2008年06月26日

次々と湧くクロアチア代表の移籍話

クネジェヴィッチクロアチア代表DFダリオ・クネジェヴィッチ(26・写真)が2008/09シーズンからユベントスにレンタル移籍することになりました。年間レンタル料は30万ユーロで、契約を買い取る際の移籍金は150万ユーロとされています。
所属のリボルノがセリエB落ちしたこともあって、パレルモ、トリノ、サンプドリア、ケルン、モナコといったクラブが次々と関心を示していたのですが、ユベントスが現れたことで移籍話が解決しました。ビッグクラブへの移籍にはクネジェヴィッチも驚いたようで
「その知らせを聞いた時には正直ショックだった。イタリアやフランスのクラブが関心を示していることは知っていたけど、その一つがユベントスだったなんて夢にも思わなかったよ。
でも恐れてはいない。昨シーズンはセリエAでプレーできる能力を僕が持っていることを証明したし、それは他の人々も気づいてくれたってことさ。どんなミスに対しても責任がクローズアップされるだろうけど、ある論理から考えればユベントスでプレーのは楽だろう。チャンスを得たならば、それをどう活かしていくかは分かっているしね」
とコメントしています。クネジェヴィッチはポーランド戦で左膝の靭帯を痛めましたが、10日もすれば治る模様です。

同じく大会中に怪我をしてしまったクロアチア代表FWイゴール・ブダン(28)ですが、こちらはパレルモが残り50%の共同所有権をパルマから買い取り、2008/09シーズンからパレルモでプレーすることが決まりました。50%のパスの価格は500万ユーロと言われ、契約期間は5年です。怪我の状態ですが、膝の半月板が損傷した部分を簡単に手術しており、3週間もすれば100%の状態で走ることが可能なようです。

プラニッチクロアチア代表の選手には各クラブの注目が集まっており、とりわけ評価をとりわけ高めたDF/MFダニエル・プラニッチ(26・写真)にはユベントスやニューキャッスル、ウェストハムなどがオファーを出す勢いです。以前より噂のあったアヤックスの線は現時点では消滅したようですが、それでもヘーレンフェーンは650万ユーロ以上の移籍金で売却する模様です。
またFWイヴィツァ・オリッチ(28)にはリバプールがラブコールを送っており、イヴァン・ラキティッチ(20)にはインテルやユベントス、マンチェスター・シティ、トットナム・ホットスパーなどが注目しています。DFヨシップ・シムニッチ(30)にはフルハムが、ヴェルダー・ブレーメンとの契約延長を拒んだFWイヴァン・クラスニッチ(28)はどこでも移籍金ゼロで移れることもあって、ナント、ポルト、グラスゴー・レンジャース、グラスゴー・セルティック、ベティス、オススナ、オリンピアコス、ボルシア・ドルトムント、ケルンといった名前が挙がっています。またMFイェルコ・レコ(28)にはグラスゴー・セルティックが正式にオファーを送ったと報じられています。

これからクロアチア国内の動向についてです。

今週になり、ディナモが南米から獲得した選手たちがザグレブへと渡り、正式にサインを結んでいます。
注目はチリ代表MFペドロ・モラレス(23)。今年1月の日本との親善試合やツーロン国際ユース、そして先ほどのワールドカップ南米予選でもチリの司令塔としてプレーした彼はディナモと5年契約を結びました。背番号は彼女のラッキーナンバーという「77」を選んでいます。記者会見でモラレスは
「ディナモのようなビッグクラブに来られたことに満足しているし、嬉しいよ。僕のプレーでチームがチャンピオンズリーグに出場できるよう願っているんだ。ここのサポーターはとても熱いと聞いているだけに、彼らの期待に応えられるよう頑張るよ。
個人的にはカカやクリスティアーノ・ロナウドの選手が好きだ。何かしら彼らが持っているような個性が僕にもあるし、より似たような選手になれたらと思っている」
とコメントしています。
MFジェレルモ・スアレス(23)と左SBルイス・イヴァネス(20)も正式に5年契約を結び、これでディナモが抱える外国人は8人になりました。うち4人はクロアチア国籍を持っているため(MFチャゴ、MFサミール、DFエトー、DFカルロス)、外国人の同時起用が4人という規定のクロアチア・リーグでは全選手が同時にプレーすることが可能です(もう一人はMFグェラ)。ただし、外国人ばかりのチームに愛着が湧くかは別の話ではありますが…。事実、ザグレブの名門バスケチーム「チボーナ」はアメリカ人が同時に3人出るようになってから人気は落ちてしまっています。

イェルテツハイドゥク・スプリトはディナモ・ザグレブと契約解除したMFダリオ・イェルテツ(22・写真)と契約を結ぶことになりました。スピードとテクニックのあるMFとして2007年1月にヴァルテクスからディナモに移籍したものの、イヴァンコヴィッチ監督の下でアピールできずに終わり、昨季後半はリエカにレンタル移籍されました。リエカは買取オプションを実行せず、ディナモへと戻ってきたものの、ディナモも見切りをつけたようです。U-21の司令塔も務めていたイェルテツはMFポクリヴァチュとセットでディナモにやってきたのですが、当時はイェルテツの方が評価が高かったのにもかかわらず、わずか一年半でこうも差がつくとは思いませんでした。まだ若いだけにハイドゥクで才能を開花して欲しいものですが、プレーが単調気味になってしまったののが気がかりです。
MFヨシップ・スココには年俸40万ユーロを提示したものの、他のオファーの方が高かったことから獲得に失敗。またダビデ・チウメントは年俸30万ユーロと移籍金70万ユーロは実績を考えれば高すぎることもあって断念しています。

また昨季後半にレギュラーに定着したハイドゥクのDFマリオ・マロチャ(19)がプロ契約を結ぶのを拒否、チームの方針からスロベニア合宿に参加しておりません。
ハイドゥク・ユース出身の選手がプロ契約を結ぶ際の月給は額面で月10000クーナ(約23万円)という格安な条件。また先2年に発生した移籍金も全額ハイドゥクに納まることになっています。昨季のハイドゥクは選手難からユース選手がトップチームでデビューする機会が多いものの、それが仇となり、代理人にもそそのかされた選手たちがプロ契約を拒否。今年2月にはMFマテ・マレシュがディナモに移籍し、FW/MFデューイェ・チョップはポルトガルのナチオナルに移籍。その一方でDFゴラン・ヨジノヴィッチは契約を一時拒否していたものの、プロ契約に合意しました。このような育ててくれたチームに恩義を感じず、目先の金ばかりを考える選手が多い傾向も由々しき問題と言えましょう。

リエカはFWアフマド・シャルビーニ(24)と2年契約を結びました。シャルビーニは一年前にUAEのアル・ワフダに移籍し、それから半年後にスイスのルツェルンに在籍したものの出場機会に恵まれず、早くの帰還となりました。得点力はあるものの守備をしないことで何かと批判されるシャルビーニですが、弟のMFアナス・シャルビーニとのコンビは今季のリエカの目玉となるでしょう。また元ハイドゥクの右MFダルコ・ミラディン(29)もギリシャのエルゴテリスとの契約が切れ、リエカに移籍することが濃厚となっています。
そのリエカは21日にインタートトカップ一回戦でマケドニアのレノヴァとホームで対戦しており、内容も得点も伴わないスコアレスドローに終わりました。またこの試合を最後に元ブルガリア代表FW/MFのゲオルギ・イヴァノフがレフスキ・ソフィアに去っています。

前クロアチア代表監督のズラトコ・クラニチャールがオーストリア代表監督の候補になっていることが報じられています。クラニチャールは二部クロアチア・セスベッテの監督として一部昇格に成功したものの、選手たちへの給与未払がクラブ内で横行しているのに反発し、先ほど辞任を発表していました。オーストリア代表はヒッケルスベルガー監督が辞任したことを受けて新たな監督探しに走っているのですが、クラニチャールはかつてラピッド・ウィーンの主力だったこともあり、有力な候補なようです。ちなみに親馬鹿なのは相変わらずなようで、クロアチアvs.トルコ戦で息子のニコ・クラニチャールを途中で下げたのはビリッチ監督のミスだとコメントしています。


posted by 長束恭行 |20:59 | サッカーニュース | コメント(3) |
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