2009年03月20日
クロアチア・カップ準決勝第2戦/ディナモとハイドゥクが順当に決勝へ
18日、クロアチア・カップ準決勝第2戦が行われました。 初戦を2-0で勝利したディナモ・ザグレブ(以下、ディナモ)はNKザグレブ(以下、ザグレブ)とホームのマクシミール・スタディオンで対戦。いわゆる首都ダービーとなったカードですが、観客は1000人ほどと寂しいものでありました。冷たい風が吹く夕方だっただけに、少し凍えながらの撮影取材をしてきました。この日の朝、ディナモ関係者を心配させる事件がありました。この冬にひっそりとディナモに加入しながら、ここ最近の目覚しい活躍でレギュラーを獲得しているFWイリヤ・シヴォニッチ(写真)ですが、試合日の朝にSportske Novosti紙の映像インタビューをFWマリオ・マンジュキッチと一緒に受けたところ、インタビュー中にいきなり倒れてしまいました(その時の模様)。直ぐに病院に運ばれ、精密検査を受けましたが、特に異常が見られず、その日のうちに退院となりました。本人は朝食を取っておらず、朝から気分は優れなかったようで、血糖値の低下とストレスが原因なのでは、とされています。1~2日ほどは静養して、再びトップチームでプレーする予定です。 ちなみにマリヤン・ヴラク前監督も辞任後にストレス等で倒れてしまい、一時入院してました。またヴラクとトミスラフ・ショコタは匿名で殺害予告を受けたとして警察が動いています。 さて試合に話を移しましょう。この日はシヴォニッチの相棒であるマンジュキッチが爆発しました。9分に右サイドのMFバデリからペナルティエリア左に走り込むマンジュキッチに大きく対角線のパスが通ると、マンジュキッチはトラップすることなく左足を振り抜いて先制点を決めます。 18分にはMFモラレスの左クロスが右サイドでフリーのマンジュキッチ(写真右)に届き、右足でボレーシュートを叩き込んで2-0。
もう勝利の見込みのないザグレブでしたが、37分に決定的なチャンスを迎えます。まずはFWクルスタノヴィッチがバイタルエリアに走り込んで、右からの折り返しから強烈なシュートを放つもののディナモのGKブティナが好セーブ。弾いたところを二度に渡ってFWヴグリネツがシュートを放ちましたが、両方ともブティナが止めてしまい得点が奪えません。このブティナの3連続セーブはマンジュキッチのゴール以上にスタンドが沸きました。 その1分後、モラレスが左から大きく右サイドのマンジュキッチに展開すると、マンジュキッチはドリブルで持ち込み、右からのシュートはネットに吸い込まれてハットトリック達成。マンジュキッチがディナモに移籍する以前はザグレブでプレーしていたわけですが、現監督のパヴロヴィッチが昨年9月のインタビューで 「マンジュキッチのキャパシティを考えれば、今以上に良い選手になることができたし、もっと良い選手になる必要があった」 と発言したのをマンジュキッチは覚えていたらしく、
「彼の発言は忘れていなかったし、いつも頭のどこかで引っ掛かっていた」 と、彼に仕返しするモチベーションがあったようです。 後半はすっかりペースを落としたディナモ。とりわけ、58分にマンジュキッチから「シュートを打たないFW」スレピチュカ(写真)に代わると得点の臭いすらしません。ハーフタイムに彼の練習ぶりを見てましたが、ボールをいじくり回すだけで一本もゴールに向かって蹴り込まないのを見ると、彼の「シュート打たない病」は重症なのかな、とさえ思います。この試合では一度だけ力無いシュートを放ったのみで、後はアシスト役に徹しようとばかりしてました。 87分にバデリのハンドが取られてザグレブにPKが渡ると、ヴグリネツがきっちりと決めて3-1。しかし、その1分後にモラレスが芸術的なミドルシュートを右から放ち、3点差を再び作ってからタイムアップを迎えました。 ディナモはトータルスコア6-1で順当に決勝へコマを進めています。 もう一つのカードは「チバリア・ヴィンコヴチvs.ハイドゥク・スプリト」。4日前の国内リーグとまったく同じカードで、その時にはチバリアがハイドゥクの連勝記録を9でストップさせたわけですが、既に第1戦でハイドゥクが4-1で勝利しているため、実質の消化試合となりました。 MFアンドリッチ、MFイブリチッチ、MFガブリッチ、DFパンジャらを温存したハイドゥクは、幾度とチャンスを作ったものの決められず、とはいえ、リーグ戦ほどのモチベーションはないために流すように試合を進め、結局はスコアレスドロー。こちらも順当にハイドゥクが勝ち進んでいます。 2試合のニュース動画はこちらで見られます。 両雄の対決となる決勝は5月13日と28日。ホーム&アウェーで行われます。
posted by 長束恭行 |00:34 |
サッカーニュース |
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この日の朝、ディナモ関係者を心配させる事件がありました。この冬にひっそりとディナモに加入しながら、ここ最近の目覚しい活躍でレギュラーを獲得しているFWイリヤ・シヴォニッチ(写真)ですが、試合日の朝にSportske Novosti紙の映像インタビューをFWマリオ・マンジュキッチと一緒に受けたところ、インタビュー中にいきなり倒れてしまいました(その時の
もう勝利の見込みのないザグレブでしたが、37分に決定的なチャンスを迎えます。まずはFWクルスタノヴィッチがバイタルエリアに走り込んで、右からの折り返しから強烈なシュートを放つもののディナモのGKブティナが好セーブ。弾いたところを二度に渡ってFWヴグリネツがシュートを放ちましたが、両方ともブティナが止めてしまい得点が奪えません。このブティナの3連続セーブはマンジュキッチのゴール以上にスタンドが沸きました。
その1分後、モラレスが左から大きく右サイドのマンジュキッチに展開すると、マンジュキッチはドリブルで持ち込み、右からのシュートはネットに吸い込まれてハットトリック達成。マンジュキッチがディナモに移籍する以前はザグレブでプレーしていたわけですが、現監督のパヴロヴィッチが昨年9月のインタビューで
「マンジュキッチのキャパシティを考えれば、今以上に良い選手になることができたし、もっと良い選手になる必要があった」
と発言したのをマンジュキッチは覚えていたらしく、
「彼の発言は忘れていなかったし、いつも頭のどこかで引っ掛かっていた」
と、彼に仕返しするモチベーションがあったようです。
後半はすっかりペースを落としたディナモ。とりわけ、58分にマンジュキッチから「シュートを打たないFW」スレピチュカ(写真)に代わると得点の臭いすらしません。ハーフタイムに彼の練習ぶりを見てましたが、ボールをいじくり回すだけで一本もゴールに向かって蹴り込まないのを見ると、彼の「シュート打たない病」は重症なのかな、とさえ思います。この試合では一度だけ力無いシュートを放ったのみで、後はアシスト役に徹しようとばかりしてました。
87分にバデリのハンドが取られてザグレブにPKが渡ると、ヴグリネツがきっちりと決めて3-1。しかし、その1分後にモラレスが芸術的なミドルシュートを右から放ち、3点差を再び作ってからタイムアップを迎えました。
ディナモはトータルスコア6-1で順当に決勝へコマを進めています。
もう一つのカードは「チバリア・ヴィンコヴチvs.ハイドゥク・スプリト」。4日前の国内リーグとまったく同じカードで、その時にはチバリアがハイドゥクの連勝記録を9でストップさせたわけですが、既に第1戦でハイドゥクが4-1で勝利しているため、実質の消化試合となりました。
MFアンドリッチ、MFイブリチッチ、MFガブリッチ、DFパンジャらを温存したハイドゥクは、幾度とチャンスを作ったものの決められず、とはいえ、リーグ戦ほどのモチベーションはないために流すように試合を進め、結局はスコアレスドロー。こちらも順当にハイドゥクが勝ち進んでいます。
2試合のニュース動画は

