2008年12月23日
クロアチアとスロベニアの関係悪化が代表合宿に波及
現在、クロアチアのEU加盟に対し、スロベニアが国境問題を理由に拒否権を発動し、両国間の嫌悪感が過去最悪の状況となっています。国際法の観点からもピラン湾問題などはスロベニアに非があるのですが、「ユーゴの優等生」ことスロベニアは「野蛮国家」のクロアチアが同じEUに入ることを国家的使命として阻止したいようです。サッカーを通してのクロアチアとスロベニアの仲の悪さに関しては、今年8月20日の親善試合や、EURO2008に関するコラムでも触れました。そして、このほどクロアチア・サッカー協会は、13年間に渡って代表合宿として使用していたスロベニアの温泉地チャティジュ(練習場は近郊のブレジチェ)を、来年以降は使用しないことを決定しました。イヴァン・ブルレコヴィッチ副会長は 「スポーツ界、とりわけサッカー界においては、国家と国民同士の友情を温めることが基本とされている。障壁は作るものではなく、壊す必要があるものだ。しかしながら、クロアチア・サッカー界の幹部がクロアチア国民の多くと異なる考えのままでいることはできない」 と、スロベニア間の険悪な関係が今回の決定に及んだことを明らかにしました。 チャティジュはザグレブから車で30分強ほど、国境を越えて直ぐのところにあるのですが、スロベニアがEUに加盟してからというもの同国の出入国審査が厳しくなり、選手たちも例外ではなくバスから降ろされ、審査を受けるようになりました。この点に関しても、「精神的に選手たちには非常に不愉快なものだ。ルールを破ることには賛成ではないが、もう少しまともな待遇ならば気分を害さないだろう」とブルレコヴィッチ副会長は語っています。 チャティジュではファンがそうそう訪れないことから平穏が保たれ、かつホテルのサービスは良いのですが、ブレジチェの練習場は高いレベルにないのが欠点。しかしながら、ザグレブ近辺で練習場を近くに備えた同レベルの宿泊施設がないのも現状です。まだ今後の合宿地は決定してませんが、政治問題がこのように代表レベルにも波及してしまった残念なケースといえましょう。 ディナモ・ザグレブが19日、チェコ代表FWミロスラフ・スレピチュカ(27・写真)をスパルタ・プラハから獲得し、正式契約を結びました。移籍金は150万ユーロ、年俸は30万ユーロの3年半契約です。
今回の契約はファックスでのやり取りでしたが、来月3日にはザグレブに訪れ、チーム合宿に参加する予定です。スレピチュカにはドイツのクラブも関心を示しましたが、熱望してくれたディナモに決意したようです。 「ディナモはビッグクラブだ。ザグレブでキャリアを続けられることには、とても満足しているよ。チェコでディナモは尊敬される名高いクラブだ。僕にとっては大きな挑戦だよ。もしザグレブからのオファーが好みじゃなかったら、移籍期限ぎりぎりまで待ってブンデスリーガに移籍していたさ。でも、ディナモがこれほど僕を望んでくれたのを目にし、ポジティブなイメージを残してくれたマミッチ兄弟と知り合ったあと、この移籍は良い選択だと結論づけたのさ」 と、スレピチュカは移籍について語っています。 またディナモは22日、FWイリヤ・シヴォニッチ(21)をインテル・ザプレシッチから移籍金45万ユーロで獲得し、5年半契約を結んでいます。シヴォニッチはスピードと決定力を備えたFWで、今季は17試合8ゴール、4アシストと活躍。彼の獲得でディナモはFWを6人抱えることになり、現存のうち2人を近いうちに放出することになりそうです。 ロシア・リーグで活躍するMFトミスラフ・ドゥイモヴィッチ(27・写真)が、このほどロコモテイーバ・モスクワと3年契約を結びました。
ドゥイモヴィッチはディナモ・ユースを経て、フルヴァツキ・ドラゴォリャッツ、インテル・ザプレシッチ、メヂムリエなどでプレーした国内ではさほど目立たない選手でしたが、2006年1月にテストを受けてロシア・リーグ一部のアムカル・ペルミに入団。守備的MFとして3年間で70試合に出場し、今シーズンはリーグ4位、ロシアカップ準優勝の好成績を残しました。アムカルとの契約が年内いっぱいで切れることでボスマン移籍が可能となることで、グラスゴー・セルティックが年俸70万ユーロの正式オファーを受けていたものの本人が拒否。前アムカル監督で現ロコモティーバ監督のラシド・ラヒモフの熱心な誘いもあって、ロシアに留まることになりました。 ちなみにアムカルの現監督でモンテネグロ人のミオドラグ・ボジョヴィッチは、モンテネグロ代表に入るようドゥイモヴィッチを説得していたものの、本人はあくまでクロアチア代表を目指すようです。
posted by 長束恭行 |00:52 |
サッカーニュース |
コメント(2) |
この記事に対するコメント一覧
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クロアチアとスロベニアの関係悪化が代表合宿に波及
コメント投稿者ID :
長年の領海問題が、EU加盟問題をめぐってエスカレートした、という印象を受けました。
おっしゃるとおり、政治問題がサッカーにまで波及したのは残念です。
ザグレブは今日ようやく暖かくなりましたね。
こちらに来た日はー15度だったそうです。
もう少しで凍りつきそうでした(笑)
posted by タカ | 2009-01-20 01:05
クロアチアとスロベニアの関係悪化が代表合宿に波及
コメント投稿者ID :
貴方はスロヴェニアがわかっていますか?
posted by jadran | 2009-01-31 05:31
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サッカーを通してのクロアチアとスロベニアの仲の悪さに関しては、今年8月20日の
今回の契約はファックスでのやり取りでしたが、来月3日にはザグレブに訪れ、チーム合宿に参加する予定です。スレピチュカにはドイツのクラブも関心を示しましたが、熱望してくれたディナモに決意したようです。
「ディナモはビッグクラブだ。ザグレブでキャリアを続けられることには、とても満足しているよ。チェコでディナモは尊敬される名高いクラブだ。僕にとっては大きな挑戦だよ。もしザグレブからのオファーが好みじゃなかったら、移籍期限ぎりぎりまで待ってブンデスリーガに移籍していたさ。でも、ディナモがこれほど僕を望んでくれたのを目にし、ポジティブなイメージを残してくれたマミッチ兄弟と知り合ったあと、この移籍は良い選択だと結論づけたのさ」
と、スレピチュカは移籍について語っています。
またディナモは22日、FWイリヤ・シヴォニッチ(21)をインテル・ザプレシッチから移籍金45万ユーロで獲得し、5年半契約を結んでいます。シヴォニッチはスピードと決定力を備えたFWで、今季は17試合8ゴール、4アシストと活躍。彼の獲得でディナモはFWを6人抱えることになり、現存のうち2人を近いうちに放出することになりそうです。
ロシア・リーグで活躍するMFトミスラフ・ドゥイモヴィッチ(27・写真)が、このほどロコモテイーバ・モスクワと3年契約を結びました。
ドゥイモヴィッチはディナモ・ユースを経て、フルヴァツキ・ドラゴォリャッツ、インテル・ザプレシッチ、メヂムリエなどでプレーした国内ではさほど目立たない選手でしたが、2006年1月にテストを受けてロシア・リーグ一部のアムカル・ペルミに入団。守備的MFとして3年間で70試合に出場し、今シーズンはリーグ4位、ロシアカップ準優勝の好成績を残しました。アムカルとの契約が年内いっぱいで切れることでボスマン移籍が可能となることで、グラスゴー・セルティックが年俸70万ユーロの正式オファーを受けていたものの本人が拒否。前アムカル監督で現ロコモティーバ監督のラシド・ラヒモフの熱心な誘いもあって、ロシアに留まることになりました。
ちなみにアムカルの現監督でモンテネグロ人のミオドラグ・ボジョヴィッチは、モンテネグロ代表に入るようドゥイモヴィッチを説得していたものの、本人はあくまでクロアチア代表を目指すようです。

