2008年08月05日

クロアチアのクラブ、欧州の舞台で順当に勝利

7月30日、チャンピオンズ・リーグ予備戦二回戦第一戦「ドムジャレvs.ディナモ・ザグレブ」が行われ、アウェーのお隣スロベニアでドムジャレを3-0と一蹴しました。6日にホームで第二戦を残しているものの、二回戦通過をほぼ確実なものとしています。

ヴルドリャク昨季もディナモはこのラウンドでドムジャレと対戦して勝利しているわけですが、ディナモ同様にドムジャレも主力を放出していたこともあり、実力差は明らかでした。前半11分、DFフルゴヴィッチからパスをもらったMFヴルドリャク(写真)が25mのミドルシュートをネット右上に突き刺し先制に成功すると、その10分後にはMFサミールがペナルティエリアでDFクネゾヴィッチに倒されてPK。サミール本人がPKをしっかりと決めて2-0とリードします。
ドムジャレも27分、左FKから最後はMFチャヴシェヴィッチが近距離でシュートするもののボールはポストに阻まれてしまいます。
ディナモは39分、サミールが左サイドで囲まれた状態からペナルティエリアのFWタディッチにパスを通すと、タディッチは反転してゴール右にシュートを流し込んで3-0。これで試合は決まりました。

安全圏に入ったことで後半のディナモは受身となってしまいましたが、相手のシュートがクロスバーに叩かれるなどの幸運もあり、3点差のキープしながら試合を終えています。
この試合でもディナモ・サポーターのBBBがフルゴヴィッチとマミッチ副会長への抗議を繰り返し、UEFAの試合では禁じられている発炎筒をまたして炊きました。選手たちも試合後にはサポーターへの挨拶を拒否。キャプテンのDFビシュチャンも「サポーターと戦争状態になることは選手たちにとって何ら良いことはなく、破滅的なものだ」とこぼしています。
また同日にクロアチア政府とクロアチア・サッカー協会はフーリガン対策に関して会合を行い、一本でも発炎筒が炊かれたり、客席で暴動が発生したり、政治的・人種差別的なコールが行われた際には、主審は試合を中止させる方針が打ち出されました。この方針に対しては責任を払わされるクラブ側の反発も大きくあり、まだまだ波紋を呼びそうです。


7月31日にはUEFAカップ予備戦二回戦第二戦が行われました。
ハイドゥク・スプリトはマルタのビルキルカラとアウェーで対戦。ホームの初戦を4-0でモノにしているハイドゥクは、司令塔のイブリチッチを16歳のティチノヴィッチに代えた以外はほぼベストメンバーを組みました。
開始5分にDFブリャトが左サイドを突破し、折り返したところをティチノヴィッチがシュート。相手にブロックされ、こぼれたところを右からDFスティリニッチが押し込んで先制します。
その後はチャンスは作れどゴールが奪えない展開だったのですが、前半ロスタイムにMFルビルのパスを受けたFWバルトロヴィッチが左下隅にゴールを決めて2-0とリードを広げます。
後半からは最終ラインを3人にし、イブリチッチも入れて攻撃力を高めたものの、ゴールがなかなか決められず、終了間際にイブリチッチが左サイドをスラロームのごとく切り裂いてシュートを決めて3-0と勝利。トータルスコア7-0で順当に勝利しています。

またスラヴェン・ベルーポもマルタのマルサクスロックとホームで対戦。こちらはアウェーの4-0に引き続き、ホームでも4-0(24' ビレン、72' チャヴァル、74' ヴルチーナ、91' ヴルチーナ)で勝利し、予備戦二回戦進出を決めています。


posted by 長束恭行 |18:01 | サッカーニュース | コメント(0) |
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2008年08月05日

ハイドゥク・スプリト、得点力不足に泣く/クロアチア・リーグ第2節

8月3日、クロアチア・リーグ第2節が行われました。この日も全試合ナイターで開催されています。

ディナモ・ザグレブはホームのマクシミール・スタディオンにインテル・ザプレシッチを迎えました。
サミール開始2分、深い位置からのMFヴルドリャクの縦パスが右サイドを走り込むFWタディッチに通り、そのまま右サイドをえぐって中央へ折り返し。MFマンジュキッチのシュートはインテルGKブラシュニッチが弾いたところをMFサミール(写真)が押し込んで、ディナモが早々と先制します。
しかしながら、モチベーションの低さと蒸し暑さもあり、ディナモのプレーも幾分と散漫になります。それを罰するかのように前半終了間際、MFクーケッツのパスを受けたMFツァヴリッチがGKブティナの立ち位置を見極め、正確なシュートをゴール左上に決めて同点に追いつきます。

ハーフタイム後、MFモラレスをベンチに下げてMFグェラに交代。鳴り物入りで入団したモラレスですが、チリ・リーグ終了後直ぐにディナモの合宿に参加したことで疲れがあり、まだ本調子とは程遠い状態。後半のチームは前半より幾らか良くなったとはいえ、今季最も乏しい内容であり、最後はプレーの差よりもタレントの差が勝利に繋がりました。
64分、DFフルゴヴィッチの左からゴール前に蹴りこんだグラウンダーにタディッチが決めて勝ち越しに成功すると、終了間際にはMFトミッチが25mのミドルシュートを叩き込んで、3-1で勝利しました。
この日はMFバデリを疲れもあって欠場させたわけですが、19歳の彼の存在が改めて今のチームに不可欠であることを露呈した試合ともいえましょう。
この日のフルゴヴィッチもBBBの標的になりましたが、37分には惜しいFKを放つなど次第に持ち味を発揮しつつあります。ちなみに同日、彼の弟アンドリヤが地元スィンで行われた第293回「アルカ」(オスマン帝国の戦争が起源となり、馬に乗って槍で的を突く伝統的な競技)で初優勝しており、英雄となってます。


ハイドゥク・スプリトはヴァルテクス・ヴァラジディンとホームのポリュウド・スタディオンで対戦しました。クロアチア国営テレビで生放送があったのにもかかわらず、1万人近い観客が集まっています(※通常ならば、テレビ放送があると観客がそれなりに少なくなります)。
リーグ、UEFAカップと好発進のハイドゥクですが、ベセク監督の下、昨季後半は尻上りに調子を上げ、今季も全く同じメンバーで戦うヴァルテクス相手に苦戦します。
キックオフからわずか44秒、MFパパの縦パスにFWムヤノヴィッチが最終ラインを突破。一対一のシュートはGKスバシッチが止め、こぼれ球を再びムヤノヴィッチがシュートしたのはMFリニッチがブロック。しかし、飛び込んできたFWスムレカールまでケアはできず、リードを奪われてしまいます。
この失点に刺激されたハイドゥクに対して、ヴァルテクスも完全に引き下がることはなく、お互いが攻めあう好試合となりました。けれども、この日のハイドゥクはチャンスを次々と潰してしまう展開に陥ります。
18分にMFガブリッチの左クロスからFWバルトロヴィッチがボレーシュートを放つもGKマヂャリッチの正面。36分にもMFルビルのアシストからMFイブリチッチが近距離でシュートしましたが、これもGKの正面に終わり、0-1のまま前半を終えました。

カリニッチ後半が空けると同時に、ハイドゥクはビッグチャンスを次々に迎えます。46分、DFブリャトの縦パスにバルトロヴィッチが折り返すとカリニッチ(写真)がヒールキックでシュート。アイデアは良かったものの、これまたGKマヂャリッチの正面。その1分後にはバルトロヴィッチがペナルティエリアでボールを拾い、左からシュートしましたが枠を外してしまいます。さらに1分後、DFストゥリニッチの左クロスを足元でコントロールしたカリニッチが近距離でシュートするも、これまたGKマヂャリッチがブロック。
「チャンスの30%でも決めていれば、最後には我々の2~3点差の勝利だった」
とヴチェヴィッチ監督がこぼしたようにハイドゥクは決定力不足に泣きます。
ようやく56分、DFストゥリニッチの右クロスにイブリチッチがヘディングで背後に流すと、ゴール前にはフリーのカリニッチが。巧みな胸トラップから球の落ち際を叩き込んで同点に追いつきました。
69分にはカウンターから右サイドで好位置のバルトロヴィッチがシュートを決められず、続いてイブリチッチがドリブルで三人かわしてのシュートもポストの左に。
71分に怪我で本調子ではなかったもののMFスココを投入し、78分には売り出し中の16歳MFティチノヴィッチを投入。ティチノヴィッチは活きのいいプレーを見せましたが、勝利を手繰り寄せることはできず、1-1のドローで試合を終えています。

これで開幕二連勝はディナモのみで、単独首位に立ちました。
リエカはホームで一人少ないザグレブ相手に0-1と敗れてしまい、開幕二連敗。二部から昇格したクロアチア・セスヴェッテはアウェーで一人少ないながらシベニクに勝利し、一部での初勝利を収めています。

全試合の結果はこちらです。
(試合をクリックすれば、クロアチア国営テレビのダイジェスト映像が見られます)

Dinamo Zagreb - Inter Zapresic 3:1
1:0  2' Sammir
1:1 45' Cavric
2:1 64' Tadic
3:1 90' Tomic

Hajduk Split - Vatrteks Varazdin 1:1
0:1  1' Smrekar
1:1 56' Kalinic

Rijeka - Zagreb 0:1
0:1 62' Brkljaca

Sibenik - Croatia Sesvete 0:1
0:1 79' Cizmek (PK)

Slaven Belupo - Zadar 2:1
0:1 18' Tomasoc
1:1 25' Bosnjak
2:1 74' Vrucina (PK)

Osijek - Cibalia Vinkovci 2-0
1:0 36' Milicevic
2:0 80' Babic (PK)


NKザグレブに所属する元セレッソ大阪のFWクルノスラフ・ロヴレク(28)が、トルコ一部のエスキセヒルシュポールと3年契約を結びました。移籍金は30万ユーロとされています。
昨季のロヴレクは半シーズンを終えてリーグ得点王であり、1月にデポルティーボ・ラ・コルーニャとの契約話がまとまったものの、サイン直前の室内選手権で膝の靭帯を損傷。それが原因で契約が白紙になっていました。先日はカイザース・ラウテルンへの移籍が報じられましたが、これも暗礁に乗り上げていました。エスキセヒルシュポールは今季に一部に昇格し、このオフにクロアチア・リーグから選手を次々と獲得。スラヴェン・ベルーポからGKイヴェシャとMFポリャーク、リエカからDFヴチュコ、ザグレブからDFナダレヴィッチを獲得しており、ロヴレクで実に5人目となります。


posted by 長束恭行 |06:52 | サッカーニュース | コメント(0) |
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