2008年09月21日
UEFAカップ一回戦/ホームのディナモ、スパルタ・プラハとスコアレスドロー
取材していたのにもかかわらず報告が遅れてしまいましたが、UEFAカップ一回戦第一戦「ディナモ・ザグレブvs.スパルタ・プラハ」のレポートを。 昨年はこのラウンドで格上のアヤックスを倒してリーグラウンドに進んだディナモ。ただし、昨季よりもディナモはチーム力が落ちており、相手が同格のスパルタ・プラハとはいえ、試合前から苦戦することは予想されていました。客寄せのため先着2万人にはTシャツを配ったものの、期待感を表すかのごとく、1万4000人ほどの観客に留まっています。 ディナモは左SBフルゴヴィッチが累積警告ということもあり、アルゼンチン人のイバネスを起用。外国人4人を含む以下のスタメンとなりました(4-4-2)。 GKブティナ-(右から)DFミキッチ、ドゥルピッチ、ビシュチャン、イバネス-MFモラレス、ヴルドリャク、チャゴ-サミール-FWバラバン、マンジュキッチ スパルタは今季のリーグで2失点という堅い守備が売り。元チェコ代表でリバプールでも活躍したMFベルガーが負傷で欠場。それに加えて3人のレギュラーが欠場しており、11人のチェコ人のみで固めた以下のメンバーで挑んできました(4-1-4-1)。 GKコザチク-DFクデラ、ヴォリシェク、レプカ、ハド-MFフシェク-クリッチ、キセル、ヴァツェク、マトゥショヴィッチ-FWスレピチュカ
ディナモはシャフタール戦のような受身にならず、前へ前へと仕掛けるものの攻撃を急ぎすぎてロングボールに頼りがち。一方のスパルタはワイドに深く守ることで危険な場面を作らせないよう試みます。 いきなり開始1分、ペナルティエリアでマンジュキッチがボールをトラップするところをクデラが背後から倒したものの、ホームタウンデシジョンはなくPKを貰えずに終わります。 9分にはミキッチの右クロスにマンジュキッチがヘディングでシュートを放ったものの、GKが飛び出してガラ空きのゴールにボールが収まりません(写真)。 スパルタも21分、スレピチュカがドゥルピッチをかわしてゴール右下を狙ってミドルシュートを放つも、ボールはわずかに逸れていきます。 ディナモのパターンに要領を得てきたスパルタのディフェンスは、荒々しいプレーで知られる元チェコ代表レプカを中心にバラバンとマンジュキッチを封じ込め、前を向いてシュートを打たせるようなチャンスを作らせません。 後半も前半と同じようにディナモがボールを持つものの、打開策が見つからないまま時が進みます。
イヴァンコヴィッチ監督は58分にサミールに代えてFWタディッチを投入すると、チャンスらしき形が生まれていきます。 65分、モラレスの右クロスに左のマンジュキッチがボレーで中央に折り返し、そこにタディッチが飛び込むもののボールに届かず。 73分にはタディッチが右サイドをドリブルで抜けながらシュートしますが、力のないシュートがGKコザチクの正面を突きます。 その2分後にも左サイドのクロスにレプカがクリアしたボールをマンジュキッチが奪い、左からシュートするもこれまたGKコザチクの正面。 終盤に近くなると守備に難のあるイバネスが狙われ、左サイドを抜かれる場面が出てきましたが、ビシュチャン(写真左)がよくカバーして救います。 逆に89分、イバネスが自慢の突破力で左からペナルティエリアへと侵入するものの、中央への折り返しにミキッチが満足なシュートを打てずに終わります。 シュート数はディナモの12本(枠内7本)に対し、スパルタは3本(枠内0)と大きな差がついたのですが、スパルタの術中にはまり、スコアレスドローで終わってしまいました。 試合後にイヴァンコヴィッチ監督は 「我々の方が良いチームだっただけに勝利できなかったことに悔いが残る。やれる全てのことはしただけに、選手たちに何も批判はできない。努力はしたし、一致団結はしていた。チャンスはあっだけど、スパルタのブロックを崩すのは困難だった」 とコメントしています。初戦のホームを0-1で終えた昨年のアヤックス戦を考えればまだまだ希望を持てる結果だけに、10月2日のプラハでの試合はまず1点をもぎ取るゲームプランを作ってくるはず。しかしながら、今のディナモは意外性のある得点パターンがなく、危険なマンジュキッチを走るだけ走らせ、バラバンに外すだけ外させるというのがオチになりつつあります。 クロアチアのチームが出場したUEFAカップのもう一試合は「スラヴェン・ベルーポvs.CSKAモスクワ」。スラヴェン・ベルーポは格上のギリシャのアリスを予備戦二回戦で倒し、ロシアの強豪をホームのグラツキ・スタディオンに迎えました。当初はこのラウンドの試合開催をするための条件をスタジアムが満たしておらず試合開催が危ぶまれたものの、最終的には認可が下りてほぼ満員の4500人の観客が集まりました。 ほぼベストメンバーのCSKA相手にスラヴェン・ベルーポは互角以上の戦いをします。よく組織された守備で個々の能力に頼るCSKAの攻撃を食い止めると、カウンター、ハーフカウンターを浴びせていきます。 22分、右サイドをFWユリッチが疾走すると、ファーポストに走り込んだFWヴルチーナへラストパス。合わせればゴールという場面でしたが、わずかに足が届きません。 37分にはCK後の混戦からMFグルグリーナがシュートを放ったもののクロスバーに叩かれます。 次々とチャンスを作ってくるスラヴェンにグロッキー状態となったCSKAが崩れたのは43分、MFポサヴェツの右CKに左サイドでDFログリがボレーで前へと放り込み、それにユリッチがロシア代表GKアキンフェエフの目測を外すかのように合わせて先制点を奪います。 後半もスラヴェンの勢いはかわらず、52分にヴルチーナがカウンターから左サイドでDF一人をかわしてシュートするもGKアキンフェエフが好セーブ。58分にもヴルチーナの鋭いFKがCSKAゴールを襲うものの、アキンフェエフが救います。 予想以上の戦いぶりをみせたスラヴェンでしたが、最後の10分間でやられてしまいました。81分、大きな蹴り込んだ左からのFKのボールを、ファーポストでDFベレブツキが右から折り返すと中央にはブラジル代表FWヴァグネルが。ボレーで叩き込んで同点に追いつきます。 そして89分、スラヴェンのカメルーン人MFニェンクが左サイドから侵入するMFドザゴイェフを倒してPK。これを決められて、1-2で試合終了。スラヴェンとしては大金星の機会を失いましたが、 「本当に驚いたことを私は認めなければならない。スラヴェンは若くて良いチームだよ。たくさんの優秀な選手がいて、とりわけ背番号20の選手(MFグルグリーナ)は良い選手だった」 と、CSKAのガザイェフ監督も相手が予想外の実力を持っていたと試合後に語りました。こちらも10月2日にアウェーの第二戦が行われる予定です。 クロアチア国営放送によるニュース映像は以下で見られます。 ディナモ・ザグレブvs.スパルタ・プラハ スラヴェン・ベルーポvs.CSKAモスクワ
posted by 長束恭行 |23:15 |
サッカーニュース |
コメント(1) |
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UEFAカップ一回戦/ホームのディナモ、スパルタ・プラハとスコアレスドロー
コメント投稿者ID :
サポーター暴動でディナモ・ザグレブにUEFAカップ出場停止の可能性
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20081005-00000002-spnavi-socc.html
何か情報ございませんか?この流れだと本当にUEFAカップ出場停止になってしまうんでしょうか?
7日のグループリーグ組み合わせ抽選会を楽しみにしてるんですが…
posted by Bad Blue Boys | 2008-10-05 13:50
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取材していたのにもかかわらず報告が遅れてしまいましたが、UEFAカップ一回戦第一戦「ディナモ・ザグレブvs.スパルタ・プラハ」のレポートを。
昨年はこのラウンドで格上のアヤックスを倒してリーグラウンドに進んだディナモ。ただし、昨季よりもディナモはチーム力が落ちており、相手が同格のスパルタ・プラハとはいえ、試合前から苦戦することは予想されていました。客寄せのため先着2万人にはTシャツを配ったものの、期待感を表すかのごとく、1万4000人ほどの観客に留まっています。
ディナモは左SBフルゴヴィッチが累積警告ということもあり、アルゼンチン人のイバネスを起用。外国人4人を含む以下のスタメンとなりました(4-4-2)。
GKブティナ-(右から)DFミキッチ、ドゥルピッチ、ビシュチャン、イバネス-MFモラレス、ヴルドリャク、チャゴ-サミール-FWバラバン、マンジュキッチ
スパルタは今季のリーグで2失点という堅い守備が売り。元チェコ代表でリバプールでも活躍したMFベルガーが負傷で欠場。それに加えて3人のレギュラーが欠場しており、11人のチェコ人のみで固めた以下のメンバーで挑んできました(4-1-4-1)。
GKコザチク-DFクデラ、ヴォリシェク、レプカ、ハド-MFフシェク-クリッチ、キセル、ヴァツェク、マトゥショヴィッチ-FWスレピチュカ
ディナモはシャフタール戦のような受身にならず、前へ前へと仕掛けるものの攻撃を急ぎすぎてロングボールに頼りがち。一方のスパルタはワイドに深く守ることで危険な場面を作らせないよう試みます。
いきなり開始1分、ペナルティエリアでマンジュキッチがボールをトラップするところをクデラが背後から倒したものの、ホームタウンデシジョンはなくPKを貰えずに終わります。
9分にはミキッチの右クロスにマンジュキッチがヘディングでシュートを放ったものの、GKが飛び出してガラ空きのゴールにボールが収まりません(写真)。
スパルタも21分、スレピチュカがドゥルピッチをかわしてゴール右下を狙ってミドルシュートを放つも、ボールはわずかに逸れていきます。
ディナモのパターンに要領を得てきたスパルタのディフェンスは、荒々しいプレーで知られる元チェコ代表レプカを中心にバラバンとマンジュキッチを封じ込め、前を向いてシュートを打たせるようなチャンスを作らせません。
後半も前半と同じようにディナモがボールを持つものの、打開策が見つからないまま時が進みます。
イヴァンコヴィッチ監督は58分にサミールに代えてFWタディッチを投入すると、チャンスらしき形が生まれていきます。
65分、モラレスの右クロスに左のマンジュキッチがボレーで中央に折り返し、そこにタディッチが飛び込むもののボールに届かず。
73分にはタディッチが右サイドをドリブルで抜けながらシュートしますが、力のないシュートがGKコザチクの正面を突きます。
その2分後にも左サイドのクロスにレプカがクリアしたボールをマンジュキッチが奪い、左からシュートするもこれまたGKコザチクの正面。
終盤に近くなると守備に難のあるイバネスが狙われ、左サイドを抜かれる場面が出てきましたが、ビシュチャン(写真左)がよくカバーして救います。
逆に89分、イバネスが自慢の突破力で左からペナルティエリアへと侵入するものの、中央への折り返しにミキッチが満足なシュートを打てずに終わります。
シュート数はディナモの12本(枠内7本)に対し、スパルタは3本(枠内0)と大きな差がついたのですが、スパルタの術中にはまり、スコアレスドローで終わってしまいました。
試合後にイヴァンコヴィッチ監督は
「我々の方が良いチームだっただけに勝利できなかったことに悔いが残る。やれる全てのことはしただけに、選手たちに何も批判はできない。努力はしたし、一致団結はしていた。チャンスはあっだけど、スパルタのブロックを崩すのは困難だった」
とコメントしています。初戦のホームを0-1で終えた昨年のアヤックス戦を考えればまだまだ希望を持てる結果だけに、10月2日のプラハでの試合はまず1点をもぎ取るゲームプランを作ってくるはず。しかしながら、今のディナモは意外性のある得点パターンがなく、危険なマンジュキッチを走るだけ走らせ、バラバンに外すだけ外させるというのがオチになりつつあります。
クロアチアのチームが出場したUEFAカップのもう一試合は「スラヴェン・ベルーポvs.CSKAモスクワ」。スラヴェン・ベルーポは格上のギリシャのアリスを予備戦二回戦で倒し、ロシアの強豪をホームのグラツキ・スタディオンに迎えました。当初はこのラウンドの試合開催をするための条件をスタジアムが満たしておらず試合開催が危ぶまれたものの、最終的には認可が下りてほぼ満員の4500人の観客が集まりました。
ほぼベストメンバーのCSKA相手にスラヴェン・ベルーポは互角以上の戦いをします。よく組織された守備で個々の能力に頼るCSKAの攻撃を食い止めると、カウンター、ハーフカウンターを浴びせていきます。
22分、右サイドをFWユリッチが疾走すると、ファーポストに走り込んだFWヴルチーナへラストパス。合わせればゴールという場面でしたが、わずかに足が届きません。
37分にはCK後の混戦からMFグルグリーナがシュートを放ったもののクロスバーに叩かれます。
次々とチャンスを作ってくるスラヴェンにグロッキー状態となったCSKAが崩れたのは43分、MFポサヴェツの右CKに左サイドでDFログリがボレーで前へと放り込み、それにユリッチがロシア代表GKアキンフェエフの目測を外すかのように合わせて先制点を奪います。
後半もスラヴェンの勢いはかわらず、52分にヴルチーナがカウンターから左サイドでDF一人をかわしてシュートするもGKアキンフェエフが好セーブ。58分にもヴルチーナの鋭いFKがCSKAゴールを襲うものの、アキンフェエフが救います。
予想以上の戦いぶりをみせたスラヴェンでしたが、最後の10分間でやられてしまいました。81分、大きな蹴り込んだ左からのFKのボールを、ファーポストでDFベレブツキが右から折り返すと中央にはブラジル代表FWヴァグネルが。ボレーで叩き込んで同点に追いつきます。
そして89分、スラヴェンのカメルーン人MFニェンクが左サイドから侵入するMFドザゴイェフを倒してPK。これを決められて、1-2で試合終了。スラヴェンとしては大金星の機会を失いましたが、
「本当に驚いたことを私は認めなければならない。スラヴェンは若くて良いチームだよ。たくさんの優秀な選手がいて、とりわけ背番号20の選手(MFグルグリーナ)は良い選手だった」
と、CSKAのガザイェフ監督も相手が予想外の実力を持っていたと試合後に語りました。こちらも10月2日にアウェーの第二戦が行われる予定です。
クロアチア国営放送によるニュース映像は以下で見られます。

