2010年02月08日
昨日まで日本に帰国していたため、更新が滞っておりました。久しぶりのニュースはもちろん、こちらから。
2月7日、ワルシャワにてユーロ2012予選の抽選会が行われ、第1ポッドのクロアチアはグループFに属し、ギリシャ、イスラエル、ラトビア、グルジア、マルタと同居することになりました。昨今の予選を振り返れば、今回は非常に恵まれた組合せといえます。とりわけワールドカップ・アフリカ大会を逃した直後の予選だけに、クロアチア関係者は安堵しているところです。
(ちなみにギリシャ、イスラエル、ラトビアはワールドカップ予選でも同組)
「客観的に見たところでも、過去二度の抽選結果は我々にとって最も困難なものだった。とうとう幸運が我々にキスする時が訪れるのだよ」
そう抽選前に希望を語ったスラヴェン・ビリッチ監督(写真)は、第6ポッド~第2ポッドまで決まっていたグループの組合せを引き合いに出しながら、このように喜びを述べました。
「どこのグループでやりたいか、どこのグループでやりたくないかは自分の中で線引きをしていた。トルコ、オーストリア、ベルギー、そして遠い旅路となるカザフスタンとアゼルバイジャンが同居するグループAには決して入りたくなかったよ(※第1ポッドからはドイツ)。グループCのセルビアとスロベニアとかち合わなかったことも私にとってはとりわけ重要だ(※イタリア)。デンマーク、ノルウェー、キプロス、アイスランドが待つグループHに入ったならば、最も楽な仕事となっただろう(※デンマーク)。スウェーデン、フィンランド、ハンガリー、モルドバ、サンマリノのいるグループEも良かったな(※オランダ)。私はスカンディナビアの国々と対戦したかったんだ。でも最終的には非常に良いグループに入ったと思うよ。このグループFは最も楽な抽選結果とも言えないし、選べるのなら更に楽なグループが見つけられたとはいえ、この結果に我々が満足していることを隠す必要はないだろう」
"クロアチアはトップ通過の本命では?"との質問には
「我々、第1ポッドの国々はトップ通過の本命となる。とりわけ我々、クロアチアにとってはね。少なくともグループFで本命国を挙げようならば、我々とギリシャとなるだろう。ギリシャを過小評価するつもりはない。なぜなら我々を蹴落としたウクライナを倒してのワールドカップ出場国だからだ。そこに不幸もあったことを語ろうにも、彼らの出場は事実なのだから。しかし、ギリシャに対して我々は充分にチャンスがあるのさ」
シャルケに所属するMFイヴァン・ラキティッチは
「抽選会を見ていたけど、運に恵まれたと思っているよ。僕達のグループではギリシャ、イスラエルが強敵となるだろう。他の国々にとってはチャンスが少ないはずだ。過去の予選では小国が大国を驚かし、勝点を奪うこともあっだけど、やっぱりこのグループでは我々が本命だよ」
とコメント。
一同に笑みがこぼれる中、一人憂鬱だったのがクロアチア・サッカー協会会長のヴラトコ・マルコヴィッチ。抽選会会場のクロークに預けた上着から全てのクレジットカード、そして眼鏡まで盗まれたようです。
ちなみに前クロアチア代表監督のズラトコ・クラニチャールは、今月5日にモンテネグロ代表監督に就任。クロアチアとのグループ対決の実現を希望しましたが、イングランドのいるグループGへ。クロアチアとイングランドとの因縁は、異なる形で継続することになります。
予選のグループは9組からなり、1位の9ヶ国と2位で最も成績の良い1ヶ国がストレートインで本大会へ。残る2位の8ヶ国でプレーオフを行います。
posted by 長束恭行 |04:12 |
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2010年01月11日
冬のクロアチアの移籍マーケットで話題の中心となっているディナモ・ザグレブのDFデヤン・ロヴレン(20・写真)ですが、ディナモとリヨンの間で合意に達したと報じられました。
前回のニュースでは、ディナモのマミッチ副会長が提示額に見合わないとしてオファーを拒否したとお伝えしましたが、ロヴレン獲得を諦めなかったリヨンが提示額を上げたらしく、その額は1000万ユーロ(一部報道は800万~850ユーロ)と言われています。
マミッチ副会長はスキー旅行のため、今日にもディレクターのダミール・ヴルバルヴィッチがリヨンに渡って細かい条件の部分を詰めてくる予定で、今週中にはロヴレンもリヨンに渡ってメディカルチェックとサインの運びとなります。リヨンのGMファッチョーリとヴルバノヴィッチは欧州クラブ委員会(ECA)を通しての知人関係ということもあり、ヴルバノヴィッチを交渉窓口としてロヴレンの性格や振舞いなども細かく調査を続けていました。ピッチ上のロヴレンは激情家とはいえ、普段は至って好青年であり、ヴルバノヴィッチも太鼓判を押しての移籍実現となったわけです。
リヨン移籍が合意に至ったことを耳にしたロヴレンは"まだサインするまではディナモの選手だ"と前置きした上でこう語っています。
「ハッピーさ。なぜハッピーじゃないと言えるんだね! リヨンはビッグクラブだし、僕自身、特別に敬意を払っている伝説的なフランスのクラブだ。あのようなクラブでプレーすることは特権だよ。僕に対してトットナムやその他の名門が関心を示してくれたことには興奮しているよ」
これまでチョルルカが21歳、モドリッチが22歳、エドゥアルドが23歳で移籍したことを考えれば、近年のディナモでは最も若くして国外の有力クラブに移籍した選手となります。フランス語は新たに勉強しなければなりませんが、リヨンには言葉が通じるボスニア人のMFピヤニッチが在籍していることもあり、馴染みやすい環境とも言えましょう。
ディナモは新戦力として、インテル・ザプレシッチのブラジル人FWルイス・パウロ・イラーリオ・"ドドー"(22・写真)を獲得。9日に5年半契約にサインしました。移籍金は40万ユーロとされています。
ドドーはエドゥアルド・ダ・シルヴァと友人関係にあり、一年前にエドゥアルドに代理人を紹介してもらってクロアチアへと渡ってきました。クロアチア・セスヴェッテのテストは不合格、NKザグレブにはテストすら断られ、最終的にはインテル・ザプレシッチに入団。昨季は13試合で5得点1アシスト、今季は17試合で4得点4アシストの結果を残し、晴れてディナモ入団となりました。
サインを結んだドドーは
「ドゥドゥ(エドゥアルドのニックネーム)は偉大な選手だし、素晴らしい人物だ。けれども僕はドゥドゥじゃない。僕はドドーだ! 僕はドゥドゥよりも優れた選手になるよ!」
と野望を述べています。バネのあるスピードだけでなく、ディフェンスにも抜かりないFWで、ディナモとしては即戦力とは期待してないものの、いずれは化ける存在になると期待しています。
posted by 長束恭行 |19:11 |
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2010年01月08日
昨年もここでお伝えしましたが、ディナモ・ザグレブ所属のクロアチア代表DFデヤン・ロヴレン(20・写真左)を巡って欧州のビッグクラブが本格的に動き始めました。
昨年の段階でトットナム・ホットスパーが移籍金700万ユーロのオファーを正式提示し、これはズドラヴコ・マミッチ会長が断ったことは既に書きました。
続いて動いたのはオリンピック・リヨン。今季はDFラインに怪我人が続出し、リーグアンでも6位に留まる強豪ですが、ロヴレンのポリバレント能力を高く買っているリヨンは獲得に本腰を入れ、6日にGMのマリーノ・ファッチョーリ、スカウトのフロリアン・モーリスがザグレブを訪れ、ディナモのマミッチ副会長と交渉の席を持ちました。
ここ数年で6000万ユーロもの移籍金を稼ぎ出し、オシムが「選手売却においてノーベル賞に値する人物だ」と語るマミッチ副会長を口説き落とすのはたやすい話ではありません。リヨンは700万から800万ユーロに移籍金を上げ、一説には1000万ユーロを提示したと言われていますが、2日間に渡った交渉は不発に終わったまま、帰国の途に着くことになりました。
リヨンでアドバイザーを務めるベルナール・ラコンブは
「まだ国際舞台で実力を証明していない若者に対して素晴らしいオファーを出したと思っていたのだが、ディナモは拒否してしまった。交渉は非常にきついものだったらしい。なぜならディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチは交渉相手としてはとても難しいタイプだからだ。それに加えてロヴレンの交渉に何人もの代理人が絡もうとし、それが邪魔となって交渉は複雑化してしまったのだ」
と嘆いています。ただでさえロヴレンの正式代理人はマミッチ副会長の息子であるのに、クロアチアは代理人と名乗る人物がハイエナのように動く国ですから、交渉能力に長けたリヨンのエキスパートですら戸惑ったのは想像につきます。
マミッチ副会長は
「リヨンのオファーを蹴ったことに対し、多くの人々は"まったくもって狂っている"と言うだろう! そのように見えるかもしれないが、ディナモはどこへも急ぐ必要はないのだよ。クラブは財政的に安定しているし、どんなオファーにも食いつく必要はない。たとえリヨンの提示額が良いように見えてもね。我々はチーム力を維持したいし、さらに強くなることを望んでいる。そうとなったら誰も売りやしないんだ。マンジュキッチだろうが、ヴルドリャクだろうが、ロヴレンだろうが」
と口にしていますが、"クラブの財政を本当にアップさせるようなオファーが届いたならば、話は別だ"と最後に加えているように結局は金次第。リヨンもこれでロヴレン獲得を諦めるつもりはなく、事の成り行きをフォローしながら移籍期限が閉じるまでチャンスを伺う模様です。トットナムも移籍金を吊り上げてオファーを出すらしく、またチェルシーも秘密裏に交渉を進めているとも報じられています。
posted by 長束恭行 |20:04 |
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