督は
「スピードがあるし、ボールの組立ても素晴らしく、全てを眼中にしており、連携面も優れている。それに加え、尋常ではない規律も持っている。そう、彼は責任感を持ったプレーをしているんだ」
と絶賛しています。ツヴィタニッチはファン・バステン監督から4-3-3の左ウィングを任されたものの、4-4-2のツートップの一角の方がもっと良いと考えており、エドゥアルドによく似た選手と考えているようです。アルゼンチン生まれのクロアチア移民である彼にはまだパスポートやFIFAの認可が下りておらず、まだ代表召集には時間が掛かるようです。

