2008年09月06日

日本サッカーの現在地 vol.4 日本サッカーのこれから

「日本サッカーの日本化」はこれからの日本サッカーが立ち向かうべき重要な課題です
岡田監督のいうコンセプト、その方向性は間違っていないのでしょう
では具体的に目指す方向は何か?そこを考えてみようと思います

■「司令塔」
日本のサッカーと海外のサッカーを比較して一番大きな違いは「司令塔」の存在ではないでしょうか
今海外のサッカーで司令塔と呼ばれる役割の選手はほとんどいません
セスクやシャビも司令塔とは少し違いますし、ロニーやメッシやCロナウドはもちろんジェラードもランパードもトッティもスナイデルもバラックも違います
そもそもイングランドのように伝統的に司令塔といったものが全く入る余地の無いスタイルを持つ国もあります
純粋に司令塔と呼んでもよさそうなのはリケルメと引退したジダンのスペシャルな2人ぐらいで、現代のサッカーの中では司令塔という役割はよほどスペシャルな選手で無い限り与えられないのでしょう

しかし日本では「司令塔」が大人気です
Jリーグのチームにはほとんどといってよいほど司令塔と紹介されている選手を抱えています
俊輔・遠藤・憲剛・小野・小笠原・藤本・梶山・・・そして次から次へと「司令塔」が出てきます

ですがその中で世界相手に主役となれるような、リケルメ・ジダンクラスの選手は残念ながらいません
岡田監督のコンセプトの所でも、「個人で局面を打開する力に乏しいので・・・」と書いたように前提として個人能力では劣ってしまうという事ですから当たり前の事です
となると考えられる方向は、「司令塔をあきらめる」か「司令塔をたくさん並べる」かのどちらかしかありません

■司令塔が好きなんだから仕方が無い
「司令塔をあきらめる」か「司令塔をたくさん並べる」か
どちらにしても一から組み立てるしかありませんから、実際どちらが良いのかなんて誰もわかるはずも無く、これはもはや好みの問題です
となれば、「司令塔をたくさん並べる」方がよさそうです
理由は、「日本人は司令塔が好きだから」です

個人個人で言えば「司令塔」よりも「ドリブラー」や「ハードワーカー」が好きだという人もいるでしょう
実際僕も「典型的な司令塔」よりも「動きの質の高い選手」の方が好きです
しかし、これだけ次から次へと「司令塔」が出てきて、Jリーグのほとんどのチームに「司令塔」がいて、高校サッカーでも「司令塔」に注目が集まるわけですから、「日本人は司令塔が好きだ」と言ってしまっても良いと思います

例えばポルトガルに次から次へとドリブラーが出てくるのは、ポルトガル人がドリブラーが好きだからです
好きだから、子供達がそのような選手のプレーに憧れ、そこを目指す
その結果ドリブラーが次々出てくるのではないでしょうか
同じように、イタリア人は屈強なDF、デカイCFとその後ろにいるアタッカーが好きで、子供達が憧れ、その結果屈強なDF、デカイCFとその後ろにいるアタッカーが出てくるのだと思います

■司令塔をたくさん並べるサッカーとは?
司令塔をたくさん並べるという事は、守備に不安を抱えるという事です
相手に攻撃の機会を出来る限り減らさなければいけません
となると、ボールポゼッションが前提になります。攻撃の為というよりも守備の機会を出来る限り減らす為に必要です

という事は、司令塔をたくさん並べるサッカーとは「ポゼッションサッカー」という事になります

となれば、ポゼッションサッカーにとって一番のリスクを考える必要があります
ポゼッションサッカーをするという事は、中盤より後ろでの横パスの数が増えるという事です
横パスが増えるという事は、横パスを奪われてカウンターを受ける可能性が増えるわけですからその対策も必要です
考えられるのはカウンターに対する方法は、ボールを奪われた瞬間に守備をする事か、相手にスペースを与えないかという所でしょうか、

一方攻撃面では、ポゼッションサッカーですから当然攻撃のスピードは遅くなってしまいます
となると、相手の守備陣形が既に整っているところに攻め込むという事を考える必要がありそうです
しかし、ここが一番の難点です
例えば、守備陣形が整っている相手に攻め込むために最も簡単な解決策は強いFWです
ですが何度も書いているように、「個人で局面を打開する力に乏しいので・・・」というのが前提なのでそんな選手はいるはずもありません
強さやスピードで勝負できるようなタレントはいません
ボールを保持する事ができたとしても、ゴリ押しで攻めきるというのは残念ながら難しいという事です

ただ、強さやスピードでは勝負できない前線の選手ですが、優れている部分が全く無いわけではありません
その数少ない武器の1つとして考えられるのは「動き出し」です

しかしここに問題が出てきます
「動き出す」にはスペースが必要です
ですがポゼッションサッカーですからスペースは無くなっていきます
これは非常に難しい問題です

「司令塔をたくさん並べるサッカー」を実現する為には、この相反する要素を同時に実現する方法が必要だという事です

■ボールを持つカウンターサッカー
残念ながら、今の僕が考えられるのはここまでです
(もしこれ以降を考えられるなら、ここでブログなんて書いていないでもっと違う道に進んでいます)
かなり強引で飛躍しすぎの部分もあったかとは思いますが、個人的に日本が進むべき道は「ボールを持つカウンターサッカー」という相反する要素を同時に実現する事ができるかという部分なのではないかと思っています

漠然としたイメージでは、「低い位置でボールをキープして相手を誘い出す」や、甲府が見せていたような「とにかく局地的に人を集めてしまい相手を誘い出す」といった方法が考えられるかな?とは思っていますが、実際この実現方法があるかどうかもわかりません
現にどちらの方法でもカウンターのリスクがかなり高くなってしまいますし

長々と4回にも分けて書いていきましたが、日本人が「これが日本のサッカーだ」と言えるものを作り上げて欲しいと思っていますし、ワールドカップで負けた時に「胸を張って」負けれるようになりたいと思っています

冒頭にも書きましたが、一気に書き上げたものですので、誤字脱字はもちろん多数の間違いもあるかと思いますがそこは温かい目で見てやってください


日本サッカーの現在地 vol.1 オリンピックで感じた事
日本サッカーの現在地 vol.2 日本サッカーに足りない部分
日本サッカーの現在地 vol.3 ワールドカップ最終予選に向けて
日本サッカーの現在地 vol.4 日本サッカーのこれから

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2008年09月06日

日本サッカーの現在地 vol.3 ワールドカップ最終予選に向けて

いよいよワールドカップ最終予選が始まります
今回は現在の日本代表について掘り下げてみようと思います

■日本代表の現在地
岡田監督が口にする「人もボールも動くサッカー」とか「接近・展開・連続」とか、「高い位置でボールを奪う」といったコンセプトは、日本人の特性を生かすもので、方向性は間違っていないと思います。
今の「人もボールも動くサッカー」や「接近・展開・連続」や「高い位置でボールを奪う」と呼ばれている日本代表のサッカーのコンセプトを具体的に書けば、
・個人で局面を打開する力に乏しいので人数をかけて攻めたい
・しかし人数をかければ守備にリスクが生じる
・だからボールを奪われた瞬間に高い位置で守備をしよう
という事です
メンバー的にもそれを組み立てようとする姿勢はなんとなくですが感じます。

しかし実際のピッチで明確になっていません。
かろうじて見えるのは「高い位置でボールを奪う」という部分ぐらいです
現段階では残念ながら「人もボールも動くサッカー」とか「接近・展開・連続」といったコンセプトは、標語のようなものでしかなくなっています

岡田監督が就任し半年以上経過しここまでの流れを振り返ってみると、実際のピッチ上では「人もボールも動くサッカー」とか「接近・展開・連続」といったものは見えず、オーソドックスなサッカーになっています。特に記憶に無いくらい酷いゲームだった3次予選のバーレーン戦以降は特にその傾向が強くなっています。

残念ながらここが限界なのでしょう
選手選考で人とボールを動かしたいという姿勢は感じる事ができますが、どうやって人とボールを動かすのかというアイデア、「接近・展開・連続」を具体的にするアイデアは無いのだと思います

しかし、だからといって岡田監督を解任すべきだとは思いません
先にも書いたように、「日本サッカーの日本化」は決して短いスパンで出来るものではないからです
楽観的かもわかりませんが、個人的にはワールドカップ最終予選を勝ち抜く可能性は高いと思っています

■ワールドカップ最終予選
正直、岡田監督率いる日本代表がこれから突然良くなるという事は無いと思う
しかし今のアジアの中での日本代表は、点は取れないかもしれないが、取られる事も無いチームです
グループ内ではオーストラリアは別として、バーレーン・ウズベキスタン・カタールは格下のチームです。きっと日本が圧倒的にボールを支配する展開になるでしょう
そうなればまずなかなか点を取られる事も無い
そしてセットプレーと言う武器もある
いくらバーレーン・ウズベキスタン・カタールが力をつけてきたといっても、総合力で言えばまだまだ日本の方が上です。
グループ3位にもまだ可能性があるワールドカップ最終予選だけを考えれば、それほど心配はしていない
ただ、サッカーは常に力が上のものが勝つとは限らないので、勝つ可能性を上げるためにも全力を尽くして戦うことを期待しています



「日本サッカーの現在地 vol.4 日本サッカーのこれから」へ続く

日本サッカーの現在地 vol.1 オリンピックで感じた事
日本サッカーの現在地 vol.2 日本サッカーに足りない部分
日本サッカーの現在地 vol.3 ワールドカップ最終予選に向けて
日本サッカーの現在地 vol.4 日本サッカーのこれから

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2008年09月06日

日本サッカーの現在地 vol.2 日本サッカーに足りない部分

北京オリンピックで感じた問題点
それはそのまま日本サッカーの問題点につながる部分であったように思います
「対応力」とその改善の為の「頭を使う」という事
今回はそこを掘り下げていこうと思います

■もっと頭をつかえ
前回書いたように「もっと頭を使え」というのは今の日本サッカーに最も足りない部分です
例えば、FWがゴール前でシュートを打たずにパスをまわしてしまい奪われてカウンターを受けるという場面
残念ながら全てのカテゴリ-の日本代表でまま見る事ができます
FWがパスを選択したという判断は、「より得点の可能性の高い方を」という事なのでしょう
ですが、全体的にFWには「打つべき場面で打つという重要な仕事」があります
「ゴール」という最大の目的はもちろんですが、FWが打つべき場面でシュートを打つ事によってプレーを切ることができ守備を作る時間を設ける事ができるのです
シュートを打たずにパスをまわしてしまい、チャンスを潰した挙句、奪われてカウンターを受けてしまうと、得点できないのはもちろんの事大きなピンチを迎えてしまう事になります
「頭を使ってより得点の可能性の高い方にパス」という判断は、もっと頭を使えば「パスを出した方が可能性は高いかもしれないが、守備のリスクを考えると打っておくべき場面」だったのかもしれません

■仏作って魂入れず
ではなぜ「頭を使う」事があまりできないのでしょうか
その理由は「トップダウンの戦術に偏りすぎている」からではないのかと考えています
選手がなぜそうするのかという事を考えないままプレーしている部分があるのではないでしょうか?
順に考えると、まず1番の目的はチームが勝つという事です
チームが勝つ確率を上げる為に、チームを機能させようします
チームを機能させるための手段が戦術です
この目的と手段が逆になっている事が多いのではないでしょうか
そうなってしまえば本末転倒、「仏作って魂入れず」の状態です
「どこかのやり方を参考にするトップダウンの戦術」をうまくこなす事で日本サッカーが急激に成長したという事実はあるかと思いますが、オリジナルでは無いので根本的な理解度はどうしても劣ってしまいます
ですから追い詰められた時に頭を使って対応策を立てる事ができないのではないのではないでしょうか
「ゴールに迫る意欲が感じられない」、「勝ちたいという気持ちが感じられない」と感じてしまうのも、まさか選手達はゴールしたくないだとか、負けようと思ってプレーしているわけでもないでしょうから実際のところは「どうして良いのかわからない」というところなのではないでしょうか

■日本サッカーの日本化
結局はオシムが言った「日本サッカーの日本化」しか進むべき方法はないのでしょう
「日本サッカーの日本化」とは、誰かのモノマネではなく、自分達で考え、自分達で自分達にあったサッカーを作り上げるという事です
決して形から入るのではありません
自分達で考えることを求めたオシムのトレーニングというのは、こういった事を考えてのものだったような気がします
しかし今さらオシムを懐かしんでも仕方がありません
この「日本サッカーの日本化」は日本サッカー全てのプロジェクトであり、決してオシムのプロジェクトでは無いはずです
そして短期的なものでもありません
岡田監督も当然その事は理解されているはずです



「日本サッカーの現在地 vol.3 ワールドカップ最終予選に向けて」へ続く

日本サッカーの現在地 vol.1 オリンピックで感じた事
日本サッカーの現在地 vol.2 日本サッカーに足りない部分
日本サッカーの現在地 vol.3 ワールドカップ最終予選に向けて
日本サッカーの現在地 vol.4 日本サッカーのこれから

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2008年09月06日

日本サッカーの現在地 vol.1 オリンピックで感じた事

今回から全4回で日本サッカーの現在地、問題点、これからについて書いていこうと思います
非常に長いものになっていますが、日本人が「これが日本のサッカーだ」と言えるものを作り上げ、ワールドカップで負けた時に「胸を張って」負けれるように、最近感じていることをまとめて見ました
一気に書きまとめたものですので、誤字脱字はもちろん多数の間違いもあるかと思いますがもしよければ見ていただければと思います


■北京オリンピック
少し時間が経ってしまいましたが、北京オリンピックについてまとめてみようと思います
グループリーグ3戦全敗で北京オリンピックを後にすることになったU-23日本代表ですが、この3戦を通じて日本サッカーの現在地、問題点が明らかになった部分があるように思いました

この代表をフォローをしてあげるとすれば、オリンピックのサッカーは16チームとワールドカップの半分のチームしか本大会に進む事ができないので、簡単なグループなど存在しない
3戦全敗でグループリーグ敗退という結果に落胆している人も多いかと思うが、本大会に進んだ16チームというのは実はワールドカップで決勝トーナメントに進むチームと同数なので、そのように考えればこの結果は十分考えられるものなのです
日本と同グループだった、アメリカ・ナイジェリア・オランダは一般的に考えると全て格上のチームで、その中でOAの参加も無かった日本が、結果は3敗とはいえ、ゲームとしては互角にやりあったといっても良い内容でした
例えばアテネでのイタリア戦やアトランタでのブラジル戦(結果は勝ちだが試合内容は圧倒的にやられていた)・ナイジェリア戦のような全く何も出来なかったゲームではなかった
ただ、だからといってこれで良かったとは全く思ってはいません

■この結果はピッチが悪かったからなのか?
今回使用したスタジアムのピッチはTV画面からもわかるほどピッチの状態は酷かった
どこかの公園の芝生の方がまだマシなのではないかというほどデコボコのピッチでボールも転がるたびに弾むような状態でした
中盤でパスをつなぐサッカーをする日本にとっては不利なコンディションだったといえるのかもしれません

しかし、こんなピッチもある。それがサッカーです
「ピッチコンディションが悪かった」から「日本らしいサッカーが出来なかった」のかもしれません
しかし「ピッチコンディションが悪かった」から「日本らしいサッカーが出来なかった」だから「負けた」というのは全く理由になりません
ピッチコンディションが悪いなら悪いなりのサッカーを考えればよいのではないでしょうか
浮き球を上手く使っても良いし、日本はセットプレーという武器もある
特にセットプレーという部分では、もらう・与えるの両面はもちろん、効果的に使おうとしない姿勢に大いにストレスを感じた
セットプレーの為に本田 圭佑をあれだけ重用したのではないのか?
実際、今大会の本田 圭佑はほとんどチームの役にたっていませんでした
そんな状態でも2戦目までは90分間フル出場、オランダ戦でも80分間使い続けたのは彼の左足、セットプレーに期待していたからではなかったのか?
それなのに、初戦アメリカ戦の前半ロスタイムに得たCKのチャンスをダラダラとしてしまった結果CKの前に前半終了のホイッスルをされてしまう始末でした

23歳という年齢は、強豪国では様々な問題が起こったように、サッカー界ではチームの主力となりえる十分大人とされる年齢です
大人ならば「対応策」を考えるべきだし考えなければいけない
例えばU-23の1つ下のカテゴリ、U-20の大会までは世界でもそれぞれの良さを出す事に終始した非常にオープンなサッカーが行なわれている
しかしオリンピック(U-23)になると相手の良さを消すサッカーも見られる
世界では、U-23になると自らの良さを出す事だけでなく、相手の良さを出させないという「対応策」を練ってくる
それはピッチに対しても同じ事です
しかしU-23日本代表にはその「対応策」を、ほとんど見ることはありませんでした

■あと少しの差
試合後選手の口からは
「あと少しの差で負けた」という声も聞かれました
正直見ているものからすれば、もう10年ぐらいずっと聞き続けている聞き飽きた台詞です
チーム全体として個人的には、「事前に思っていたよりもサッカーが出来た」と思っています
ただそれだけに事態は深刻です
チームはバラバラだったとか、ケガ人続出でポジションもメチャクチャになってしまい全くやりたい事ができなくなってその上で「あと少しの差で負けた」なら、次への希望が持てる「あと少しの差」です
その少しの差を埋める為に、マネージメント能力に長けた監督にするかコンディショニングの方法を改善すればなんとかなりそうです
しかし現実は、チーム全体として「事前に思っていたよりも出来た」という状況で、「あと少しの差で負けた」と思っている状態ですが、結果はグループ突破の可能性が早々と無くなった3戦全敗
という事は「あと少しの差」は実は決して少しの差では無いという事ではないでしょうか
プレーしている選手にとっては「少し」だと感じる差。
具体的に書けば、
・ゴール前まではある程度ボールを運べるがシュートの場面では上手く持っていけない
・決定的に崩される事は無いがここ一番のところでやられてしまう
そういう事なんだと思います
しかし逆に言えば全ての対戦相手に
・決定的に崩す事は出来なかったがここ一番の場面は上手くシュートまで持っていった
・ある程度はボールを運ばせたがここ一番のところは守った
という事を実現させています
日本が出来なかった事は相手は出来ています
出来なかった事だけで考えると一見少しだと感じてしまう差かもしれませんが、こうやって相手の状況と比較するととても大きな差です

■差の正体
個人的には、こういった「差」をU-17やU-20などの若年層ではあまり感じることはありません
U-17やU-20などを見ていて感じる「差」は、スピードやボディコンタクトなどのもっとはっきりとした部分で感じることの方が多い様に思います
しかしU-23やフル代表になるとこういった「差」を感じる事が多くなります
(もちろん若年層でも少しだと感じる差もありますし、フル代表でもわかりやすい圧倒的な個の差を感じる事もありますが)
U-20からU-23の間にでてくる「差」
この「差」の正体はピッチの部分でも書いた「対応策」という部分のように思います
サッカーは当然相手がおりしかもアクションが連続して続くスポーツです
野球とは異なりチーム内に監督の指示を徹底する時間もほとんどありません
その上、手よりも不確定要素の高い足でボールを扱うだけに事前に全てを想定しておく事は不可能です
そこで重要となるのが、相手に対して、ピッチに対して、そして相手のやり方に対して、自分達の特徴を活かす為にはどうすればよいかという「対応策」
そこを考える力が圧倒的に不足しているように感じています

■リーグの差
U-20からU-23の間に生まれる「対応策」という「差」
この3年間でヨーロッパや南米などでプレーする選手は日本でプレーする選手よりも「対応策」を身に付ける事ができているという事です
20歳以下の選手と23歳以下の選手とを比較すると、トップカテゴリでプレーしている選手の数が単純に異なります
それはヨーロッパでも南米でも日本でも同じ事です
ですからU-23だけでなくリーグ全体として、ヨーロッパや南米などと日本では「対応策」という部分に差があるという事だと考えられます
(フル代表でも同じような問題点があるので当然ですが)
もしかするとこれが単純に「リーグの差」なのかもしれません
しかし「リーグの差」だとしてあきらめてしまうわけにもいきません
では、日本でJリーグで「対応策」という「差」を埋める為に必要なものは何か?
Jリーグ全体が「対応策」を身に付けるために必要なものは何か?
簡単に言えば「もっと頭を使え」という事でしょう
日本サッカーが今後レベルアップしていく為に最も必要な事は「もっと頭を使ってプレーする」という事なのではないでしょうか

■オリンピックに求めるもの
北京オリンピックでは結局日本はOAを1人も使わずに戦う形になり、先に書いたように3戦全敗
日本がオリンピックに求めたものは何だったのでしょうか
もし勝ちに行くなら、予選が終わった早い段階でOAをチームに組み込みチームを熟成しなければいけないし、反対に育成の為だと割り切るならOAは全く考える必要は無い
しかし実際は大会直前にOAの参加を求め、遠藤の病気という不足の事態があったにせよOAがゼロ
結局このあたりが非常に中途半端だったのだと思う

ここは協会として立場を明確にしなければいけない部分です
監督云々の前に協会のサポートが最も改善しなければいけないのではないでしょうか
特に大久保の問題の際には反町監督が批判されていた事もあったようですが、実際批判されるべきは協会です
選手を選ぶ事は反町監督の仕事ですが、その為に必要な調整は協会の仕事です

今後も同じような問題は絶対に出てきます
その前に協会はオリンピックに臨む姿勢を明確にする必要があるのではないでしょうか


「日本サッカーの現在地 vol.2 日本サッカーに足りない部分」へ続く

日本サッカーの現在地 vol.1 オリンピックで感じた事
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日本サッカーの現在地 vol.4 日本サッカーのこれから

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2008年08月17日

今シーズン開幕戦 バルセロナVSビスワ

ロナウジーニョ、デコ、ライカールトなどが去り一つのサイクルが終わったと言われるバルセロナ
新監督にドリームチームのシンボルだったグアルディオラが就任した新生バルセロナの公式戦初戦はカンプノウでのチャンピオンズリーグ予備選、ポーランド王者のビスワとの対戦です
バルサのメンバーは後ろから、
バルデス/ダニエルアウベス/マルケス/プジョル/アビダルチャビ/ケイタ/イニエスタ/ペドロ/エトー/アンリ
中盤のセンターには新加入のケイタ、オリンピックで不在のメッシのポジションにはフレブでなく開幕前の遠征にも参加していたペドロ、CFには移籍騒動で揺れていたエトーが入ります

■好チーム「ビスワ」
ポーランド王者のビスワ
名前は聞いた事ありましたが、実際に試合を見るのは初めてのチームです
英語表記では「WISLA」ですがその「L」にあたる文字は本当の表記は「t」というか、カタカナの「ト」のような字が入り読み方からして難しいチーム
予備知識として持っていたのは、ここ最近は結構強いらしいという事と、セルティックで俊輔のチームメイトだったズラフスキがセルティックの前はビスワだったという事ぐらいです

バルサはキックオフからボールをつないで攻め込んでいきます
で、それに対するビスワなのですが、「意外に」と言えば失礼ですが、想像以上に好チーム
バルサに対してフットボールをプレーする事をあきらめる事無く、ボールを奪えばきっちりボールをつなぎ人数をかけて攻めていこうという姿勢が見えます

しかし、バルサとの間にはいかんともしがたい差があった事も事実で、バルサが右に左にボールを動かしていきます
右サイドバックに入ったダニエルアウベス(今シーズンはこの表記で良いのですよね?)は相変わらずどんどん中央に入ってプレーをし、その分右サイドに少し開き気味にポジションをとるペドロ(こちらは今シーズンはペドリーニョではありません)も小気味いいプレーを見せます

■08/09 バルサ
監督が変わったバルサですが、バルサでは戦術の根幹部分を決めるのは監督ではありません
両サイドが横に大きくポジションをとる。その中でパスをつなぎながらボールを支配して攻め込む
歴史の中で作り上げたこの哲学は監督が変わっても変わることは無く、監督の役割はいかにその哲学にあった戦い方ができるかという調整部分です
その哲学の中で育ちプレーしたペップが率いるバルセロナも当然「両サイドが横に大きくポジションをとる。その中でパスをつなぎながらボールを支配して攻め込むサッカー」です
そんな中昨年との違いとして見えるのは、
・DFラインが昨年より高い
・前からのプレスが激しい
・トップの両ワイドが昨年よりも開き気味
ぐらいでしょうか
プレシーズンの解説で「ペップのサッカーはCBとボランチが距離をとって相手を押し込む」「CBに組み立てを求める」という事を聞いていたのだが、相手との力の差もあってその辺りはまだよくわからない
CBでわかるのは後ろが完全に2CBのみになってしまう事と、相変わらずプレッシャーをかけられると弱い事
試合中何度か、マルケスとプジョルの所で危なっかしい場面が何度かありました

DFラインの位置については、ライカールトの時も最初はかなり高かったのですが、CLでチェルシーに徹底的に裏を狙われた事で下がっていったという経緯があります
その結果次のシーズンはある程度のバランスが取れCLで優勝する事ができたのですが、前でのプレッシャーの問題もあり徐々にDFラインとトップの間延びしていく事になっていましたが、今期は前でのプレスの徹底と、攻撃の時に両ワイドが外で起点になる事でDFラインの高さを保とうとする考えのようです

まあこれから強い相手になっていってどうかという所でしょう

試合は、17分にスルーパスに抜け出したエトーが先制、25分にチャビのミドルで2-0で前半終了、後半はさすがに前半ほどのテンションを保てなくなり「ゆるいゲーム」になりましたがアンリ、エトーの2点目が加わり4-0の快勝でした

■その他
この日のバルサはブラウグラーナではなく2ndユニフォームでした。
カタルーニャの黄色がベースで胸の左寄りにブラウグラーナの縦ラインが入っていて、非常にシンプルなのですがカッコよかったです

posted by nofootballnolife |11:32 | チャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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