2008年07月10日

クラスニッチがナントへ/ロベルト・コヴァチも代表残留、など

20080710-01.jpg自由契約選手としてチームを探していたクロアチア代表FWイヴァン・クラスニッチ(28・写真)ですが、フランス一部のナントに入団することが決まりました。
8日にクラスニッチ側とナント側がパリで接触し、2時間半の交渉ののち入団に合意。契約期間は4年間、年俸は税抜で200万ユーロ+プレミアとなります。これまではトリノとヴィガンが候補に挙がっていましたが、今季から一部に復帰するフランスの名門が粘り強く交渉に成功しました。ちなみにナントの今季のユニフォーム(ナイキ)はお馴染みのチームカラー「黄色」が下地で、その上に赤のチェック模様が加わるという、「赤白チェック」のクロアチアとほとんど同じデザインになります。


代表引退を撤回した兄のニコ・コヴァチに続き、弟のロベルト・コヴァチも引き続きクロアチア代表としてプレーすることを明らかにしました。8日のSportske Novosti紙のインタビューによると、
「既にビリッチ監督とは話し合った。この先はどうなるか予想できないし、将来を背負っていくだけの力があるかも分からないが、自分はここにいるわけだし、予選で私の利用価値がある間は代表チームに残るつもりだ。できる限りの力を出そうと思う」
とコメントしています。またダリオ・シミッチも新たなクラブが決定次第、ビリッチ監督と話し合いを持つことになっています。


また代表の新戦力として、アヤックスに700万ユーロの移籍金で加入したアルゼンチン国籍のクロアチア人FW、ダリオ・ツヴィタニッチ(24)が加わることになりそうです。
祖父がクロアチア人という移民三世のツヴィタニッチは、10日にアムステルダムでマルコヴィッチ・クロアチア・サッカー協会長とスレブリッチ事務局長と接触。2年前にはアルゼンチン国籍のFWダニエル・ビロスのクロアチア代表入りの説得に失敗したわけですが、今回は本人の意思も強いと報じられています。ビリッチ監督も
「一年半ほど前から協会に対して、彼をしっかりと説得する方向で定めてきた。アサノヴィッチと私は彼がどれだけ価値があるかの情報を得ており、スレブリッチ事務局長には彼が得られるよう全力を尽くすよう伝えてきたんだよ。ツヴィタニッチがクロアチア国籍を取得するフォーマットが整えば、彼をテストする機会はあるだろう」
とコメントしています。


9日、新たにハイドゥク・スプリトに加入したMFセニヤド・イブリチッチ(22)とMFジョバンニ・ロッソ(35)が記者会見をしています。
現在はボスニア・ヘルツェゴビナ代表であるイブリチッチは、18歳の時にハイドゥクのテストを1ヶ月に渡って受けたものの、当時のカタリニッチ監督は彼の能力を見出せずに終わりました。それから当時スポーツ・ディレクターだったプロシネチュキの眼中に入ってNKザグレブへと加入。本来はゲームメイカーながら、FWからDFまで様々なポジションを経験し、選手として技術的・精神的に成長しました。4年という遠回りをしたものの、ハイドゥクに入団することになったイブリチッチは
「誰に対しても不満を述べるつもりはないよ。けれども、こうしてハイドゥクに戻れたことにはモラル的にも満足している。もしかしたら、この方が良かったのかもしれない」
とコメントしています。移籍金は150万ユーロ、契約は4年間。背番号はザグレブと同様に10番となります。
イスラエル・リーグで13年間に渡ってプレーし、クロアチア代表MFとしてユーロ2004に出場したロッソは、19歳までハイドゥク・ユースに所属。しかしながら、当時はプロ契約が叶わず、彼の場合は16年もの遠回りをしてハイドゥクの入団となります。
「巨大なモチベーションを持っているよ。故郷で自分を証明することより重い課題や大きなモチベーションはあるのかい? 自分のことをリーダーとは思ってないが、若い選手たちを助けていくつもりだ」
と語っています。ロッソは中盤のいかなるポジションでもプレーが可能で、イェルテツ、ブリャト、イブリチッチ、ロッソといったポリヴァレントな選手の新たな加入で、ヴチェヴィッチ監督の選択肢はかなり広がっています。11日にハイドゥクはナポリとホームで親善試合を行う予定でして、新たなハイドゥクをサポーターにお披露目することになります。
更にハイドゥクは、ジェフユナイテッド千葉のDF/MFミルコ・フルゴヴィッチの復帰を画策しているとも報じられています。


16日にチャンピオンズ・リーグ予備戦一回戦を控えるディナモは8日、最後の練習試合としてスロベニア二部のオリンピア・リュブリャナと対戦しました。本拠地のサブグラウンドとなるヒトレツ・カツィアン競技場にはキャパシティを越える4500人もの観客が訪れ、新生ディナモを堪能しました。
これまでの練習試合では得点力不足にあげいたディナモですが、公式戦を前にしてイヴァンコヴィッチ監督はしっかりとチームを仕上げてきました。
最初の10分間は手こずったものの、13分にMFモラレスがDFエトーとのワンツーからシュートを決めて先制。ポスト・モドリッチとして獲得したチリ代表の「10番」モラレスの実力は本物で、彼の展開力とパススピード、また持ち前の決定力を見せつけ、観客は直ぐに彼の虜となりました。
17分には2年間怪我に喘いでいたカメルーン人MFのチャゴがミドルシュートを決めて2-0。一時は再起不能とさえ言われていたチャゴですが、守備の課題をきっちりとこなしながら得意の攻撃参加も見せ、ヴコイェヴィッチ移籍の穴を十分埋める働きを見せました。
後半は多少ペースが落ち、コーナーからあっさりと失点したものの、80分にはMFサミールの折り返しからFWタディッチが、84分にはMFトミッチがPKを決めて4-1で勝利。これまでの不安を払拭する結果となりました。昨季よりもプレスとボールの流れが速く、またDFビシュチャンもたびたび攻撃参加するなど、よりアトラクティブなチームに成長しそうです。


リエカの新監督にアシスタントコーチだったムラデン・イヴァンチッチが就任することが決まりました。イヴァンチッチは1990年代に6年間リエカのDFとしてプレーし、オーストリア・ウィーンを経たのち、2002/03シーズンはリエカで最後のシーズンをプレーして引退。その後はリエカのユース監督を務め、スコーリエ、スコチッチ、ダリッチの三監督の下ではアシスタントコーチを務めました。今月1日にダリッチが解任され、暫定で彼がチームを指導していたわけですが、フロントはそのまま彼を監督に据えることに決定しています。
しかしながら、リエカは相変わらずゴタゴタが続いています。スポーツディレクターを兼任していたダリッチ前監督が、選手の移籍に際して5%のマージンをもらう契約をフロントとしていたことをマスコミに暴露した上、ユーロ2008の代表合宿に参加していたMFアナス・シャルビーニが携帯メールで「耐えられないから帰りたい」との愚痴を送ってきたことまで暴露。これにはシャルビーニも反論しています。
またシャルビーニは今年3月のU-21代表召集に現れなかった際の罰金8万クーナ(約180万円)をまだ協会に払ってないため、クロアチア・リーグに出場できない可能性もあることが報じられています。


posted by 長束恭行 |19:38 | サッカーニュース | コメント(5) |
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加