2010年02月13日
シーズン再開後の戦力分析/ディナモ・ザグレブ編
クロアチアの各クラブもシーズン再開に向けた準備が佳境に入っています。 ここ数年はトルコのアンタルヤ周辺がサッカー界における冬のキャンプ地のメッカとなっていますが、今年はディナモ・ザグレブ、ザグレブ、オシエク、リエカ、ヴァルテクス・ヴァラジディン、スラヴェン・ベルーポ、メヂュムリエ、フルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツ(2部)の8クラブがトルコ合宿を張りました。オシエクのように満足に給与が払えぬ財政難のクラブですらトルコ合宿を張るのは、この地に集まってくる中東欧のクラブ、もしくは極東のクラブに選手を売却するチャンスがあるからです。練習試合が一種のショーウィンドウとなり、売りたい選手を積極的に起用していきます。そんな観点から各クラブのキャンプの動向を考察するの面白いものです。 ちなみに私が帰国の際に利用したイスタンブール~ザグレブ便には、アンタルヤから戻るスラヴェン・ベルーポの一行が同乗していました。そこでディナモ時代から個人的に知るFWマリオ・ユリッチと話をしたのですが、アンタルヤは天候が優れなかったことだけが問題で、ホテルや食事といった条件は素晴らしいものだったようです。 (写真は2008年に訪れた際のアンタルヤ旧市街) さて、移籍期間を経た主要クラブの戦力の状況を少しずつまとめていきましょう。今回は五連覇濃厚のディナモ・ザグレブです。 ヨーロッパ・リーグのグループリーグで敗退し、今シーズンも欧州冬越えに失敗したディナモ。シーズン優勝というタスクを成し遂げるだけならば有り余る戦力を持っており、不況下を考えての人件費を圧縮をすべく、給与の高い外国人選手の整理から手をつけました。元アルゼンチン代表DFレアンドロ・クフレ(31)は年俸60万ユーロを半減することでチームに留まったものの、元ギリシャ代表FWディミトリス・パハンドプロス(28)は契約を解消してセルタへ移籍。ディナモにパパンドプロスは年俸65万ユーロを払っていましたが、セルタでは10万ユーロどまりと聞きます。両者とも今シーズン、移籍金ゼロで獲得した選手であるものの、過去の実績だけを考慮して給与に大枚をはたくのはいかに無駄かをディナモは知らされました。 選手獲得には難あれど選手売却には巧みな手腕を見せるズドラヴコ・マミッチ副会長ですが、この冬はDFデヤン・ロヴレン(20)をリヨンに850万ユーロの移籍金で売却。昨年はA代表でもプレーしたロヴレンですが、早い年齢での売却に対して一部の批判はあったものの、世界不況の中、これほどの利益を得たのは成功と言えるでしょう。 逆に1500万ユーロと高い移籍金額を設定していたFWマリオ・マンジュキッチ(23)には買い手がつかず、売るタイミングを逃した感が否めません。昨年夏にフロントは彼を残留すべく、年俸を55万ユーロ(一説では90万ユーロとも)まで引き上げたものの、チャンピオンズ・リーグ予備戦の対レッドブル・ザルツブルク戦の第一戦で無駄なレッドカードをもらい、罰金10万ユーロとフロントの怒りを買いました。腐りかけているマンジュキッチは、その後も雑なプレーが目立ち、自ら市場価値を下げてしまっています。1000万ユーロと設定していたこの冬はオファーがなかったものの、まだ移籍市場が空いているロシアのクラブが700~800万ユーロ辺りでも提示すれば、フロントとしては売却する意向のようです。
そんな中、この冬のキャンプで台頭したのが、ユース組の選手達です。クルノスラフ・ユルチッチ監督が"最も成長した選手"と挙げるのが、FWアンドレイ・クラマリッチ(18・写真)。今季からトップ昇格し、既にリーグで15試合6得点と数字を残している彼には、この春も更なるチャンスが与えられそうです。ロヴレンの代わりを務めそうな存在がDFトミスラフ・バルバリッチ(20)。ロヴレンとは親友関係にあり、体格やタイプはほぼ同じ。ベテランのロベルト・コヴァチとイゴール・ビシュチャンが怪我で出遅れており(ビシュチャンは今季絶望)、レギュラーは間違いありません。 クラマリッチやバルバリッチは今季初めからトップチームで既にプレーしていますが、合宿でアピールした選手は彼らだけではありません。レンタル先のロコモティーヴァから連れ戻したDFシメ・ヴルサリコ(18)は、ドリブル能力、アグレッシブさ、上下運動の繰り返しに優れた「スルナの再来」と呼ばれる右サイドのプレイヤー。成長が望めないエトー、怪我で出遅れるイヴァン・トメチャクに代わって新たな右サイドバックのレギュラーに定着しそうな勢いです。 同じくロコモティーヴァから戻ったMFドマゴイ・アントリッチ(19)は新たな司令塔となるべき才能を発揮し、ユースから合宿に参加したMFマリオ・シトゥム(17)、DFミスラフ・コモルスキ(17)、MFフロノ・ムリナール(17)、FWフィリップ・ミハリェヴィッチのいずれもが溌剌なプレーで主力を脅かしています。特筆すべきはドリブル能力に優れたシトゥム。紅白戦でクフレをドリブルで振り回して尻餅を付かせ、次のプレーでクフレから思いっきり削られた彼ですが、直近のFKモスクワとの練習試合では華麗なゴールを叩き込みました。 今回のトルコでの練習試合では若手組が出場する後半の方が出来が良く、今月1日のサンフレッチェ広島戦も後半で勝ち越しています(結果は2-1)。 ここ数年は売却した主力の穴埋めに外国人選手を安易に獲得してきましたが、ユース・ディレクターのロメオ・ヨザクの下でユース部門の整備が進み、提携を結ぶロコモティーヴァ、ラドニク・セスヴェッテにレンタルで送り込むことで若手が次々と育ってきました。スポーツ・ディレクターのゾラン・マミッチも 「外国人選手を買い始めた数年前までは、若手をこうして育成する可能性がなかった。また当時は経済状況が優れずに主力を売らねばならなかったし、それを埋めるためのクオリティある若手もいなかった。だから我々は外国人を買わざるを得なかったんだ。今は二つのクラブと提携を結んでおり、育成プロジェクトは上手くいっている。今までのように外国人選手を買うことはないだろう」 とクラブの方針転換をインタビューで述べています。実際に、「ブラジル人なのにサッカーを知らない」と揶揄されたDFカルロス(24)を山東魯能に売却。MFマティアス・チャゴ(25)もイストラにレンタルするなど、チームの外国人率が下がりつつあります。 外国人獲得を取りやめ、若手育成に向かうディナモ。もう一つのチーム強化の選択肢に「国内のクラブから選手を獲得する」がありますが、これに関しては実に慎重です。ここ数年の選手売却で7000万ユーロを儲けたほど潤沢な資金のあるディナモに対し、どこの国内クラブもディナモに高い移籍金を吹っかけてしまう傾向にあり、それにディナモが嫌気が差しているのです。 FWエルミン・ゼッツに対するディナモの150万ユーロの移籍金を蹴ったシベニク、DFドマゴイ・ヴィーダに対するディナモの150万ユーロの移籍金を蹴ったオシエクが揃って「国外のクラブならば、もっと高く買ってくれるはず。ディナモが欲しけりゃもっと金を出せ」と見積もり、結局はどこにも売ることができずに資金難に喘いでいます。選手もクラブも痺れを切らすのを待つ点で、やはりディナモが一枚上手かな、と思います。
そんな中で獲得したのが、インテル・ザプレシッチのブラジル人FWルイス・パウロ・イラーリオ・"ドドー"(22)。将来性を考えれば、移籍金40万ユーロは適正価格でしょう。また驚いたのが、FWカルロ・プリモラッツ(25・写真)の獲得。元U-21代表でもあり、オシエクのキャプテンを務めた長身FWですが、オシエクとの契約が残り半年となり、未払給与も積もり積もったことで、この冬に給与を放棄して自由契約となりました。ポテンシャルは高いものの、怪我に泣かされたプリモラッツですが、5年間に渡ってディナモは彼を追っており、これを機にタダで獲得。半年契約を結びました。マミッチ副会長は 「この夏にマンジュキッチがディナモを去るのはハッキリしている。もしやプリモラッツが"ビンゴ"となるかもしれないんだ!」 と述べています。ヘディングに優れ、ポストプレーができるようなタイプのFWが今のディナモにいないため、使いようによっては化ける可能性もあるかもしれません。 以上、豊富な戦力で今季の優勝は当然といえるディナモ。マミッチ副会長が新たにユルチッチ監督に出した指令は「ユーロ2012のクロアチア代表にディナモから5人送り込むこと」。積極的な若手起用をためらうことない指導者のユルチッチはこの春に少しずつ世代交代を進めていくことでしょう。 この春の予想スタメンはこのようになります。 マンジュキッチ クラマリッチ モラレス サミール バデリ ヴルドリャク クフレ コヴァチ バルバリッチ ヴルサリコ ブティナ 【加入】 FWカルロ・プリモラッツ (←オシエク) FWドドー (←インテル・ザプレシッチ) FWフィリップ・ミハリェヴィッチ (←ディナモ・ユース) MFドマゴイ・アントリッチ (←ロコモティーバ/レンタルから帰還) MFマリオ・シトゥム (←ディナモ・ユース) MFフラノ・ムリナール (←ディナモ・ユース) DFシメ・ヴルサリコ (←ロコモティーバ/レンタルから帰還) DFミスラフ・コモルスキ (←ディナモ・ユース) GKイヴァン・トゥリーナ (←レフ・ポズナニ) 【放出】 FWディミトリス・パパドブロス (→セルタ) FWイリヤ・シヴォニッチ (→インテル・ザプレシッチ/レンタル) MFギジェルモ・スアレス (→インテル・ザプレシッチ/レンタル) MFマティアス・チャゴ (→イストラ1961/レンタル) MFヴィラ・エミリャーノ (→ディナモ・ティラナ/レンタル) DFデヤン・ロヴレン (→リヨン) DFカルロス (→山東魯能) DFデニス・グラヴィナ (→ヴォルスクラ/レンタル返却)
また、クロアチア・リーグは来週末から再開する予定でしたが、クロアチアの内陸側が積雪と連日の氷点下の気温のために試合開催の目処が立っておらず、再開を一週間ずらすことで決定しました。日程はすべて一週ずつずらし、第25節を空いていた水曜日の4月14日に入れることで、予定通り5月15日にリーグ日程を終了させる予定です。 (写真はNKザグレブの本拠地、クラニチェヴィチェヴァ・スタディオン)
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posted by 長束恭行 |00:07 |
サッカーニュース |
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オシエクのように満足に給与が払えぬ財政難のクラブですらトルコ合宿を張るのは、この地に集まってくる中東欧のクラブ、もしくは極東のクラブに選手を売却するチャンスがあるからです。練習試合が一種のショーウィンドウとなり、売りたい選手を積極的に起用していきます。そんな観点から各クラブのキャンプの動向を考察するの面白いものです。
ちなみに私が帰国の際に利用したイスタンブール~ザグレブ便には、アンタルヤから戻るスラヴェン・ベルーポの一行が同乗していました。そこでディナモ時代から個人的に知るFWマリオ・ユリッチと話をしたのですが、アンタルヤは天候が優れなかったことだけが問題で、ホテルや食事といった条件は素晴らしいものだったようです。
(写真は2008年に訪れた際のアンタルヤ旧市街)
さて、移籍期間を経た主要クラブの戦力の状況を少しずつまとめていきましょう。今回は五連覇濃厚のディナモ・ザグレブです。
ヨーロッパ・リーグのグループリーグで敗退し、今シーズンも欧州冬越えに失敗したディナモ。シーズン優勝というタスクを成し遂げるだけならば有り余る戦力を持っており、不況下を考えての人件費を圧縮をすべく、給与の高い外国人選手の整理から手をつけました。元アルゼンチン代表DFレアンドロ・クフレ(31)は年俸60万ユーロを半減することでチームに留まったものの、元ギリシャ代表FWディミトリス・パハンドプロス(28)は契約を解消してセルタへ移籍。ディナモにパパンドプロスは年俸65万ユーロを払っていましたが、セルタでは10万ユーロどまりと聞きます。両者とも今シーズン、移籍金ゼロで獲得した選手であるものの、過去の実績だけを考慮して給与に大枚をはたくのはいかに無駄かをディナモは知らされました。
選手獲得には難あれど選手売却には巧みな手腕を見せるズドラヴコ・マミッチ副会長ですが、この冬はDFデヤン・ロヴレン(20)をリヨンに850万ユーロの移籍金で売却。昨年はA代表でもプレーしたロヴレンですが、早い年齢での売却に対して一部の批判はあったものの、世界不況の中、これほどの利益を得たのは成功と言えるでしょう。
逆に1500万ユーロと高い移籍金額を設定していたFWマリオ・マンジュキッチ(23)には買い手がつかず、売るタイミングを逃した感が否めません。昨年夏にフロントは彼を残留すべく、年俸を55万ユーロ(一説では90万ユーロとも)まで引き上げたものの、チャンピオンズ・リーグ予備戦の対レッドブル・ザルツブルク戦の第一戦で無駄なレッドカードをもらい、罰金10万ユーロとフロントの怒りを買いました。腐りかけているマンジュキッチは、その後も雑なプレーが目立ち、自ら市場価値を下げてしまっています。1000万ユーロと設定していたこの冬はオファーがなかったものの、まだ移籍市場が空いているロシアのクラブが700~800万ユーロ辺りでも提示すれば、フロントとしては売却する意向のようです。
そんな中、この冬のキャンプで台頭したのが、ユース組の選手達です。クルノスラフ・ユルチッチ監督が"最も成長した選手"と挙げるのが、FWアンドレイ・クラマリッチ(18・写真)。今季からトップ昇格し、既にリーグで15試合6得点と数字を残している彼には、この春も更なるチャンスが与えられそうです。ロヴレンの代わりを務めそうな存在がDFトミスラフ・バルバリッチ(20)。ロヴレンとは親友関係にあり、体格やタイプはほぼ同じ。ベテランのロベルト・コヴァチとイゴール・ビシュチャンが怪我で出遅れており(ビシュチャンは今季絶望)、レギュラーは間違いありません。
クラマリッチやバルバリッチは今季初めからトップチームで既にプレーしていますが、合宿でアピールした選手は彼らだけではありません。レンタル先のロコモティーヴァから連れ戻したDFシメ・ヴルサリコ(18)は、ドリブル能力、アグレッシブさ、上下運動の繰り返しに優れた「スルナの再来」と呼ばれる右サイドのプレイヤー。成長が望めないエトー、怪我で出遅れるイヴァン・トメチャクに代わって新たな右サイドバックのレギュラーに定着しそうな勢いです。
同じくロコモティーヴァから戻ったMFドマゴイ・アントリッチ(19)は新たな司令塔となるべき才能を発揮し、ユースから合宿に参加したMFマリオ・シトゥム(17)、DFミスラフ・コモルスキ(17)、MFフロノ・ムリナール(17)、FWフィリップ・ミハリェヴィッチのいずれもが溌剌なプレーで主力を脅かしています。特筆すべきはドリブル能力に優れたシトゥム。紅白戦でクフレをドリブルで振り回して尻餅を付かせ、次のプレーでクフレから思いっきり削られた彼ですが、直近のFKモスクワとの練習試合では華麗なゴールを叩き込みました。
今回のトルコでの練習試合では若手組が出場する後半の方が出来が良く、今月1日のサンフレッチェ広島戦も後半で勝ち越しています(結果は2-1)。
ここ数年は売却した主力の穴埋めに外国人選手を安易に獲得してきましたが、ユース・ディレクターのロメオ・ヨザクの下でユース部門の整備が進み、提携を結ぶロコモティーヴァ、ラドニク・セスヴェッテにレンタルで送り込むことで若手が次々と育ってきました。スポーツ・ディレクターのゾラン・マミッチも
「外国人選手を買い始めた数年前までは、若手をこうして育成する可能性がなかった。また当時は経済状況が優れずに主力を売らねばならなかったし、それを埋めるためのクオリティある若手もいなかった。だから我々は外国人を買わざるを得なかったんだ。今は二つのクラブと提携を結んでおり、育成プロジェクトは上手くいっている。今までのように外国人選手を買うことはないだろう」
とクラブの方針転換をインタビューで述べています。実際に、「ブラジル人なのにサッカーを知らない」と揶揄されたDFカルロス(24)を山東魯能に売却。MFマティアス・チャゴ(25)もイストラにレンタルするなど、チームの外国人率が下がりつつあります。
外国人獲得を取りやめ、若手育成に向かうディナモ。もう一つのチーム強化の選択肢に「国内のクラブから選手を獲得する」がありますが、これに関しては実に慎重です。ここ数年の選手売却で7000万ユーロを儲けたほど潤沢な資金のあるディナモに対し、どこの国内クラブもディナモに高い移籍金を吹っかけてしまう傾向にあり、それにディナモが嫌気が差しているのです。
FWエルミン・ゼッツに対するディナモの150万ユーロの移籍金を蹴ったシベニク、DFドマゴイ・ヴィーダに対するディナモの150万ユーロの移籍金を蹴ったオシエクが揃って「国外のクラブならば、もっと高く買ってくれるはず。ディナモが欲しけりゃもっと金を出せ」と見積もり、結局はどこにも売ることができずに資金難に喘いでいます。選手もクラブも痺れを切らすのを待つ点で、やはりディナモが一枚上手かな、と思います。
そんな中で獲得したのが、インテル・ザプレシッチのブラジル人FWルイス・パウロ・イラーリオ・"ドドー"(22)。将来性を考えれば、移籍金40万ユーロは適正価格でしょう。また驚いたのが、FWカルロ・プリモラッツ(25・写真)の獲得。元U-21代表でもあり、オシエクのキャプテンを務めた長身FWですが、オシエクとの契約が残り半年となり、未払給与も積もり積もったことで、この冬に給与を放棄して自由契約となりました。ポテンシャルは高いものの、怪我に泣かされたプリモラッツですが、5年間に渡ってディナモは彼を追っており、これを機にタダで獲得。半年契約を結びました。マミッチ副会長は
「この夏にマンジュキッチがディナモを去るのはハッキリしている。もしやプリモラッツが"ビンゴ"となるかもしれないんだ!」
と述べています。ヘディングに優れ、ポストプレーができるようなタイプのFWが今のディナモにいないため、使いようによっては化ける可能性もあるかもしれません。
以上、豊富な戦力で今季の優勝は当然といえるディナモ。マミッチ副会長が新たにユルチッチ監督に出した指令は「ユーロ2012のクロアチア代表にディナモから5人送り込むこと」。積極的な若手起用をためらうことない指導者のユルチッチはこの春に少しずつ世代交代を進めていくことでしょう。
この春の予想スタメンはこのようになります。
マンジュキッチ クラマリッチ
モラレス サミール
バデリ ヴルドリャク
クフレ コヴァチ バルバリッチ ヴルサリコ
ブティナ
【加入】
FWカルロ・プリモラッツ (←オシエク)
FWドドー (←インテル・ザプレシッチ)
FWフィリップ・ミハリェヴィッチ (←ディナモ・ユース)
MFドマゴイ・アントリッチ (←ロコモティーバ/レンタルから帰還)
MFマリオ・シトゥム (←ディナモ・ユース)
MFフラノ・ムリナール (←ディナモ・ユース)
DFシメ・ヴルサリコ (←ロコモティーバ/レンタルから帰還)
DFミスラフ・コモルスキ (←ディナモ・ユース)
GKイヴァン・トゥリーナ (←レフ・ポズナニ)
【放出】
FWディミトリス・パパドブロス (→セルタ)
FWイリヤ・シヴォニッチ (→インテル・ザプレシッチ/レンタル)
MFギジェルモ・スアレス (→インテル・ザプレシッチ/レンタル)
MFマティアス・チャゴ (→イストラ1961/レンタル)
MFヴィラ・エミリャーノ (→ディナモ・ティラナ/レンタル)
DFデヤン・ロヴレン (→リヨン)
DFカルロス (→山東魯能)
DFデニス・グラヴィナ (→ヴォルスクラ/レンタル返却)
また、クロアチア・リーグは来週末から再開する予定でしたが、クロアチアの内陸側が積雪と連日の氷点下の気温のために試合開催の目処が立っておらず、再開を一週間ずらすことで決定しました。日程はすべて一週ずつずらし、第25節を空いていた水曜日の4月14日に入れることで、予定通り5月15日にリーグ日程を終了させる予定です。
(写真はNKザグレブの本拠地、クラニチェヴィチェヴァ・スタディオン)

