2008年04月21日
クロアチア・リーグ第30節/またして事故が発生
報告が遅れましたが、19日に行われたクロアチア・リーグ第30節のレポートです。優勝を決めているディナモ・ザグレブは、6位ザダールとアウェーにて対戦しました。ディナモは司令塔のモドリッチ(写真)が復帰。ザダールはモドリッチにとって少年期を難民として過ごした都市です。今季を最後にクロアチア・リーグを去ることを固く決心しているモドリッチは、慣れ親しんだザダールの地で素晴らしいプレーを見せました。 一方のザダールは、ここ二試合ハイドゥク、リエカと各上相手に敗北。チュスティッチの死亡事故以来はすっかりチームの元気がなく、残留圏内をこのままキープしながら、いち早いシーズン終了を待っている状態です。過去二度に渡って、シーズン終盤にてザダールがホームでディナモに苦杯を味あわせ、同じダルマチア地方にあるハイドゥク・スプリトの優勝をアシストしたこともあるのですが、この試合はある意味、ディナモにとって最も楽なザダールのアウェーマッチになりました。 まずは13分、モドリッチが中央でドリブルで切り裂き、右から走りこんできたMFエトーにスルーパス。エトーは左でフリーのFWタディッチへと繋ぎ、あっさりと先制ゴールを決めます。 25分にはカウンターからモドリッチが右サイドを疾走するエトーに。エトーは先ほどのゴール同様、中央に走り込んだタディッチへボールを送り、タディッチが再びシュートを決めて2-0となります。この試合でのエトーは右SBから右MFへとポジションを上げ、右SBにはブリャトが入ったことで、クジェ率いる2005/06シーズンに威力を発揮した右サイドコンビが久しぶりに復活しました。 しかし、ザダールも40分、ドルピッチによるペナルティエリアのハンドから得たPKを、現在リーグ得点王のFWテルケシュが左に決めて一点差に縮めます。
更にテルケシュは48分、DFビラヴェールの右クロスをヘディングで合わせて同点に。これでテルケシュは21ゴールで、2位以下を大きく引き離しました。 ディナモはすかさず同点から1分後、モドリッチの左CKからFWヴグリネツがヘディングで叩き込んで勝ち越します。今季で契約が切れるベテランのヴグリネツですが、勝負強い彼はソルド監督も来季の構想を入れており、残留が濃厚です(代わりにショコタが戦力外になる可能性大)。 56分、ザダールはMFエレズの右からのクロスにテルケシュがニアで合わせるものの、これは若いGKケラヴァが好セーブ。 61分にザダールのビラヴェールが、ディナモDFチャレをプレー中に叩いてしまったためにレッドカード。これで楽になったディナモは、67分にブリャト(写真)が中央からドリブルで3人をかわしてシュート。ザダール出身の彼にとっては、怪我とスランプを振り払うような地元での復活弾となりました。 更に70分、モドリッチの左からのFKにまたしてヴグリネツがヘディングで合わせて5-2。モドリッチは5点のうち4点に絡んでおり、ディナモは彼に依存したチームであることを再び証明することになってしまいました。 2位ハイドゥク・スプリトは、9位チバリア・ヴィンコヴチとホームで対戦しました。今季のハイドゥクはチバリアと二試合戦って、いずれもドローと分の悪い相手。降格争いで必死のチバリア相手によもやの結果と被害を受けてしまいました。 開始5分、チバリアのMFフシッチが中央から20mの強烈なミドルシュートを決めて先制点を挙げます。チバリアにとっての最初のシュートが失点に至ったのですが、今季のハイドゥクはこのような不用意な失点が多く見受けられます。 ハイドゥクも25分、ペナルティエリアへFWルカビナが縦パスを送り、MFチェルナトがヘディングで落としたところをFWカリニッチがボレーシュートしましたが、ボールはGKブルツサがキャッチ。 けれでも31分、左サイドからカリニッチがボールを運び、相手がチェックしたこぼれ球がチェルナトに届くと、そのままシュート。ボールは相手DFの足に当たり、左でフリーのカリニッチへ。これを流し込んで同点に追いつきます。
後半に入って49分、エドゥアルド、チュスティッチに続く惨劇を眼にします。チバリアのFWアンドリチェヴィッチが、ルーズボールを奪う代わりにDFペライッチ(写真)の右足へとタックル。膝下の脛骨と腓骨の両方が折れ、有り得ない方向へと足がぐにゃりと曲がってしまいました。そのまま病院に運ばれて手術が行われ、成功はしたものの復帰まで6~8ヶ月と見られています。またレッドカードを受けたアンドリチェヴィッチもタックルの際に脳震盪を患い、同じ病院へと運ばれました。エドゥアルドを酷い骨折に追いやったバーミンガムのDFテイラーに対して、FAは3試合出場停止という生温い処分をしましたが、クロアチア・サッカー協会は少なくとも6ヶ月、長ければ2年という出場停止処分を与えることになりそうです。またチバリアはチュスティッチの死亡事故に引き続き、再び加害者になってしまいました。 その後、ハイドゥクは数的優位を活かすことができず、逆に75分、FWマルチッチの左クロスに中央へと飛び込んだMFバガリッチがヘディングシュートを決めてチバリアが勝ち越し。ハイドゥクの攻撃から守りきり、残留争いにとって貴重な勝利を収めました。ハイドゥクにとっては非常に後味の悪い敗北になっています。 (写真は協力関係にあるSport-netより) 今節で好カードとなったのは、ハイドゥクを追いかける3位スラヴェン・ベルーポと4位リエカの対戦でした(クロアチア国営放送で生放送)。 リエカは元来攻撃的な選手であるブーレとイェルテツをサイドバックに置いた攻撃的布陣を敷くも機能せず。サイド裏のスペースをひたすら突かれ、19分にMFデリッチのサイドチェンジからMFチャバルが左からシュートを決めてスラヴェン・ベルーポが先制します。 しかし、後半から修正を図ったリエカが主導権を握り始めると、MFシャルビーニが構える左サイドからしつこく攻撃します。74分、シャルビーニがマーカーのDFプリッチを振り切ってライン際を突破し、ペナルティエリアにいるMFホジッチへ。足で合わせたシュートが決まり、同点に追いつきます。 77分に交錯したブーレとチャバルがそれぞれ二枚目のイエローで退場し、10人対10人に。84分、またしてシャルビーニが突破し、完璧な形でFWヂャロヴィッチにラストパスを送るも、シュートを決めきれず、試合は1-1のドローに終わっています。 全試合の結果はこちら。 (試合をクリックすれば、クロアチア国営放送のダイジェストが見られます) Zadar - Dinamo Zagreb 2:5 0:1 13' Josip Tadic 0:2 24' Josip Tadic 1:2 41' Zelimir Terkes (PK) 2:2 48' Zelimir Terkes 2:3 49' Davor Vugrinec 2:4 68' Marijan Buljat 2:5 70' Davor Vugrinec Medimurje - Sibenik 0:1 0:1 34' Josip Bonacin Hajduk Split - Cibalia Vinkovci 1:2 0:1 5' Edin Husic 1:1 31' Nikola Kalinic 1:2 75' Davor Bagaric Inter Zapresic - Varteks Varazdin 1:0 1:0 77' Davor Kukec (PK) Osijek - Zagreb 2:1 1:0 35' Srdan Vidakovic 2:0 54' Valentin Babic (PK) 2:1 86' Marko Grgic Slaven Belupo - Rijeka 1:1 1:0 17' Kristijan Caval 1:1 74' Ivan Bozic 【順位】 1位…ディナモ・ザグレブ(勝点72) 【優勝】 2位…ハイドゥク・スプリト(50) 3位…スラヴェン・ベルーポ(47) 4位…リエカ(46) 5位…オシエク(45) 6位…ザダール(39) 7位…ザグレブ(37) 8位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(34) 9位…チバリア・ヴィンコヴチ(33) 10位…シベニク(32) 11位…インテル・ザプレシッチ(32) 12位…メヂムリエ(12) 【得点】 21ゴール…テルケシュ(ザダール) 17ゴール…カリニッチ(ハイドゥク) 16ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ) 14ゴール…ロヴレク(ザグレブ) 13ゴール…モドリッチ(ディナモ) 10ゴール…マルチッチ(チバリア)、バラバン(ディナモ)、マンジュキッチ(ディナモ)、イブリチッチ(ザグレブ) 【アシスト】 10アシスト…モドリッチ(ディナモ)、マンジュキッチ(ディナモ) 8アシスト…ムムレク(ヴァルテクス)、チュトゥラ(ザグレブ)、ツェルナト(ハイドゥク) 7アシスト…トマソフ(ザダール)、ブーレ(リエカ)、ムイジャ(ザグレブ)、マルチッチ(チバリア) 6アシスト…シャルビーニ(リエカ)、ジュパン(ザダール)
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優勝を決めているディナモ・ザグレブは、6位ザダールとアウェーにて対戦しました。ディナモは司令塔のモドリッチ(写真)が復帰。ザダールはモドリッチにとって少年期を難民として過ごした都市です。今季を最後にクロアチア・リーグを去ることを固く決心しているモドリッチは、慣れ親しんだザダールの地で素晴らしいプレーを見せました。
一方のザダールは、ここ二試合ハイドゥク、リエカと各上相手に敗北。チュスティッチの死亡事故以来はすっかりチームの元気がなく、残留圏内をこのままキープしながら、いち早いシーズン終了を待っている状態です。過去二度に渡って、シーズン終盤にてザダールがホームでディナモに苦杯を味あわせ、同じダルマチア地方にあるハイドゥク・スプリトの優勝をアシストしたこともあるのですが、この試合はある意味、ディナモにとって最も楽なザダールのアウェーマッチになりました。
まずは13分、モドリッチが中央でドリブルで切り裂き、右から走りこんできたMFエトーにスルーパス。エトーは左でフリーのFWタディッチへと繋ぎ、あっさりと先制ゴールを決めます。
25分にはカウンターからモドリッチが右サイドを疾走するエトーに。エトーは先ほどのゴール同様、中央に走り込んだタディッチへボールを送り、タディッチが再びシュートを決めて2-0となります。この試合でのエトーは右SBから右MFへとポジションを上げ、右SBにはブリャトが入ったことで、クジェ率いる2005/06シーズンに威力を発揮した右サイドコンビが久しぶりに復活しました。
しかし、ザダールも40分、ドルピッチによるペナルティエリアのハンドから得たPKを、現在リーグ得点王のFWテルケシュが左に決めて一点差に縮めます。
更にテルケシュは48分、DFビラヴェールの右クロスをヘディングで合わせて同点に。これでテルケシュは21ゴールで、2位以下を大きく引き離しました。
ディナモはすかさず同点から1分後、モドリッチの左CKからFWヴグリネツがヘディングで叩き込んで勝ち越します。今季で契約が切れるベテランのヴグリネツですが、勝負強い彼はソルド監督も来季の構想を入れており、残留が濃厚です(代わりにショコタが戦力外になる可能性大)。
56分、ザダールはMFエレズの右からのクロスにテルケシュがニアで合わせるものの、これは若いGKケラヴァが好セーブ。
61分にザダールのビラヴェールが、ディナモDFチャレをプレー中に叩いてしまったためにレッドカード。これで楽になったディナモは、67分にブリャト(写真)が中央からドリブルで3人をかわしてシュート。ザダール出身の彼にとっては、怪我とスランプを振り払うような地元での復活弾となりました。
更に70分、モドリッチの左からのFKにまたしてヴグリネツがヘディングで合わせて5-2。モドリッチは5点のうち4点に絡んでおり、ディナモは彼に依存したチームであることを再び証明することになってしまいました。
2位ハイドゥク・スプリトは、9位チバリア・ヴィンコヴチとホームで対戦しました。今季のハイドゥクはチバリアと二試合戦って、いずれもドローと分の悪い相手。降格争いで必死のチバリア相手によもやの結果と被害を受けてしまいました。
開始5分、チバリアのMFフシッチが中央から20mの強烈なミドルシュートを決めて先制点を挙げます。チバリアにとっての最初のシュートが失点に至ったのですが、今季のハイドゥクはこのような不用意な失点が多く見受けられます。
ハイドゥクも25分、ペナルティエリアへFWルカビナが縦パスを送り、MFチェルナトがヘディングで落としたところをFWカリニッチがボレーシュートしましたが、ボールはGKブルツサがキャッチ。
けれでも31分、左サイドからカリニッチがボールを運び、相手がチェックしたこぼれ球がチェルナトに届くと、そのままシュート。ボールは相手DFの足に当たり、左でフリーのカリニッチへ。これを流し込んで同点に追いつきます。
後半に入って49分、エドゥアルド、チュスティッチに続く惨劇を眼にします。チバリアのFWアンドリチェヴィッチが、ルーズボールを奪う代わりにDFペライッチ(写真)の右足へとタックル。膝下の脛骨と腓骨の両方が折れ、有り得ない方向へと足がぐにゃりと曲がってしまいました。そのまま病院に運ばれて手術が行われ、成功はしたものの復帰まで6~8ヶ月と見られています。またレッドカードを受けたアンドリチェヴィッチもタックルの際に脳震盪を患い、同じ病院へと運ばれました。エドゥアルドを酷い骨折に追いやったバーミンガムのDFテイラーに対して、FAは3試合出場停止という生温い処分をしましたが、クロアチア・サッカー協会は少なくとも6ヶ月、長ければ2年という出場停止処分を与えることになりそうです。またチバリアはチュスティッチの死亡事故に引き続き、再び加害者になってしまいました。
その後、ハイドゥクは数的優位を活かすことができず、逆に75分、FWマルチッチの左クロスに中央へと飛び込んだMFバガリッチがヘディングシュートを決めてチバリアが勝ち越し。ハイドゥクの攻撃から守りきり、残留争いにとって貴重な勝利を収めました。ハイドゥクにとっては非常に後味の悪い敗北になっています。
(写真は協力関係にある

