2009年01月09日
ニコ・コヴァチ、クロアチア代表引退
クロアチア代表のキャプテンを務めるMFニコ・コヴァチ(37)が8日、代表からの引退を正式に発表しました。ユーロ2008終了時にも一度引退を表明したのですが、その時はビリッチ代表監督らの慰留もあって撤回。しかし、今回は所属のレッドブル・ザルツブルグでコ・アドリアーンセ監督に干されている関係で、代表でプレーするほどのコンディションが維持できないのが決定的な理由となりました。水曜日にビリッチとコヴァチはミュンヘンで会って話合いを持ち、コヴァチの引退申し出をビリッチは受け入れたことになります。コヴァチはインタビューで、 「引退を決心するのは楽ではなかった。なぜなら、クロアチアのためにプレーすることは人間として、サッカー選手として完全に自分を満たしてくれたからね。しかし、私は子供じゃないし、レッドブルで自分がどんなステータスかは解っているよ。きっと春もクラブで試合に出られることはないだろう。今の私の年齢でこれだけの空白期間があると調子は失われるし、自分のクラブでの状況の重さで代表に迷惑をかけたくない。クロアチアがワールドカップに出場することは期待しているよ。監督は本調子の選手を、ワールドカップを賭けた戦いを最後まで成功してやり抜き、誰もが期待している南アフリカへの切符を掴めるような選手を計算に入れなければならないんだ」 とコメントしています。 ビリッチ監督も昨日に記者会見を行い、 「話合いは長くて落ち着いたものだったよ。このような重要な事柄について電話で話し合っていては意味がない。率直に話し合うためにも、キャプテンとは実際に合わねばならなかった。両者の結論は"代表からニコが去る"というものだ。 我々は一番大事な選手を失ってしまった。ピッチの中でもピッチの外でも鍵を握る人物がね。ニコはチームのエンジンであり、バランサーであり、安定を司る選手だった。クリエイターではないが、我々のオフェンシブなプレースタイルに最もふさわしかった。彼抜きでは狂ってしまうよ。もしかしたら世界にはもっと良いMFがいるだろうが、我々にはニコが理想的だった。他の選手は探さなかったんだ」 と、彼の離脱を残念に思っています。マスコミへ先に引退発表をする前に、きちんと両者が出向いて話し合ったところは二人の信頼関係がいかに強かったかを物語っています。 今年で38歳を迎えるニコ・コヴァチは、ブラジェヴィッチ監督時代の1996年12月のハッサン2世カップ・対モロッコ戦で代表デビュー。ベルリン生まれの移民二世の彼にはドイツ代表召集の話があったものの、あくまでクロアチア代表にこだわりました。
フランス・ワールドカップでは代表メンバーに入れなかったものの、それから12年間に渡って代表でプレー。83試合に出場し、守備的MFながら15得点を決め、ワールドカップ2大会、ユーロ3大会を経験しました。ここ数年は絶大なキャプテンシーを発揮し、ビリッチ監督からも特別な信頼を得ていたもののクラブでの現状には勝てなかったようです。ハイドゥクやリエカが獲得を望んだものの、娘が地元の学校に行っていることもあって、本人はこのままザルツブルグで今季の契約を全うし、現役引退をする予定。現在はクロアチアのコーチアカデミーに通っていますが、直ぐに指導者への道に進むかは決めてないようです。 日韓ワールドカップが終わって彼がキャプテンになってからというもの、自身のプレー内容が歳を重ねるごとに向上していったのが印象的でした。世代交代の時期を支えた本当に貴重なプレイヤーだったと思います。2006年春にベルリンでロングインタビューをしたことがありますが、言葉一つ一つに責任感と祖国愛を滲ませ、かつユーモアも忘れない人格者でありました。 ちなみに弟のロベルト・コヴァチも今季いっぱいの現役引退を表明しており、同じく半年後には代表から去るつもりです。イングランド戦でのレッドカードの処分(当初の4試合が3試合に低減)が重く圧し掛かり、停止処分が明ける6月のウクライナ戦が最後の試合となりそうです。 また次のキャプテンマークはMFダリヨ・スルナかDFヨシップ・シムニッチが受け継ぐと予想されています。 またニコ・コヴァチのポジションの後任としては、オグニェン・ヴコイェヴィッチ(ディナモ・キエフ)、ニコラ・ポクリヴァチュ(モナコ)、イェルコ・レコ(モナコ…先のユベントス戦で頬の骨を折って6週間の離脱)らの選手が挙げられますが、ビリッチ監督はジェノアでプレーするイヴァン・ユリッチを構想に入れているそうです。33歳でA代表の出場経験のない彼ですが、コヴァチに似たタイプの選手ということで、ビリッチも長い間チェックをしていました。明日にはジェノアに渡ってセリエAのトリノ戦を視察。水曜日のカップ戦・対インテル戦も続けて視察するそうです。これを聞いたユリッチは 「数日前にビリッチと電話で話し合った。隠すことはないさ。ジェノアで僕がどんなプレーをするか見に来てくれるのは嬉しいよ。しかし、それからどうなるかだよね。代表は1997年、ブラジェヴィッチ監督の頃にスロベニア戦でベンチに一度座っただけだけど、デビューは今からでも決して遅くはない」 とコメントしています。 元ガンバ大阪で今季はインテル・ザプレシッチに所属するFWニーノ・ブーレ(32)が、ギリシャ一部のパンセライコスに移籍することになりました。メディカルチェックが通れば、6ヶ月+1年オプションの契約にサインするそうです。現在、パンセライコスはリーグ16チームで15位。オプションは一部残留となった際に執行し、二部落ちの際には新たなクラブ探すそうです。 ユーロ2008ではクロアチア代表の随行メンバーにも選ばれた、前U-21代表DFマヌエル・パミッチ(21)がスパルタ・プラハに移籍しました。レッドブル・ザルツブルグでコ・アドリアーンセ監督の構想から漏れていたパミッチにはディナモや古巣のリエカが獲得を希望したもののも、最終的にはチェコの古豪を選びました。今季はディナモとスパルタ・プラハの間で何かと縁があるものです。 シベニク所属のクロアチア前U-21代表DFアンテ・クルシッチ(22)が、トルコ一部のゲンチレルビルリイに移籍が決まりました。契約期間は2年半で、総額年俸50万ユーロ、移籍金は40万ユーロとされています。
posted by 長束恭行 |17:58 |
サッカーニュース |
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ニコ・コヴァチ、クロアチア代表引退
コバチ兄弟には本当にお疲れ様でしたと感謝したいです。黄金世代が抜けた後のクロアチア代表の精神的な支柱であり間違いなく大黒柱でした。クロアチア代表がユーロ2000予選敗退以降、すべての主要国際大会の本選に進めたのも彼らがいたからこそだと思っています。日本で実際に兄弟に直接サインなどを貰った際、凄く紳士的で誠実な人柄だったことを今でもよく覚えています。弟はまだホームのウクライナ戦がありますので最後まで頑張って欲しいところです。サッカークロアチア代表史上最高の兄弟選手になりそうですね!
posted by ボクシッチ | 2009-01-09 22:26
ニコ・コヴァチ、クロアチア代表引退
偉大なる代表キャプテンに
ただただ
敬意を表します
お疲れ様でした
その闘争心と統率力は
次代のクロアチア代表選手に必ず受け継がれて行くと思います
次のキャプテンはスルナが適任なのではと個人的には考えています
A代表キャプテンの看板を掲げれば、
責任感と落ち着きに繋がって
さらにいい選手になってくれるのではと・・・(笑)
posted by プルソ | 2009-01-13 15:28

ユーロ2008終了時にも一度引退を表明したのですが、
フランス・ワールドカップでは代表メンバーに入れなかったものの、それから12年間に渡って代表でプレー。83試合に出場し、守備的MFながら15得点を決め、ワールドカップ2大会、ユーロ3大会を経験しました。ここ数年は絶大なキャプテンシーを発揮し、ビリッチ監督からも特別な信頼を得ていたもののクラブでの現状には勝てなかったようです。ハイドゥクやリエカが獲得を望んだものの、娘が地元の学校に行っていることもあって、本人はこのままザルツブルグで今季の契約を全うし、現役引退をする予定。現在はクロアチアのコーチアカデミーに通っていますが、直ぐに指導者への道に進むかは決めてないようです。
日韓ワールドカップが終わって彼がキャプテンになってからというもの、自身のプレー内容が歳を重ねるごとに向上していったのが印象的でした。世代交代の時期を支えた本当に貴重なプレイヤーだったと思います。2006年春にベルリンでロングインタビューをしたことがありますが、言葉一つ一つに責任感と祖国愛を滲ませ、かつユーモアも忘れない人格者でありました。
ちなみに弟のロベルト・コヴァチも今季いっぱいの現役引退を表明しており、同じく半年後には代表から去るつもりです。イングランド戦でのレッドカードの処分(当初の4試合が3試合に低減)が重く圧し掛かり、停止処分が明ける6月のウクライナ戦が最後の試合となりそうです。
また次のキャプテンマークはMFダリヨ・スルナかDFヨシップ・シムニッチが受け継ぐと予想されています。
またニコ・コヴァチのポジションの後任としては、オグニェン・ヴコイェヴィッチ(ディナモ・キエフ)、ニコラ・ポクリヴァチュ(モナコ)、イェルコ・レコ(モナコ…先のユベントス戦で頬の骨を折って6週間の離脱)らの選手が挙げられますが、ビリッチ監督はジェノアでプレーするイヴァン・ユリッチを構想に入れているそうです。33歳でA代表の出場経験のない彼ですが、コヴァチに似たタイプの選手ということで、ビリッチも長い間チェックをしていました。明日にはジェノアに渡ってセリエAのトリノ戦を視察。水曜日のカップ戦・対インテル戦も続けて視察するそうです。これを聞いたユリッチは
「数日前にビリッチと電話で話し合った。隠すことはないさ。ジェノアで僕がどんなプレーをするか見に来てくれるのは嬉しいよ。しかし、それからどうなるかだよね。代表は1997年、ブラジェヴィッチ監督の頃にスロベニア戦でベンチに一度座っただけだけど、デビューは今からでも決して遅くはない」
とコメントしています。
元ガンバ大阪で今季はインテル・ザプレシッチに所属するFWニーノ・ブーレ(32)が、ギリシャ一部のパンセライコスに移籍することになりました。メディカルチェックが通れば、6ヶ月+1年オプションの契約にサインするそうです。現在、パンセライコスはリーグ16チームで15位。オプションは一部残留となった際に執行し、二部落ちの際には新たなクラブ探すそうです。
ユーロ2008ではクロアチア代表の随行メンバーにも選ばれた、前U-21代表DFマヌエル・パミッチ(21)がスパルタ・プラハに移籍しました。レッドブル・ザルツブルグでコ・アドリアーンセ監督の構想から漏れていたパミッチにはディナモや古巣のリエカが獲得を希望したもののも、最終的にはチェコの古豪を選びました。今季はディナモとスパルタ・プラハの間で何かと縁があるものです。
シベニク所属のクロアチア前U-21代表DFアンテ・クルシッチ(22)が、トルコ一部のゲンチレルビルリイに移籍が決まりました。契約期間は2年半で、総額年俸50万ユーロ、移籍金は40万ユーロとされています。

