2008年03月25日
クロアチア・リーグ第25節/再びディナモとハイドゥクが大勝
22日、クロアチア・リーグ第25節が行われました。平均観客は1000人ほどしか満たないとはいえ、6試合で29ゴールが生まれる節となりました。 首位ディナモ・ザグレブは10位シベニクとホームのマクシミール・スタディオンで対戦。降格争いをしているシベニクは10人もの選手が怪我や警告で欠いており、ディナモはスタメンをいじりながらベストの布陣を探っている状況とはいえ実力差は明らかでありました。この試合ではサポーターのバッド・ブルー・ボーイズが準備していた横断幕を警察が持ち込みを禁止したことから、応援をボイコット。わずか300人ほどという観客の中で試合が行われました(ちなみに試合はクロアチア国営放送で生放送)。10分にMFミキッチが放ったシュートはポストに叩かれ、その5分後にはFWタディッチ、MFヴコイェヴィッチのシュートが立て続けにGKスラヴィツァにセーブされます。けれども18分にはDFドゥルビッチの縦へのロングパスにFWバラバン(写真左)が相手の最終ラインを抜け、最後は右へと冷静にシュートを流し込んでディナモが先制に成功します。 しかしながら、シベニクは25分、MFヴィタイッチがFKから得意としている長距離砲をGKコッホの頭上へと突き刺し、同点に追いつきました。 その後もシベニクの抵抗を受けながら優勢に試合を進めていたディナモは39分、中央やや右寄りでボールを貰ったMFモドリッチがドリブルからフェイントを加えてマークを外すと、右足で20mのミドルシュートをズドンと決めて勝ち越します。41分には右サイドを駆け上がったDFエトーからの折り返しを受けた中央のMFヴコイェヴィッチを左へと流し、最後はタディッチがゴール右上にシュートを決めて3-1とリードを広げます。 後半もディナモのペース。58分に左からモドリッチがFKから、ペナルティエリアでドゥルビッチがヘディングシュートを決めて4-1。勝利を固めたディナモは74分、途中交代のFWマンジュキッチが左サイドをえぐりながらペナルティエリアへ。FWアデミのスライディングで倒されてPKを得ると、モドリッチがGKの動きを見切ってから右下へとシュートを決めて5-1と大勝を収めました。 3位ハイドゥク・スプリトは11位インテル・ザプレシッチとホームのポリュウド・スタディオンにて対戦。こちらも観客は1000人ほどでしたが、ヴァルテクス戦を払拭するかのようにゴールを量産しました。一方のインテルはこれまで何度も審判の判定に泣かされたことを不満に持ったブラチュン監督が先日に辞任を決意したものの、周囲の説得もあって残留を決意。しかしながら、この試合では更に顔に泥を塗る結果となりました。
7分にMFツェルナトが30m近い距離から直接FKを見事に決めると、11分にはMFルビルからの縦へのロングボールにFWルカビナ(写真)が俊足を飛ばしてDFを抜き去り、最後はGKヴラニッチの前でちょこんとシュートを蹴りこんで2-0とリードを広げます。 17分にはDFサブリッチのロングパスを右サイドで受けたルビルが中央へとドリブルで切れ込み、グラウンダーでシュートを決めて3-0。また28分には中央でボールをもらったチェルナトがミドルシュートを突き刺して4-0とインテルを圧倒します。 しかし、インテルも左サイドを抜けるMFクーケッツにスルーパスが通り、右へとシュートを決めて一矢を報います。 後半もハイドゥクは手を緩めず、52分にMFアンドリッチがGKの手元で沈む直接FKを決めて5-1。63分にはアンドリッチの右CKからファーポストのDFジヴコヴィッチが叩き込んで6-1。 インテルは82分、MFグルグロヴィッチの突破から再びクーケッツがシュートを決めて6-2としますが、終了間際にはMFガブリッチがカウンターからループシュートを決め、こちらは7-2と大勝しています。 (以上の写真は協力関係にあるSport-netより) 2位リエカは、ディナモとハイドゥクを下して現在リーグで最も良いサッカーをしている9位ヴァルテクス・ヴァラジディンと対戦。前半はリエカのシュートミスが続き、後半はそれを罰するかのようにヴァルテクスは64分にMFムムレク、81分にFWムヤノヴィッチのゴールで2-0と勝ち越し。しかし、リエカの司令塔シャルビーニが84分にFWヂャロヴィッチとのワンツーで抜けてシュートを決めると、その2分後にはシャルビーニが強烈なFKを直接決めてドローへと持ち込みました。リエカは今年になってから未だに勝利がなく、ハイドゥクに加えてスラヴェン・ベルーポにも順位を抜かれ、とうとう4位に転落しています。 敗北からチームを救った殊勲者のシャルビーニですが、ハンガリーとの親善試合を26日に控えたクロアチアU-21代表の招集日に連絡もなしに現れず、父親が後から食あたりのせいだと弁明したものの、ラディッチ監督は以前にもシャルビーニはキャンプ中に勝手に帰るという愚行を犯していただけに構想外にすることを口にしています。 全試合の結果はこちら。 (クリックするとクロアチア国営放送のダイジェスト映像がみられます) Hajduk Split - Inter Zapresic 7:2 1:0 7' Florin Cernat 2:0 11' Ante Rukavina 3:0 17' Goran Rubil 4:0 28' Florin Cernat 4:1 44' Davor Kukec 5:1 52' Srdan Andric 6:1 63' Boris Zivkovic 6:2 82' Davor Kukec 7:2 90' Drago Gabric Zadar - Osijek 1:1 1:0 37' Zelimir Terkes 1:1 67 'Tomislav Visevic Cibalia Vinkovci - Zagreb 2:2 1:0 7' Mario Dodik 2:0 13' Mario Dodik 2:1 40' Ivan Parlov 2:2 63' Marko Kartelo Rijeka - Varteks Varazdin 2:2 0:1 64' Miljenko Mumlek 0:2 81' Goran Mujanovic 1:2 83' Anas Sharbini 2:2 86' Anas Sharbini Slaven Belupo - Medimurje 4:0 1:0 75' Asim Sehic 2:0 84' Mateas Delic 3:0 89' Stjepan Poljak (PK) 4:0 90' Asim Sehic Dinamo Zagreb - Sibenik 5:1 1:0 18' Bosko Balaban 1:1 25' Frane Vitaic 2:1 39' Luka Modric 3:1 41' Josip Tadic 4:1 58' Dino Drpic 5:1 76' Luka Modric (PK) 【順位】 1位…ディナモ・ザグレブ(勝点62) 2位…ハイドゥク・スプリト(43) 3位…スラヴェン・ベルーポ(43) 4位…リエカ(42) 5位…オシエク(36) 6位…ザダール(36) 7位…ザグレブ(30) 8位…チバリア・ヴィンコヴチ(30) 9位…シベニク(26) 10位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28) 11位…インテル・ザプレシッチ(24) 12位…メヂムリエ(11) 【得点】 16ゴール…テルケシュ(ザダール) 15ゴール…カリニッチ(ハイドゥク) 14ゴール…ロヴレク(ザグレブ) 13ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)、モドリッチ(ディナモ) 10ゴール…マルチッチ(チバリア) 9ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、バラバン(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス) 【アシスト】 9アシスト…マンジュキッチ(ディナモ) 8アシスト…ムムレク(ヴァルテクス)、モドリッチ(ディナモ) 7アシスト…ツェルナト(ハイドゥク)、トマソフ(ザダール) 6アシスト…ブーレ(リエカ)、ムイジャ(ザグレブ)、チュトゥラ(ザグレブ)、マルチッチ(チバリア) 21日、クロアチア代表のスラヴェン・ビリッチ監督は記者会見で、わだかまりはあるとはいえ、ユーロ後に代表監督を続ける意思があることを表明しています。
「私は今の立場にあることが幸せだし、残りたいと思っている。しかし、私がどれだけのお金を要求しているか口にすべきだという(マルコヴィッチ協会長の)発言を受け入れるわけにかいかない。そうじゃないんだ。クロアチア代表は監督のものでもないし、協会長のものでもない。けれども契約延長の契約書を見たら、提示した条件にサインしようじゃないか。提示額が少なかろうが私は監督に残るつもりだし、数字を見ずにでもサインするよ。なぜならば、私はチームスタッフとの集まりや、選手達とのコミュニケーションなど、全てにおいて楽しんでいるからね。もう2年間、代表監督を務めたい。如何なる話し合いをせず、白い紙にだってサインをする。ただし、金銭については話し合うつもりはなく、むしろプログラムやスカウティング、私のアシスタントの契約面については話し合いたいんだ」 とコメントしています。 しかし、そのビリッチを欺くかのような問題が発生しています。クロアチア代表一行は24日、スコットランドとの親善試合が行われるグラスゴーに入りました。しかし、代表スポンサーのCM撮影のため、モドリッチ、ペトリッチ、チョルルカ、ヴコイェヴィッチ、シミッチらが他のチームメイトより長くザグレブに居残ることになり、また飛行機の遅れもあってグラスゴーでの合同練習に参加できず。他にも合流遅れや怪我もあって、合同練習に参加したのはわずか6人。これにはビリッチ代表監督もおかんむりで、 「オランダ戦の前にもスポンサーのせいで時間が割かれ、我々が罰せられることになった。そして今回もまただ。ここへは練習と試合をするためにやってきたんだ。子供にセルティックのジャージを買うためにスコットランドにいるんじゃないんだよ! 我々からは欧州王者を要求している割には、アンドラのレベルでしか機能していない」 とバッサリと協会批判をしています。 (写真はビリッチ監督とアシスタントのアサノヴィッチ)
posted by 長束恭行 |21:53 |
サッカーニュース |
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10分にMFミキッチが放ったシュートはポストに叩かれ、その5分後にはFWタディッチ、MFヴコイェヴィッチのシュートが立て続けにGKスラヴィツァにセーブされます。けれども18分にはDFドゥルビッチの縦へのロングパスにFWバラバン(写真左)が相手の最終ラインを抜け、最後は右へと冷静にシュートを流し込んでディナモが先制に成功します。
しかしながら、シベニクは25分、MFヴィタイッチがFKから得意としている長距離砲をGKコッホの頭上へと突き刺し、同点に追いつきました。
その後もシベニクの抵抗を受けながら優勢に試合を進めていたディナモは39分、中央やや右寄りでボールを貰ったMFモドリッチがドリブルからフェイントを加えてマークを外すと、右足で20mのミドルシュートをズドンと決めて勝ち越します。41分には右サイドを駆け上がったDFエトーからの折り返しを受けた中央のMFヴコイェヴィッチを左へと流し、最後はタディッチがゴール右上にシュートを決めて3-1とリードを広げます。
後半もディナモのペース。58分に左からモドリッチがFKから、ペナルティエリアでドゥルビッチがヘディングシュートを決めて4-1。勝利を固めたディナモは74分、途中交代のFWマンジュキッチが左サイドをえぐりながらペナルティエリアへ。FWアデミのスライディングで倒されてPKを得ると、モドリッチがGKの動きを見切ってから右下へとシュートを決めて5-1と大勝を収めました。
3位ハイドゥク・スプリトは11位インテル・ザプレシッチとホームのポリュウド・スタディオンにて対戦。こちらも観客は1000人ほどでしたが、ヴァルテクス戦を払拭するかのようにゴールを量産しました。一方のインテルはこれまで何度も審判の判定に泣かされたことを不満に持ったブラチュン監督が先日に辞任を決意したものの、周囲の説得もあって残留を決意。しかしながら、この試合では更に顔に泥を塗る結果となりました。
7分にMFツェルナトが30m近い距離から直接FKを見事に決めると、11分にはMFルビルからの縦へのロングボールにFWルカビナ(写真)が俊足を飛ばしてDFを抜き去り、最後はGKヴラニッチの前でちょこんとシュートを蹴りこんで2-0とリードを広げます。
17分にはDFサブリッチのロングパスを右サイドで受けたルビルが中央へとドリブルで切れ込み、グラウンダーでシュートを決めて3-0。また28分には中央でボールをもらったチェルナトがミドルシュートを突き刺して4-0とインテルを圧倒します。
しかし、インテルも左サイドを抜けるMFクーケッツにスルーパスが通り、右へとシュートを決めて一矢を報います。
後半もハイドゥクは手を緩めず、52分にMFアンドリッチがGKの手元で沈む直接FKを決めて5-1。63分にはアンドリッチの右CKからファーポストのDFジヴコヴィッチが叩き込んで6-1。
インテルは82分、MFグルグロヴィッチの突破から再びクーケッツがシュートを決めて6-2としますが、終了間際にはMFガブリッチがカウンターからループシュートを決め、こちらは7-2と大勝しています。
(以上の写真は協力関係にある
「私は今の立場にあることが幸せだし、残りたいと思っている。しかし、私がどれだけのお金を要求しているか口にすべきだという(マルコヴィッチ協会長の)発言を受け入れるわけにかいかない。そうじゃないんだ。クロアチア代表は監督のものでもないし、協会長のものでもない。けれども契約延長の契約書を見たら、提示した条件にサインしようじゃないか。提示額が少なかろうが私は監督に残るつもりだし、数字を見ずにでもサインするよ。なぜならば、私はチームスタッフとの集まりや、選手達とのコミュニケーションなど、全てにおいて楽しんでいるからね。もう2年間、代表監督を務めたい。如何なる話し合いをせず、白い紙にだってサインをする。ただし、金銭については話し合うつもりはなく、むしろプログラムやスカウティング、私のアシスタントの契約面については話し合いたいんだ」
とコメントしています。
しかし、そのビリッチを欺くかのような問題が発生しています。クロアチア代表一行は24日、スコットランドとの親善試合が行われるグラスゴーに入りました。しかし、代表スポンサーのCM撮影のため、モドリッチ、ペトリッチ、チョルルカ、ヴコイェヴィッチ、シミッチらが他のチームメイトより長くザグレブに居残ることになり、また飛行機の遅れもあってグラスゴーでの合同練習に参加できず。他にも合流遅れや怪我もあって、合同練習に参加したのはわずか6人。これにはビリッチ代表監督もおかんむりで、
「オランダ戦の前にもスポンサーのせいで時間が割かれ、我々が罰せられることになった。そして今回もまただ。ここへは練習と試合をするためにやってきたんだ。子供にセルティックのジャージを買うためにスコットランドにいるんじゃないんだよ! 我々からは欧州王者を要求している割には、アンドラのレベルでしか機能していない」
とバッサリと協会批判をしています。
(写真はビリッチ監督とアシスタントのアサノヴィッチ)

