蘭野球事始

2017WBCオランダ選手名鑑

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「オランダ王国」は、みなさんがご存知の「オランダ」とは多少差異があります。「オランダ」とは「オランダ王国」の構成国の一つに過ぎません。この中には他に、「キュラソー」や「アルバ」「シントマールテン」といったカリブ海の国も加わります。これら4つの国は互いに対等な立場で「オランダ王国」を構成しています。よって、マスメディア等でしばしば「オランダ領」と称される「キュラソー」や「アルバ」は、正確には「オランダ王国」の構成国なのです。  日本球界でもお馴染みのバレンティンが前回のWBCにオランダ代表として出場していたのを見て、不思議に思われた方もいるでしょう。つまりWBCオランダ代表は、「オランダ王国」代表だったのです。    ですので野球オランダ代表には白人も黒人もまぜこぜです(もちろん「オランダ」にも黒人の方はいます)。オランダ人、キュラソー人、アルバ人などなど、様々な地域で育ち、様々な文化を持ち合わせる選手たちが「オランダ王国」という名のもとに団結し情熱をかけてプレーしているのがオランダ野球の魅力です。  彼らの中にはオランダ国内リーグホーフトクラッセでセミプロとして活躍する選手。はたまた、アメリカのMLB傘下でプロとして活躍する選手が存在します。こうした異なる舞台、レベルでプレーする選手たちが一堂に会して優勝を目指すところに代表ならではのロマンがある。

 今回、オランダ代表はユニフォームのデザインに微修正を加えました。今まではオランダを意味する「NEDERLAND」と胸に表記していました。が、今回の修正で「NETHERLANDS」と英語の複数形を付けることで、キュラソーやアルバなども含めた意味にしました。  選手もさることながら、コーチ人の顔ぶれも「地域色」豊かです。監督がMLB、日本、韓国でもプレーした「キュラソー」人のヘンスリー・ミューレンス。ヘッドコーチがベルギーからキャリアを求めて「オランダ」に渡ったスティーフ・ヤンセン。打撃コーチが「オランダ」球界のレジェンド、シドニー・デヨング。1塁コーチ、3塁コーチがそれぞれ「キュラソー」のベン・セイセン、「アルバ」のヴィム・マルティナス。「オランダ王国」総出の、コーチング体制が築かれています。もちろんそれは代表候補の選手たちもそのような構成になっているからです。    更には、皆さんご存知のアンドリュー・ジョーンズ(元楽天)がコーチングスタッフに入閣。日本球界の選手たちを熟知しているAJが入ったことで日本戦も厳しい戦いになるのは間違いないでしょう。  それでは、「オランダ王国」のもとに集まった代表選手たちをご紹介します。

 侍ジャパンの公式サイトにオランダ野球の紹介記事を書かせていただいております。そちらもぜひ。

※選手の写真はオランダのプロカメラマンの方から許可を頂いて使用しています。無断での使用・転載は固くお断りします。 ※情報の無断での転載、使用は固くお断りします。ご連絡はranyakyukotohajime @ gmail.comまで。(スペース削除)

All photos were taken by Henk Seppen. Thank you Henk.

【例】 ○名前日本語/ローマ字 身長/体重 生年月日 年齢 所属チーム 投打 「出身地」

【投手】13人 〇リック・ファンデンハルク(バンデンハーク)/Rick van den Hurk 198cm/105kg 1985年5月22日31歳  福岡ソフトバンクホークス 右右 「オランダ」  オランダのエース。 皆さんご存知の通りNPB福岡ソフトバンクで活躍しているオランダ人助っ人だ。ストレートは常時150キロ超え。変化球はスライダー、ナックルカーブ、チェンジアップ。特にナックルカーブは決め球にも使える伝家の宝刀。1番の武器はストレート。本人も自信を持っているようで、三振をとるのもほとんどストレート。 アイントホーフェン出身。16歳でメジャーリーグのフロリダマーリンズと契約。2007年にはメジャーデビューをはたす。しかし、三振を取るだけの球威はあるものの、一発病と制球難に悩み、メジャーには定着できずにいた。 転機が訪れたのは2012年、移籍していたパイレーツAAAでのこと。投手コーチとともにオーバースローからスリークウォーター気味にフォームを修正。ストレートの球速が伸びるとともに、決め球のスライダーの曲がりが格段に大きくなった。この年はAAAで13勝を挙げ、リーグMVP。韓国サムスンへ移籍する足掛かりになった。 サムスン1年目は右肘の故障に悩まされ7勝に終わるが、韓国シリーズで大活躍。そして、2年目には元横浜などの門倉投手コーチとももに取り組んできたフォーム改造が実を結び、先発の柱として連覇に貢献。個人成績でも最優秀防御率と奪三振王を獲得。  来日後の活躍については御周知のとおり。来日から14連勝の記録を作った。オランダ代表は2009年WBC以来の2大会ぶり。投手陣の中心としてチームを引っ張る。

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2012年から自称日本一オランダ野球に詳しい「Honkbal Japan」がオランダ野球知識を形にしたいと思い、ブログを開設。
現地のカメラマンに了承を得て、写真を多く使ってより分かりやすい記事にしています。

ご要望の方はranyakyukotohajime @ gmail.comまでどうぞ。(@マークの前後に半角スペースが入っておりますので削除下さい)

※当ブログで掲載されております写真は、全て撮影者の許可に基づき使用しております。写真を含むコンテンツの転載はご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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小学から高校まで野球をプレー。オランダ野球との出会いは2009年WBC。オランダが2度も強豪ドミニカ共和国を破ったことに衝撃を受ける。最も影響を受けたのはブログ『世界の野球』。3度現地を訪れ、野球を観戦する。twitterアカウント(@macchakiromen)

※アメブロ版ではオランダはハーレム在住のコーディネーター「NL honkbal」と共同運営し、現地からのインタヴューなどもお届けしていきます。現地オランダの野球チーム及びオランダ野球最大手メディア「de Nederlandse honkbalsite」と提携し、各種取材仲介など幅広く対応しています。
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