愛下哲久の「駅伝野郎、らぶりん」

先頭集団でレースを作れる日本人ランナーは今後台頭してくるか

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日本陸上界の救世主となれるか期待されている一人・神野大地選手(コニカミノルタ)が2017年度の目標として初マラソン挑戦を表明した。

挑戦の場は12月の福岡国際マラソン。

日本代表の選考レースとして位置づけられているこの大会でどこまで攻めのレースを見せてくれるのか注目されている。

前半期はトラック種目が主となる為、本格的なマラソン練習は夏頃になってくるだろうが、12月までに如何にマラソン型の体を作り上げてくるか。

青山学院時代から続けている体幹トレーニングに加え、練習法、スピード強化などやることは多いが、「初マラソンから日本記録を狙う」意識が高く、それに迫れるプランが彼の中にあるのだろう。


神野選手自身も語っていたが、マラソンで記録を出す為には如何に先頭集団に食らいつけるかが肝となる。

今回の選考レースでも日本人選手でトップの外国人選手たちについていった選手は思った以上に少なく、マイペースを刻む選手が殆どだった。

選考レースであるが故、キロ3分ペースを刻み、落ちてきた選手を拾っていく方法が悪いわけではないが、世界と比較した時、どうしても日本人選手たちの走りは無難に見えてしまう。

確かに設定ペースを越えて無理をする必要はない。

しかし、今後マラソンでメダルを取ろうとした時、常に先頭が見える位置で勝負できないことには良くて入賞止まりだ。

マラソン経験が少ない選手こそ、敢えて行けるところまで先頭についていくという攻めの姿勢が今の日本陸上界にとって必要なことだと感じる。


惜しい結果に終わったもののマラソンに対し評価を上げたのが東京マラソンに出場した設楽悠太選手、びわ湖に出場した村澤明伸選手だろう。

設楽選手は先頭のペースが速い中でも高い水準でマイペースを作り、中盤からギアを上げていく強さを見せた。

最後は失速したが、それでも初マラソンで2時間09分台は十分評価できるタイムとレース内容だった。

事実、瀬古氏も基準がある為選ぶことはできないが選びたかったと総括した。

そして、村澤選手も中盤まではかつての箱根駅伝2区を彷彿とさせるような走りを見せていた。

常に先頭集団に食らいつき、離されそうになっても何度も粘っていた。

最後は脚が動かなくなってしまったもののマラソンの怖さを知った今、十分克服できる課題が見つかったのではないだろうか。


マラソンとは究極の我慢比べだと思っている。

走力や地力があってこそだが、最終的には誰よりも苦しさに我慢できた選手がトップに立つ。

そして、その我慢強さこそ神野選手の武器。

箱根駅伝5区を誰よりも早く駆け上がった走力に加え、苦しい表情になってからの彼は本当に強く速い。

丸亀ハーフでも険しい表情だったが、最後は粘りを見せ、日本人トップでゴールに返って来た。

神野選手の走りと意識があれば、初マラソンでも動じることはないはずだ。

どのような展開だとしても常に前を狙うような、そして最後まで粘るような彼らしい姿を期待している。

そして、それに続く日本人選手たちのハイレベルな先頭争いも見たいと願っている。



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出身地:埼玉県

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