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がっぷり四つの白鵬は最強

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名古屋場所が終わった。最後は白鵬が日馬富士を破って39回目の優勝で場所を締めた。今場所は千代の富士、更に魁皇の通算勝ち星数を抜き、もう記録面ではほとんど相撲界の歴史の中では更新してしまった感がある。改めて数々の記録ととそのために行ってきた鍛錬の積み重ねに賛辞を贈りたい。 白鵬の凄さばかりが目立った場所だったが、記録達成の中で白鵬の相撲ぶりに対する一部のファンによる不条理ともいえる誹謗中傷が気になった。 かちあげ、張り手を使う取り口に対する批判である。 さて、かちあげ、張り手はそこまで非難されるものだろうか。もちろん全ての取り組みをがっぷり四つに組み止めて相手に十分に取らせて勝つというのは理想的だろう。しかし横綱とはいえ人間。年6場所、1場所15日制でそんなことを毎日やるのは不可能だろう。ましてや強い白鵬を倒すためには普通にやってたんでは勝てないから、相手も少しでも優位に立とうと考えて挑んでくるだろう。横綱に上手を取られると勝ち目がないから、組まれまいとちょこまか動いたり、あわよくばもろ差しになって頭をつけに来るかもしれない。そうなるといくら白鵬でも大きなピンチになる。かちあげ、張り手はそのようなリスクを少しでも減らすための手段であると言える。 つまり負けないための手段だ。かつての大横綱の大鵬は、組んだ後へっぴり腰になって中々攻めないところから「消極的な相撲」と中傷されていた。しかしそれは大鵬なりの負けない相撲への最善策だったのだろう。白鵬も大鵬も組んでも普通に強いし、白鵬に至ってはがっぷり組んで勝てる相手は見当たらない。白鵬の相撲を価値がないものと中傷するひとたちは、稀勢の里が十分の左四つにさせてもらった上で、歯が立たなかったことを忘れたのだろうか。怪物把瑠都はがっぷり四つから幾度もひねり倒されたし、今場所の怪力栃ノ心も同様な相撲だった。 それを白鵬は組んだら勝てないから、張り手かちあげを多用するというのは見当外れも甚だしい。確かにそのような相撲が増えていることはあるかも知れない。しかし白鵬も32歳でもう大鵬が土俵を去っている年齢になっている。若いころと同じ相撲を取ることが難しくなっていることは想像できる。年齢に応じて相撲の取り口を相応に変えていって勝ち続ける手段を追及していこことは、決して悪い事ではない。愚直に相撲を変えないで金星を配給するよりずっといい。今場所は楽しみな若手も出てきて、今後対白鵬にさらに闘志を燃やしてくるだろう。これをさらなる深みに到達した白鵬がどう対処していくのを見るのは実に楽しみなことだ。 最後にもう一度、白鵬はがっぷり四つになれば最強。かちあげ、張り手は白鵬なりの負けない相撲への一つの手段に過ぎないのである。



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がっぷり四つの白鵬は最強

共感いただけて嬉しいです。私は輪湖時代以来相撲を見ていますが、おっしゃる「引き出しの多さ」はその中の横綱の中でも図抜けているように思えます。たぐいまれな素質を最大限に磨き上げた上での引き出しの多さ。だからこそあれだけの記録の数々が達成できたんだと思います。

がっぷり四つの白鵬は最強

白鵬の取り口の広さ、引き出しの多さ、そういったところに驚嘆するものであります
八百長問題をはじめ多くのトラブルで傾いた屋台骨をひとり支えてきた大横綱を
こうしてリアルタイムで見ていられることは幸せだと思うのですがね…

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