2008年10月28日
クロアチア・リーグ第12節/ディナモの選手がウイルス集団感染で試合延期、ハイドゥクのヴチェヴィッチ監督辞任
11月26日、クロアチア・リーグ第12節が行われたものの、ディナモ、ハイドゥクそれぞれがトラブルに巻き込まれます。 夜に行われる唯一のカード「リエカvs.ディナモ・ザグレブ」でしたが、試合開始4時間前の16時頃に中止が発表。理由は「ディナモの選手たちのウィルス集団感染」でした。GKケラヴァ、MFミキッチ、MFバデリ、MFヴルドリャク、DFドゥルピッチが体調の不良を訴えてリエカ遠征に参加せずに病院の感染症課へ。ユースの選手で補った上でチームがリエカへと移動してからは、FWマンジュキッチ、FWタディッチ、DFロヴレン、MFサミール、GKロンチャリッチが次々と同じ症状を訴えました。これでは試合にならないとディナモは中止・延期を申し入れ、クロアチア・リーグ規約の第19条の 「火事や洪水、それに似たやむを得ない理由が起きた際には試合が延期できる」 に則って、リエカ側もディナモの申し入れを渋々認めることになりました。 ケラヴァ(写真)はインタビューにて 「死にそうだ。僕の体重は数キロも減ってしまった。チームメイトも同様にね。高熱、下痢、吐き気を伴う重いウイルスだと聞いている」 と症状を語っています。延期による新しい日取りは12月10日が濃厚。私も試合観戦のためリエカまで行っていたのですが、予想外の中止に呆気に取られてしまいました。 ディナモが選手たちをウイルスで失った一方で、ライバルのハイドゥク・スプリトは監督以下コーチ陣を失ってしまいました。
3位ハイドゥクは最下位ザダールとアウェーで対戦。ザダールは技術に優れたハイドゥクのキープレイヤーをしつこくマークして攻撃を阻止。それでも23分にMFバルトロヴィッチが右サイドでドリブルからシュートするもDFバトコスキにブロックされ、53分にはMFイブリチッチから左サイドでフリーにてボールをもらったMFガブリッチがシュートするもGKヴコヴィッチの正面に終わります。 ザダールの弱点をなかなか見つけられないハイドゥクに対し、ザダールは前から不安定なハイドゥク守備陣にプレッシャーを掛け続け、59分、前線へと挙がっていたMFリュビチッチ(写真)が縦パスを胸トラップから巧みにボールを受けると、中央へと切れ込んで25mの距離からミドルシュート。これがゴール左下に突き刺さり、ザダールが先制に成功します。U-21代表にも名を連ねるハイドゥク・ユース育ちの20歳リュビチッチですが、今季にハイドゥクの監督に就任したヴチェヴィッチに戦力外を通告され、ザダールに移籍していました。彼は試合後、こう喜びを口にしています。 「今日は僕の人生にとって最も幸せにな日だ。僕を追いやった奴ら相手にゴールを決めたんだからね」 ハイドゥクの最大のチャンスは78分、DFブリャトの右クロスにFWカリニッチがヘディングを叩きつけるも、難しいワンバウンドのボールをGKヴコヴィッチが左手でかきだしてセーブ。虎の子の一点を守ったザダールが7年ぶりの勝利を収めました。
試合後、ハイドゥクのヴチェヴィッチ監督(写真右、左はアシスタントのヴヨヴィッチ)は4ヶ月間の指揮ののち、突然の辞任を表明しました。 「もう私はハイドゥクの監督ではない。私やアシスタントを含めたスタッフ全員が辞表を出すことに決めたんだ。辞表を撤回することはない。単に残してきた結果が悪いのだからね。 マクシミールでディナモに勝利したのち、何が起こったのかは分からない。しかし、ハイドゥクはビッグクラブだし、このように勝点をこぼしてしまいのは許されないことだ。プレー内容について語るつもりはない。けれども、ピッチでもっと力を出せるよう私が選手たちにモチベーションづけできなかったのは明らかだ。ハイドゥクに対しては私は余りに感情を抱いているために、モラル的な理由で監督の座を降りなければならないんだ」 と語っています。ヴチェヴィッチ監督らに信頼を置いていたフロントは寝耳に水で、ショックを受けている模様。新監督候補にはゾラン・ヴリッチ、イヴォ・シュシャク、ズラトコ・クラニチャールなどの名前が挙がっています。 今季はホーム全勝の2位スラヴェン・ベルーポは、チバリア・ヴィンコヴチをホームに迎えました。40分にチバリアのDFレウタールが一発退場したものの、1人少ないチバリア相手にスラヴェンは苦戦。90分、ヴルチーナの直接FKがペナルティエリア内のチバリアの壁に当ったのですが、その際にチバリアにハンドを取られてPK。チバリアの猛抗議は受け入れられず、ヴルチーナがきっちりとPKを決めてスラヴェンが1-0で勝利。一試合少ないディナモと勝点で並び、2位をキープしています。 全試合の結果はこちら。試合名をクリックすれば、クロアチア国営放送のダイジェスト動画が見られます。 Zadar - Hajduk Split 1:0 1:0 59' Ljubicic Sibenik - Inter Zapresic 1:1 0:1 20' Bule 1:1 41' Zec Zagreb - Varteks Varazdin 0:3 0:1 14' Mujanovic 0:2 49' Smrekar 0:3 66' Mumlek Slaven Belupo - Cibalia Vinkovci 1:0 1:0 90' Vrucina (PK) Osijek - Croatia Sesvete 4:2 1:0 4' Barisic 1:1 11' Palic 2:1 58' Smoje 3:1 60' Andre Luiz 4:1 67' Barisic 4:2 85' V.Petrovic (PK) Rijeka - Dinamo Zagreb 延期 【順位】 1位…ディナモ・ザグレブ (勝点23) -1試合 2位…スラヴェン・ベルーポ (23) 3位…ハイドゥク・スプリト (20) 4位…シベニク (18) 5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン (17) 6位…ザグレブ (17) 7位…リエカ (15) -1試合 8位…オシエク (15) 9位…クロアチア・セスヴェッテ (15) 10位…チバリア・ヴィンコヴチ (14) 11位…インテル・ザプレシッチ (11) 12位…ザダール (8) 【ゴール】 10ゴール…カリニッチ(ハイドゥク) 9ゴール…ヴルチーナ(スラヴェン) 6ゴール…ゼッツ(シベニク)、ムヤノヴィッチ(ヴァルテクス) 5ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、シャルビーニ弟(リエカ)、ペトロヴィッチ(セスヴェッテ)、ムムレク(ヴァルテクス) 私のホームページでも応援サイトを設けている元クロアチアU-21代表FWドマゴイ・アブラモヴィッチ(27)ですが、26日にフィンランド一部リーグの最終節が行われ、彼が所属するインテル・トゥルクがFFヤラに2-0で勝利。創立18年目にしてリーグ初優勝を成し遂げました。この試合でも勝利を決定づける2点目を85分に決めたアブラモヴィッチは、今年7月に加入以来、全試合においてほぼフルタイムでプレー。12試合で7得点を決め、初優勝に大いに貢献しました。優勝の模様はこちらで見ることができます。
posted by 長束恭行 |00:25 |
サッカーニュース |
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GKケラヴァ、MFミキッチ、MFバデリ、MFヴルドリャク、DFドゥルピッチが体調の不良を訴えてリエカ遠征に参加せずに病院の感染症課へ。ユースの選手で補った上でチームがリエカへと移動してからは、FWマンジュキッチ、FWタディッチ、DFロヴレン、MFサミール、GKロンチャリッチが次々と同じ症状を訴えました。これでは試合にならないとディナモは中止・延期を申し入れ、クロアチア・リーグ規約の第19条の
「火事や洪水、それに似たやむを得ない理由が起きた際には試合が延期できる」
に則って、リエカ側もディナモの申し入れを渋々認めることになりました。
ケラヴァ(写真)はインタビューにて
「死にそうだ。僕の体重は数キロも減ってしまった。チームメイトも同様にね。高熱、下痢、吐き気を伴う重いウイルスだと聞いている」
と症状を語っています。延期による新しい日取りは12月10日が濃厚。私も試合観戦のためリエカまで行っていたのですが、予想外の中止に呆気に取られてしまいました。
ディナモが選手たちをウイルスで失った一方で、ライバルのハイドゥク・スプリトは監督以下コーチ陣を失ってしまいました。
3位ハイドゥクは最下位ザダールとアウェーで対戦。ザダールは技術に優れたハイドゥクのキープレイヤーをしつこくマークして攻撃を阻止。それでも23分にMFバルトロヴィッチが右サイドでドリブルからシュートするもDFバトコスキにブロックされ、53分にはMFイブリチッチから左サイドでフリーにてボールをもらったMFガブリッチがシュートするもGKヴコヴィッチの正面に終わります。
ザダールの弱点をなかなか見つけられないハイドゥクに対し、ザダールは前から不安定なハイドゥク守備陣にプレッシャーを掛け続け、59分、前線へと挙がっていたMFリュビチッチ(写真)が縦パスを胸トラップから巧みにボールを受けると、中央へと切れ込んで25mの距離からミドルシュート。これがゴール左下に突き刺さり、ザダールが先制に成功します。U-21代表にも名を連ねるハイドゥク・ユース育ちの20歳リュビチッチですが、今季にハイドゥクの監督に就任したヴチェヴィッチに戦力外を通告され、ザダールに移籍していました。彼は試合後、こう喜びを口にしています。
「今日は僕の人生にとって最も幸せにな日だ。僕を追いやった奴ら相手にゴールを決めたんだからね」
ハイドゥクの最大のチャンスは78分、DFブリャトの右クロスにFWカリニッチがヘディングを叩きつけるも、難しいワンバウンドのボールをGKヴコヴィッチが左手でかきだしてセーブ。虎の子の一点を守ったザダールが7年ぶりの勝利を収めました。
試合後、ハイドゥクのヴチェヴィッチ監督(写真右、左はアシスタントのヴヨヴィッチ)は4ヶ月間の指揮ののち、突然の辞任を表明しました。
「もう私はハイドゥクの監督ではない。私やアシスタントを含めたスタッフ全員が辞表を出すことに決めたんだ。辞表を撤回することはない。単に残してきた結果が悪いのだからね。
マクシミールでディナモに勝利したのち、何が起こったのかは分からない。しかし、ハイドゥクはビッグクラブだし、このように勝点をこぼしてしまいのは許されないことだ。プレー内容について語るつもりはない。けれども、ピッチでもっと力を出せるよう私が選手たちにモチベーションづけできなかったのは明らかだ。ハイドゥクに対しては私は余りに感情を抱いているために、モラル的な理由で監督の座を降りなければならないんだ」
と語っています。ヴチェヴィッチ監督らに信頼を置いていたフロントは寝耳に水で、ショックを受けている模様。新監督候補にはゾラン・ヴリッチ、イヴォ・シュシャク、ズラトコ・クラニチャールなどの名前が挙がっています。
今季はホーム全勝の2位スラヴェン・ベルーポは、チバリア・ヴィンコヴチをホームに迎えました。40分にチバリアのDFレウタールが一発退場したものの、1人少ないチバリア相手にスラヴェンは苦戦。90分、ヴルチーナの直接FKがペナルティエリア内のチバリアの壁に当ったのですが、その際にチバリアにハンドを取られてPK。チバリアの猛抗議は受け入れられず、ヴルチーナがきっちりとPKを決めてスラヴェンが1-0で勝利。一試合少ないディナモと勝点で並び、2位をキープしています。
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