2008年01月28日

モドリッチのインタビュー/ビリッチ監督、フルハム拒否/ボスニア代表最新情報

ディナモ・ザグレブ所属のクロアチア代表MFルカ・モドリッチ(写真)が、スペイン紙エル・ムンド・デポルティーヴォ紙に対して語ったインタビューが話題となっています。
モドリッチ
この冬には2500万ユーロ以上という高額な移籍金でイングランドのクラブに移籍が確実視されたモドリッチですが、ディナモのマミッチ副会長が一年間移籍話を凍結してしまいました。現時点ではバルセロナが移籍先として有力と言われる中、モドリッチは昨年夏にはアーセナルからのオファーを拒否したことを明らかにしました。
「そう、昨年夏のアーセナル移籍の実現は非常に近いものだった。アーセン・ヴェンゲル監督は、僕の友人であるエドゥアルド・ダ・シルヴァと一緒に僕を連れて行こうとトライしたんだ。エドゥアルドは偉大なストライカーで、ティエリ・アンリの代わりを十分務められると僕は常に信じていたけどね。若い選手たちに質の高い指導をすることで有名な監督が自分のクラブに僕を望んだ、ということは名誉だったよ。しかし、僕は待つことを選んだんだ」
と語り、バルセロナ・ファンである彼はインタビューの中で
「五大リーグならどこでもプレーする準備はできている。けれども、僕はリーガエスパニョーラにもっとも魅力を感じているのさ。とりわけバルセロナでプレーしたいと思っている。バルセロナが僕を追ってくれていることは名誉だよ。彼らのカラーを守ることは巨大な挑戦となるだろう」
とコメント。クラブの意思に反して、モドリッチは欧州選手権大会後にディナモを去ることを希望しているわけですが、スペインの同紙記者からはクライフと同じ14番のバルセロナのユニフォームをプレゼントされて非常に喜んだそうです(確かに現役時代のクライフと風貌は似ていますね)。
このインタビューを受け、ディナモのフロントは直ぐに火消しに走りました。スポーツ・ディレクターのゾラン・マミッチは
「我々の態度に関してはまったく毅然としたものだ。誰も売却するつもりはない。誰も提供することもしない。ただ、オファーが来たならば、座って話し合いをすることは可能だ。けれども繰り返すが、我々は誰も売却する必要もなければ、誰も連れてくる必要もない。報道されているような移籍なんてないよ。モドリッチに関しては終わった話だ。UEFA会議でザグレブにやって来る(バルセロナの)ラポルタ会長と会うなんて可能性はない。なぜなら会議開催中は我々フロントも合宿地のトルコに行っているからだ」
とコメントしています。

クロアチア代表監督のスラヴェン・ビリッチ(写真右)が、プレミアリーグのフルハムから届いた4年間総額1200万ユーロという大型オファーを蹴ったと英国メディアが報じています。現時点ではクロアチア代表が唯一の関心事、というのが理由です。ちなみに現在のビリッチの年俸は1000万円程度で、フルハムのオファーは約50倍もの金額でした。
ビリッチとコーチ陣最近はビリッチの収入を巡る報道が多く、英国メディアのインタビューに対して「恥ずべき金額だ」とビリッチが語ったという報道が波紋を呼びました(本人は発言を否定しています)。クロアチア・サッカー協会は金額を増やしての再契約を望んでいるものの、マルコヴィッチ会長は再契約は当たり前といった態度を取っていること、またチームスタッフの一人プロシネチュキ(写真左)はいまだに無給で働いていることにビリッチは不信感を抱いており、欧州選手権後はごっそりとチームスタッフが高額オファーでイングランドのクラブに引き抜かれる可能性も十分に有りえます。エバートンやブンデスリーガのクラブもビリッチを監督として据えたがっているそうで、それこそクロアチア代表監督就任以前は「Jリーグのクラブに関心がある」と言っていたビリッチは欧州で注目された存在になっています。


昨年9月にブランコ・グルギッチが辞任以来、会長職のポストが決まっていなかったハイドゥク・スプリトに(正確には空席期間はアンテ・ノシッチが暫定会長)、27日、元バスケ選手であり、現在はビジネスマンかつスプリト市議会長のジェリコ・イェルコフが第40代会長に就任しました。
「私の課題はハイドゥクがより大きなスプリトとダルマチア地方の誇りとなることだ」
と語るイェルコフは、一部の利益グループに蝕まれていた体質ならびに財政の健全化、またサポーター「トルツィダ」との和解が急務となります。
また新会長イェルコフが就任早々、ドレッシングルームで選手に挨拶をすませ、それからディレクターのフィオレンティーニ、スポーツ・ディレクターのエルツェグ、ゼネラルマネージャーのシュリャクと話し合いをしました。その中で現時点での新たな選手の放出をしないことを確認。ドイツのフレイブルグが関心を示しているFWブシッチ、またジェフ千葉が関心を示しているDFミルコ・フルゴヴィッチも残留が決定しました。フルゴヴィッチは夏までハイドゥクに在籍し、それからなら移籍を認めることを約束しています。またMFダムヤノヴィッチ、FWバルトロヴィッチに関してはロシアの移籍市場は3月中旬まで開かれていることから、それまでに移籍する可能性はあるとされています。

ヴルチーナスラヴェン・ベルーポのエースストライカー、ボヤン・ヴルチーナ(23・写真)がブンデス一部のデュイスブルクにレンタル移籍することになりました。期間は今年の6月30日までで、レンタル料は明らかにされていません。
デュイスブルクは最下位な上に怪我人が続出しており、今季はリーグやカップ戦、UEFAカップを含めて23試合10得点を決めているブルチーナに白羽の矢が立ちました。もし一部に残留すればオプションとしてヴルチーナを購入。もし残留に失敗してもベルーポは他のクラブにそれなりの額で売却するか、復帰して経験を活かしてもらえるということで、戦力ダウンは否めないとはいえ、今後の旨みも考えてのレンタルとなります。


最後に1月29日、日本代表と親善試合を行うボスニア・ヘルツェゴビナ代表のニュースを。
27日にチーム一向はウィーンに集合し、14時の便で日本へと発ちました(ということは到着済み)。ボスニアからの11選手は首都サラエボから当日早朝の便でウィーンに発つ予定でしたが、霧で予定便が影響するのを不安に感じたため、前日にウィーン入りして一泊しています。
現役時代はバルサでも活躍したメホ・コドロ監督はサラエボを発つ前に
「袋小路の状況に陥らないためにも予定が必要だった。ウィーンで一泊し、東京までの便を前に休ませようと思う。11時間半のフライトだから、間違いなく選手には影響があるだろう。試合当日までは選手たちをリフレッシュさせ、より良い準備をさせるつもりだ。」
とコメント。試合日が国際Aマッチデイではないことから、最初に発表したリストからわずか3人しか所属クラブが参加を認めなかったわけですが、これに関してコドロ監督は
「選手の多くが国内リーグからの選手であり、彼ら全員が冬休み後の準備の初期段階にあることは、この試合とは関係ない。恐怖を抱く理由もない。自分達をアピールする機会であると、全選手が真面目にこの試合の意義を理解することを望んでいるよ。また最大限のモチベーションと積極性を期待している。激しい競争の中でも自分のポジションがあることを証明するため、選手たちが日本戦を利用しようと努力すると信じているのさ」
と語っています。
同じく現役時代はフェネルバフチェやラージョ・バジェカーノで活躍したチームマネージャーのエルヴィル・ボリッチは
「この若者たちが計算に入れられる存在であることを自ら証明することを望んでいる。彼らはここにいることに値しているわけだから。事実、この試合はどれくらいの選手が今後の代表プランに入って来られるかを我々に示すことになるだろう。彼ら若い選手たちにとっても日本戦はキャリアにおける大きな経験となるはずしね。
日本代表の選手たちが現時点で我々よりもずっと良い準備ができている。しかし、それが何かの意味を持つ必要はないのだよ。リザーブメンバーで旅立つことは関係なく、彼らと対抗できるクオリティを我々は持っていると思う。ただ、最大の問題は時差(8時間)となるだろうね。どれくらい選手たちが休めるか、また最強の布陣となるかは正直分からない。
この機会からワールドカップ予選で戦力と計算できるような選手が4~5人得られるよう我々は望んでいるんだ。偶然に代表メンバーに名を連ねたのではないことを彼らは証明する必要があるし、我々は彼らの可能性をこの試合で見ることになるだろう。もちろん、個々が悪いプレーをしたとしても、今後はその選手たちのフォローをやめるなんてことはない。誰も代表候補から取り消されることはないのだよ。全員が冬休み後の準備の初期段階にあることは認識しているよ。けれども、選手たちが持っているヤル気とモチベーション、クオリティを持ってして本来の実力を証明することは可能なのだから」
と語っています。
ボスニア・ヘルツェゴビナ代表は1月21日の記事に書いた17名のリストに加え、スラヴィヤ所属のDFボヤン・レゴイェを含めた計18名の選手が参加しています。
私も昨年のオーストリア戦以来の日本代表の試合を観戦する予定です。ボスニア・ヘルツェゴビナの国内リーグ選手の現レベルを見るのと同時に、オシムから岡田監督になってどんな変化を求め、それがどう実現されているかを現場で見てこようと思っています。


posted by 長束恭行 |01:48 | サッカーニュース | コメント(6) |
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