2008年03月17日
クロアチア・リーグ第23節/ディナモ、ハイドゥク共に4得点の勝利
3月15日、クロアチア・リーグ第23節が行われました。この節から12クラブによる戦いも三巡目に入ります。優勝をほぼ手中に収めたディナモ・ザグレブは、7位チバリア・ヴィンコヴチとホームのマクシミール・スタディオンで対戦。2日後にバッド・ブルー・ボーイズ(BBB)が創立22周年を迎えるということでそれなりのサポーターがゴール裏を占めると思いきや、国内リーグの関心は既に低く、観客はわずか1500人ほど。今節はこの試合の撮影取材に出掛けたのですが、創立記念日を祝う横断幕や発炎筒があったとはいえ、幾分と期待外れに終わりました。
主将で司令塔のモドリッチが熱のために欠場。またボランチのヴコイェヴィッチは累積警告。そのため、ビシュチャンがディナモ復帰後初めてキャプテンマークをつけ、ボランチのポジションでスタートしました。しばらくスタメンを外されていたDFドゥルピッチとチャレも先発出場。不調のFWマンジュキッチが外され、代わりにはタディッチ、また妻の出産でGKコッホが欠場した代わりとしてケラヴァが先発起用されました。ちなみにスタメンは以下のようでした。 GKケラヴァ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、ミクリッチ、チャレ-MFミキッチ、ビシュチャン、ヴルドリャク、グェラ-FWバラバン、タディッチ 一方、チバリアはここ二試合のアウェーではオシエクに1-5、ザグレブに1-4と大敗。また主将のDFラダスと、今季9得点のエースストライカーのマルチッチ(写真)が累積警告で欠場(ちなみにこのマルチッチ、昨年8月まではウェイターをしながら5部のクラブでプレーしていたという27歳のシンデレラボーイです)。ディナモ相手では苦戦が予想されました。
8日のハイドゥク戦(1-0)、12日のスラヴェン・ベルーポとのカップ戦準々決勝(2-1)ではパッとしない試合運びだったディナモですが、この日はよく選手が走り、ゲームもコントロールしました。 先制点は19分、ヴルドリャクが右サイドのグェラからボールをもらうと、シュートフェイントを入れて目の前の守備陣の動きを止めてからスルーパス。GKブルツサと一対一となったタディッチが脇を抜くシュートを決めて先制に成功します(写真)。 「BBB創立22周年」にちなんで22分に「BAD BLUE BOYS」と「PROUD AND LOUD SINCE 1986」が書かれた横断幕が北側スタンドを覆うと(トップの写真)、その2分後、グェラの右CKからビシュチャンが放ったヘディングシュートは弾かれるものの、相手DFのクリアミスも手伝って、こぼれ球をチャレが左へと持ち込みシュートを決めて2-0とリードを広げます。
後半も同様のリズムで戦いを進めていくディナモ。チバリアも54分に右サイドから立て続けにシュートを伺うものの、若いGKケラヴァが好セーブ。57分にはディナモがグェラの左CKからニアのドゥルピッチが繋ぎ、ファーポストでフリーのバラバンが押し込んで3-0。 また72分にはバラバンが正面やや左の位置から直接FKを決めて4点目を決めます(写真)。今年になってから完全にブレーキとなり、代表からも落選してしまったバラバンにとっては待ち望んだ2ゴールだったものの、まだまだ流れでの動きは悪く、途中交替の際には拍手でなくブーイングを浴びる始末でありました。 試合はこのまま4-0で終了。今年の夏にはモドリッチのビッグクラブへの移籍が濃厚で、彼抜きのチーム形成がこれから必要になってくるわけですが、ビシュチャンの中盤起用やグェラのフィットぶりなど今回はポジティブな手応えを得る試合となりました。 3位ハイドゥク・スプリトは、ホームのポリュウド・スタディオンに9位シベニクを迎えました。
イェルコフ会長を犠牲にすることで破産への道を逃れたハイドゥク。今後はスポーツ法に則って株式会社に組織変革し、スプリト市が最大債務者となって危機を乗り越えることとなりました。それでも暗い話題は続き、先のディナモ戦で良いプレーを見せていた主将のDFトゥドール(写真)がその試合中で左足首の腱を痛めてしまい、手術が必要という診断で今季は絶望となりました。 そんなハイドゥク相手に、現在険しい降格争いをしているシベニクは攻撃を畳み掛けます。7分、右CKからゴール前でボールを繋ぎ、近距離でのFWゼッツのシュートはGKヴァルヴォディッチが止めましたが、弾かれたところをFWガブリエルがヘディングで押し込み、アウェーのシベニクが先制に成功します。続く12分には右クロスからゼッツがバイシクルシュートを見事に決めるものの、止めに入ったDFブリャトの頭上を足がかすめたことから危険なプレーとしてゴールが取り消されてしまいます。 微妙な判定で九死に一生を得たハイドゥクは17分、FWヴェルパコヴスキスの右クロスからエースストライカーのカリニッチがヘディングシュートを決めて同点に。
21分、ガブリエルの右からのシュートを一度は止めたものの、後から突っ込んできたゼッツをGKヴァルヴォディッチが倒してしまってシベニクにPK。しかし、MFヴィタイッチのシュートをGKに止められしまいます。その後も若手中心で不安定な最終ラインをシベニクが突きますが、ゴールに結びつきません。 38分、FWルカビナのパスを受けたカリニッチ(写真)がダイブ気味にペナルティエリアで倒れてPKを得ると、本人がきっちりと右に決めて勝ち越しに成功。カリニッチにとっても得点王争いで単独トップに立つことに成功します。 後半頭からヤルニ監督はDFジヴコヴィッチとMFチェルナトのベテランを投入して勝利を固めにいくと、50分にヴェルパコヴスキスがドリブルで次々とかわしてから最後は右からシュートを決めて3-1。また77分にはアンドリッチがループをかけた技ありのミドルシュートを決め、内容以上のスコアで勝利しています。リエカがザグレブに引分けたこともあり、ハイドゥクが二位へと浮上してきました。 全試合の結果はこちら。 (試合結果をクリックするとクロアチア国営放送のダイジェスト映像が見られます) Zadar - Inter Zapresic 3:1 1:0 15' Zelimir Terkes 2:0 26' Zelimir Terkes 3:0 80' Roko Mislov 3:1 88' Mario Rasic Hajduk Split - Sibenik 4:1 0:1 7' Joao Gabriel da Silva 1:1 17' Nikola Kalinic 2:1 38' Nikola Kalinic 3:1 50' Maris Verpakovskis 4:1 Srdan Andric Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkovci 4:0 1:0 19' Josip Tadic 2:0 24' Hrvoje Cale 3:0 57' Bosko Balaban 4:0 72' Bosko Balaban Slaven Belupo - Varteks Varteks 2:1 0:1 7' Miljenko Mumlek 1:1 59' Ronald Siklic 2:1 89' Kristijan Caval Osijek - Medimurje 3:1 0:1 7' Eliomar dos Santos 1:1 37' Antonio Hrncevic 2:1 57' Antonio Hrncevic 3:1 72' Aleksandar Solic Rijeka - Zagreb 1:1 0:1 11' Senijad Ibricic 1:1 43' Hrvoje Strok 【順位】 1位…ディナモ・ザグレブ(勝点58) 2位…ハイドゥク・スプリト(40) 3位…リエカ(40) 4位…スラヴェン・ベルーポ(39) 5位…オシエク(32) 6位…ザダール(32) 7位…チバリア・ヴィンコヴチ(29) 8位…ザグレブ(28) 9位…シベニク(26) 10位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(25) 11位…インテル・ザプレシッチ(23) 12位…メヂムリエ(11) 【得点】 15ゴール…カリニッチ(ハイドゥク) 14ゴール…ロヴレク(ザグレブ) 13ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)、テルケシュ(ザダール) 11ゴール…モドリッチ(ディナモ) 9ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、マルチッチ(チバリア)

優勝をほぼ手中に収めたディナモ・ザグレブは、7位チバリア・ヴィンコヴチとホームのマクシミール・スタディオンで対戦。2日後にバッド・ブルー・ボーイズ(BBB)が創立22周年を迎えるということでそれなりのサポーターがゴール裏を占めると思いきや、国内リーグの関心は既に低く、観客はわずか1500人ほど。今節はこの試合の撮影取材に出掛けたのですが、創立記念日を祝う横断幕や発炎筒があったとはいえ、幾分と期待外れに終わりました。
主将で司令塔のモドリッチが熱のために欠場。またボランチのヴコイェヴィッチは累積警告。そのため、ビシュチャンがディナモ復帰後初めてキャプテンマークをつけ、ボランチのポジションでスタートしました。しばらくスタメンを外されていたDFドゥルピッチとチャレも先発出場。不調のFWマンジュキッチが外され、代わりにはタディッチ、また妻の出産でGKコッホが欠場した代わりとしてケラヴァが先発起用されました。ちなみにスタメンは以下のようでした。
GKケラヴァ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、ミクリッチ、チャレ-MFミキッチ、ビシュチャン、ヴルドリャク、グェラ-FWバラバン、タディッチ
一方、チバリアはここ二試合のアウェーではオシエクに1-5、ザグレブに1-4と大敗。また主将のDFラダスと、今季9得点のエースストライカーのマルチッチ(写真)が累積警告で欠場(ちなみにこのマルチッチ、昨年8月まではウェイターをしながら5部のクラブでプレーしていたという27歳のシンデレラボーイです)。ディナモ相手では苦戦が予想されました。
8日のハイドゥク戦(1-0)、12日のスラヴェン・ベルーポとのカップ戦準々決勝(2-1)ではパッとしない試合運びだったディナモですが、この日はよく選手が走り、ゲームもコントロールしました。
先制点は19分、ヴルドリャクが右サイドのグェラからボールをもらうと、シュートフェイントを入れて目の前の守備陣の動きを止めてからスルーパス。GKブルツサと一対一となったタディッチが脇を抜くシュートを決めて先制に成功します(写真)。
「BBB創立22周年」にちなんで22分に「BAD BLUE BOYS」と「PROUD AND LOUD SINCE 1986」が書かれた横断幕が北側スタンドを覆うと(トップの写真)、その2分後、グェラの右CKからビシュチャンが放ったヘディングシュートは弾かれるものの、相手DFのクリアミスも手伝って、こぼれ球をチャレが左へと持ち込みシュートを決めて2-0とリードを広げます。
後半も同様のリズムで戦いを進めていくディナモ。チバリアも54分に右サイドから立て続けにシュートを伺うものの、若いGKケラヴァが好セーブ。57分にはディナモがグェラの左CKからニアのドゥルピッチが繋ぎ、ファーポストでフリーのバラバンが押し込んで3-0。
また72分にはバラバンが正面やや左の位置から直接FKを決めて4点目を決めます(写真)。今年になってから完全にブレーキとなり、代表からも落選してしまったバラバンにとっては待ち望んだ2ゴールだったものの、まだまだ流れでの動きは悪く、途中交替の際には拍手でなくブーイングを浴びる始末でありました。
試合はこのまま4-0で終了。今年の夏にはモドリッチのビッグクラブへの移籍が濃厚で、彼抜きのチーム形成がこれから必要になってくるわけですが、ビシュチャンの中盤起用やグェラのフィットぶりなど今回はポジティブな手応えを得る試合となりました。
3位ハイドゥク・スプリトは、ホームのポリュウド・スタディオンに9位シベニクを迎えました。
イェルコフ会長を犠牲にすることで破産への道を逃れたハイドゥク。今後はスポーツ法に則って株式会社に組織変革し、スプリト市が最大債務者となって危機を乗り越えることとなりました。それでも暗い話題は続き、先のディナモ戦で良いプレーを見せていた主将のDFトゥドール(写真)がその試合中で左足首の腱を痛めてしまい、手術が必要という診断で今季は絶望となりました。
そんなハイドゥク相手に、現在険しい降格争いをしているシベニクは攻撃を畳み掛けます。7分、右CKからゴール前でボールを繋ぎ、近距離でのFWゼッツのシュートはGKヴァルヴォディッチが止めましたが、弾かれたところをFWガブリエルがヘディングで押し込み、アウェーのシベニクが先制に成功します。続く12分には右クロスからゼッツがバイシクルシュートを見事に決めるものの、止めに入ったDFブリャトの頭上を足がかすめたことから危険なプレーとしてゴールが取り消されてしまいます。
微妙な判定で九死に一生を得たハイドゥクは17分、FWヴェルパコヴスキスの右クロスからエースストライカーのカリニッチがヘディングシュートを決めて同点に。
21分、ガブリエルの右からのシュートを一度は止めたものの、後から突っ込んできたゼッツをGKヴァルヴォディッチが倒してしまってシベニクにPK。しかし、MFヴィタイッチのシュートをGKに止められしまいます。その後も若手中心で不安定な最終ラインをシベニクが突きますが、ゴールに結びつきません。
38分、FWルカビナのパスを受けたカリニッチ(写真)がダイブ気味にペナルティエリアで倒れてPKを得ると、本人がきっちりと右に決めて勝ち越しに成功。カリニッチにとっても得点王争いで単独トップに立つことに成功します。
後半頭からヤルニ監督はDFジヴコヴィッチとMFチェルナトのベテランを投入して勝利を固めにいくと、50分にヴェルパコヴスキスがドリブルで次々とかわしてから最後は右からシュートを決めて3-1。また77分にはアンドリッチがループをかけた技ありのミドルシュートを決め、内容以上のスコアで勝利しています。リエカがザグレブに引分けたこともあり、ハイドゥクが二位へと浮上してきました。
全試合の結果はこちら。
(試合結果をクリックするとクロアチア国営放送のダイジェスト映像が見られます)


