2008年02月15日

オシエクのFWスティエパン・ユキッチがサンフレッチェ広島に移籍

オシエクのFWスティエパン・ユキッチ(28・写真)が合宿地のトルコにてJ2のサンフレッチェ広島と契約を結びました。契約期間は3年間で、オシエクに支払われる移籍金は45万ドル。年俸は35万ドルとされています。

ユキッチユキッチには一ヶ月前からロシア一部リーグのルチ・エネルギアが獲得を打診しており、ルチは同国人のゾラン・ヴリッチが新監督になったこともあって移籍は確実だとされていました。しかし、ルチ側がはっきりとしまいまま月日は流れ、トルコ合宿に参加していたユキッチも12日には
「僕がどうすればいいのかさっぱり分からない。向こうの会長のGOサインを待っているという話だけどね。もう十分だよ。今日まで待つが、もしサインをしなければ、ルチ・エネルギアは僕を忘れてくれ。余りにも長すぎるよ。今日あるのか、それともなしか。それが僕の決心だ。」
と、じれた気持ちを吐露していました。

オシエクのロンチャレヴィッチ監督もユキッチを合宿に連れて来たものの、チーム構想に組み込んでいいものか困っており、実際にトップチームで挑んだサンフレッチェ相手では起用せず、セカンドチームの試合でユキッチを使っていました。
オシエクは13日にロコモティヴ・モスクワと練習試合を行ったのですが、その試合にはロシア、日本、韓国、ウクライナなどのクラブが視察しており、ユキッチも途中交替で出場していました(結果はロシア代表MFトルビンスキのゴールでロコモティヴが1-0で勝利)。
翌日の夜、サンフレッチェ広島はオシエクのスポーツ・ディレクターとアレン・ペトロヴィッチとユキッチの両者間でわずか30分間で移籍話をまとめ、3年契約にサインする運びとなりました。サインののち、チームメイトとロンチャレヴィッチ監督の祝福を受けたユキッチは
「監督には本当に感謝している。私が合宿にいたせいで色々と苦労をかけたことには謝罪したい」
と謙虚な姿勢で監督に言葉を返しています。

ユキッチはオシエクに近いヂャコヴォ生まれ。181cm/80kgとクロアチア人にしてはさほど大柄ではありませんが、スキンヘッドの風貌が印象的なプレイヤーです(写真は3年前のものなので、まだ髪が残っていますが)。ペナルティエリアで勝負したエルツェグ(元サンフレッチェ)と違って、サイドから中盤まで動く範囲も広いのが特徴です。またフィジカルも優れ、得点力の高い左足のFKも彼の武器(動画1動画2動画3)。今季は13試合6得点とまずまずの成績で、クロアチア・リーグでは2003/04シーズン以来、58試合26得点とほぼ2試合に1点のペースで決めています。クロアチア代表歴はないものの、ユース代表に名を連ねたことがあります。また2005/06シーズンにはベルギーのロケレンでもプレーしました(16試合3得点)。

プレースタイルや特徴を考えれば、Jリーグで十分にやっていける実力があると見ています。年齢的に脂の乗っていますし、既に国外経験があるのもプラス材料。監督のペトロヴィッチとも言葉が通じ、またチームメイトに同国人(ダバツ)がというのも、クロアチア人にありがちなノスタルジーに陥ることも早々ないでしょう。性格も基本的に真面目ですし、闘争心もあるプレイヤーですので、サンフレッチェ広島にとってJ1復帰の起爆剤になることを期待したいところです。


posted by 長束恭行 |19:15 | サッカーニュース | コメント(11) |
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