2009年06月16日

フルゴヴィッチ、ディナモを戦力外/ソルドがケルン監督に就任

ジェフユナイテッド千葉を経由して、昨夏にライバルチームのハイドゥク・スプリトからディナモ・ザグレブに移籍したことで多くの波紋を呼んだDF/MFミルコ・フルゴヴィッチ(30・写真)ですが、このほど戦力外となり、違約金15万ユーロでディナモを退団しました。
nogomet-94988.jpg「この一年、嫌なことも経験したが、今の気分は良くないね。しかし、これは仕事だから受け入れるつもりさ。そういうものだし、泣きはしないよ。失望しているのは当然だけど、自分が悪いんだから」
とフルゴヴィッチは退団会見で語っています。サッカーとは別の理由でサポーターから圧力が掛けられ、本領を発揮し辛い環境だったとはいえ、それでも昨季は公式戦40試合(うち先発31試合)に出場していました。ユルチッチ監督は
「戦力外にしたのは我々、現場の決定だ。フルゴヴィッチは個性のある素晴らしい若者だが、様々な理由で本来の力を出せなかった。彼が若い選手ならば成長を待てたのだが…」
とコメントしています。左サイドバックは昨季、フルゴヴィッチとアルゼンチン人のイバネスが争っていたのですが、イバネスがヘルニアの手術で離脱することを考えると、フルゴヴィッチを切ったことは相当な判断だったかと思われます。ユルチッチ監督もこのポジションの強化を考えており、これまでマルコ・バビッチ(フリー)やマヌエル・パミッチ(レッドブル・ザルツブルク)といった補強案が挙がっているものの具体化していません。
ちなみにフルゴヴィッチはドイツとフランスの二部、ロシアと中国の一部のクラブからオファーの話が挙がっているそうです。

またディナモはこの冬に戦力外通告したFWトミスラフ・ショコタ、FWボシュコ・バラバンのそれぞれと契約解除に合意しています。これまで貢献してきたベテランに対し、フロントは袖にした挙句に交渉のテーブルに付かず、両者も残り契約分の報酬は払えと強調したために難航しましたが、最後はショコタに50万ユーロ、バラバンに60万ユーロの違約金を払うことで合意しています。バラバンは、クラブ・ブルージュ時代に指導を受けたエミリオ・ファレーラが新監督となったギリシャ一部のパニオニスに移籍が濃厚です(パニオニスにはアルバロ・レコバも所属)。一方のショコタはアジアのクラブから移籍の話があるようです。


ハイドゥク・スプリトが新たな補強選手として、U-21代表MFクレショ・リュビチッチ(20)と4年契約を結びました。リュビチッチはドイツ生まれのクロアチア移民二世。アイントラハト・フランクフルトのユースで育ち、将来性を期待されていたもののトップチームでは出場機会に恵まれず、このほど契約切れしたのと同時にハイドゥク入りが決まりました。半年前にはディナモが獲得を試みたものの、代理人がマミッチ副会長を怒らせて破談しています。
左利きのリュビチッチは中盤のどのポジションをこなせるものの、専門は左MFか左ボランチ。トマソフやティチノヴィッチといった若手の逸材とポジションが被るだけに彼の獲得は疑問が残るところです。
またオシエクのストッパー、イヴォ・スモイエ(30)の獲得も濃厚。この3シーズンで11得点と、得点力もあるDFで、彼もまた移籍金ゼロで獲得可能です。また昨季にレンタルでハイドゥクに所属した元ルーマニア代表MFフロリン・ツェルナトも、ディナモ・キエフの契約が切れたことで再びハイドゥクに移籍の話が浮かび上がっています。
また選手の整理も始めており、ボランチの控えとして昨季18試合に出場したMFシニーシャ・リニッチ(26)が戦力外通告を受け、一年の契約を残して退団することになりました。またディナモに移籍金を払ってまで獲得したMFダリオ・イェルテツ、MF/DFマリヤン・ブリャトは見込んだ活躍をしなかったとして年俸半減を申し入れており、もし受け入れないならば退団となりそうです(それぞれ現在の年俸は20万ユーロ、25万ユーロ)。
その一方で、当初は契約延長をしないはずだったFWムラデン・バルトロヴィッチ(32)が、終盤の活躍で評価が見直されて契約延長となりました。
また、代表FWニコラ・カリニッチの買い手がいまだに見つかりません。移籍金もフロントの希望額が1000万ユーロから800万ユーロに下がったのにもかかわらず、有力クラブはどこも手を引いている状況。一番手と言われていたパレルモも、既にFW陣が揃っている状況で新たに買う必要はないと判断したようです。


元クロアチア代表で、2007/08シーズン後半のディナモを指揮して二冠を制したズボニミール・ソルド(41・写真)がドイツ・ブンデスリーガ一部のケルンの監督に就任しました。ソルドはクリストフ・ダウムの後任ですが、ケルンとクロアチアの繋がりとしては1962年にケルンを初めてドイツ王者に導いたズラトコ・チャイコフスキが挙げられます(同じザグレブ出身)。
nogomet-94989.jpgソルドはインタビューにて
「これだけ早くにブンデスリーガを指揮する機会を得ることは、正直言って期待もしていたよ。ドイツで10年間プレーしてきたし、そこのサッカーがどれだけクオリティが高いかも知っているからね。スタジアムは超近代的で常に満員だ。雰囲気は選手にとっても指導者にとっても刺激となっている。選手キャリアを終えてからは、学校に通い(ケルン体育大学を7ヶ月通学)、クロアチアに戻って指導者を始める計画を立てていた。そうして、ヨーロッパあるいはブンデスリーガへの一歩を踏み出す計画だったんだ。だから、ブンデスリーガの監督になったのは決して早いわけではないんだ」
とコメントしています。これだけ欧州のトップリーグにクロアチアは選手を配給しながら、指導者はここ最近は全くといっていいほど配給できていませんでした。シュトゥットガルトの不動のキャプテンとして選手としても人物としても評価も高く、またドイツのアカデミーを卒業したソルドは特例ともいえましょう。
また、ディナモ監督を辞任した理由に関しては、改めて質問されても詳細に関しては口を閉ざしましたが、マミッチ兄弟との方向性の違いや彼らの支持が得られなかったことをほのめかしています。

今季いっぱいで現役を引退したクロアチア元代表MFニコ・コヴァチ(37)が、レッドブル・ザルツブルクの二軍にあたるレッドブル・ザルツブルグ・ジュニアーズの監督に就任することになりました。契約は2年です。
レッドブルで現役を終えたコヴァチに対し、クラブは幾つかのポストを用意したのですが、その中でもっとも難しいポストを敢えて選びました。コヴァチは監督就任に関して
「合意にも契約にも満足している。この仕事は私にとって新しいものだし、大きな挑戦でもあるんだよ。けれども恐れは感じてないし、野心をもった若いチームで働くことにした。どの選手もレッドブルのトップチームに入ることを望んでいるんだ」
と語っています。


posted by 長束恭行 |22:41 | サッカーニュース | コメント(0) |
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

コメントする

「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」